2011年03月23日

震災をめぐるメディアの地殻変動

0320-4SuperMoon

話題になってた2冊を買ってみました。週刊ポストとかはじめて買ったけど、
たけしのコラムが染みましたね、『2万人がなくなった災害では無く
1人が無くなった2万人の事件』。このセンテンスにTVの津波映像に
麻痺してた自分の目が醒めました。

あの繰り返し流される津波の映像は、凄まじいほどに衝撃的なので
実際体験していない想像力の貧弱なボクには、頭ではわかっても
感覚として現実のものと思えない部分があるんです。一方、今、
メディアでは掲載を控えてますが、ネットでは、海外メディアの
記事からご遺体の写真も掲載されています。それを見たときに、
あまりの現実の重さに言葉を失いました。その時、浮かんできたのが
さきほどのたけしの言葉だったんです。




話を戻しますが、なんでこの2冊が話題になってたかというと、Twitterユーザの方なら、
多くの方が耳にしたと思いますが、あまりにも旧世代的なメディアアプローチを
してしまったAERAがソーシャルメディアからフルボッコにあってたんです。
一方、対象的に週刊ポストは、ポジティブな切口がかなり評判になって、
今までの読者層じゃ無いところまで、アプローチできていたようです。


で、そのAERAの旧世代的なメディアアプローチというのは、上の写真にあるように
『放射能がくる』というタイトルに防護服の顔部分のアップという表紙。
記事の内容を良く読んでみると、そこまで煽ってる印象はありませんでしたが、
とにかく“特集のタイトル”や“見出し”が、ひどいレベルで煽り一辺倒。
(取材した記者さんとか可哀想なくらい)


多分、これまでは、こういう酷い内容の特集が組まれても
直接メディアにクレームが届くことって、レアケースだったり、
ごく一部しか見えなかったんでしょうね。

でも、今は時代が変わった。

災害の痛みを必要以上に抉り出し、多くの国民が不安に思っている
原発への危機感を悪用しながら“売上アップ(発行部数拡大)”を
狙った卑劣なアプローチに、主にツイッターを中心に凄まじい
怒りが集中し、直接編集部に届けられている。


結果、炎上マーケティングで部数は伸びたかもしれないが、
「AERA」のブランドイメージの棄損は、そんな一時的な
発行部数増加とは比べ物にならないくらい大きいものだ。


2011/03/20 16:13:07
AERA今週号の表紙及び広告などに対して、ご批判、ご意見をいただいています。編集部に恐怖心を煽る意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます。(続く)

しかも、この謝罪のツイートすら旧態然とした内向きなもの。
こういうのは社内のナァナァな会議でしか通じないのに…
その結果、「全然わかってねーし」と怒り(呆れ)の火に
油を注ぎこんでいるような状況になっている。


上のケースは、これぞ「不謹慎」の見本のような気がするが、最近 多用している
「不謹慎」って単語は、そもそもどういう意味ナンなんだっけ?

大辞林では“慎みに欠けている・こと(さま)。ふまじめ。
こういうことを指して「不謹慎」を定義している。


うーん…こりゃ曖昧だな
人によってそれぞれ、どうとでも使えてしまう。




考え方は、人それぞれだし、ボクは被災地の住民じゃないので
無責任とはわかりつつ言うけど、復興計画は、単に町を元通りに
するのではなくて、町をある程度集約して安全性を高めるとか
(住居を高い場所にするなど)、そういう部分で政治の力を発揮
して欲しいなと思う。こういう発言も「不謹慎」なのかな??


でも、こんな議論まで「不謹慎」で蓋をしちゃうと、後からかえって
面倒になりそうだし、一歩も前にすすめなくなるから、そういうビジョンを
示すタイミングは、あんまし遅くないほうがいいと思う。



大前研一氏の「福島原発事故の現状と今後」、彼の意見は極端なものも含まれて
いるので、全てを賛同する必要は無いけど、ただ「原発事故の問題の全体像」
つまり、問題解決にどのくらいの期間を要するのか? とか、「国民に対して求める
負担とその方法」、「復興計画のアウトライン」など、彼なりのアイディアを示している。
目先のことばかりでなく、考えるべき課題を提示することは、震災から10日以上
経ったいま、強く求められてると思うんですけど。

ゴールの見えないマラソンは辛い。もしかしたたら、まだ短距離走と思ってる人が
いるかもしれないじゃない?(原発問題がもう数日で収まると思ってるヒトとか)。
そろそろ、どのくらいの期間でなにをしていこうとしてるのか、アバウトでも見えないと
疲弊しちゃうと思うんだよね。辛抱強い日本人ですらさ。

ペース配分を間違えたレースは、勝負にならないどころか、ヘタしたら棄権もある。







今回の地震で、TV(主にNHK)や新聞の活用も進み、一気に注目
された「Twitter」だけど(すっかりfacebookの影が薄くなったような)、
いいトコだけじゃなく、課題も多かったので、「既存のメディアは
もう不要」だなんて、欠片たりとも思ってません。

メッセージの強さ、広さは、やはりTVが圧倒してたし、
情報をまとめるスキルは、雑誌社とか流石だなと。
もちろん、きめ細かな情報の迅速な伝播や、
ポジティブな感情の連鎖を創ったTwitterの功績は
もはや無視できる存在じゃ無いことを証明しています。


ただ、Twitterには、デマも結構あったし、上の「AERA事件」みたいに、
正論で責められるものには、みんなが一斉にフルボッコ体制になるのも、
既存メディアをそんなに批判できない性質だなーと。


匿名掲示板のように、ヒトの闇の部分が前面に出やすい
メディアというのも品が無いが、今のTwitterをはじめとする
ソーシャルメディアは、実名な分 行儀が良すぎる。
ヘタなことは言えないという不文律が、TLを縛っている。
なので、本音やダークな会話は、メールとかfacebookの
friendsとかで、グローズに話すことが多い。Twitterは、
かなりのいいヒト(正義風)モードのスイッチを入れてる。


ま、だからこその”ソーシャルメディア”なんだと思うけどw




いちお、ボクもBlog、Twitter、facebookと、複数の
ソーシャルメディアを活用してるので、情報発信に
対する自分なりのポリシーというかスタンスをまとめて
おきたいと思います。

自分的な整理でもあるので、興味あるヒト以外は
どうぞ、スルーしてくださいませ






 
TVのUst、Youtube配信とかも、メディアの地殻変動
感じましたね。利用者サイドの意見とすると、利権とか
すっこんでてもらって、とにかく便利に使わせて欲しいッス。 → 人気ブログランキングへ




*******************

さて、気付いたらBlogとTwitterとfacebookが、それぞれ
リンクしてる状態になってたので、今、どんな感じで
使ってるのか、いちユーザとしての率直なメモを残して
おきたく。

かつて、ケータイも子機の延長のような存在だったし、
その前はポケベルでも、革新的だと感じていた。
その頃の、生の感覚って今は思い出すことができない。

なので、こういう技術革新のある地点でのメモって、
数年後自分で見ても「オレって古いなァ」と笑えそうなんで。


====ではでは、ちょっとトーンを変えて====


最近、めまぐるしい環境の変化と、ソーシャルメディアの浸透によって
ブログ、Twitter,Facebookと、ヒトビトとの接点が拡大しています。


そんな中、拙ブログに対しても、様々な意見が寄せられるように
なってきました。中には真剣に拙ブログのことを思って、書いて
いただいているありがたいアドバイスもございます。


これは、あくまでボク自身の考え方なのですが、ソーシャルメディア
というのは、「多くの情報がタイムリーに飛び交うというメリットが
ある反面、不確実な情報も多く、自身のセンスで情報を選びとるモノ」
だと考えています。要は、情報受信側にもメディアリテラシーが必要
なもの、という捉え方です。


また、スペースに制限の無いメディア(TVだったら放送枠、新聞なら紙面
雑誌ならページ数)のため、多くの視点、意見があることが、ソーシャル
メディアの魅力・価値だと思ってます。


正しい事実よりも、自身の主観を提示することで、ボクの意見に触れたヒトが
なにかを考えるきっかけにでもなれば、いいかなと。ボク程度の情報発信なら
それくらいが、ちょうどいいと考えてるので。


もちろん、中にはプロのジャーナリストの方もいるし、災害の時のように
間違った情報が、生命の危機を招くようなケースでは、あまりいい加減な
情報発信はマズいと思います。



でも、「漢(オトコ)の粋」って  という左側のリンクの中でも記述してますが、
当初からこのブログは、自分用のメモなんです、それが第一義。
次に周りのリアルな友人向けメッセージ&絵日記という位置づけ、
続いて"食”や“旅”に関心がある方向けに、ボクの主観がなにか
役に立てば...といった感じです。


それでも、Blogは数千人の方が、わざわざ見に来ていただいているという、
読者の方にとっては能動的な媒体なので、あまりにも事実が間違った情報や、
あまりにモラルを逸脱した内容は、書かないようにしているつもりです。
(誤字脱字は無視してますが)


続いて、ちゃんと書こうという意識が働いているのは、facebook。
facebookページも。わざわざ「いいね!」ボタンを押していただいた方の
タイムフィードに流れる情報なので、あまりゴミが増えちゃマズいなと、
投稿数や投稿内容の質は、自分なりの基準で注意しています。


そして、今、改めてそのパワーが見直されている「Twitter」、
地震前後で多少意識が変わりましたし、今は非常事態ではありますが、
それでも、“条件反射”でツイートしちゃう、基本 深いこと考えてないツールです。

なので、ロジックとか、意見の一貫性とか、全く気にして無いです。
そもそも、人間って与えられた情報、環境次第で、フレキシブルに
変化していく生き物だと思ってるので、Twitterは、そのプロセスが
まんま出ているものかと。


ブログ、facebookは、基本「漢(オトコ)の粋」という考え方に
沿ったものを情報発信している”加工物”で、Twitterは、その
加工物ができあがるまでに材料を味見してる”ナマモノ”なん
だと考えてます。


こういう考え方も、時や環境と共に変わっていくでしょう。
3年後、そもそもブログというものがあるのかどうかすら
わかりませんが、どんな風に自分が感じるか楽しみ
だったりしています。 → 人気ブログランキングへ








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この記事へのコメント

1. Posted by ともだち   2011年03月24日 06:29
5 わが福島をはじめ岩手宮城の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げますしかし…福島は南相馬市を始め浪江・双葉はまさに宮城岩手同様津波により瓦礫の山と化しています原発の放射能の影響で遺体の収容さえまったくできない現実瓦礫の下には4000人もの遺体が収容さえされないままほったらかしになってる放射能のせいだ東電の余りに軽率な津波想定のせいで…まさに死臭漂う死人の町と化した浪江双葉の町がある現実は一切報道されることはないなぜなら…この大失態は東電よりむしろ最悪の津波被害の想定を安易に認めた国の責任を認めたくないからだ東電は官僚の天下りの巣だから遺体が悪臭は放つだけ放って骨になるまで放置されるだろう国と一蓮托生の東電はそんな現実を一切公表はしないだろう私はこの現実を皆さんにわかってほしい国と東電が犯した罪を皆さんにわかってほしいのです
2. Posted by ゆっち   2011年03月30日 00:18
いつもブログ拝見しております。

友人が反原発派でずっと前から危険だと言ってました。私自身は半信半疑でしたけど、こうなってしまっては認めざるを得ないなと。
単純に考えて、私達はたかだか数十年しか生きていないのだから、地球規模の、私達が想定外の災害が起って当たり前だったと今となっては思うのです。
でも、そういうことに目を瞑り、節電をするよりも、便利な生活を選んだのは私達です。選挙で推進派の政治家を選んだのですから。

今日のニュースでは、福島原発が臨界に達する危険性が指摘されていました。AERAの表紙は大袈裟と思いたいですが、復興論一辺倒になって楽観するのはまだまだ早いので、AERAのような見方も有って良いと思うというか、それだけ事が重大なのを皆さん解っていないのかと逆に不安になります。

私は関東圏の友人達には「いざとなったらいつでも逃げ出せるように」と言ってますし、個人的には首都機能を移すことも視野に入れておいたほうが良いとさえ思うのです。

ただ、今現在のレベルの放射能への過剰反応や、「不謹慎」ムードは感情的であり、冷静さを欠いていて嫌ですね。







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