2016年10月24日

シンシア (千駄ヶ谷)もののふフレンチ

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バカール時代から予約が取れないと訪問を諦めていた北参道の『Sincere』。常連ちゃんからのお誘いで、厨房真横のアリーナシートに滑り込み。
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敢えて予備知識入れずにテーブルについたんだけど、料理はもちろん、カトラリーやワインに至るまで和のプライドを散りばめた”武士(もののふ)”のフレンチという印象でした。
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トップの写真のピジョンは、王道ガストロノミーの底力を魅せつけるお皿。一方、その前の魚料理のスズキでは、笑いを誘うプレゼンのあとの合体で、正常位に戻すといった底抜けに明るい江戸時代的エロチズム。
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ブイヤベースのストーリー構築にも傾奇者っぷりが現れていて、終始「花の慶次」を読み返したいなと感じていたのでありました。
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ペアリングもワインだけじゃなく大好きな日本酒の"而今”を合わせてきたり、魚に合わせた岩手の白ワインは2014年にも関わらず風格すら感じる白洲次郎のような存在感。トリッキーなように魅せて、軸はブレずに、己の美意識を静かに貫く。こういう魂に触れられるフレンチは心から愉しい。
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シェフは勿論のこと、ソムリエもパティシエも個の力の強いスタッフが集まっているので、より軸の太いシンシアの世界観が形成されるんでしょう。
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キッチンと直結したかのような作りからもわかるように、ガストロノミックな料理だけど、お行儀よく静かにナイフとフォークをキコキコいってるようなレストランではない。料理のライブ感、シェフのトーク、ソムリエの想いなどカラフルな熱気が立ち込めている。
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「花の慶次」よりは「伊達政宗」を目指しているという石井シェフ。フレンチ界の伊達者として益々活躍して欲しいっすね。現存12天守ネタで盛り上がれるシェフというのも初めてだったんで、つい力が入ります。

ちなみに”伊達者(だてもの)”という言葉は、秀吉の朝鮮出兵(1593年)従軍時にうまれたもの。政宗が伊達家の部隊にあつらえさせた戦装束は非常に絢爛豪華で、他の軍勢が通過する際、静かに見守っていた京都の住民が伊達勢の軍装の見事さに歓声を上げたというところからきているんだそうです(Wikiより)。まさにシンシア!
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sincere (シンシア)
03-6804-2006
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13 原宿東急アパートメントB1
https://www.facebook.com/fr.sincere


とにかく予約困難店なので、また常連ちゃんに誘ってもらえる日を楽しみに待ってます。
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北参道駅から少し入った静かな住宅街の地下には、大人たちの心地よい活気で賑わうレストランがありました。扉を空けた第一印象がなんか楽しそうだなと。
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訪れたのはスペインにバカンスに行く直前、9月の上旬のクソ暑い夜。夏が大好きなくせにブーブーあつさに文句たれてたところを、ドラピエで封じてもらう。イヤよイヤよも好きのうち。って、人生でそんな経験あんま無いっすけどね(笑)。イヤよ言われたら、たいがいダメです、ハイ。
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厚岸の牡蠣のムニエル
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岩のりのフリットとレモンのパウダーをあしらうことで、もともと美形の小姓が戦場で槍をもった戦人に変わるような感じ。わかりにくいね(笑)、いわゆる牡蠣の印象だけじゃない着地点があったということで。
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実は、誘ってくれた常連ちゃんは、前日にも訪れていたということで違うメニューを。
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自分の席からは、厨房とつながってるかと錯覚するくらい。
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最初のお皿が外された後に、古文書のようなものが出てきます。
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この日のコースのテーマと料理の流れが書かれている、箇条書きじゃなく文章なのが洒落者
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前菜のブイヤベース、活車海老のプレゼンテーション。冷製ですから煙に見えるけど違います、海藻の燻製に。
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車海老のプレゼンの後に、もうひとつのアミューズ。進化した5つの味のトマトということで、甘み、苦味、酸味などが口の中ではじける。
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常連ちゃんはとうもろこしバージョン。
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シンシアの家紋が入ったブリオッシュ。
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先程の活車海老がブイヤベースに。冷製だとこうなるのね。残暑にピッタリの一皿。ムール貝はソースにサフランをクリーム状に泡立てて。のどぐろ、スズキ、関アジの燻製。ハマグリ、つぶ貝、アオリイカと、日本庭園の箱庭のような世界観。黒いアクセントは竹炭だそうで。
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バーニャカウダ仕立ての野菜。おくら、マイクロ人参、はなきゅうり、ロマネスコ、アーティチョーク、水なすなどなど。
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それらを蟹味噌のソースで。贅沢な遊び。
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而今が見事にマリアージュってのが驚いた。最近、日本酒をペアリングに合わせてくるトコ増えたけど、この合い方は納得度高め。
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お皿の下にも食べられる子が隠れてました。いわゆる伏兵です。
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きたーー!! たい焼き。冬になると食べたくなるんすよね、やけに♪
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って、もちろん たい焼きなわけはありません。たい焼きに見せかけたスズキのパテアンクルート。貝のムースや花ズッキーニの中に後から合体させて本来の料理の姿に戻すとい う遊び心な魚料理。クラシックなフランス料理を、軽やかな演出で。
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パイ系は重いので、実はポーションとしてもちょうどいい。ビジュアルに反して、王道なフレンチらしい味わい。
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最初の5つの味のトマトが進化してました。胡椒の飴、ローズマリーも効いてて、口の中に入れるとめちゃ野菜。
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見事に焼きあがりましたなぁ、仔鳩ちゃん。
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カトラリーも洒落ており
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この紋様とか家紋に見えなくもありません。
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フランス ラカン鳩。ヘーゼルナッツのソースの降臨。

改めて、あーそうだよなー。ここ、フレンチなんだよなー。ラカンの仔鳩ってどーしてこんなにも美味しいのかね。つか、火入れやばくね?ソースも絶妙すぎる。口の周りに残るこのネチょっとしたゼラチン感で興奮さめやらん....、さすが、しっかりと締めるトコ、ガシッと締めますね。

ガルニは鷹峰の万願寺唐辛子、九条ねぎといった国産の西軍に、ジロール茸にトランペット茸といった南蛮の東軍という異国情緒あふれる関が原の合戦。合戦と言うか祭りです。
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これには王道POMMARDを。
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さて、毎度のことですがデセールは別腹です。

グレープフルーツを3種類の味わいで。
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よもぎのアイス、モダン仕様で。
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これでも相当な完成形ですが、更にココに
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煙立つ薔薇の演出が加わります。
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これは常連ちゃん向けデセール。
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食後のティータイムも充実してます、ハーブのかほりに癒やされる。
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酒は弱いくせに食後酒までハシリます。
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このあたり、どれが何に使うのか頭がこんがらがってきて愉しい。
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この時期、休日ランチが気持ちよさそう。
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ちなみにランチは別の店名「シンシアプラス」になるんですって。
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kyah2004 at 23:36│Comments(0)TrackBack(0)フレンチ | ¥10000〜

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