2019年02月05日

紋ずし(祐天寺)鮨バブルからの解放

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魚の価格の上昇に加え、少ないカウンター席で予約もとれないことから、ズンズンと庶民の財布からは遠ざかっていく江戸前鮨。富裕層の口からも「鮨バブル」という言葉を聞くので、そう感じてるのはボクらだけじゃないんですね。

気候の変動による漁獲の変化というのはある程度仕方ないと思うけど、サスティナブルな水産資源確保のための戦略的な動きもロクにしてないまま、消費者に価格だけが転嫁されているのだとしたら....。そんな行政からは税金を返して欲しいっすね。鮨屋行くたびに、税金1万円バックとかね。


北欧も一時、乱獲による漁獲量の減少や、質に対する評価ダウンがあったらしいけど、国家プロジェクトとしてサスティナブルな未来を向き合うことで、産業としてもブランドとしても、今は成功をおさめている。高いお金を払うなら、未来に対する投資がしたいもの。


ちと話がそれたんで戻るけど、予約が半年以上取れなくて、単価5万円以上の鮨って、正直、太陽系の外みたいな距離感です。だいたい予約のこと忘れてるし、直前に予約を思い出して「これ、誰と行くんだっけ?」と慌てることも少なくない。

富裕層、インバウンドのお客さんで埋まるなら、こうしたカテゴリーの鮨屋があること自体は問題ないんですが、もうちょい気軽に鮨屋に行きたいので、ミドルクラスの美味しい鮨が、増えて欲しいなーって。

フレンチではビストロがあるように。イタリアンではトラットリアやピッツェリアがあるように。



そんな話を前にしてたら、シンガポールに住んでる弟が、祐天寺の「紋ずし」いいぜ、と。創業80年老舗の江戸前鮨。
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ヤツがシンガポールで「紋ずし」の息子さんとビジネスをしてて、祐天寺のご実家のお店にもたまに行ってるのは知っていたんです。でも富裕層のシンガポール視点ゆえ、どこまで信じていいかわからなかったのよ。庶民の財布の薄さ わかってんのかなー?って(笑)。

とはいえ、ちゃんと自分で体感してみないとわからないものが多い世の中。先日やっと行ってきたんです。

結論から言うと、
 ・ちゃんと美味しく質がいい
 ・今どき、それぞれの単価がクリア!!
 ・2,3貫つまみに寄る使い方も大歓迎
ということで、めっちゃニーズにぴったりだと判明。

つまみと握りをお任せにして、お酒も飲んだから1人1.5万円弱だったと思うけど、この時は胃のキャパを完全にオーバーするくらい食べてたのね。

適度な量なら1万円切るだろうし、休日ランチを食べ過ぎた日に、夜に30分くらいちょい寄りして3,000円みたいな使い方もできそうだ。これぞ本来のファーストフードスタイル。

店内は高額鮨店のような白木のカウンターとか、そういう感じじゃない。今どきめずらしく、メニューと単価がきっちり貼ってあるし、昔ながらの街場のお寿司屋さんといった気楽さが漂う。
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つまみは、あん肝やうなぎなどパンチ力あるものが、そこそこの量で出てくる。うなぎはオリーブオイルを使ったりして、既成の枠に囚われず時代に応じて美味しいもの出していくというスタイルもいい。
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無造作に出てきたお造りが、大間のまぐろ、クエにアワビとスター揃い。単にスター選手を並べただけじゃなく、アワビの肝ソースも工夫があったりと、着地点は見極めてるし、仕事へのプライドを垣間見れられる。
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肝のたっぷりのったカワハギや、白子の握りなど、繊細な仕事を感じつつも、笑みが勝手に漏れちゃうようなストレートメッセージを投げてくるのもいいっすね。難解さはなくわかりやすい。
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雲丹をたっぷり練り込んだ握りや、炙りを入れたまぐろも美味だった。
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そうそう、牛肉の鮨って、往々にして”なんちゃって感”がベタッと張り付くんだけど、ここの牛肉の鮨は味も温度もシャリとバランスよく、脂にイヤな余韻がないんです。もう一度食べてみたいな。
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紋ずし
03-3712-6078
東京都目黒区祐天寺2-14-19
http://monzushi.com/ (シンガポールの支店のURLっぽいね)




次回は、サラッと使い試してきます。
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場所は祐天寺の駅前。

店内は、江戸前鮨にありがちな凛とした空気感ではなく、美味しいもの好きのローカルが通う居酒屋という方がイメージわきやすいかと。
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江戸前鮨の研究にいそしむお父さんと、三代目を継いだ息子さんがカウンターで握っている。お父さんの佇まい、風情あっていいっすね。


つまみも、一皿づつ一口のつまみが出されるスタイルではなく、しっかりと味わえるポーション。
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うなぎは、ふわトロの食感にオリーブオイルと胡椒で
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大間のまぐろ、クエ、あわび、鰆などなど。

大皿でドン!とくるけどチョコチョコ出してたら、ここまでで8皿くらいになりそうなボリューム。
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写真ではシャリのバランスが大きいようにも見えるけど、食べてみると程よい。たっぷりのカワハギの肝と合わせて贅沢にいただきます。
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写真は全部撮ったかどうか、あんまし自信がない。ちょっと体調悪かったのもあったけど、満腹で「ふぅー」って唸ってたから、もっと食べてたような気もする。
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白子を海苔を使わずに合わせてきます。温かい白子が、口の中でシャリと絡み合うエロス
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はまぐりの食感を長く堪能できた。
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クルマエビの頭も、全部パリッといただきます。
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瑞々しいエビの身。シャリとマリアージュする温度感。
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見た目以上に雲丹が練り込まれた握り。海苔がないことで、ダイレクトにうにの味が届く。海苔がないことでの物足りなさとかは一切感じない。
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さっきも書いたけど、肉の握りがなんちゃってではなく、かつこの流れの中にきれいに挿し込まれてくる。脂の甘さもしつこくなく、バランスがいい。
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これはさっきお造りでも食べたクエだったかな? 
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漬けのすいつくような食感、鮪らしい味わいにしみじみ。
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ちょいと炙りを入れた鮪も、ほどよくジューシー。
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まずは全貌を掴みたかったので、胃にフルアクセスしていただいたけど、その日のコンディションに応じて、自分のペースで楽しむことができるのが「紋ずし」の大きな魅力だと思う。お鮨も、毎回2時間フルフルで食べたいわけじゃないんで。

「ランチ食べすぎて、夜はつまみとお鮨 3貫だけでもいただきたい」、そんなニーズに応えてくれる日常に寄り添ったお鮨屋さん。

太陽系の彼方のお鮨も素敵ですが、こういう日常を豊かにしてくれるお店と長く付き合うことも、同じくらい素敵です。
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kyah2004 at 12:36│Comments(0)和食 | ¥15000〜

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