2013年05月13日

テンダロッサ (横浜) 熱気と艶のモロ好みトラットリア

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日本のイタリアンの文化は、確実にレベルアップしていて、
しかも しっかりと根付いてきている。これは東京だけじゃなく
日本各地を旅していて感じること。

特にナポリピッツァなんて「バブルじゃねーか」と心配する
くらい増殖してるよね? ただ、良く考えてみるとクソまずい
チェーンの居酒屋と同じくらいの価格帯で、美味なピッツアが
食べられるとなったら、そりゃ増えるのも当然かなとも思えるけど。
酒を飲まない人々が増えてる今なら、自然な流れかもね。
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あと、ちょこちょこ海外行った時に思うのは、イタリアと日本
以外では、美味なイタリアンのお店を探すのが難しいってこと。
フレンチは、ワリとどの国でも満足行くレベルのもの食べる
ことが出来るのに、イタリアンだとそもそもアルデンテを
出せる店を探すことすら困難だったり。

日本では、店を選べば(←ここ大事だけどね)、全国で
相当高いレベルのイタリアンを楽しめるし、ちょっと
したカフェでも、それなりのクオリティは担保されている。
これって、ホント凄いこと。
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戦後のリセットされた状態から、わずか数十年でここまで進化できたのは、
凄いことだけど、別に不思議なことでもない。というのも、日本製の自動車や
電気製品が世界に行き渡ったことと根っこは同じだから。他国の技術を取り
入れて、それを進化させることが得意な国民性がベースってことでね。


なので、ほら、皿の上だけ見れば、日本のイタリアンは世界トップクラスだけど、
そうした料理(ハード)の進化に追いつけていないのモノがあるじゃん。
どうしてもラグジュアリーさが出せない自動車メーカ、タッチパネルと
アプリの使いやすさでで一気にAppleの逆転を許した家電メーカ.....
共通して欠けているのが”ソフト力”
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良質なモノは作れても、感性に響くアプローチや、本質的な利便性を
追求するのは、苦手なんスよね、国民レベルのDNAで。


これは食の世界にも通じていることで、これだけ美味しいイタリアンが
増えたのに、本国のようにサービスに色気があるイタリアンはまだ少数派、
それに、お客さんの楽しむ姿勢も、受け身がちで磨けてない(自戒も込めて)。

宮廷料理がベースのフレンチは、1WAY色が強いサービスだし、
丁寧できめ細かな気遣いは、国民性として相性がいい。
マナーにもマニュアルがあるし、だいぶこなれてると思う。
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一方、家庭を起点とした郷土料理がベースのイタリアン、
特にトラットリアのようなところでは、お客さんの果たす
役割がデカい。イタリア本国で感じる”お店に居るだけで
ワクワクしちゃうあの高揚感”は、カメリエーレとお客さん
双方によって創られるもの。

「日常」とか「コミュニケーション」が生み出す付加価値。
ただ、この空気作りにはマニュアルがないし、基本シャイな
日本人が得意としない領域でもある。


だからこそ、ボクはお客さんをワクワク楽しませることができる
カメリエーレが居るお店が好きだし、カメリエーレの個性を引き出せる
スキルあるお客さんが集まるお店に惚れるんです。
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もうひとつ、好みを言うならイカしたオヤジ客が主役の店が好き。
イタリアでも、レストランの主役はオヤジ。一見、華のある女子に目がいくかも
しれないけど、空気を創っているのはエスコートしてる側のオヤジであり、
その色気が独特の雰囲気を作り出している。


日本は、特に若年層において圧倒的に女子の方が食に対するリテラシーも高く
スキルも磨かれている。そんな中、男達がエスコートするのは、大変なこと。
よって、巷のイタリアンでは、女子に占拠されているお店が多いのも事実。



ただ、こうした逆境の中、お客とカメリエーレが空気を創りだし、
魅力的なオヤジが集まるお店も中にはあるんです。
それが麹町の「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」であり、
先日はじめて訪問した横浜の「テンダロッサ」。


正直、横浜でこんなにイカしたイタリアンがあるなんて
知らなかったですね。美味しいという話は聞いていたけど
大箱から溢れ出すような活気を創りだすお店だなんて
全く知らなかった。TOPの写真のジャージー牛の
ビステッカとか、泣けるほど美味かったし。
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カルチョーフィのリピエノとか、
イタリア好きにはたまんねーし。
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多くの常連さんが通い、60席が満席になるトラットリア。
女子のグループもいたかもしれないけど、家族連れや
カップルなど、男が目立つ夜でした。

条件が揃わないと空けられないというオープンテラスを
舞台に、大箱ならではの喧騒が愉しさを後押しする。
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これだけの席数が満席になると迫力あります!



KENZOシェフやカメリエーレ、そしてお客さん達が
10年かけて創りあげてきた空気はシビれるっ('∀`)
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横浜のイタリアンを牽引する役割も担っている
トラットリア「テンダロッサ」。正直、一目惚れ。
横浜に引っ越した末弟の家に遊びに行く理由が増えました。
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ラ・テンダ・ロッサ (la Tenda Rossa)
045-663-0133
神奈川県横浜市中区太田町6-75
http://www.tenda.jp/




前置きが長く、料理の話が後ろになっちゃった、
KENZOシェフごめんなさい('∀`)!!
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**********************  

テンダロッサのKENZOシェフとは、品川のパルテノペで
フランス産仔牛の会の時に初めて会ったのよ。折角、
挨拶できたし、こりゃ早いうちに行っておこうと早々に
予約を取ったのね。

これまでもJaffaさんやスイーツ番長から、雰囲気あるし、
横浜のイタリアンを引っ張ってるいい店だよとは聞いて
たんだけど、こういうお店とはイメージ出来てなかったっすね...
イマジネーション不足でした、オレ。

今まで知らなかったことが悔やまれる。
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馬車道から一本入った裏道。とは言っても、桜木町から徒歩圏内。
道に沿って大きく間口が開いた60席ある大箱のトラットリア。

冬は寒く、夏は暑く、ビル風も強いということで、めったにオープンテラス
にはならないらしいんだけど、この日はコンディション良くフルオープンでの営業。

角ポジのテラスに近いテーブルに通されたので、
お店全体の様子がよーく見える。これだけの席数を
さばくだけあって、カメリエーレの数が多い。
まだ、お客さんがまばらな早い時間にお店に入ったので、
余計に目立ったのよ。こじんまりしたオーナーシェフのお店に
行くことが多いせいか、カメリエーレ達が存在感あるとこって
なんか新鮮でね。
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まずは泡に合わせて岩ガキを。
当然牡蠣は美味しいし、アクセントで
のせられた香味との相性も抜群グングン!!
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お客さんが増えてくると、厨房とホールのやり取りとか、遠目だけど
目に入ってくる。これもまたイタリアンの醍醐味、店の体温感じながら
食事すんのってワクワクするんだよね。
うまいモン出そう、楽しんでもらおうっていうお店のオーラが
伝わってくると、テーブルに座ってるだけでアガるもん。


料理は、初訪だったし、お任せで。唯一選んだのはセコンドの肉のみ。
カメリエーレがバットに今日ある肉を並べてのプレゼンテーション。
ジャージー牛をビステッカにするか、ビゴール豚か仔羊を使った
料理にするかって感じで。シェフのおすすめはビステッカってことで
迷わずその流れにのったけどね。
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前菜が来るまでの間、少し時間がかかっちゃとのことで
さりげなく持ってきてもらった白レバーペーストの
ブルスケッタ。クリーミーでうめーーーっす。
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一皿目の前菜は、カルパチョを中心に7種類くらいの魚がドーンと並び、
白いんげん豆とトリッパ、生ハムとクリーミーなチーズが脇に添えられた
魚主体の盛り合わせ。
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魚は築地からじゃなく漁師さんトコから直送で。釣った後に針刺す技術
持ってる漁師さんから仕入れることで、鮮度もキープできるし、熟成
させるのにも向いてるんだって。
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バチマグロには野菜を細かく砕いてソースと混ぜたものが
トッピングされてたんだけど、一口目でマズこれがウマい。
ソースとまぐろの相性いいゎ。青魚はアジとシマアジだったかな。
ルーコラもシャキシャキで苦味も程よく好み。 

トリッパは香草のかをりが残る仕上げ。更に豆の
食感・味わいがトリッパの魅力をうまく引き立てていた。
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南イタリアっぽい前菜の雰囲気に合わせて、ソムリエの
矢野さんが選んでくれた白がドストライク。自分のリテラシーの
低さを棚に上げると、10年前に訪れたアマルフィー海岸では
そんなウマいワインを掘り出せなかったので、こんなワイン
作れるんだと、違う意味でもサプライズ。




前菜の2皿目はKENZOシェフのスペシャリテ
「イタリア産アーティチョークのリピエノ 」

イタリア産のアーティチョーク(カルチョーフィ)を、長時間かけてアク抜きし、
オリーブオイルで揚げたり、実を砕いてパンチェッタと合わせて詰めたり、
そんでもってじっくり焼いたりして出来上がるという手のかかった料理
(プロセスはうろ覚えね)。
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ぱっと見 地味過ぎて、雰囲気重視のデートでは威力を発揮しないかも
しれないけど、逆に経験値ある料理好きな子だと「アーティチョークを
ここまでやっちゃうのね!」と、店のポテンシャルに驚くはず。
刺さるほどの歯ごたえじゃなくて、程よい食感を楽しめる仕上がり。
チーズのソースとの相性も絶妙で、ワインが進むぜ。
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続いては猪のパッパルデッレ。シェフの叔父さんが獲ったという猪を
使ったシンプルかつ力強い肉パスタ。昼起きてからメシ食ってなかったので
この辺で一度目の酔いがピークにzzz....
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相手が誰だろうが、仕事の接待だろうが、下手すりゃパリの三つ星でも
落ちかねないアンコーとローラブルな自分のからだがコワいです 笑。
酒呑んでも眠くならない機械のからだが欲しいです。


いよいよクライマックス、ジャージー牛のビステッカの登場。
オレが寝落ちしてるので、疲れてるのかと思ったらしく、
わりと小ぶりなカット。KENZOシェフ、お気を使わせちゃって
ごめんなさい、オレ、ただ単に100%オチる人なんで...
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これはね、思わずおかわり欲しくなるくらいウマかった!
最近食べたビステッカでは、白金のジョコンドのビステッカも
ジューシーで脳天にシビレ入る美味しさだったけど、こっちの
方がもっと赤身の美味しさが浮き彫りになる味わい。
薄切りのカットというのも本来のスタイルではないだろうけど、
この肉の魅力を楽しむには、実はちょうど良かったかも。

付け合せのポレンタも、甘く味付けされたポテトの
タルトみたいなヤツも肉を引き立てるいい仕事してたね。


合わせたワインはトスカーナのサンジョベーゼ。
王道だけど、エレガントで艶っぽいヒネリは、
きちんと差しこんできますよね、さすが。
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KENZOシェフや、カメリエーレの高野さんから
「お腹、まだ大丈夫?」と聞かれたので、
「勿論、余裕だよ!」と即答。そこにピッツア釜が
あるのに、挑まないワケにはいかないでしょ。
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ピッツァイオーロのボブさん、極めて日本人です。
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ボクの胃のキャパを見越したかのように、
ハーフ&ハーフのピッツァが登場。
特に刺さったのがマリナーラ。
ジューシーなトマトソースが、
ほのかに甘い生地と絡み合い
口の中で抜群の一体感を魅せつける。
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入刀!!
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あまりに鮮烈なビステッカの登場で、どうやって
ドルチェまでつなげばいいかなって、少し先が
見えなくなってたけど、いい具合に流れ作ってくれました。
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この展開ですから、もちろん食後酒は
ワゴンで運ばれてくる。

勿論、イキますよ!!

どんだけ落ちようが、ドリカムの歌ばりに
「何度でも 何度でも 立ち上がり 飲むよ」
って感じ。こう書くと酒豪っぽいけど種類多めに
一口づつ味わうために起き上がるくらいです。
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っていうか、それしか出来ない 笑
ヴィンサント うまかったーー!



続いてのドルチェ。バニラのアイスにオレンジ色の
果肉のメロンと炭酸で出来たソースをかけて。

もう一皿は、スポンジにレモンのリキュールが
混ぜてあって、中にオレンジのムースが入った
やつもいただきました。
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このドルチェには専属のレモンチェッロがついてきた。
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食後のカプチーノアートも「カンブーザには負けませんよ」って
言うんでお願いしちゃいました。横浜の人気店同士が
刺激しあってるって、客の立場から見てても嬉しいね。
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入口横のワインセラー。
ボトルもいいけど、少人数なら
気分伝えれば、ピッタリのグラスを
選んでもらうことが出来る。
聞くところによると、だいたい毎晩
10種類くらいグラスワインが用意
されてるみたい。ノリでね 笑
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やー、ご馳走さま('∀`)!!!!
楽しい時間をありがとうございました。
ここは末弟と一緒に休日ランチに来たいし、
仲間たち連れて夜に派手に騒ぎたいな。
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ちなみにKENZOシェフは、出身中学が隣の学校
だったりしてるんで、ヤケに青春時代の店とか
かぶってます 笑
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ラ・テンダ・ロッサイタリアン / 馬車道駅桜木町駅関内駅
夜総合点★★★★★ 5.0




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