2019年06月09日

隠岐の島ふたたび(島根)崖の美学とワインな時間

隠岐の島_2_2019-54


自然遺産としては世界でも最高レベルの刺激がある島根県の『隠岐の島』。昨年11月に行ったばかりだけど、あまりにタイプだったんで再訪してきました。


 ↓ ↓
人気ブログランキングへ


国内でもトップクラスという260mの垂直壁が海面からそそり立つ「摩天崖」
隠岐の島_0_2019-1





熟成肉のような赤土が鮮烈な「赤壁」。
隠岐の島_0_2019-4




そして牛や馬が道を塞ぐというネイチャーっぷりも相まって、オンリーワンのエクスペリエンスを味わえる魅力を放っているのよ。
隠岐の島_2_2019-18




今回は「摩天崖」を海から味わう”定期観光船ツアー”なるものに申し込んでみたんだけど、この地味なネーミングとは裏腹に、ピピ島並の崖美や海の透明度に加え、
隠岐の島2019-68



船の幅ほどしか無い洞窟に侵入していくなど刺激たっぷりの2時間半。
隠岐の島2019-104

隠岐の島2019-103





日本最高クラスの海からの垂直壁がこんな小さな島に。
隠岐の島2019-81
[下から見た摩天崖]


まりえ共々”隠岐の島ってスゲーわ”と、今年有数の昂ぶりを感じたしね。もっともっと世界からヒトを呼べるポテンシャルを持っていることを再認識。
隠岐の島2019-45
[上の写真の最上部から撮影]





ただ、センスいい宿泊施設やレストランはまだまだ少なく、隠岐牛や日本海の海産物を活かした食体験というのは、知夫里島や西ノ島というワイルドな自然体験ができる島では期待しづらいというのが正直なところ。
隠岐の島_2_2019-36




海士町(中ノ島)は食に力を入れてるようだけど、アクセスがいいわけではないので、今回も偵察を断念。空港のある島後(隠岐の島は4つの島から成り立っていて、一番デカい島のことね)は、少しづつ洒落た宿や店も増えてると聞くけど、ここに滞在する時間は作れず、松江や米子まで戻って洗練された食を堪能して帰るというパターンの方が現実的なのよ。
隠岐の島_2_2019-80
[米子 割烹きさら]


昨年11月の訪問でそんな現地の状況は知っていたから、自分たちで持ち込んだワインやシャルキュトリー、スイーツで、その弱点を補うことに。
隠岐の島2019-25


ワインは重たいし、シャルキュトリーも傷まないようにするのに気を使ったけど、結果自分たちが気に入った場所で飲むワインは最高でした。こればかりは都会のどんな三ツ星レストランとも異なる体験価値。ほんと隠岐の島行って、良かったと思えた瞬間。
隠岐の島2019-27




レストランを増やすのは大変かもしれないけど、訪問ゲストがこうした体験をしやすいようにバックアップするのは、そう難しいことではないと思う。民宿やレストランの食レベルが上がらないのなら、そこは潔く諦めるとこじゃないかな。
隠岐の島2019-34



ゲストが選んだワインや食材を預かり、ゲストが望む場所に運んであげるのを手伝うとか、おススメの場所を紹介することでフィーをとるほうが、「わざわざ職人雇ってるのに微妙な食事しか出てこない」なんて不満を募らせるより、よっぽど建設的なビジネスになると思う。
隠岐の島_2_2019-8






”定期観光船ツアー”も、いかにもお役所っぽい仕事だけど、凄まじい絶景&コンテンツなんだから船内でビール売るとか映えるポイント/撮り方をアドバイスするとか、もっと付加価値高める方法がありまくりなんすよ。
隠岐の島2019-100




外野が好き勝手いうのは気楽にみえると思うけど、2週間ごとに旅をして、国内外で”気持ちいい瞬間”ってのを体当たりで探している自分から見ても、隠岐の島ってのはホントにすんげえ場所なんです。
隠岐の島_2_2019-4





高齢者と釣り人の訪問が多いのが現状だけど、国内外の富裕層やインフルエンサーだって取り込むだけの力を持ってる。
隠岐の島_2_2019-40



あんまし開発が進むと、牛や馬の放牧がなくなっちゃう可能性あるし、自然相手だから難しい部分はあるけど、まずは自分でやれるだけのことやってみつつ、宿や自治体の力も借りて面白いステイが出来るようになったらいいなーと。
隠岐の島2019-56




今回はワインとシャルキュトリーとスイーツを持っていっただけで、圧倒的な体験になったので、次回のネイチャートリップも足りないものは自分で持っていくようにするつもり。キャンプ道具まで揃えるのは大変だけど、このくらいの自然+ラグジュアリー体験っていうのを、もっと生活に取り込んでいきたいなと考えている令和のはじめです。
隠岐の島_2_2019-11


そうそう、キャッシュレスが進んでいないのも旅人にはストレス。せめてレンタカーくらいは対応して欲しい。
 ↓ ↓
人気ブログランキングへ


そこそこリアルタイムなInstagramはコチラ。






*****************

隠岐の島へのアクセスは、松江・米子からフェリーターミナルまでバスで行って(30分)船で渡るか(2時間半)、あとは米子から飛行機で隠岐の島(島後)に行くというもので、いずれにしても県外からのアクセスは、そんなに楽なもんではない。
隠岐の島2019-2
[空港から松江までのバスからみた宍道湖]

ただ、当家は松江や米子で美味しいお店を発掘できるチャンスだと捉えていて、夜の便で入り、朝イチの便で東京に戻ってそのまま仕事するっていうスタイルにして、都市部の滞在時間を組み合わせ食や文化観光とのバランスをとっています。
隠岐の島_2_2019-74



今回は、夜19:00頃に羽田から松江入り、
翌朝バスで七類港まで行って西ノ島へ。

西ノ島で一泊したあと、知夫里島に渡って一泊。
知夫里島からは米子に戻ったのが19:00頃。
晩ごはんを米子でしっかり愉しんだ翌朝、
東京に戻るという流れ。


米子は、島根の観光大使、あいちゃんに聞いた『そば遊山』で島根そばを。ここでは”無窮天恩の天頂”を飲めるということで、冷酒と燗を飲み比べ。そば前も美味しくて、アタリのスタート。
隠岐の島2019-9

隠岐の島2019-5



食後は宍道湖畔のカフェバー『E.A.D』が気になって覗いてみたら、店内はアンティーク調なうえに窓を大胆に開けてて宍道湖が近くに感じられる絶妙な空間。
隠岐の島2019-13


ルーフトップシートやはり外国人ゲストが目ざとく見つけてコーナーを陣取ってました。こういう気持ちいい場所、日本人より先に見つけるよね、彼ら。
隠岐の島2019-11



翌朝、松江城までランニングしてたら、iPhone落として背面がパッキパキに。
隠岐の島2019-14


腕に装着するヤツ忘れたんだけど、こんなダメージを負うとは...不覚。ほかにもテイクアウトしたコーヒーの蓋がもろくてシャツにこぼれたり、なんだかもう一個くらいネガティブな事件あったんだけどね。
隠岐の島2019-16



でも、隠岐の島ついて大好物の垂直高壁「摩天崖」でお気に入りの自然派ワインあけつつ、シャルキュトリーつまんでたら、気持ちよすぎてそんな小さなことは消え去りましたわ。
隠岐の島2019-24

隠岐の島2019-31




ランチの『にしわき鮮魚店』では、ヒオウギ貝が切れてたのは残念だったけど、岩牡蠣やアワビの炊き込みごはん、イカやヒラマサが美味で大満足。サービスをしてたオジイはなんだかエリオみたいだったし、オバアの手作りのお惣菜もやさしい島の味で、こういうの求めてたのよ、と。
隠岐の島2019-23


一方、フェリーがつく別府港の『磯四季』は、海鮮丼の内容薄いし、メニューに食べたいものなくて手こずりましたわ。海鮮丼と殆ど同じ価格の巻物はそれなりに充実してたけど、宿の食事ハズして外まで食べに出た割には消化不良で。
隠岐の島2019-51


ほんとは、食がもうちょい充実してる中ノ島まで船で渡るつもりだったんだけど、いざその時になると移動が面倒でね。2時間に1便くらいは船出てるけど、お風呂入ってのんびりモードになっちゃうと、スイッチ入れるの大変でね。
隠岐の島2019-49
[眺望が素晴らしい国賀荘]


翌朝は摩天崖から通天橋までを見渡せる「赤尾展望台」に。朝の風は思いの外冷たくて、早々に退散。
隠岐の島2019-53



「定期観光船」は別府港で乗って浦郷港で降ろされるので、車をあらかじめ浦郷港に置いて別府港へと向かいました。
隠岐の島2019-105


隠岐の島2019-60



定期観光船の面白さは、さっき書いたとおりなんだけど、気づいたのは、あちこちの岩場にいた釣り人。舟でポイントまで運んでもらって、頃合いを見て迎えに来てもらうんだと思うんだけど、これって釣り人だけにサービス絞ってたら勿体無い。
隠岐の島2019-61


お弁当とクーラーボックス、シートにデッキチェア、余裕あればシュノーケリングなどとセットにして、ファミリーやカップル向けに「プライベートトリップ」とか銘うってもっと打ち出せばいいのに。西ノ島には舟でしかアプローチできないビーチがたくさんあったので、そういうとこに運んであげてバーティの準備手伝ってあげれば、喜んでフィー払うよ。
隠岐の島2019-70



定期観光船から戻ってきたところに、ピッツァのワゴンカー出てて、聞いてみたらピッツェリアを準備中とのこと、店名は『STEF PIZZA』
隠岐の島2019-108


シーフロントとはいかないものの、この島で海チラ見しつつピッツァが食べられるようになるというのは大前進。んでもって朝カフェできたりしたら、マジで嬉しい。ちなみに旦那さんはフランス出身で、奥様は福岡出身なんだとか。

隠岐の島2019-107


今後への期待はあるものの、満足いく朝カフェすらできないのが日本の絶景観光地のリアルなんすよね。特別なことしてくれなくてもいいんです。最低限、景色いい場所で牛乳とネスプレッソ用意して、テイクアウトできるカップ準備してくれたら、そのレベルで充分。

無料サービスだとしてもインスタントの小袋のコーヒーは飲みたくなくて、500円払うからそれなりのカフェタイムを味わいたいんです。


そうそう、この日はイギリスのクルーズ船が沖に停泊してて、焼き牡蠣をテントで提供してたんだけど、体育祭のテントのノリ。相手のレベル感わかんないけど、時間とお金をそれなりにもってる富裕層相手だよね? もうちょっと見せ方とか体験の質があがれば、感動も大きくなると思うんだけど。室内ではお抹茶出してたりしてたらしいので、そっちで喜んでくれたてら嬉しいな。
隠岐の島2019-109


前も書いたけど、昔バリ島のホテルでやってたケチャ舞台ってヒドいもので、ホンモノを知ってると文化を冒涜してるようにしか感じられなかったのよ。中途半端な紹介するくらいなら、やめたほうがいいことだってあるんです。

なので、隠岐の島もインバウンド増やすなら、より島の魅力が増す方向にいくのがいいなと。公民館でお抹茶振る舞ってもらったところで、お寺のお庭を眺めながらの一服には叶いません。

そんなんより、摩天崖に連れて行って、そこでシャンパンやビールをグラスでサービスするとかしたら、それは唯一無二で西ノ島ならではの体験だし、シェアされるコンテンツになると思う。要は感動ポイントをどう作るかといった戦略的な設計になってるのかどうかということ。一生懸命さは伝わるものの、感動につながるかどうかは別物。どうせなら、感動体験を増幅して欲しい。
隠岐の島2019-41




そんな西ノ島を後にして、島内船で「知夫里島」へ。隠岐の島の中でも、人口はダントツに少なくわずか700人。
隠岐の島_2_2019-1


この島に再訪したかったのは、コンディションのいい時にレッドクリフ「赤壁」を見てみたかったから。曇りの時と晴れてる時の美しさの差というのは段違いで、
隠岐の島_2_2019-24

隠岐の島_2_2019-25



真っ赤な崖の足元に、ブルーの海が広がるさまは、筆舌に尽くしがたい。今回24時間の滞在中に3回通って、理想の1回に出逢うことができました。
隠岐の島_2_2019-55



あとは「赤ハゲ山」という、360度ビューの展望台がめっちゃ気持ちいいのよ。島前の島々を見下ろすことが出来る展望台には、テーブルとベンチがあるので、ワインとシャルキュトリーを並べれば自然の三ツ星ダイニングに。
隠岐の島_2_2019-13


しかも、展望台の少し下には放牧された牛たちが集って道路を占拠していて、これまた日本とは思えないワイルドなネイチャーっぷりを発揮している。
隠岐の島_2_2019-2



知夫里島の宿はオーシャンビューの『知夫の里』に。ここならバルコニーで飲んでも気持ちよさそうだなと思ってね。想定外に気持ちよかったのがお風呂。窓を開け放つことが出来て、お風呂の前には縁側が。
隠岐の島_2_2019-31



他のゲストがいなかったので、開放感MAXにしてバスタイムを愉しんでました。夕陽で赤土の島が更に朱に染まるのは、心にしみる絶景でした。
隠岐の島_2_2019-33


隠岐の島_2_2019-34


知夫里島には、島津島という無人島で牛が放牧されていて、遊歩道では道を塞ぐ牛をよけながら前に進むという天然のアトラクションも。
隠岐の島_2_2019-45



車の中から牛の群れを追い抜くのではなく、抜身で巨大な牛と対峙するというのは、かなりのスリル。
隠岐の島_2_2019-49


無人島には海水浴場もあって、水はめちゃ美しく、夏はさぞ気持ちいいだろうなと。
隠岐の島_2_2019-50



このあとに、最後の赤壁チャレンジして撮れたのがコチラ。初日も晴れてたけど、ここまでの色は出てなかったし、海の色も全然別格。自然の美景はコンディションに左右されるので、運が大きくモノをいいます。
隠岐の島_赤壁_2019-1





知夫の里レストラン「神島」でさざえ天ぷら丼を食べてから、米子に戻りました。天ぷらにするのどうかと思ったけど、実際食べたら中々イケましたぞ!
隠岐の島_2_2019-59


米子での最後の夜は『割烹 きさら』。ここでは地の素材を堪能。桶で泳いでいる日野川の鮎をいただいたり、
隠岐の島_2_2019-77


特別なルートで手に入れた大山の軍鶏をいただいたり、大満足の夜。
隠岐の島_2_2019-64


旅先では、一度くらい素材 × 洗練の仕事も味あわないとね。絶景 × 美酒はしっかり満喫したので、足りないものを補って帰ってきました。
隠岐の島_2_2019-63


コンディションに左右されるものの、摩天崖、西ノ島 定期観光船、赤壁に馬牛放牧エリア、これらのコンテンツは、間違いなく国内トップレベルのコンテンツ力なので、是非この夏にでも隠岐の島を訪れてみて欲しい。
隠岐の島2019-88



伊丹から隠岐というフライトもあるようなので、関西圏のヒトはアクセスも楽だしね。

 ↓ ↓
人気ブログランキングへ


そこそこリアルタイムなInstagramはコチラ。




kyah2004 at 21:16│Comments(0)隠岐の島_201906 | 日本料理

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔