2010年04月11日

日本料理の『M』 (札幌)北の祭

0412-1日本料理M
札幌は食べたいものが多く、気に入ったお店に
行く度に顔出してると、新規開拓までなかなか
手が回らないのが現状。



なので半ば無理やり、毎回新しいトコに連れ回して
もらってるんだけど、今回の新規開拓はキレてたなぁ...
特にフレンチの『ミュゼ』とここ『M』がヤバかった。
0412-9店内






『M』ってのは伏字で、カウンターのみの日本料理店。
電飾看板があらゆる欲望を肯定し、酔っぱらい達の
喧騒が、ビルの谷間でくすぶっている、そんなリアルな
すすきののど真ん中に位置しているんだが、店内は
そんな下界の喧騒とは無縁の、凛とした空間。

そんなギャップに少しヤラれつつ、こわもての
大将が目に前にドンと構えられちゃうと、慣れない
アウェイ戦のため、一瞬たじろぎそーになる。


しかし、そこはグッと胆力でこらえて、素直に
酒と料理に向き合ってみよう。すると、自然と
カウンターの向こうにいるご主人に話しかけて
しまうはずだ。
0412-3大将





つーか、ボクラは常連の“J”と一緒だったので、
ほぼ最初から全力で騒いでた気がするゴメンなさい。
ほんと、他のお客さんが帰る頃でホッとしたゎ...



料理は、北海道産を主体とした高級食材が並ぶ。前にも書いたけど、
日本料理で高級食材が並ぶのって、自分には分不相応な気がして、
ちょっとハスに構えちゃうんだけど、しっかりした土台の上から大胆な
アレンジや想定外の構成で攻めてくるので、そんなリキみもすぐに抜けて
笑いながら「参りました」と言っちゃう感じ。



いや、だって、一皿目がいきなり『松坂牛です』って、
笑うしかないじゃないですか。「えー、まだ構えて
ませんけど」と、エクスキューズしちゃいます。
0412-2日本料理M





いわゆる日本料理の流れてって、映画のHのシーンまでの
道みたく、美しいストーリーと共に徐々に盛り上がってって...
というのが定番ですよね。この松坂牛は、ルパン三世が
「フ〜ジコちゃ〜ん」って、いきなりパンツだけになって
ベッドにとびこむアレと似ています。いやらしさを感じず、
むしろ潔さと笑いの余韻が場に残る。


そのあとのご主人の言葉もいい。
「だって、折角の美味しい肉も後半戦だと重いじゃないですか」


いや、そーなんすよ。
むしろ、日本料理よりフレンチで良くあることですが、クライマックスの
メイン料理前に、腹がはちきれそーになって、ポテンシャルの
1/3程度しか引き出せないことって、案外良く聞く話です。
0412-7日本料理M





北海道の素材を自由な発想でアレンジするのは、
これだけ鮨が力を持ってる札幌だと、半端な構えじゃ
無理な気がします。「創作がナニやってんだ...」とか
言われそうだし。


そも、それをねじ伏せる力とユーモアが、
ここ『M』にはあります。
0412-6キンメ










ヤロー6人で大挙して押しかけましたが、
(それはそれで楽しかったんですが)
本来、男女2人で静かに行くのがいいですね。
0412-8日本料理M




次回、奥方を札幌に連れてくる際には、
間違いなくハズせない一軒であります。 → 人気ブログランキングへ




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さて、料理の方にいきましょーか。
0412-11日本料理M





まずは神戸牛のステーキ。
漬物を載せて。
0412-12日本料理M




これを食べたときは知りませんでしたが、
岐阜県では100%近い認知率という
「漬物ステーキ」ってヤツなんでしょうか。

白い漬物のさわやかさ、軽い酸味が、
牛肉の脂をほどよく中和して、後味が心地よく、
「もっと・肉・オレ・欲しい」というMr.肉野郎の
ような肉→漬物→肉→漬物→肉...という
永遠のループに入れそうな気がしてきます。


間違いないスタートです。







続いては、あわび。
デカ過ぎて、北海道産のデカイきのこかと
思っちゃった庶民派のオレ。
0412-13日本料理M




火入れの心地いいあわびの歯ごたえは絶妙。
そのあわびと、下にひかれたふわもちの練り物が、
たまらないコントラストを口の中で創造してくれる。
全てを包むあんかけが、橋渡し役として見事な
仕事をされてます。

ちょい濃い味のあんかけが、スッキリした酒を
すすませますね。




むぅ...と唸ってるところへ、金目鯛のお造りが。
や、なんすか、このワイルドで美しい作品は。
0412-14日本料理M





醤油だと鯛の脂が香ばしすぎて、いまひとつ
一体感が無いんだけど、塩とオリーブオイルの
方をつけると、これがバチンとマリアージュ。
この旅で、一番印象に残った魚の料理でした。
0412-15日本料理M




0412-16日本料理M










次に出てくるほたての肝を少々...
うまひ..というか、うま過ぎ。
0412-18日本料理M




0412-17日本料理M



0412-19日本料理M







続いて、尋常じゃないデカさの帆立を。
味噌系のソースと合わせて。

ボクには、ちょっとソースの味が濃かったんだけど
帆立自体のパワーが半端無いので、適量がキマれば
なかなかの破壊力がある皿ですね。
0412-20日本料理M





目の前の鉄鍋で、筍がじっくり煮られていたのは
しってましたが、いつしか野菜が加わって、最後に
これまた立派な太さの蟹の足が鎮座されておりました。

極太の蟹足は、一旦片栗粉でコーティングして
表面に軽い膜を作っており、味が閉じ込められると共に
歯で噛み切るときの、アクセントにもなっている。
野郎は、こういうの大好きなんで、みんなヘロヘロでしたね。
0412-21日本料理M






一皿一皿が結構なボリュームなんで、このあたりで
ベルトは、一穴ズラす必要あり。なんせ、とどめの
ごはんが待ってますから。


この日の土鍋ごはんは、あさり飯。
米の水分たっぷりな具合とか、タイプだなぁ。
前に門前中町で食べた深川飯がクサくて
微妙だったので、しばらくあさりご飯から
遠ざかっていたのですが、これを期に
あさり&ごはんという、米星人のふるさとに
帰れそうな気がします。
0412-22日本料理M



0412-23日本料理M






最後は、抹茶アイスを最中生地で
はさむスタイルのデザートで。
0412-24日本料理M





全体的に、北海道(主体)の素材が1本軸になった
料理が並び、パンチ力のある展開が続く。
雅さ、洗練といった言葉を追いかけるのではなく、
うまさと楽しさを追求する素直な流れ。

これで、支払いは15000円あたりだった
気がするけど...いかん忘れてシマッタ

札幌で鮨におぼれるのもいいですが、
こういう元気が出る日本料理に逢えたのは
心から嬉しい。 → 人気ブログランキングへ



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この記事へのコメント

1. Posted by p   2010年04月12日 01:29
ミュゼも素敵ですよね〜

この日本料理のお店いつか行きたいです^^
場所はすすきのですよね〜探してみます♪
2. Posted by J   2010年04月12日 19:47
東京は桜満開ですかーー!?

北の台地は
春に向けて前戯の最中ですよ^^

次来るときは
まりえちゃんと来て下さい

まおも楽しみにしてますよーーー^^
3. Posted by いいですね   2010年04月13日 08:06
気取りがない札幌では、人目を気にせずに羽目を外せるのですね。楽しそうですね!
4. Posted by kyah   2010年07月21日 22:47
Pさん、こんばんは

ミュゼ名店です、日本料理は 多分そのお店です!
5. Posted by kyah   2010年07月21日 22:51
東京でも、あんま人目を気にせずに羽目を外して楽しく生きてますw

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