2016年09月04日

太秦江戸酒場 (京都)幕末夏祭り

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先週末に開催された『太秦江戸酒場 〜幕末夏祭り〜』は、シリーズ4回目の開催。京都の太秦映画村を貸切にして、大人たちが全力で遊び倒す毎回二晩だけの限定イベント。もちろん誰でも入れるイベントだけどチケットは完売。着物や浴衣を粋に着こなした人々が、タイムスリップしたかのような幕末を舞台に、キャスト・ゲスト関係なく愉しみまくっている。

過去の様子は、こちらにまとめてるのでこちらも是非覗いてみて
2014年  秋の初回
2015年  新緑の陣
2015年  琳派の秋

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いつもはカメラマンとして、会場を自由に飛び回っていたけど、今回は遊郭ゾーンの「ア〜レ〜体験」コーナーのキャストに。ア〜レ〜体験って言ってわかりますよね?

「お代官様、おやめください」

「よいではないか、よいではないか」

そう、男の夢のひとつ。着物の帯をクルクル回すあの大人のお遊戯です。

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始まる前は、クルクルされたい女子が集まるかなぁ...とか、思ってたけど過去のイベント同様、女性の方がこういうのは前のめり。目をキラキラさせて"私、まわされたい!!"って女子が続々と。カップルのケースもあれば、その場でゆきずりの2人というケースも。どちらかといえば、ゆきずりの方が多かったかな。
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ちなみに、こちらのコーナーの着付けは、宮川町の男衆の盒兇気鵝I畸福芸舞妓さんの着付けをやってる本物です。そして、この薄緑のひきづりも、本当に過去 舞妓さんが着ていたもの。バカな遊びを大人が全力で楽しむって、人生の理想形。

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相方は京都 大徳寺にあるつまみ細工
おはりばこ”の北井くん。彼は365日着物で過ごしてるだけあって、着崩し方とか勉強になる。年越しとかお世話になってる家族ぐるみのつきあいなので、息もピッタリ。
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そして、島原ゾーンの目玉といえば、太夫道中。トップの写真の迫力あるよね。詳しいことは続きに書くけど、今回の遊郭ゾーンのプロデュースはだるま商店の島さん。傾奇かせたらピカイチの漢です。そして右側は総合プロデューサーのRYO。鈴鹿さんは、言わずと知れた京都のプリンセス。
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今回の太夫道中は、これまた本物の如月太夫さん(左側)のご指導のもとという王道っぷり。一方、メイクは本国でCHANELのメイキャップアーティストとして活躍していた東風上さんという遊びっぷりも本物。帯も"おはりばこ”のつまみ細工でビスポーク。こういう"本物"を理解した文脈で遊んでいるから、ヤンチャしてるように見えて品があるんです。
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2日目の太夫道中は、これまた宮川町の小扇さん。本物がそこらに散りばめられてるから、全体の世界観が決して安っぽくなることはない。この本物がギュッと詰まっちゃうところが京都らしい。
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そんな遊郭ゾーンのメンバーたちの集合写真(2日目)。スタッフが全力で誰よりも愉しんでいるから、ゲストも自然とキャストになっていて、知らず知らず一緒に世界を創っている。だから鮮烈に記憶に残る。
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ボンサンBARというコーナーがあるんですが、これも名だたるお寺のお坊さんが。これまた本物コンテンツ。だから、面白い。
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お酒も京都の名だたる酒蔵が参加してるし、料理も「いづう」さんや「木乃婦」さんなど、ど真ん中のお祭り料理が食べられる。祇園の「MAVO」やクラフトビールの「Kyoto Brewing Company」といった新しいムーブメントの仕掛け人達も参加してて、その幅の広さも面白い。
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冒頭でも書いた通り、今回は「ア〜レ〜体験」コーナーが人気すぎて、他のコーナーに全くと言っていいほど遠征が出来なかった。その代わり、いつも以上にゲストの反応をダイレクトに肌で感じることが出来たし、遊郭チームとの一体感を味わうことが出来た。浮世絵の世界を現実に再現した島原 遊郭、ボクの中では、ここが太秦江戸酒場の爆心地。
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イベントが終わった後の片付けの時間に、あちこちのコーナーに顔を出してご挨拶。今回は、イベントが終了してから会えた友人のほうが多かった。
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こちらは、ア〜レ〜ゾーンの目の前の花魁BAR。呼びこみで結構声出すので喉が乾くから、隙あらばお酒を注いでもらいに行ってました。食事を食べる暇もなかったので、空腹で飲みまくってたから、両日ともベロベロに酔っ払い。初日なんでアンティークのゴールドの指輪会場でなくしたくらい酩酊してました。
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ここ数年、京都に通い始めたばかりで、アーティストでもクラフトマンでもない自分が、何故かこの輪の中に加われていて、回を重ねるごとに友人が増えている。ま、ひとえにRYOのおかげではあるんだけど、受け容れてくれている京都の友人らに感謝。何故か目立つ位置に間違ってポジショニングしてますが、酩酊してたもんで。自分では、もっと端っこの方だと思っていたんです。ほんとゴメンナサイ(笑)
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ちなみに、無くした指輪は落とし物コーナーに届いてました。こういうところもジャパンクオリティ。
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こちらは太秦江戸酒場の食事ゾーン。
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出家直前のアヤツも。
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さて、遊郭ゾーンのプロデューサー、島さんの想いを聞いてみましょうか。
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『 吉原炎上。
東映の誇るこんな個性的かつ魅力的で人を引き付ける映画も珍しい。文脈がすごい、原作がすごい。吉原炎上を撮った五社監督の映画に出たことのある山咲千里さんに五社監督の話を聞いたことがあった。人間の「エロさ」脳みそからできていいる人だと。
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今回、4回目の太秦江戸酒場にて初めて映画村の遊郭ゾーンをすべて任された。テーマは幕末。
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「エロ」と「エロさ」とは違う。エロと言えば、映画や時代劇で見る濡れ場。もちろん、吉原炎上にも存在する。ただ、それは最後の見せ場へのふりにしか過ぎ ず、吉原炎上の場合、ラストに、大きなふりとして花魁道中があり、ラストに吉原の大火事がある。火事に立たずみ恋が破れている瞬間。夢が覚めるような気 分。僕はそれは、このイベントの退場ゲートを出て家に帰る瞬間に任せるとして、寸前の盛り上がりを作ろうと。
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酒池肉林。エロをなしに、 表現した結果です。今回は京都ということで、島原。島原というのは、肉関係のない、美しさや教養をうちにしてた場所。なぜ、エロ が存在してるのに、別に着飾るか。おいしさを求めるか、酒を求めるか。三大欲という聞こえのいい言葉があるが、それは、人間が脳みその構造上、求めた結 果。植物から動物になるときに人間は、光を求め目ができた。色覚を覚え、人間が美しさに感動を覚えるようになったから。色覚が必要ない動物はいまだに白黒 のままだし人間より色覚が広い鳥などは毛が派出になっていく。
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難しいアートとはでなく、単純に色覚や形で美しさを求めるというのは、古今東西多く多く行われてきた不変な行為。それを幕末の時代にそって一気に落とし込んだ。
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当時、白という色は一番作るのに難しい色。きなりやちょっと黄色っぽい色になってしまう。追い求めたけど難しかった時代。となみ織物さんから立派な立派な 純白の打掛を提供いただき、そこを基準とした。帯はより、立体に見えることを美として追い求めた時代。脳にもっとも美の刺激を当たえる赤を中心に、江戸時 代に世界的にもっとも高価で金よりも価値があった青スカイブルーの様な青を配色した。江戸時代に仕えた有名な方は若冲とフェルメール。心を表す帯を作り上 げた。
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髪型はうちのチッピが、中世の美の頂点マリーアントワネットを参考にした新しい日本髪を作り上げた。幕末のころ、オランダ経由でちょっとずつフラン ス革命の話も入ってきてたらしく、中国経由やオランダ経由の外来のものは、いち早く取り入れたのが、大阪の新町と長崎の丸山。そこから京都の島原でも流行を取り入れてた。そういうことを加味してフランスからの流行として入れてみた。
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そして、前回と同じくメイクに、最先端も最先端シャネルのラストサムライ笑 東風上さんに東京からわざわざ来ていただき、マリーアントワネットかつ、モダンかつ古典を意識したメイクしていただきました。そのあと、請負い小さな宴で 中納由嘉さんに愛の賛歌のフランス語を歌いながらオリーヴに踊っていただいた。道中には現代の心を伝える如月太夫さんにいろいろご指導いただき、完成させました。
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二日目には宮川町から小扇さんに来ていただき、せっかくの映画村、時代劇ベースかつ、衣装、帯などはそのままに、再現し、時代劇っぽく、昔にはない、町の中で踊りを踊っていただきました。それを、見てスマートフォンで写真を撮ってお酒を飲む、最高の時代劇じゃないですか。
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そのほかにも、いつも一緒にやっている提灯屋さん小嶋兄弟のお父上に来ていただき、実演をしていただきました。提灯というのもいくつか説はありますが、吉 原に行く日本堤を通らなければならなくて、そこで堤を歩く用の灯り、で提灯になった説もあったりで、夜を照らす提灯のすごさ、美しさを制作するのを少し見 ていただきました。
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映画などでよくある道中とは違う、にぎやかなシーン。一つは、いつものようにどらぁぐクィーンのオリーヴに来ても らい中心になってもらいました。その両脇 に、うちのチッピが金屏風に春画を描き、もう片方に、京都で頭一つでるオシャレバーを作ってきたふじもんにサングリアを作ってもらいました。当時、幕末、 フランス、オランダ、スペインなどの舶来文化が少しずつ入ってきて、いろんな趣味趣向が大名や町人の金持ちの中でも流行りだしてきたころで、そういうのも 勝手に想定してやってみました。
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いつも映画見るときに、脇役の重さって大事だと思っていて、あーれー体験という部屋を作ったのです が、そこには、既婚者で色っぽい社長をそろえてみたわけ で。吉原炎上でいうところの、左とんぺい、岸部一徳、緒方拳、竹中直人達。本物の宮川町の男衆さんに来てもらい、本物の舞妓さんの引きずりであーれーを体 験してもらった。なかなかない機会に大盛り上がりしてもらった。
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江戸時代、特に幕末には、メディアが飛躍的に発展し、それが発達して いった。最新のメディアということで、enjoykyotoさんに帯の制作やメイクな どをその場で撮ったものを編集してもらい、見てもらうところと、ユーチューブに流すという試みをしてみた。メディアなので今からが楽しみなんです。

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で、最後のにぎやかし。
幕末の大きな町には、いろんな行商がはやった。その一つにあるのがお茶。信楽の山奥に住む爲さんに今回も来てもらい、シェーカーを振って、冷たいお茶を楽しんでもらった。全部の欲望を捨てて山にこもる爲さんに来ていただいて、幕末の京都感を出そうとしてみた。
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遊郭ゾーンを一つのコンテンツとして、道中に五社監督のいうエロさをいろいろ考えてみた結果、色っぽさと、酒場のにぎやかさ、そして、幕末に求めた人間の色彩が出てきました。まだまだの面もありますが、楽しんでもらえたでしょうか?
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最 後に、映画村の土地に、撮影所を作った阪東妻三郎。阪妻がスターに上り詰める時にいた会社の社長、日本映画界の父、牧野省三の母は、上七軒の義太夫芸 妓。みんな芸妓遊びなどが好きで、夢の国を見てたんだと思います。映画には夢があります。そして、ここ映画村に90年前に撮影所を作った阪東妻三郎。阪妻 さんは、日本酒はコップで飲むな!お猪口で飲め!とほかの俳優たちに怒ったそうです。映画の夢を感じるこのイベントに、日本酒にお猪口を持っていろんなこ とが体験できるイベントのお手伝いができて、夢があります。相方チッピの好きな言葉は「夢」です。ちなみに僕は「笑」です。この二つが絶えない二日間がみ なさまのおかげで出来上がりました。』

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どうですか、こんな文脈の上で遊べるなんて、京都行きたくなりません?


ちなみに、「ア〜レ〜体験」コーナー以外では、太夫道中で太夫をひいた旦那の役もやらせてもらったり。男の夢、叶えまくり過ぎの2日間。
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ボクと北井くん(初日)の浴衣は藤井絞さんの反物。センターが、まさにその藤井さん。
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男衆の盒兇気鵑△辰討離◆船譟疎慮灰魁璽福次F本好きの外国人ゲストも大喜び!!
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こちらの、舞妓さんの着物を羽織ると、雰囲気は出るけど、実は回転しにくいんですね。回転重視の方には、直接浴衣の上に帯を巻くというアレンジも。
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こちらは、会津藩のお殿様と会津の娘という禁断のア〜レ〜シーン。しかも、(本当の)お母様の目の前でというなんともシュールなシチュエーション。
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女性が男性をクルクルしたいという要望にもお応えします。こちらはLBGTとかデフォルトですから。
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二日目の最初には、お代官様がいらしたり。
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ノリノリで回されたカップルの男子。
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ボクもスタッフ特権で、回し手がいない時とか、指名をいただいた時には帯をクルクルさせてもらいました。その経験からいえることは、
1)クルクルはやさしく、ゆっくりと 
2)女性には足で着物を蹴りながら回ってねとエスコート 
3)倒れたら襲いかかってシャッターチャンスを作る 
このあたりに気をつけるといい舞台が仕上がります。
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2日目は、途中から相方が酩酊して、行方不明に。片付けしてたら座敷で撃沈しているところを発見。
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最後に、数少ない遊郭以外の写真を。
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今回も存分に愉しませてもらえました。ゲストの年齢層が若くなってるのも嬉しいね。
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