2016年10月30日

割烹の宿 美鈴 (三重)地のものを洗練された仕事でいただく贅

1023美鈴6月-7

今年の6月、もう真夏かと錯覚するような梅雨の隙間に、お気に入りの宿を見つけました。

三重県は紀伊長島の『美鈴』。有名な熊野古道の馬越峠から車で15分くらいの場所。小さな漁村の海の前に建つわずか4室の割烹の宿で、地元ならではの素材を、確かな技術で洗練された料理へと昇華させてくれる。こういう宿って、ありそうで、実は中々無いじゃない。
1023美鈴6月-11


外観からでもセンスの良さは伺えるけど、扉をあけて中に入ると、数寄屋造りの洗練された作りに心が昂ぶる。失礼な言い方だけど、周囲はいわゆる日本どこにでもある漁村の風景なんで、そのギャップ感が半端ない。

そして、休前日を外して泊まったせいもあり、この日は貸切状態に。普段は下に食事をする部屋があるらしいんだけど、折角ならコチラでお食事いかがですと、湾を見下す絶好のポジションにテーブルセッティング。ちなみに、ここはラウンジとして利用されている場所。うわ、ビールが旨い。
1023美鈴6月-10



宿のご主人は気もちいいくらいキャラが立っていて、一方女将さんでもある奥様は、とても品があって、空気を穏やかにしてくれる。宿に入って、お二人と数分話しただけで、この宿を選んだことが正解だったと確信できた。
1023美鈴6月-27


「技に驕らず、素材の鮮度に寄りかからない。」というスタンスで、地元熊野灘でとれた新鮮な海の幸をふんだんに使ったコース展開。 地物の美味いものを知り尽くした料理人が海へ出て捕らえ、一番美味い食べ方で出してくれる。

ちなみにご主人は、名古屋の老舗の日本料亭「か茂免」出身で、京都の「菊乃井」村田氏と同時期に修業をされていたそうで。そんなキャリアの持ち主だけに、料理のプレゼンテーションもいちいち美しい。TOPの写真のヤドカリの刺身は、美鈴を代表するシグニチャーメニュー。帆立と海老のいいとこどりみたいな味わいで、いと旨し!!
1023美鈴6月-3




こっちじゃお目にかかれない巨大な伊勢海老も、窓の外を指差して、あそこの赤い灯台のとこで捕れたヤツだよ、と。日本の海って宝が転がりすぎ。相当なサイズ感なので、握り、ボイル、石焼と様々な味わい方で愉しめる。
1023美鈴6月-20




茄子の利休よせとか、素材勝負じゃないアクセントがあると、次につながりやすいんですよね。
1023美鈴6月-25





途中、かなりお腹いっぱいになり、テーブルからわずか3mくらいの自室にてクールダウンという我儘も。
1023美鈴6月-34




食後には、ちょっと風に当たろうと30m歩いただけでこの星空。満月だったりしたせいもあり、これでも、あまり見えないコンディションだったそうで。
1023美鈴6月-38


美鈴
三重県北牟婁郡紀北町三浦297−4
0597-49-3031
http://www.nande.com/misuzu/



こちら、三重県の観光サイト「みえ食旅物語」や、名テレさんの「食べあるキングの推しメシ」という番組で紹介させていただきました。東海地区でしか見れないかと思いきや、GYAOでも観ることが出来るので是非してまーす。
      ↓ ↓
人気ブログランキングへ



***********************

チェックインして、まずは2Fのラウンジで和菓子をいただきつつ、ご挨拶しながら夕食の相談や朝ごはんの時間など、ひと通り流れを決めていきます。
1023美鈴6月-1



先にお風呂に入ってから、こちらで夕食を。体が温まって汗だくだくww。クーラー入れますか?と聞かれたけど、折角なので外の風を感じたいと。夕方は凪で中々風も入ってくれなかったけどね。でも、いいんです、三重の自然を感じたかったから。
1023美鈴6月-2



テーブルには、前菜がセットされていました。まずは、地元のもずくから。これ、写真じゃわかりにくいかと思うんだけど、めっちゃ太い! そして、じゅんさいみたいな周囲のトロッと感。人生最強のもずく体験。
1023美鈴6月-6



さざえや蛸の燻製はビールを越えて日本酒が欲しくなる。イサキは肝とたまごのセッション、めずらしいだけじゃなくメチャ旨い。あわびも乗ってるし、紀州梅自体も美味だし、甘さの味付けが絶妙。このあたりはマンボーも有名なんだよね、鶏肉みたいな食感。
1023美鈴6月-4



自家製のからすみ、もう冷酒なしにはいられない。
1023美鈴6月-5



続いてやってきたのが、シグニチャーメニューのやどかりの刺身。いさきとひらめの薄造りも綺麗に盛られていて、やどかり頼りじゃない個性的なセッションとなっている。
1023美鈴6月-8



椀物は、蛸とガスエビとムツのつみれ 。味付けと歯ごたえが実に気持ちいい、お出汁も上品。1023美鈴6月-9




続いて、登場したのはグレートデギン級の伊勢海老の頭に率いられた、伊勢海老とかますにぎり。地元のカマスで脂のってて美味。
1023美鈴6月-12




見てよ、このプリップリした身の大きさ。こんな伊勢海老の握りとか食べたら、贅沢しすぎで罰があたりそう(笑)。
1023美鈴6月-16




しかも伊勢海老の味噌につけて食べるとか、反則過ぎ。
1023美鈴6月-17


伊勢海老って雑食で、ムール貝や牡蠣も食べるらしい、どんだけ貪欲。この大きさをうまく写真におさめたかったんだけど、今ひとつでしたな。既に酔っていたので許しておくれ。
1023美鈴6月-13




この雲丹盛りも只者じゃない。なんせ、ひとつの殻だけで8個分の雲丹を使っているんだとか。
1023美鈴6月-15





いくらタイプとは言え、生ものが続くと流れが単調になるので、ここいらでほっこりとジャガイモのお饅頭が。
1023美鈴6月-18




こちらも割烹の名にふさわしい味わいと歯ごたえ。中の具も伊達じゃない。
1023美鈴6月-19




さっきの伊勢海老も、余すことなくてべて欲しいとボイルした頭と足が運ばれてきます。
1023美鈴6月-22



続いては、尾鷲の「葉っぱがシェフ」というお店の技を活用した石焼。これが、また地味にうめーんすよ。伊勢海老、法螺貝、タコの吸盤、赤イカと、どれもエース級なんだけど、期待値とのギャップのデカさは赤イカ。それなりにイカに感動して生きてきたけど、焼物でこのクラスの感動は稀っすね。ベクトル違うので比較するのは難しいけど、小松弥助さんの烏賊の握り食べた時クラスのディープインパクト。
1023美鈴6月-23



1023美鈴6月-24



グラニテがわりに茄子の利休よせ。
1023美鈴6月-26





〆の鍋。キュウセンべら、赤鱒、くえと、最後まで油断できない素材が並ぶ。ゼラチンが美味なかさご、ローカルなわかめ”ひろめ”のコリコリ度も新鮮だったわ。
1023美鈴6月-28



しゃぶしゃぶスタイルで。
1023美鈴6月-29



デザートのいちぢくでリセット。これで、もう動けない...と思ってた体が少しリフレッシュされて、外に散歩行けたからね。
1023美鈴6月-32



ここの良さは、この程度の文章や写真じゃ語りきれない。そう遠くない未来に再訪予定なので、また違う季節の魅力も掘ってきます。
1023美鈴6月-31



急に、ここ数年で縁ができた三重県。かなり好きになったので、機会あれば通いまっせ。
      ↓ ↓
人気ブログランキングへ



new-instagram-icon2 インスタ「kyah_japan」では、もうちょいゆるく、日常とリンクした情報アップしています。






kyah2004 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)和食 | 三重_201606

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔