2010年03月30日
a nu （広尾） 3月のジビエ
基本、当家は祭りにそこそこのっかる主義ですが、
商業的な色合いが強いというか、イベント自体が
薄っぺらく、どうにも色気を感じられなくて、スルー
しちゃうのがホワイトデー。
そもそもバレンタインは、ボクがケーキとか
買ってきてるし、ホワイトデーの存在は、
まりえ自身も忘れてるくらい。
先日、ランチへ行ったのも、たまたまホワイトデー
だったんですが、キャンセルが出たから潜り込んだだけで
全くもって意識は無かったですね。お店で気付いたぐらい。
で、どこ行ってたかって、また「a nu」です。
OPEN以来、隔月ペースで行ってる気がするので、
詳しいことは、以前書いたランチの様子とか、
ディナーの様子あたりをご覧くださいな。
この日もモダンでキレのある「a nu」らしい料理を
堪能したんですが、あらかじめお願いしていた
わけではないのに、“リエーブル”が食べられたのが
サプライズで嬉しかったなぁ(TOPの写真ね)。
たまたま、前日の夜に入ったらしいので、
こりゃ、追加料金とかヨユーで払ってでも
いくしかないでしょ。
肉の食感、滋味を堪能しつつ、リエーブルって
こういう風にも化けるんだとビビってみた。
これまで食べたリエーブルって、結構ギリギリの
臭さだったり食感だったりしてたんで、ちょっぴり
リスクは感じてたんですけど、これはドストライク。
夜のメニューも混じってるムニュー ドゥ スペシャリテの
コースなんで、もともと満足度は高いんですけど、
メインでこんなジビエきちゃうと、時間がわからなくなりますね。
外に出て空が明るいことに改めて気付いて、
今日ってまだまだ長いじゃんっと、オトクな
気分にもなってみたり。
今月のa nu もヤバかったです。
フォアグラに苺っていうのも春っぽい。
桜鱒の火入れも素晴らしいですが、ソースがほんと刺さる...
これハツなんです、焼肉とかで知ってるハツとは全然違う。
こんな上品そうなヤツが出てくるとは思わなかった。
なんと3月は、偶然にも兄弟2人とも誕生日祝いで使ったりしてるので
（奥さんだったり自分だたたり）、次男には、“お兄さんからのおすすめです”って
ＤＲＣ出してもらったり（栓はあけられないッス）、末弟はメッセージで、スレスレ
のもの書いてもらったりとか、「a nu」を通じて家族のコミュニケーションを
取ったりなんかして。
案外、兄弟仲いいんすよね、ウチ。
前は、美容院を通じて、兄弟の近況を知ることもありました。
たまには両親も連れてこねーとなぁ... →
**********
ランチのコースは3500円からあるんですが、
一度アレ頼んじゃうと、戻れなくなっちゃうんですよね...
夜のメニューも入っている6皿構成の
Menu de spécialités（ムニュー ドゥ スペシャリテ）
アミューズは6皿に入ってないから、コレ入れたら7皿。
シャンパーニュのアテに最高です。
・桜海老のクルスティヤンとキャビアのサンド
桜海老をすりつぶしたものを薄いセンベイ状にして、間に
サワークリームとキャビアを挟み込んだ前菜。
一口食べると、濃厚な磯の香りが口の中に広がり、
「思わず酒クレ！」と声が出てしまう。
テーブルで、まりえとそんな会話をしたかしないかの
タイミングで、エロ爽やか担当支配人の、島本さんが
シャンパーニュのグラスを、すっと差し出してきたのには正直感動した。
ランチだし、そんなに飲めないので、「適当にワインは
お任せしますよ」と伝えてはおいたけど、こういう阿吽の
呼吸は、やはりある程度お店側とコミュニケーションが
出来ていないと難しい。
だからってワケじゃないけど、いいレストランに行くときは
出来るだけその店の常連さんとかと一緒に行くように
している。色んな意味で、単独AWAYで乗り込むより
楽しい時間が過ごせると思うんで。
・ホタルイカとインカのめざめのサラダ仕立て
こちらも前の皿同様に、海の景色が広がる前菜。
ホタルイカの下にひかれているのは、フレッシュトマトのピュレ。
「ホテルイカには、酢味噌でしょ」という生粋の日本人ですが、
これはこれで見事に美味しい。春っぽいロゼと合わせて。
・フォアグラのポワレ イチゴの泡と共に
フォアグラの火入れは勿論、爽やかな苺のソースとの
バランスは見事。特有の重さが残らない。
付け合せのトマトの真空マリネが地味にウマイ。
一旦、口の中がリセットされるので、フォアグラの
感動を何度も楽しめる。
・萩の桜鱒 新ワカメのブールブランソース
パッと見、皮の色が青味がかっていたので、
そんなにパリっとしてるようには見えなかったんだけど、
ナイフを入れたときのサクっと感があまりに気持ちよく、
予想外ってのもあって、まずそこで痺れました。
火入れも半端なく美しいし、皮と身の食感の
コントラストは、これぞフレンチの醍醐味という繊細さ。
んでもって、ワカメのソースがこれまた海が見えそうな
感じで、美味しいんですわ。
ココでコース終わり。って言われても引き下がれる
くらいの満足感。
いよいよ肉ですな...お腹の残りスペースもいい感じ。
にこにこしながら島本支配人がやってきました。
お、なんかカッコよく撮れちゃってない！？
・メインは、国産のリエーブル（ちょい追加料金）が入ったというので、
ボクはそれに変えてもらいつつ、まりえもランチコースの方で
“本日の肉料理”となっていた「仔牛のハツ」が気になったというので
そちらの方でお願いをした。
リエーブルは、フランスからの輸入が色々制限もあるんで中々大変
らしーんだけど、この日のリエーブルは、国産のもの。3月半ばと、
ジビエは終わりな時期にも関わらず、思いがけずランチで会えたのが
とても嬉しかった。全く変な癖は感じず、肉の力強さ、美味しさを
そのまま味わえた。歯ごたえとか、超気持ちいいの。
何度もいいますが、コレでランチの流れです。
さすが今、最も注目を集めているフレンチのひとつだけありますね。
まりえのハツも抜群の火入れ。ボリュームも圧巻だし、
ほのかに感じる独特の癖は、好きなヒトにはたまらなそうだ。
・３種のムース・オ・ショコラ“プラリュ”
それぞれカカオの濃度が異なるムースに、
ナッツや苺、ラム酒のジュレを合わせて。
そもそもカカオ濃い目のショコラは大好きだし、
それにラム酒のジュレなんか合わせちゃったら
ヤバイことこの上ないっす。
酔っ払ってるので途中まで食べて絵をおさえてないことに気づく。
ま、写真撮るためにいってるわけじゃないからいいんだけど、
性格的に何かひとつだけ欠けてるのが落ち着かなくてｗ
食後は、最後の客になったので、いつも通りダラダラおしゃべり
ボクが落ちそうになるとスタッフの誰かが、まりえの
相手をしてくれているので助かってます (;´д｀)ﾄﾎﾎ…
いつもいつも楽しい時間をありがとうございます。
こないだ訪問した末弟も大感動だったみたいで。
そういや、まだ「フロレリージュ」に行ってないので
訪問したいと思いつつも、予約が取れなそうで
動いて無いッスな。昔ほど、新規店開拓に
気合は入らない。というか、自分が欲しい店が
なんとなくわかってきたんだと思う。
ま、その辺は好奇心に任せておいて。 →
