2019年07月24日

祇園祭と鵜飼と琵琶湖の夏


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毎年恒例の祇園祭。今回も『藤井絞』さんで誂えた浴衣で、こちらの2Fから山鉾巡行を観覧することができました。
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祇園囃子とともに鉾が見えてきた瞬間の昂ぶりといったら。

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藤井絞さんは創業100年を超える京都の老舗。京鹿の子絞を中心に絞りの着物を作っていて、金麦のCMで雪花絞りの浴衣が使われてから一気に名前が知られるようになったんです。
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2年前だったかな。山鉾巡行で菊水鉾のカメラマンをさせてもらった時に、新町通りをあるきながら「このあたりの老舗からいつか巡行を観てみたい」って思ってたのね。
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スタートから最後まで巡行に同行できたので、「どこから観たらいいか」というのを巡行サイドからチェックできたというのもいい経験でした。
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願いというのは強く念じてみるもんで、縁あって2年続けて新町通り沿いにある藤井絞さんの2Fお座敷から前祭の巡行を観られるなんてね…。感激もひとしお。
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いわゆる商店街の四条通りやビルが脇に並ぶ広い御池通と異なり、新町通りは道幅も狭く両脇には木造の町家が残っていて、窓スレスレを通り過ぎる山や鉾の迫力は圧巻。
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ここでは町家の2Fの窓を外して、芸舞妓さんも呼んで観覧してる人たちもいるから、めっちゃ雰囲気あるんです。
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四条通りの歩道や、御池通りの観覧席とは別次元のタイムスリップ感。
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祇園祭好きには、まさにPricelessな体験です。
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今回は弟と姪っ子も来てたので、宵山(山鉾巡行の前日)の日に藤井さんにご挨拶しつつ、彼らも新しい浴衣を誂えてました。
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シンガポールなので、着物よりも手軽に洗える浴衣が実用的。とはいえ、普通の浴衣じゃつまらないから、ドレッシーな浴衣というのは彼らのニーズにベストマッチ。
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直前まで天気予報では巡行の日が雨マークで、岐阜で和傘を買ってきたんだけど出番無し。ある意味”てるてる坊主”代わりになったので良かった。それに、これまで雨だと和装モチベーション下がってたけど、この傘を持つために雨でも和装欲が高まったし、色んな意味で結果オーライ。
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雨に降られなかったおかげで、宵々山に八坂神社で行われる「御霊移し」にも参加できたし、恒例の「日和神楽」も祇園で見ることができた。
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「御霊遷し(みたまうつし)」は、八坂神社の神様をお神輿に移す神事で、神事の間は境内の照明が全て落とされる、かなり非日常なイベント。ただ神社→神輿の御霊遷しは宵々山の20:00からなので、観光客が境内に溢れてるタイミングなんすよ。なので、スマホを取り出す人がいたり、フラッシュで撮影する人もいたりで、ちとノイジー。
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祇園祭の終盤で行われる神輿→神社の御霊遷しは、深夜過ぎに行われるのね。こちらは観光客も殆どいなくて、厳かな雰囲気らしいから、ぜひ一度観てみたいのよ。これまでは派手で賑やかな前祭(7/17巡行)をターゲットに京都入りしてたけど、来年あたりは後祭(7/24)を本気で狙ってみようかね。
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「日和神楽」は、巡行の前日、宵山の後に行われるイベントで、翌日の晴天を祈願するために各山鉾町の囃子方が、四条にある御旅所(おたびしょ)までを囃しながら往復するというもの。




町中ですれ違う祇園囃子というのは非日常感高めで風情あるんだけど、祇園の花街の中だと芸舞妓さんや旦那衆が道に出ていて、これまた段違いの非日常感。狭い路地の中に入っていくと、更に熱気が高まるのでトリップ感もMAX。
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<肝心の日和神楽で、勝手にカメラがアートモードに  泣 >



祇園祭は「日和神楽」「山鉾巡行」「神幸祭」を愉しみに訪れていているので、人が溢れる宵山の雑踏は雰囲気を味わう程度で。
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お世話になった菊水鉾は思い入れがあるので、お抹茶をいただり、屋台のクラフトビールで喉を潤したりしたけど、
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あとはお気に入りのBAR『酒陶 柳野』に連れってってもらったりして祇園祭の夜を過ごしてました。
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そうそうお茶をいただくというとこでは、今回またひとつ京都のディープ体験させてもらったのよ。

かおりんから「着物屋さんにお茶を飲みに誘われてるから一緒に行きません?」って誘われたのね。相変わらず京都は洒落てるなぁ、くらいの軽い気持ちでついていったら、そこはなんと『京正(きょうしょう)』さん。
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行ってから知ったんですが、京都でもトップクラスのクオリティを誇る呉服屋さんで、皇室の方々も顧客にもついわばロイヤル・ワラント、和装界のフェラーリみたいなとこなんです。
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社長さんとご挨拶させていただいて、しばらくしびれるような反物を拝見させてもらってたら「お茶をのんでいってください」と。
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「あ、そういえばお茶に誘われてたんだっけ?」と思い出し、奥のお茶室へと案内されます。大人度が半端ない。ちなみに『京正』さんの社員は、全員お茶の心得が必要というくらいお茶文化が浸透している世界。かおりんの友人がお茶を立てる立礼式のお茶席とはいえ、非日常感は濃くなるばかり。
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こういう場面、ドタバタしても仕方ないです。わからないことはわからないけど、誠意と敬意をもって、自分ができることを素直にやるしかないんすよね。
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お茶をいただいたあとは、気になる反物を合わせさせていただいたり。
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おかげでお着物もお茶碗も、素晴らしいものに触れることができました。
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やー、今年の祇園祭も愉しかった、こんな体験をさせていただけるご縁に感謝しかないです、ほんと。
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いつもこの時期お世話になってる、つまみ細工「おはりばこ」の北井夫婦にも会えたし
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「浅見」さんのとこで、弟の襦袢もお願いできたし
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もちろん『割烹たいら』さんでもしっかり夏を感じつつ。鱧や時鮭はモチロン、紫蘇とモズクの合わせ方も美味しかった。
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白のサン・ロマンがいい感じで料理全般に合ったんだけど、後半 少しいただいた甲州の「Enzan Wine」がかなり美味で驚きましたわ。
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和装で古都を遊ぶって理屈じゃなく愉しい。世界から訪れる富裕層には、変な着物のレンタルではなく、ちゃんとしたいいモノを着て、いい場所で遊ぶ体験をして欲しい。そんなお手伝いが、是非したい。
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今年の祇園祭、山鉾巡行が週中ということもあったけど、オープンしたてのお洒落なホテルがめっちゃ安くてビックリ。
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ちょっとホテル造りすぎちゃったんじゃないかな? 歴史ある町家を壊して、ホテル建てるとかそういう本末転倒なことはやめて欲しい。目先のビジネスだけじゃなく、長期的な視点で価値をあげてく大事さ、わかってると思うんだけどなぁ…。
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今回は、京都に入る前に岐阜で鵜飼みて、古都 近江八幡と琵琶湖ドライブしてきました。名古屋から先は京都まで各駅停車。そんな旅も新鮮です。
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去年、岐阜に鮎と鵜飼目当てで訪れたんですが、豪雨の影響で鵜飼を見ることができなかったんです。まりえがどうしても鵜飼を見たいというので、長良川でまず1泊。
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鵜飼チケットは売切で愕然としたんだけど、宿泊先の『十八楼』でゲスト向けの鵜飼い船を出していて、そちらのチケットは確保できてホッと一息。
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あいにくの雨だったけど、舟には屋根ついてるし、宿の専門通路を使えば、鵜飼い船にすぐ乗り込むことができるので、雨の影響はそこまで感じなかった。
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肝心の鵜飼はというと、2回ほど上流から下ってきて、伝統の漁法を見せるというのもので、正味30分くらいかな。実際に鵜が鮎を取れてるのかどうか全然見えないけど、篝火や舟をたたく音がなんとも趣あって、日本人のDNAに響きます。




十八楼のある川原町は、日本家屋が並ぶ雰囲気ある通りで、センスいいカフェやショップ、レストランが点在していて中々面白い。結構、いい感じのカウンターフレンチもOPENしてたしね。
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オススメは十八楼前の「長良川デパート」。扱ってるアイテムも洒落ていて、小瓶の熟成日本酒も売ってて、深夜のお供に最適でした。
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岐阜県が8割のシェアをしめる和傘もかなりおシャレ。実際和装で開いてみると、俄然インパクトが増しちゃいます。30本くらいある傘を実際に5,60回開きながら選んで、岐阜の女性作家さんの傘を買うことにしました。
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この時は祇園祭が雨予報だったので、即戦力だと思ってたんだけ「どね。実際、その後雨にふられることもなく、てるてる坊主代わりになったというオチつき。祇園祭は雨降ってほしくなかったから、もちろん結果オーライです。
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このあたりでランチと言えば、鮎か飛騨牛。岐阜に来たら、『洋食つばき』は欠かせない。ここの牛ヒレカツは肉のクオリティもさることながら、衣の香ばしさと、ソースの美味しさが素晴らしくてね。
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信長がコレを食べたら、なんて言ったんだろう? 岐阜城の姿を遠くに見ながら、そんな妄想に駆られていた昼下がりでした。
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岐阜から近江八幡へは東海道線で。岐阜から各駅停車に乗ったものの、大垣、米原が終点の電車で一本道なのに、案外めんどくさい。しかもJRが東西またがるということで、岐阜で入ったSuicaは、近江八幡駅でエラーになるしと、細かなトコでストレス発動(笑)


でもね、このエリアの各駅停車の旅って、新幹線だと通り過ぎる「関ヶ原」で周囲の地形見ながら合戦の様子をイメージできるし、「安土城跡」の山をGoogleMap眺めながらチェックできたりと、戦国時代好きには思わぬ楽しみを提供してくれたりするのよ。
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結果 まりえとオモロかったし、また各停の旅もしてみたいねと。



そうこうしてたどり着いた近江八幡。なんでこの町を選んだかというと安土城址が近いということと、近江商人が使っていた水路が残っていて、そのお堀沿いの風情が中々趣あってね。一度、生で見たかったんです。
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新幹線で何度も京都に訪れているけど、わずかに手前って、逆にスルーしがちになるんですよ。
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水路沿いの町家の2Fにクラフトビールのお店もあったりして、アペリティフも愉しめた。
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勘で選んだ『ひさご寿し』で琵琶湖の魚づくしな夜もいと愉し。
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鮒寿司も食べながら日本酒の古酒を傾けつつ
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地元の天然すっぽん鍋が3000円だったり、
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同じく地元 愛知川のなまずが皮目のパリっとろ加減と、ふかっとした身の淡白さがいいバランスだったり。
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翌朝はクラブハリエの『ラコリーナ近江八幡』で庭を眺めながら朝カフェ。

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あまりの大人気っぷりと世界観のつくりかたの巧みさに驚く。ここだけで食べることができる八幡カステラはスフレみたいなふわふわ感で、適度に胃にたまる。

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その後、琵琶湖を見下ろす長命寺に寄ってから、

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レイクサイドのオープンテラス『シャーレ水が浜』で早めのランチ

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地形を見て、このあたりなら面白そうなものがありそうと狙ったんだけどドンピシャ。

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こんなサスティナブルさ感じられるテラス席があるとは

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琵琶湖に突き出たような開放感で、湖を抜ける風も心地良い。

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そして、いざ憧れの安土城址へ。


最近は現存十二天守閣巡りに悦びを感じてるんだけど、ここ安土城は天守閣がなくても訪れたかった場所のひとつ。平泉じゃないけど つわものどもが 夢の跡 的な趣で、当時の活気を夢想しながら石段を登っていった。

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岐阜城の麓の長良川温泉から、安土城へという流れはまさに織田信長の歩んだ道。

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誰もがその名を知る織田信長の名城が、この場所にあるということすら知らない人が多いと思う。

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かくいう自分もそうだったので、天守閣跡まで歩き琵琶湖を見下ろした時は、なんとも言えない感覚に。

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戦国時代のエポックメイキングな武将の存在を、少しだけリアルに感じることができた昼下がり。

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もちろん、この旅の主役は祇園祭だったんだけど、岐阜や滋賀もかなり見応えありました。
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kyah2004 at 23:30│Comments(0)祇園祭_201907 | 着物

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