2016年07月03日

熊野と離島へ、大人を惹きつける三重の魅力

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伊勢神宮は知っていても、伊勢が三重とは知らなかったり。
松阪牛は知っていても、同じく松坂が三重とは知らなかったり。
伊勢志摩サミットは知っていても、地図上で位置が正確に示せない...。

自分の生活圏以外の場所って、同じ日本人でも意外と知らないこと多いんじゃないかと思います。三重に関しては、1年半前までのボクがそうでした。
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三重に安乗ふぐを食べに行く。そんな旅を去年の2月頃にしてから1年半そっからなんだか三重と縁が深くなって、今年になって、なんと4回目となる三重旅に行ってきたんです。とはいえ、2回は名古屋に行ったついでにノリで寄って感じだったんだけど(笑)。

今回は初夏の伊勢をしっかり味わおうと、まりえと2人で。

彼女とは、前回、伊勢神宮・松坂・伊勢志摩を巡っていたので、今回は敢えてメジャースポットを外してみた。選んだのは伊勢志摩の離島と熊野エリア。
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まず向かったのが、鳥羽から定期船で15分くらいの「答志島」。たかだか15分って思うでしょ?
これがね、海を渡ると時空を超えるんスよ。映画で見た寅さんの世界観が、残っている生活に会えます。

地元のお爺お婆の会話は、正直何を話してるかわかりません。港の前でおしゃべりに興じている絵は、イタリアの港町と同じです。港前の狭いエリアにグッと家が集まってて、迷路のような細い路地がその隙間を通っている。
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島の食堂は、誰かの家にあがりこんだかのような日常感で、島の旬の味を愉しめる。「ロンク食堂」の刺身はもちろん、わかめやめかぶ、カタクチイワシ、魚のフライ、が美味だったなぁ。
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ロンク食堂
三重県鳥羽市答志町288
0599-37-2167



丘を歩けば、うぐいすがサラウンドで、燕が低空を高速で翔んでいる。その中をゆったりと島のお婆が歩いている。この島では、なんてことない日常なんだろうけど、日本人の大人なら、DNAレベルでなんかザワザワするものを感じるはず。
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そんな昭和感満載の島なんだけど、展望スポットにはアートが取り入れられていたりと、なにげに感動。水平線の広がりを楽しめる「BLUE FIELD」は、三角系のウッドデッキで、頂点に立つと海の広がりの体感が倍増される。風も心地よく、早起きとほろ酔いで、思わず昼寝。
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もうひとつは山の上にある「RAY FIELD」。ここからの眺めは良く、バリ島あたりの高級ビラがやりそうな自然✕デザインの組み合わせ。ともにビールが似合う場所なので、島の売店で冷たいビールを買っていくのがオススメ。ゴミ箱はないから、各自持ち帰りをお忘れなく。
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答志島で泊まったのは「中村屋」という旅飯。わざわざ旅飯というくらいなので、食には拘っていて、ボクとまりえは、それぞれ”あわびづくし””伊勢海老づくし”のコースを。詳しいことはまた別の機会に書くけど、あわびも伊勢海老も焼きが思った以上に美味しかった。島で唯一という温泉も心地よく、露天風呂には3回通いましたね。
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波音の宿 中村屋  
住所:三重県鳥羽市答志町2137-3
電話:0599-37-2065
http://www.toba-nakamuraya.com/


離島のあとに向かったのは熊野や尾鷲などの東紀州エリア。
熊野古道が有名だけど、「丸山千枚田」という日本最大級のライステラスや、「瀞峡」や「魚飛渓」など、渓流の美しさも見どころだったりするんです。
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熊野古道はじっくり歩きたいとこだけど、写真スポットとしては馬越峠がイチ推し。なんせ、駐車場から徒歩3分で、もののけ姫の世界に入れます。ここで味わう隔世の感は格別です。
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日本書紀に記されている日本最古の神社といわれる「花の窟神社」や、「鬼ヶ城」など岩マニアのボクにはたまらない見どころも。特に鬼ヶ城は、写真で見た時はなんとも感じてなくて、押さえ程度の気持ちでいったんだけど、かなりテンション上がる奇景。
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鬼ヶ城
三重県熊野市木本町
http://onigajyo.jp/




そして、この旅一番の目的だった「割烹の宿 美鈴」は、料理・サービス・ロケーションともに、期待を大きく越えるヒットでした。場所は、伊勢と熊野の中間で、馬越峠がそこそこ近い。宿の前には、道路を挟んで湾が広がっていて、2Fのサロンで、その眺望を楽しみながらビールを傾けるのがなんとも贅沢。
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料亭出身のご主人の出す料理は、地の物の魅力が引き立つように、洗練されたひと手間を加えた料理が並ぶ。折角旅に来たので、ロンク食堂のように地の物を飾らず食べる機会も欲しいし、こちらのように高い技術力で磨かれた食事も食べたいもの。
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日本のカントリーサイドは、どうしても地の物をストレートに食べさせる店が多いので、「美鈴」のように繊細な仕事を海の前で味わえるというチャンスって、実はありそうで稀有なんですよね。
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関西のお客さんが5割、関東からのお客さんが3割というのも納得。ここは、一度来たら通いたくなりますわ。ご主人のキャラは立ってるし、女将さんは品があるし、息子さんも拘りが強く意識が高い。数寄屋造りの室内も心地よく、こういう宿に出逢えると旅しててよかったなと、心から思えます。
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割烹の宿 美鈴
住所:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦297−4
電話: 0597-49-3031
http://www.nande.com/misuzu/



最近、旅レポ書いてるほうが愉しくて、東京のレストランの記事があんまし書けてないですね。facebookにアップすると、とりあえず書いた気になっちまうもんで。
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名古屋から答志島までは、近鉄特急で鳥羽駅まで1時間半。
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そこから定期船は15分程度。「中村屋」は答志港ではなく、手前の「和具」で降りる。
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「和具」は答志港はよりは小規模で、九鬼嘉隆が自害した首塚など、九鬼家由来の名所が集まっている。
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和具から答志港エリアまでは徒歩で15分。
このくらいの距離なら最初は歩くのがいい。ツバメの滑らかな滑空や、お婆の島への溶け込みっぷりなど、そうした島ならではの魅力に出逢うには、島時間にカラダを慣らす必要がある。
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慣れたうえで、遠出をしたり、短い滞在時間を有効活用するために、レンタルサイクルを活用するのがオススメです。
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この島で気に入ったショットをあと何枚か。
フィレンツェもバンコクも、ロンドンも、路地裏ってなんだか色気があるんです。
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漁が生活の中心だけあって、漁船の並ぶ様子に、なんだか心を打たれる。ある時間になると、一斉にみなさん漁に出るんですね。
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初日は曇っていた答志島も、2日目の朝は快晴でした。6:00に起きて「RAY FIELD」に向かい、戻って朝風呂と島飯。
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中村屋の屋上は、なにげに絶好のビアスポット。
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離島から鳥羽に戻ると、一気に現代に帰ってきたように錯覚するのが面白い。ここで車を借りて一気に熊野まで南下、紀勢自動車道で約1時間半。バイパスがだいぶ完成してるので、かなりアクセスが良くなったらしい。始神峠のPAは最近オープンしたばかりでデザイン性も高くサービスも今っぽい。
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観光案内所では、かなり丁寧にアドバイスもらえます。
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お昼時だったので「とCOS COS」という大衆ナポリ食堂でランチ。天気が良かったのでテラス席で。
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トマトとバジルのソルベを合わせた前菜や、いわしとたまねぎのピッツァのソースなどが美味でした。ピッツァは、あくまでナポリ”風”だけど、ちょい和続きでアクセントが欲しかったので、挿しこんだタイミングは絶妙でした。ちなみに、このイタリアンは、世界遺産「花の窟」からすぐ近く。
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と Cous Cous (ト クス クス)
住所:三重県熊野市有馬町5821-116
0597-85-4369
couscous.dosf.info/




「花の窟」エリアから、「丸山千枚田」までは車で30〜40分程度。バリ島でわざわざライステラスめぐりを何度もしてる当家なので、どうしてもあっちと比較してしまうのだか、日本のライステラスとしては最大級であり、かなりの美しさを誇るものだと思う。日本の棚田を回ってみたいなと願っていたので、今年になってから能登にある「白米の千枚田」に続いて、こちらに訪れることが出来たのがなんとも嬉しい。
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離れた場所から見るのもいいけど、ベストポイントはライステラス上部の、センターエリア。車が数台停められるポイントがあり、写真はここからの絵が一番映える。
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千枚田のあとは、渓谷沿いに崖が続くという「瀞峡」へ。ここは、ジェット船ツアーなるものがあるんだけど、2時間くらい必要なんですよね。既に15:00を回っており、「花の窟神社」や「鬼ヶ城」を回ることを考えて、ジェット船は次回の宿題に。
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思った以上に時間はかかるので、熊野エリアをしっかり楽しむには、瀞峡あたりで1泊する必要がありますね。

世界遺産「花の窟神社」は高さ45mの岩がご神体というもので、日本書紀の時代から人々の信仰の対象になっていたというから驚き
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鬼ヶ城を堺に、リアス式海岸から一気に砂浜へと変わる。この急激な景色の変化も面白い。
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鬼ヶ城(おにがじょう)は、伊勢志摩から始まるリアス式海岸の南端に位置していて、熊野灘の荒波に削られた大小の海蝕洞が約1.2km続く凝灰岩の大岸壁。去年の秋の台風で、あちこちが崩落してて一部しか見れなかったけど、オレのような崖好きには垂涎スポット。一刻も早い復旧を待ってます。
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「美鈴」は、このカントリーサイドに、何故ここだけ洗練された場所が...と驚く割烹の宿。室内の装飾も手がかかっていて、質のいいもので整えられている。わずか4室しかないために、週末の予約は特に早めに。朝夕の食事のクオリティや、部屋の造りを考えると、一番高いコースで23500円(税込)/人というのは、パフォーマンスが高すぎる。貸切にする以外、お子さん連れは宿泊ができないものの、大人が地方で心と体を癒やすためには、かなり推薦度の高い選択肢です。
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これまた、別途書くつもりだけど、8個のウニを使った生ウニとか、目の前の湾で取れた伊勢海老の握りとか、初体験の食感のもずくとか、極上のやどかりの刺身など、美鈴ならではの料理が並ぶ。
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通常は下の広間で食事らしいんだけど、この日は宿泊客が当家だけだったので、2Fのラウンジでサンセットを眺めながらの夕餉に。途中、ご主人と一緒に呑みながら宿の美意識についての話を聞いたり、息子さんに変わりゆく伊勢の海の話を聞いたりと、とても心地いい距離感のサービスだったことも伝えておきたい。
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食後は星を見に。宿から徒歩一分でこれ。
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旅先で、特に天気がいいと早起きできるもので、早朝散歩で近くの高塚公園展望台へ。ここへのアプローチは、うぐいすの声が7.1chで響いてきて、カラスのだみ声とのコントラストが印象的。ここでも、朝風呂、朝食と朝のルーティーンでエネルギーをチャージしてから、熊野古道へと向かいました。
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熊野古道は、そもそもが熊野三山へと通じる三重、奈良、和歌山、大阪を跨ぐ
参詣道の総称なので、車で走っててもあちこちに”熊野古道”という看板が出てきます。ただ、中でも”らしい雰囲気”に”簡単にアクセス”できるのが馬越峠。
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駐車場に車を停めてほんの少し歩いただけで、完全に世界観入れちゃうのは素晴らしい。さすがにヒールはやめた方がいいけど、ここなら普段着のまま、軽い気分で足を踏み入れられる。写真も映えるので、夫婦やカップルなら、絶対行ってほしい場所。
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そんな馬越峠から、車で15分くらいかな。白い巨石が転がる渓谷「魚飛渓(うおとびけい)」は、白系の意志にエメラルドの水流がたまらなく美しいフォトジェニックなスポット。夏なら水着で飛び込みたいし、ビール持っていって昼寝したい。川沿いの道も美しく、車でゆっくりドライブするのもいい感じ。
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そんな三重旅の〆は、尾鷲にある「葉っぱがシェフ」というスローフードのレストラン。石を熱した鍋の中で、裏山の葉っぱを敷き詰めて野菜に火を入れるという縄文焼きがシグニチャーメニュー。葉っぱと対話を続けて10年ということで、この土地ならではの食体験が出来る。

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実は、この縄文焼きを「美鈴」でも体験していて、石で焼く赤イカや伊勢海老がめっちゃ美味かったのよ。その流れもあって寄らせてもらったんだけど、カントリーサイドらしいアプローチが魅力的でした。陶芸家の奥様に、脱サラして独自路線のレストランを営む旦那さん。そんな生き方自体も興味深く、人生の後半の生き方について、色々と刺激がもらえます。
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葉っぱがシェフ
住所:三重県尾鷲市中村町4-51
0597-23-0016
http://www.happa-chef.com/


とりあえずダッシュでダイジェスト版をまとめてみたけど、どうです? 子供の頃にはわからなかった、都会で疲れてる大人が求めてるものがたくさんあるでしょ。

伊勢海老、松阪牛、ふぐに鰻と食材も宝庫で、フォトジェニックなスポットもあふれている大人の休日向けな三重県。サミットでメジャーになった賢島は、そのごく一部。掘れば掘るほど深いです。

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kyah2004 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)和食 | 三重_201606

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