2015年04月22日
七代目 寅 （表参道）原始焼きの魅力を知る
表参道で大人がゆったり焼物を愉しめる『七代目 寅』。
このエリアだと、ブーランジェリーとかカフェには寄るし、
ちょいと中心地から離れたファインダイニングにも
行くことはあるけど、中心地で和という選択肢は
知らなかったです。
そして、このウリは原始焼。
原始焼きって知ってます？
言ってみれば炉端焼きなんだけど、炭を縦に組んで、
串刺しにした素材を周囲に刺して焼き上げるのが違い。
13年前にはじめた、ここが元祖らしいです。
油と水分が抜けてあんまし焦げをつくることなく、
表面はカリッ、中はしっとりと仕上がってきます。
身のふわっと感も特長でしたね。
シンプルな料理だけに素材が重要。
この日頼んだものは豪快で上質、特に魚が美味でした。
本鰆をお願いしたんだけどふわっとした身の食感と、
濃厚な鰆の旨味が絶妙。
日本酒は、上喜元 山形を選んでもらってドンピシャ。
空豆や新玉ねぎといった野菜は、ビックリするような
ボリュームなのね。思わず大味かと思いきや、これも
繊細で美味しいんだわ。結構いい割烹クラスで出すような
そんな素材を引っ張ってきてますね。
肉もちょいとつまもうと鶏の黒七味焼を。
カウンターだと目の前で焼きあがるのを見ていられるので、
その前戯プロセスも含めて、じっくりと愉しめます。
他の人のオーダーしたモノがとても美味しそうに
見えるので、浮気衝動を抑えるのが大変かもね 笑
〆の白身魚のごまみそ茶漬けまで、
全体通して一品一品の質が高い。
ガッツリ量を食べるのもいいけど、
カウンターでゆったり酒を呑みながら、
料理が出てくるまでの間の会話を
しっかり愉しむのに向いてるよ。
場所は表参道ヒルズ裏あたりとほんとド真ん中。
客層もいい感じで大人でホッとできます。
七代目 寅
03-5474-5959
東京都渋谷区神宮前4-4-8
グランブルー表参道ビルB1
食材で季節を感じられるっていいですよね。
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入口には、旬のおすすめが。
狭い階段を降りて行くと、通りの喧騒が
嘘のような落ち着いた空間が広がっています。
原始焼きのライブ感が伝わるようカウンター席中心で構成されている。
壁沿いにはテーブル席がいくつか。奥にひとつ個室もあったっけな？
原始焼の囲炉裏の炭は、火が熾るまでに1時間ほど要すとのこと。
まずはビールで喉を潤す。
炭の前のアリーナシートだったので、
ビールがいつも以上に美味しいです。
お通しは厚揚げの煮物。
豚肉のほかに人参や大根も。
素材をいたわるやさしい味付け。
自分がオーダーしたものが出来上がるのを
じっくり眺めながら。火を前にするとなんか
人ってリラックスするよね。暖炉然り。
カウンターの中では、きびきびと職人さん達が
働いています。こういうのも気持ちいい。
酒盗を絡ませた酒呑みにはたまらんポテトサラダ。
これ、食べ進めていくうちに、どんどん癖になります。
お造りはひらまさと鯛。
それに鰹は辛子醤油でいただきます。
歯ごたえからして質がいいね。
流通網の発達が食文化に与えた
影響はほんと大きいね。
あと、ネットなどで産地とお店が
つながりやすくなったおかげで、
美味なものが手軽に食べられるように
なったしさ。流通と情報網の発達は、
アナログなシーンでも活かされてるのを実感。
のれそれのポン酢仕立ても美味。
食感がエロいっす。
今日の流れにピッタリの清酒。
焼き物は、空豆と新玉ねぎ。
想定してたのより3倍くらいデカイ。
皮をむくと絶妙な火加減のそら豆達が。
野菜の甘さが際立ちます。
新玉ねぎは、上部にバターをあしらって。
これが実にハマるんです。テクスチャもいい感じ。
オーダーした本鰆と鶏が焼かれています。
左から2番めが本鰆ね。一番左の魚とか大胆。
このざく切りした大根おろしとの相性もピッタリ。
炭火で焼いた魚独特のふわっとした食感に惚れる。
鶏の黒七味焼は岩塩を添えて。
素材が力を放っているものは、
シンプルにいただくのがいいですね。
鶏のところでいい感じにのお腹になってきたんだけど、
鱚のさつま揚げとか、いくつか気になるものが目に入って
しまい追加でオーダー。うん、このボリューム感正解。
白身魚のごまみそ茶漬けで綺麗に〆。
ここ2週間ばかり和の食と縁遠かったので、
写真を見てるだけで心が騒ぎます。
歳を重ねると、こういう料理に癒やされます。
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