2019年08月12日

夏の丹後旅(京都)これも京都の魅力

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今年の3月に京都「真葛焼」の若旦那のシン君に連れられ、丹後の「竹野酒造」へ訪れたんです。この時に、プレステージキュベの- in/ei -(陰翳)や- ni - の魅力に衝撃を受け、醸造中だった新作- if(畏怖)-を飲みに夏の再訪を誓っていたんですよね。 
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市場には殆ど流通していないお酒だし、折角ならテロワールを感じながら現地でいただきたいじゃないですか。竹野酒造の近くには魚菜料理の『縄屋』があるので、料理とお酒がそれぞれのポテンシャルを最大限に引き出すという舞台が整っているんです。
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シェフと杜氏のヨシキ君の信頼関係にちゃっかり乗っかる構図ですが、それがその土地の魅力を最大限に引き出す方法であれば、遠慮している場合じゃありません。全力で愉しむというのが、今、ここで出来る恩返しだと信じています。
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今回は、前回プロトタイプで試用した真葛焼「三昧椀」がいよいよ実戦投入ということで、酒器からもどこまでお酒/料理のポテンシャルを伸ばせるかという試みの場でもあったのよ。
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真葛焼は、来年パリでのイベントを予定していて、単に器だけを見せるのではなく、食材やお酒と合わせながら、日本でしか味わえない本物の体験価値を伝えに行こうとしているんです。その時に日本人でもやっていないような古典的なライフスタイルの押しつけだけでは理解が進まないわけで、本質を崩さずいかにチューニングして価値を理解してもらうかという挑戦を続けている過程なんですよね。
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いわば、そうした挑戦の場に居合わせていたわけで、オーディエンスらしくひっそりと高まる高揚感を楽しんでおりました。
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そして、いよいよ- if - に合う料理が出てきて、真葛焼 三昧椀で杜氏のヨシキ君が - if -を呑んだとき「これは、旨い...」という言葉が自然に漏れてきたときには、心のなかでスタンディングオベーションを送りました。
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実際、ワイングラスで呑むよりもまろやかになって、円熟味が増すんです。ボクも初期ロットの三昧椀を買わせていただいたんだけど、まず箱から出した時に、その口の薄さに驚きました。
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ブルゴーニュグラスの形に似ていて、日本酒はもちろんワインでも使えるし、お抹茶を点てたり料理を盛ったりと万能タイプのお椀で、デザインもシャープで品があるので、もう既にお気に入り。着物でレストランに行く時に、持っていくのも粋だよね、と。

そんな『縄屋』の夜はこんな料理たちとともに。
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料理は雲丹とズッキーニのすり流しにはじまり、天然のすっぽんの椀物にはモロヘイヤが。お造りのチカメキントキの昆布締めは、思わず唸る旨みのアタック。
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マナガツオはレア感を残しつつ、
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白カジキはふぐみたいな弾力ある仕上がりでパサツキ感もない火入れの巧みさを感じる。
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炊き込みご飯は、天の橋立でとれる現地のくろくち貝の炊き込みご飯。ムール貝っぽいニュアンスの地産地消食材です。
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料理が出てきたら、よしき君がすぐにフィットするお酒を選んでくれるという丹後最強のマリアージュ。
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魚菜料理 縄屋
0772-65-2127
京都府京丹後市弥栄町黒部2517



お酒はオーバーペースで失速しつつも、蔵元のラウンジに戻ってお抹茶&スイーツタイム。沈んでる間に、- in/ei - が出てたりしたんだけど、なんとか立ち上がってラム入りチーズケーキとのマリアージュを愉しむ。- in/ei - の方が、肉とか味の強いものとの相性が良いのかな。
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27:00頃に、三昧椀を持って目の前の田んぼの脇に出てみたら、だいぶ涼しくなっていて稲のかおりが周囲を包むのよ。そこで呑む清酒の美味しさは、まさにpriceless。


翌日は丹後の海の魅力を満喫。八丁浜シーサイドパークにテントを張り、近くの『ウラシマ』でオーダーしていたピッツァをピックアップし、ビーチPARTY。
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ちなみにこちらを焼いたピッツァイオーロは、ナポリの世界大会で準優勝した実力の持ち主
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丹後は都市部では考えられない水の美しさで、崖の上からこんな入江を見つけるたびに激写してました。モンサンミッシェルみたいに白浜が島につながってる平海水浴場や、
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崖に挟まれたビーチなんかもあったりして、一日中飲んだくれていたい。
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そうそう、今回はちゃんと「伊根の舟屋」ともじっくり向き合えました。3月のときは雨と寒さで景色を味わうどころじゃなかったけど、伊根湾の浮き桟橋で日本の原風景に心を癒やしてもらえました。
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天の橋立の寿司屋「雪舟庵」で巻き寿司と鯖棒鮨を用意してもらい、
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向井酒造の舟屋から伊根湾をながめつつ、三昧椀で昼酒という贅。
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落ち着いた頃に、目の前に遊覧船を呼んでもらって伊根湾ツアー。情緒のない大型船ではなく漁船のような小型の船で。舟屋は200軒以上あって、寅さんや釣りバカ日誌のロケ地にもなったそうで。
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いわゆる京都とは、まったく異なる魅力のカントリーサイド。とはいえ、トップクオリティの料理店やお酒が愉しめるので、交通の便は悪くても、足を伸ばす価値があるわけ。来年は1泊じゃなく、2,3泊してみよっと。
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そんな丹後旅のはじまりは、今回も東山五条の「真葛焼」から。
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真葛焼の器でお茶をいただいた後、完成した新作の”三昧椀”とご対面。箱から出す時、まず飲み口の薄さに驚き、取り出した後はそのフォルムの美しさに一目惚れ。プロトタイプよりも、よりエレガントな仕上がりに。
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そんな三昧椀のデビュー戦は窯元至近の『ル ピックアシェット』。王道フレンチで、手がかかりまくりのたまねぎのタルトは鼻腔からヒトを駄目にする。
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きゅうりの冷製スープの中では、鮎があちこちで存在感を放っており、グラスと三昧椀でマコンの違いを味わってました。
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竹野酒造の -if- は、このスープの時に合わせるべきだったなぁ。近江牛のサガリや丹波の七谷鴨はボルドーの赤のほうがフィット。その代わりガルニの野菜にはビックリするくらい -if- が合うので驚いた。
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-if- の2年前に作られた- in/ei - は、前回、七谷鴨をいただいた時に、1979年の JOSEPH ROTYのCharmes Chambertin(79年)にもひけを取らない合い方をしてたのよ。
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単体としての - if - は凄まじく美味かったんで、相性の問題。あとから、杜氏のよしき君に話したら「燗にしたら良かったんじゃないか?」と。全然発想になかったわ。
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今回も、シンガポールから弟が参戦してたので、鴨川沿いの宿『リバービューハウス 京楽』のテラスで深夜のビジネスミーティング。弟のようにビジネスをクリエイトするスキルはないんだけど、弟のアイディアを実現するネットワークを案外持っていたりするので、自分でも驚く。
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翌朝、京都駅で車を借りて、まずは天橋立に向かいます。渋滞もあったので、京都市内から2時間半くらいかかったかな。

天橋立は、今回途中まで歩いてみたり、横を船で走ってみたけど、やっぱ上から見下ろすのが正解だね。
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天橋立の北サイド、元伊勢 籠神社の前にある『すぎのや』のうどんがオススメだったので、おやつがてらに。日本料理のプロ達がおすすめする、小麦のかほりが良いざるうどんでした。
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このエリアでは、夜にお抹茶を点てる用の湧き水を「眞名井神社」に行って汲んで、伊根の舟屋に向かいます。
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天橋立からは、車で30分弱。
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向井酒造にご挨拶がてらお酒を買って、さきほど買っておいた『雪舟庵』の巻き寿司と棒鮨を合わせつつ、目の前の舟屋&浮き桟橋でランチ。
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ちょうど食べ終わった頃に、小型の遊覧船を呼んでもらって伊根の湾内クルーズ。敢えて船前方に陣取り炎天下で伊根湾の風を感じつつ、最後にかもめにエサをあげて下船。
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船からは、舟屋の前から海に飛び込む子供たちを眺め「いいなぁ、オレも飛び込みてぇ」と。でも、灼熱の午後でも大人は泳いでなかったので、ここは子供専用の遊泳ゾーンなのかもしれません。
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湾内を回ってみたけど、舟屋を眺めながら盃を傾けてるのが最高の時間だった。ひたすらぼーっと日本の原風景に向き合いながら酔っ払っているのがオススメ。
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伊根から丹後半島を海沿いに北上して竹野酒造へ。悪天候で寒かった3月のドライブとうって変わり、美しい海と美崖が目に飛び込んでくる。
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ヨシキくんと合流し、浴衣に着替えて「宇川温泉 よし野の里」へ。
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丹後は、あちこちに温泉があって、公共の温泉施設もかなりあるんだけど、ここはセンスのいい木造建築でお湯質もいい。最初はさらりとしつつ、最後にトロンと感が残るタイプ。
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小高い丘の上に建っているので、海サイドは風呂の水面と同じ位置に視線を落とすと、海とつながらるインフィニティタイプ。山サイドは竹林に囲まれた露天風呂で、こちらはこちらで風情あり。

体と心を清めてから、藤井絞の浴衣を着て、いざ『縄屋』さんへ。窯元、杜氏、シェフという”こだわり過ぎる人々”のトークは心地よく、オーバーペースで美酒に酔いしれた夜。
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竹野酒造のラウンジに移動してからも、夢とうつつの間をさまよいつつ、気づいたら27:00。旅ってほんとオレを解放してくれるなぁ。
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翌朝も軽く酒が残っていたので、「丹後王国」の温泉で朝風呂してデトックス。動物たちがいるということで、まりえのお供で朝から酷暑の園内を散策。




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容赦ない陽射しの下でウール100%のセーターを着込んだ羊を見るのはしのびなく、でも体を撫でたのは初めてだったので、ちょいと感動。特に、仔羊が無性に可愛くてねぇ...。
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チェックアウト後は、八丁浜で「ウラシマ」のピッツァ。海を眺めながら、風に吹かれてピッツァとビール。汗を流しにそのままビーチへ。久々に海に入ったけど、透明度高く気持ちよかった。

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あちこちに日帰り温泉あるから、水着のまま温泉行って着替えてスッキリ。
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その後、また崖シューティングしながら、助手席でガッツリ墜ちながら京都市内に戻りました。
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慣れないドライブありがとう、シンくん。また次回丹後行くときは、2泊プランでゆっくりしましょう。
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kyah2004 at 20:16│Comments(0)丹後_201908 | ヴァカンス

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