2008年01月25日

精進料理の衝撃 (京都)

生け花

酷暑の京都に繰り出したのも、もう半年前。
ちんたらアップしてると、こうなるわけで。

でも逆に時間が経ってからこそ、見えてくるものもある。
あの旅のクライマックスは、ボクにとって、祇王寺から
この精進料理を食べ終わるまでの数時間だったなと。
これは今だからハッキリ確信できる。

色んな記憶が薄まっていく中で、鮮やかなままのよ。
同行した友人と話をしてもこちらの店の思い出が、
だんとつで色濃いし。



そんな食べること大好きな我々一行ですが、
なにぶん勢い先行でリテラシーはありません。
精進料理もなんとなくイメージはできるけど、
ヒトから「どういう料理かキチンと説明せい!」
といわれたらチンプンカンプン。いい機会なので
軽く調べてみました。


(ウィキペディアより抜粋)
 仏教では僧は戒律五戒で殺生が禁じられており、
 大乗仏教で肉食も禁止されたため、僧への布施として
 野菜や豆類、穀類を工夫して調理したベジタリアン料理である。

 野菜を生のまま食べるという食文化が日本で定着するまでは、
 野菜・豆類を加熱調理する必要があったため、あく抜きや水煮といった
 時間と手間のかかる下処理が必要だった。

 これらの複雑な調理技術や使用する食材に対する概念は、
 多くの料理人に影響を与え、料理分野全体のレベル向上に貢献してきた。
 また、精進料理は極めてシンプルな食材を、多くの制約がある中で調理するため、
 様々な一次・二次加工が施されてきたことも特徴の一つ。
食事













あー、改めてなるほどねと。

素材を際立たせるという意味では、イタリアンとも似てるけど、
その手のかけかたは大違いだもんな。
何気なく見えて、ストイックで器用な日本人らしさが随所に
感じられるコチラの料理。決して味は濃くないんだけれど、
見た目以上にそれぞれの料理にインパクトがあるんです。
ズイキ






料理を口に入れた瞬間、口を閉じたまま「うんめー」と吼える。
ひんむいた目のままユッキーやりょーじに視線を向けると、
同じように目をむいたヤツラが固まっている。
やっと目があったところで、「お前もか」と感動っぷりを
無言で確認しあう。そんな体験、なっかなかできませんぜ。



ただこちらのお店、店主のオサーンが生粋の京都人ゆえ、
ダメだっ...ってヒトもいるだろうな と。どのくらい個性的かって言うと、
ボクラがおじゃまさせていただいた時には、3時間くらい濃度高過ぎの
トークショーが続いたし、そのトークも毒タップリで、おもしろいけど
結構スレスレ。


ただ、話していれば、このラテンな京都オヤジの
言葉の裏にある誇りとストイックなまでの責任感が
垣間見られるので、ネガティブに感じることは、
ボクらは無かったけどね。
ラテンオヤジ






いいものはいい、それを守るんだという
確固としたブレの無いスタンス。
迎合という言葉を知らないオヤジの
重みある言葉、また聞きにいきたいな。

料理とオヤジの強烈な個性が融合する
言葉通り、唯一無二の店。昼も夜も
1組だけしか予約を受け付けてないので、
次の京都合宿の際にも、この店の
予約をしてから、旅行プランを立てたいと思ってる。




今年も日本を見つめていきたい → blogランキング



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向付:ずいきの和え物
  上の写真ね。
  こいつのファーストインパクトで、
  完全にボクらはもってかれました。
  この美味しさを表現できるリテラシーも
  ボキャブラリーも持ってないのが悔しい。
  



胡麻豆腐
  これまた凄い。作り置きは一切していないから
  こそ出せる味。唇に吸い付くようなモチっとした食感。
  たんまりのわさびとともに、豪快にいただきます。
  さっきの「ずいき」もヤバかったが、こいつは更に
  上から被せてきます。今日の昼はどこまでイケるんだろう。。 
豆腐わさび






  


椀物
  出汁のね...美味しさったらねぇ....日本人であることの
  誇りが急に頭をもたげてまいります。この塊のヤツも
  食べ終わることが哀しくなる、そんな思いにさせてくれたっけ。
汁



  
  すすめてもらった
  日本酒もヤケにうまくて、へなちょこなヲイラでも、くいくい
  飲んでましたわ。まりえや友人は、このペースだとオレが
  崩壊するんじゃねーか? って危惧する量。
  なのに全く平気だったのは奇跡。
  





いかだごぼう
 いったい、どういう仕事をしたら
 こんな味になるんだろう。
 確かに「ごぼう」なんだけど、
 普段接しているごぼうとは、
 全く別の次元の食べ物に
 進化しています、ムマイ!!
ごぼう
 






煮しめ
 野菜やお麩が極めてシンプルに
 盛り付けられているが、野菜は
 尋常じゃなくうまいし、お麩も
 うまさのインパクトが半端無い。
お麩とか








つけものでほっと一息。
ご飯がガマンできません。
つけもの







ごはん
 大葉を混ぜたシンプルなごはん。
 おこげの部分はお茶漬けにしてリベンジ。
ごはん






 ここまできて、この味噌汁がハズすってことは無いでしょ。
味噌汁







お茶菓子
 食後は抹茶をいただく。
 この頃、パンとコーヒーの話で盛り上がってたので。
 お茶の後に、自慢のコーヒーも入れてもらった。
 こだわりというか、もはや哲学のコーヒー。
 こちらも美味しく頂戴しました。
お茶菓子






人生30数年生きてきましたが、未体験のゾーンに
突っ込んだ鮮やかなひと時でした。

自分の体験で敢えて言うなら、沖縄の「山本彩香」と
共通項があった気がする。素朴なんだけど、パンチが凄いとことか。
食後の様子












お店はこんな一軒家。
ラテンオヤジが見送ってくれます。
また逢いたい...今年も必ず伺います!!
店前








こちらのお寺の至近です。
清涼寺





やっぱサラマンジェはウマ過ぎる!
ワインの値付けも東京じゃないし。 → blogランキング

kyah2004 at 01:16│Comments(0)TrackBack(0)京都2007 | 日本料理

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