2019年06月24日

ア・ニュ(広尾)リニューアル後の予告編

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5月末からリニューアルでしばらくクローズするとのことで、お世話になった姿を見ておこうと広尾の『ア・ニュ』へ。

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最初に訪れた頃は、まだ「マノワ」の中村さんや「ラ・カーヴ・ド・ノア」の島本さんがソムリエだったからね。2009年の11月、オープン直後に訪問した時の記事とか懐かしい。つか、いいワイン飲んでんなー


速攻に気にいったらしく、訪問直後に友人たち集めて忘年会もしてたのね。


自分のブログで「ア・ニュ」と検索してみたら、若き日の自分やまりえ、親友らに会えて驚きましたわ。あんま意識してないけど、お店とともにオレらも歳を重ねてきたんだね。



とまぁ、ほんとお世話になったフレンチなので、改めてリニューアル前に行けてよかったなと。
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どうやらオープンキッチンのカウンタースタイルになるらしく、料理ももっと自由度のギアをあげるらしい。この夜も、リニューアル後のエッセンスを入れてみたということで、花山椒のコースに。
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下野シェフは、沖縄でレクサスのDINING OUTのイベントやった直後もヒバーチといった琉球素材を組み合わせたメニュー創ったり、バンコクガストロノミー回ってからはハーブやスパイスの大胆な使い方を取り入れたりと、日本らしいというか、アジアらしいアプローチも魅力。
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パリの日本人シェフのアプローチとは異なる、日本だから出来るガストロノミー。花山椒のコースというのは、まさにその象徴であって、2019年上半期で最も印象に残ったディナーが『ア・ニュ』でした。

中でも記憶に焼き付いたのが花山椒のカッペリーニ。キリッと冷えたブロードが美味しすぎで、イタリアではやらないタイプのパスタ。フレンチだから、日本だからハマる仕事。
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シャルドネの美味しさが際立つマリアージュだったのも忘れられないね。
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アオサ海苔や山椒の葉っぱを合わせた九十九里のぜんな蛤、お皿の上で融合する味わいに驚きを隠せない。毎晩外食でそれなりに美味しいものは食べてるせいか、美味しいものに出逢っても感動はするけど、心底驚くことってそこまで多くはないんです。
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そしてこれが新政の亜麻猫に合うんすわ!


ブルゴーニュのピノ・ノワール好きで、フランスだとどうしてもボルドーを飲む機会が少ないんですが、なにこれめっちゃタイプなんですけど。
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ラ・ドモワゼル・ド・ソシアンド・マレ 2007年。こういう個性のボルドーなら、家に置いておきたい。格付けを返上したフランス本国では人気シャトーの、しかもセカンドなんでわりと開けやすいレンジだし。在庫は残ってなさそうだけど...
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しかもこのエロティークなキュイソンの本土鹿とのマリアージュもナニ!?? フレッシュな胡椒のパンチに負けない個性。
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からの、ピュルゴーの鴨をリゾット仕立てにして、花山椒で覆い尽くすってどういうこと??
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よーく混ぜていただくんだけど、もうね、正直見た目はガパオライスなのよ。なのに何故こないにも美味しくなるんすか....。ディナーが終盤にかかっていることを、全く認めたくない自分がいた。こういう状態のオレって実は珍しかったり。
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10年のあいだに料理のトレンドも勿論変化してるし、なにより自分自身の食経験値も変化している。
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結婚した頃を機にイタリアンに目覚め、フレンチに慄き、ワインを本格的に好きになって、広東料理にハマって香港にい、バンコクの勢いに魅せられる。スペインのガストロノミーが楽しすぎて毎年のように通いだし、メルボルンのオーガニックなスタイルにも、なるほどねと。国内も頻繁に旅するようになって、日本の素材に対する愛も深まった。
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そんな自分の食の軌跡と、たまたまこの夜の『a nu』の料理がハマったのか、ものすごく刺さったディナーに。
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ア・ニュ (a nu retrouvez-vous)
渋谷区広尾5-19-4 SR 広尾ビル 1F.
03-5422-8851



食べ手の数だけ最高の料理なんてものはあるわけだけど、今年の前半戦では一番印象に残った夜でした。
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広尾の商店街から明治通りに抜けるあたり。ちょっと喧騒からハズレた場所に『ア・ニュ』はあります。

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この天井の高さとか凄いよね、贅沢。
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シャーベットとシャンパーニュのカクテルから。
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ア・ニュのアミューズといえばこのスタイル。
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リニューアル後は、なくなっちゃうのかな?
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毎度、どこに何を置こうか迷います。
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ピクルスとキャベツのブランマンジェ、ジャガイモとあん肝だったかな。このあたりは泡とともに日常を切り離す時間。こっちの世界に切り替える儀式。
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こちらも、アミューズ的な感じで出てきました。液体に浮かんだマンゴー。

液体と粒は外して実だけすくって食べるんだけど...、なにこれ、凄いわ! タイっぽい! バンコクのガストロノミーの絵が頭に浮かんできた。へー、さすが、オモロイし旨い。
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稚鮎とカダイフ、エアリーにカリカリ
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このあたりになってくると、完全に外界と切り離されますね。
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ピノグリのオレンジワイン。イタリアンをはじめ、このあたりのワインを出してくるお店はだいたい好みなことが多い。たるっと感もいい、個性の強い2011年。
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ちなみに、こないだ隠岐の島に行くときも、家からコレを持っていって摩天崖で飲んでました。
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ホワイトアスパラをホタルイカのソースで。
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ほたるいかベースのソースってホワイトアスパラでは新鮮。魚介のソースと合うんだね。濃厚なソースの中に南仏産ピメントのピリッと感が冴える。ハーブも心地いい
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次の料理に合わせてジャン マルク モレイのボーヌ グレーヴ 2011年。
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洗練を極めた花山椒のカッペリーニ。これぞイタリアとフランスと日本のフュージョン。マジでやばい。上半期で一番記憶に残ったメモリアルディッシュ。
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シャルドネの美味しさが立つマリアージュ。
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蛤の子供という希少な「ぜんな蛤」は九十九里。あおさのりに山椒の葉っぱでソースと一体化し濃厚な蛤の味と更に融合を果たす。
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そのうえ、ここで新政の亜麻猫とはね。ビタッとはまってたよ。昔より。だいぶお酒が遊んでる。
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淡々と合わせてくるけど、ほんと皆月ソムリエの合わせ方お洒落だわ。anu2019-62


クールダウンを入れて、アドレナリンを落ち着かせる。
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ラ・ドモワゼル・ド・ソシアンド・マレ 2007年。ひさびさに呑んだボルドーだけど、こんなにタイプな感じのがあったのね。そりゃ、五大シャトーのいいヴィンテージは凄みある旨さですよ。でも、自分では買わなくて、家にあるのはやっぱりブルゴーニュ。

でも、この赤なら欲しい。
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本土鹿に生のペッパーを。フレッシュなかほりが鼻を抜ける。カンボジアの弟の畑の生胡椒、使えそうだな。
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見た目、ガパオライスなのに何故こなに美味いんだ。ピュルゴーの鴨をこんな風に使うなんて!花山椒もふんだんに使って、そのうえ卵。しかもリゾット的な仕上げだよ。最近のモダンフレンチでは感じたことのないベクトルで、ひさびさにフランス料理で心の底からワクワクした。
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そんなガパオライスに、シャンボル ミュジニー プルミエ クリュ  レ ボー ブリュン 2008年
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見た目はアレなのに、まったくもって味わいはエレガンスの極みだから、マリアージュには一点の曇なし。
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なにも加えていないフロマージュドブラン、イノセントワールド。
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あれ、デセールワゴンになったんだっけ?
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ついつい欲張りの本質が垣間見れちゃいます、華の4種盛。チーズケーキの濃厚にして爽やかなこと、ジャポニズムな抹茶シフォン。パイ生地の質感のここち良さにうっとり。
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さいごにぶどうジュースとさくらんぼの再構築。ぶどうは実物より凝縮感。
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さくらんぼは炭酸入りで目が覚める(一時的にはね)
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下野シェフ、ソムリエの皆月さん、そしてスタッフの皆さん、シビれる夜をありがとうございました。
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リニューアルして帰ってくる新生「ア・ニュ」を、当家は心から待ってます。
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深夜まで開けるというBARにも期待。
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kyah2004 at 22:57│Comments(0)フレンチ | ¥20000〜

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