¥15000〜
2016年01月11日
くろいわ (恵比寿)今年はこちらのおせちから

今年の食初めは「恵比寿くろいわ」のお節から。
60種類に及ぶ料理が、こちらの二段重に詰まっています。
今年も美味しいものと出逢いたい自分的は
ゲン担ぎじゃないけど、こういう”初め”ものには
ついつい拘ってしまうんです。

こちらに全ての料理がその意味とともに記されている。
これ全部手書きなのかな…、料理じゃない部分まで
手がかけられすぎているのに慄く。

関東っぽいビブラートな味付けではなく、
わずかな揺らぎで旋律に表情をつける繊細なタッチ。
そうなのよ、市販のおせちって味付けが強すぎて
食べ始めるとすぐに「もういいわ」ってなっちゃうのよ。
この味付けなら、どこまででも食べ続けられます。

特にお気に入りは、鮑肝蒸煮、鰆幽庵焼、ぐじ味噌百合根、牛舌山椒煮、
といったスタープレイヤーをはじめ、黒豆や唐墨、子持ち鮎甘露煮、
茶降り海鼠などなど、脇を固める役者も、口に入れて「うそ…」と
声が漏れるような実力派揃い。
実家では両親が用意した日本酒とともに。

恵比寿 くろいわ
03-5793-9618
東京都渋谷区恵比寿4-11-12
http://www.kuroiwa.org/
今年もお世話になります、くろいわさん。
↓ ↓

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2015年11月19日
うしごろ (銀座)1日1組限定 至極の肉割烹コース
うしごろの西麻布本店と銀座店のみで食べることが
できる1日1組限定の「肉割烹コース」。
これがね、ヤバいことなってるのよ。
焼網を使うのは、ぶっといエンピツと
シャトーブリアンのミルフィーユくらい。
あとは、出汁を上手にきかせた肉料理や、
ちょいと一仕事した肉料理が並ぶのね。

このコースが見事なのは、肉マニアじゃなくても
わかりやすく、それぞれの肉の魅力が浮き彫りに
なっていること。肉とお客さん両方に真摯に向い合った
結果の流れになってるとこなんです。
食べ手の理解を遥かに超える料理は、それはそれで
大事なんだけど、この翻訳作業の上手さが「うしごろ」を
短期間で急成長させたコアコンピタンスのひとつ。

あとね、コースの中に「かませ犬」がいないの。
コースに緩急つけるのって、手っ取り早くいえば、
ちょいキャラ弱めのやつ加えればいいじゃない。
それによって主役が引き立つから。
でも、この「肉割烹」コースは、どの皿もエースクラス。
普段の焼肉って、多分それなりの肉の中に、エースが
ひとりがふたり際立ってるってのがフツーじゃない?
最近、あんま見れてないんだけどサッカーの日本代表的なタイプ。

この肉割烹コースは、ブラジル代表とかドイツ代表とでも
言った感じで、隙がないのよね、ほんと。
とはいえ、この「えんぴつ」はメッシクラス。

続く、シャトーブリアンのミルフィーユ仕立ても
クリスティアーノロナウドばりです。
男性は勿論、女性からの支持率も高い。

低温調理の"かいのみ”ステーキや、シャトーブリアンの
カツレツも、普通だったら単独エースクラスでしょう。

で、また後半はトリュフをゴロゴロ取り出して、

サーロインのしゃぶしゃぶの上に
スライスしちゃったりするからね。
マンガっすか??(笑)

サーロインのエキスも滲みでた、
お出汁の雑炊で〆。年の締めにも相応しい豪華なメニュー。

焼肉うしごろ 銀座店
03-3538-1129
東京都中央区銀座1-6-6
http://www.ushigoro.com/jp/
これで12000円ならアリでしょう?
年末にふさわしい肉の饗宴です。
↓ ↓

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2015年07月02日
鮨 たかはし (銀座)いきつけの鮨屋を持とう
もう、何度も書いている銀座の『鮨 たかはし』、
やはりね、鮨屋はまず行きつけをひとつ作るべきですよ。
とりあえず一周(一年)しないと見えてこないものもあるし。

この歳にもなるとね、友人や兄弟たちには
小さな子供がいたりするので、あんまし
カストロノミーな体験が減ってきちゃうのよ。
鮨屋なんてなおさら。だから、友人たちと
貸切で鮨屋を使わせてもらうんです。
これは、いきつけならではの遊び方。

嗚呼、進化し続けてる鮨屋さんってなんて幸せ。

この魚の焼物は、日本料理やさんでも中々
食べられないくらい、ふっくら軽い触感で美味。
魚のプロの意地を感じます。

季節ごとに人々が装いを変えるように、鮨のネタも
季節とともに移ろっていくんですよね。

あと何年、こうやって鮪が食べられるのかな?
日本の漁業も北欧に見習ってサスティナブルな
商慣習を作っていかないとね。じゃないと、
自滅しちゃうよ、もう瀬戸際。

鮪が減ってるのは、中国の影響もあるんだろうけど
日本の乱獲もヒドい状況を生み出す大きな原因になっている。

こんだけ美味しいお鮨が食べられる国なので
もうちょい漁業全体を見直す動きがあっても
いいと思うんだけどな。北欧のシステムに
比べれば、日本の漁業のマネジメントは
幼稚園児レベルに等しいもんなぁ...。

鮨 たかはし
03-3561-6503
東京都中央区銀座1-14-14 森川ビル 1F
なでしこジャパン、決勝進出おめでとう('∀`)
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2015年05月14日
MOTIF (東京)リラックス&ラグジュアリーで東京を遊ぶ
フォーシーズンズホテル丸の内 東京が、先日ラウンジを
フルリニューアルして『MOTIF RESTAURANT & BAR』
(モティーフ)として新しくスタート。
これが、なんとも今っぽいアプローチ。
アジアで最も注目が集まってると言われる香港の人気デザイナー
アンドレ・フー氏を起用して、ラグジュアリーだけど威圧感のない、
心地いい非日常空間になっているのよ。

どうしてもラグジュアリーホテルっていうと非日常感が先に立って、
ヘタするとプレッシャーに感じたりもするでしょ?
そういう猛々しいとこを敢えて抑えて、高い質感がありながらも
リラックスできる空間に仕上げているところに、凄く今っぽさ
感じるんですよね。
世界で最も少ない客室数のフォーシーズンズホテルだけあって
どこかセカンドハウス的な、居心地の良さを重視した空気感。

この『MOTIF RESTAURANT & BAR』、ひとつのラウンジ
なんだけど、3つのスペースで構成されている。
どういうことかっていうと、
メインダイニングの「The Social Salon」、個室やバーカウンターのある
「The Living Room」、もうひとつはランチでビュッフェなども提供する
ライブキッチンカウンターのある「The Gastronomic Gallery」に
別れてるのね。
テーブルに座ってみればその性格の差がよくわかるんだけど、
ラウンジに入った時には、全てがひとつの空間に感じるから
開放感高いのよ。しかも窓の下に広がる景色が東京駅。
7Fという位置が絶妙で、巨大なハブステーションが
足元に広がってる感覚は独特。
特に「The Living Room」のコーナーシートは、ソファーに
ゆったり座りつつ、新幹線がズラリと並んでる様が
目の前なので壮観。

さて、それではメインダイニングの「The Social Salon」に
行ってみましょうか。トップの写真がテーブルまわりで
アンドレ・フー氏らしくオリエンタルらしさを強く感じさせる
デザイン。
近くのシャングリラのイタリアン「ピアチェーレ」も手がけてる
彼だけど、あそこよりも、もう少し肩の力を抜けてるね。

アドバイザーシェフにはミシュラン北海道で3つ星を獲得している
「モリエール」の中道シェフがついていて、料理は素材の輪郭を
際立たせた、力強くも洗練されたアプローチ。

コースには素材の名前が並び、説明は最小限。
ゲストの想像力を刺激する仕掛けがふんだんに
盛り込まれていて、一昔前の「ホテルのレストランって
なんだか旧い」というイメージを完全に払拭している。

オブジェのようなものの中から、ゼッポリーニみたいな
フキノトウの揚げ物。凝った演出とは対極に味は
素材の魅力を凝縮していて、苦味が実に良かった。
生うにとおくらのジュレの組み合わせも、なんちゃって
感あるモダンフレンチの真似事ではなく、納得感ある
日本らしいフレンチを表現していていいね。

殻も大胆に使ったほっき貝のリゾットは理屈抜きに美味。

メインの仔羊はローストされたブロックが
プレゼンテーションされた後に、それぞれの
お皿にカットされて運ばれてきた。

仔羊のミルキーな味わいと、ドンズバの火入れ。
年間、相当数の仔羊は食べているけど、これは
間違いなくトップクラスで好み。

食後はそのままテーブルで〆てもいいし、ソファー
席に移って、ゆったりなんて選択肢はホテルならでは。
最近は、使えるホテルレストランが増えて、ほんと嬉しい限り。
願わくば、こうしたラグジュアリーなホテルの下に、もうちょい
使いやすい”遊べるホテル”が育ってくる面白くなるんだけどね。

MOTIF
03-5222-5810
東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス
フォーシーズンズホテル丸の内東京 7F
http://motiftokyo.com/
アマンもとうとう日本に進出してきたし、六本木のリッツや
竹芝のインターコンチなども東京オリンピックに向けて
リニューアルを行った。ちょっと前は、商業施設がトレンドの
発信基地だった時もあったけど、今やどこも似たり寄ったり。
最近はホテルが、単体のレストランでは出来ない
”上質な時間の過ごし方”全体の提案を行ってきていて、
ホテルが都会のライフスタイルをひっぱるような役割を
担いだしているように感じる。
リニューアルしたばかりの『MOTIF』、今が狙い目かも。
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2015年04月26日
サラマンジェ (銀座)男気フレンチの健在に悦ぶ
モダンフレンチやビストロ、更にはフランス料理を模したビストロが
増える中、実直にリヨンの古典フランス料理の再現を試みるストイックな
『Salle a manger de Hisashi WAKISAKA(サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ)』
以前、新橋にあった時から、かなりお世話になっていたお店。
まりえがボリュームあるフレンチを食べられなくなった頃から、
ボクもなんとなく足が遠のいてしまっていたんです。
その後もズーッと気にはなってたんだけど、行くキッカケがなくて。
そんなとき、周囲の友人が常連さんになっていたことが判明。
だったら、そこに混じってさりげなく再訪しようと食いしん坊
5人くらいで訪れることにしたのね。

銀座八丁目に移って、敷居が高くなっちゃったんじゃ...と思いきや、
お店の雰囲気は虎ノ門時代のDNAを色濃く残しており、食いしん魂を
すぐさま解放させてくれた。シェフはキャラのマイルド化を図っており
以前のような坊主頭ではなくなってましたw

料理に関しては、変わらない良さと進化した凄味を感じることが出来て感動。
「フレンチの美味しさって、そうそうこうだよね」っていうシンプルだけど
出来るようでなかなか得ることのできない本物ならではのディープインパクト。

貧乏人のフォアグラは、トリュフでコーティングされており
かつての姿からは想像できないメタモルフォーゼを遂げていた。

ど正統派のパテアンクルートは、サラマンジェらしさを体現している。

子供が出来たり、仕事が多忙すぎたりと、
皆でフレンチ来るってのもひさびさ。
その時に話しに出たのがやはり「子供が出来て
フレンチ来にくくなってねぇ」というもの。
ベビーシッター制度が貧弱な日本では、
経済的な問題以上に子供の預け先が少なく、
出産後にガストロノミーと接する機会が
減ってしまうというのが実体。
ならば『今度、子供が居ても楽しめるよう
お店貸切でフレンチ楽しもう』とそんな
企画も即興で決まったり。

ワインの値付けも控えめなので、結構ガッツリ食べて
好きなワイン選んでもパーヘッド1.5万円程度。

毎日、贅沢はしなくてもいいけど、3000円の外食5回分を
1回に集約して、その分自宅で家庭料理食べる機会を増やす
という方がボクは好き。

ここに至るまでの素晴らしい料理はもちろん、
パこんな美味なサヴァラン、ほかじゃなかなか
食べられませんからね。

昔のいい記憶に引っ張られすぎると、過去がムダに美化されて
念願の邂逅なのに「思ったほどは...」なんてことあるじゃない?
俗にいう"初恋のあの子に同窓会で再会現象”。ここサラマンジェは、
そんな心配など杞憂で、益々色気と生命力がに溢れた姿を魅せて
くれました。また、皆んなで行きましょうぜ。

Salle a manger de Hisashi WAKISAKA
サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ
03-6280-6481
東京都中央区銀座7-2-8 TAKAYA-GINZAビル B1F
http://hisashi-wakisaka.com/
やっぱり長く続けようとする意志の固い、
芯の太いレストランってのはいいですね。
おかげで、またフレンチ頻度が高まっています。
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2015年03月29日
パッソ・ア・パッソ (門前仲町)ジビエ尽くしの官能イタリアン
噂には聞いてましたがあらゆる意味で予想を超える昂ぶりを
感じてしまいました。門前仲町の『パッソ・ア・パッソ』。
シェフの有馬さんがイタリアの21番めの州を日本に出現させた
という噂は伊達じゃありません。
それなりにイタリアンは食べてるつもりだし、ジビエもフレンチで
ひと通り食べてはいると思うんですが、ここまで贅を尽くした
ジビエ尽くしなイタリアンの夜は記憶にありません。
力強さとエレガントさと、優しさと和のエッセンツァ。
そんな有馬シェフの料理と、抜群のアッビナメントを
繰り出す極上のイタリアンワイン。これは初体験から
感じまくっちゃいますわ...。

TOPの写真、普通ならセコンドでもここまで出しませんぜ。
鹿、穴熊、真鴨、雉、猪、熊などなど、盛り沢山のジビエで
彩られた至極のシャルキュトリー。
プリモも凄かった...、山鳥の焼きリゾット。
これにとら河豚の白子を合わせ、月の輪熊のラルドを
加えた濃厚さの中に品がある逸品。この組み合わせって
余韻がベタッとしそうじゃない? ところがむしろ
アフターに品があるんです。
上にあしらったペリゴール産のトリュフは、
香りづけだけじゃなく歯ごたえまで愉しめて
しまうという、なんとも大人な遊戯です。

こちらのパッパルデッレで使っていた肉にも驚きました。
なんとハクビシンのラグーなんです。ハクビシンっていったら
SARSの時に話題になったくらいしか接点ないし、ビジュアルも
ピンときません。さっき調べたら狸っぽい雰囲気してるんすね。
にしてもよくまぁ、こんな肉使おうと思いますわ。
シェフの飽くなき探究心と変態力に感謝。

冒頭でも書いたけど、合わせたワインに痺れまくり。
ワイン単体とするとブルゴーニュ好きなんだけど、料理との
組み合わせを楽しむには、イタリアンワインの多様な個性が
ほんと愉しくって仕方ない。

セコンドは蝦夷鹿のロースト。
火入れが完璧でテクスチャがもはや官能小説。
口の中に入れた時の食感もエロティークなんだけど、
咀嚼していくプロセスも実に上級者向けのプレイスタイルなのよ。

セコンドでピークを作りながら、ドルチェ、デザートワイン、
食後酒と、後戯も完璧。やぁ...、まさか門仲でこんな凄い
イタリアン体験出来るとは思ってませんでした。Luciパイセンが
何度も誘ってくれていた意味が、心の底から理解出来ました。

途中、ゼログラビティ挟みながらも、有馬シェフと
テーブルでおしゃべりする頃にはめでたく覚醒。

見る人が見ればわかると思いますが、
マニア垂涎のラインアップ。
あの料理にこのワインっすよ、
そりゃ惚れない理由はありません。

Passo a Passo(パッソ・ア・パッソ )
03-5245-8645
東京都江東区深川2-6-1
アワーズビル1F
Luciセンパイ、またお伴させてください!
↓ ↓

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2015年03月19日
ウルラ (渋谷)大人が通う渋谷のワインビストロ
ガキの頃は、「一生ここがオレの町だ」なんて
勘違いの愛を誓っていた渋谷ですが、見事に
大人になってからは「電車の乗換で使うのもイヤだ」
ってくらい、苦手な街にランクイン。
いわゆる「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものを」
を地で行く 冷たい関係が続いてました。

ゆえに、自分で企画する会食では、まず選ぶことのない渋谷。
でも、徐々に苦手な街から知らない街に変わってたんですね。
いつのまにか、こんな風に大人が日常使いするのにふさわしい、
居心地いいお店が出来てたとはねぇ....。

東急Bunkamura 至近にあるワインビストロ『ウルラ』。
コンクリートの打ちっぱなしと、ぬくもりを感じるウッドで
構成されたカフェっぽさも漂わせる空間。単にカジュアルな
だけじゃなく渋谷に欠けがちな品位を感じます。しっかりと
クオリティが担保された大人の着崩しとでもいいましょうかね。

この日は、弟がシンガポールで知り合いになった方と、
何故か渋谷でご挨拶という初対面な人々との会食。
最初はぎこちない空気になるのかと思いや、
テーブルに座ったとたんに運ばれてきた、素晴らしい
シャンパーニュで一気に空気が融和していく。
店長の佐野さんが選んだシャンパーニュは、
とても質が高く、事前にお願いしておけば
かなりレア物も準備しておいてもらえるとか。

料理は肉を中心に出してもらってたけど、魚料理とか
パスタとか幅広くワインに合うものが揃えてあります。

お店のコンセプトそのまま、ワインに合わせて料理を
適当に出してもらう。初対面だけど会話が進みいつしか
閉店時間となっていた。

写真撮る時は明るくしてもらったんだっけな。
体感は上の写真くらい。かなり照明は落としてあって
大人な会話にも耐えられる舞台装置です。

urura (ウルラ)
03-3770-0149
東京都渋谷区松濤1-29-2
松濤スクエアビル 2F
カジュアルな料理に、ブットンだシャンパーニュを
合わせてくる遊び。グランメゾンとは違うヤンチャ感。
海岸沿いをレザーのサンダルつっかけて、半袖短パンで
散歩してるんだけど、腕には金無垢の30年代インター
みたいな感覚です。
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2015年03月17日
うしごろ (銀座)レッドカーペットで踊ろう
焼肉「うしごろ」の銀座店。ここは、「うしごろ」グループでも
唯一 吉澤の肉を扱っている名実ともにフラッグシップ。
個室が多いので、ビジネスシーンや大人のデートでも
安心して使うことが出来る。
カジュアルスタイルの”バンビーナ”、和酒と合わせる"貫”、鉄板焼きなど、
様々な焼肉の楽しみ方を提案してくれている「うしごろ」だけど、なんだ
かんだ銀座店が好きですね。コースにすれば、お店側で流れ作って
くれるし、こうした生肉系の展開も銀座店は充実している。

サガリのカルパチョだったっけな? チーズやレッドペッパー
と合わせることで、焼肉屋さんらしくないアクセントを作って
くるので、シャンパンやワインにも良くマッチするんです。

思えば、焼肉の進化って凄いですよね。
10年くらい前だったかな、みすじやトモサンカクなど、
薄切りカットの希少部位にはじめて遭遇したのが
篠崎の「ジャンボ」。あの時の衝撃は忘れられません。

その後、希少部位などで表情を作り、肉をコースとして
愉しむ提案をしてくれたのが青山の「よろにく」でした。
三ノ輪から市ヶ谷に移転して店名を「なかはら」に変えた
旧「七厘」では、高品質でダイナミックな肉の饗宴を
魅せられたりね。
で、「うしごろ」の一番の功績は、そうしたエッジの立った名店の
クリエイティブな焼肉スタイルを、”バンビーナ”というセカンド
ラインで一気に広げてくれたこと。
専門性が高いゆえに多店舗展開がむずかしく、値段も高くなりがち
だったところを、わかりやすく翻訳作業してくれたんですよね。
食べ手のリテラシーが、ここんとこ底上げされてるのには、
「うしごろ」が一役買ってると思うんすよね。

とはいえ、ディフュージョンラインでなく、
フラッグシップでも更に魅せてくれたのが
「うしごろ 銀座」。このヒレ肉でも充分
美味しいのですが...

なんと、まぁ、まさかのヒレ肉丼っすよ。
エロいを通り越して、破廉恥です。
これで欲情しなかったら男がすたります。

ちょっと前は、ひたすら、ロースとカルビを焼くくらいでしか
なかった焼肉が、こんなにも愉しみ方にバリエーション
できるなんてねぇ。焼肉に限らず、過去の日本を振り返っても
こんなに食が充実してた時代なんて無かったと思います。

食べてるものの質だけで言ったら、既に信長は超えてる気がします。
人間的には全く比較の土俵にすら登れない庶民のオレが、あの
天下の信長超えっすよ? 凄い時代だと思いませんか。

あの広大なレッドカーペットも、最後は一口大に。
さ、踊ってみましょうか。

焼肉うしごろ 銀座店
03-3538-1129
東京都中央区銀座1-6-6
http://www.ushigoro.com/jp/
西麻布と銀座の「うしごろ」は、やっぱし格が違います。
バンビーナから入ってリピってる人は、今度一回バンビーナに
行くのを我慢して、溜めてから銀座か西麻布に討ち入りして欲しいです。
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2015年02月05日
焼鶏 しの田 (麻布十番)会員制の焼鶏へ
麻布十番らしい会員制の焼鶏『しの田』。
白木のカウンターが存在感あって、いわゆる焼鳥屋の
印象ではなく、高級割烹のような凛とした構え。
オープンの頃に行ったので、この記事もだいぶ寝かしてた
ヤツです。今は違う感じかもなのであしからず。

料理は焼鳥だけじゃなく、日本料理や天ぷらも
組み合わせてくるので長時間でも飽きがこない。
プレゼンテーションも日本らしい美意識が感じ
られるので、海外からのゲストの接待などでも
使いやすいんじゃないでしょうか。
ワインもそれなりにストックあった印象です。

焼鶏コースと焼鶏会席の2コース。
この日は会席のコースでした。
煙モクモクの焼鳥屋のような、インパクト重視の
味ではなく、鶏の魅力を浮き彫りにする丁寧な仕事。

美味しい日本酒をいただきながら、ちびちびやるのが向いてます。
満腹になりすぎずに満足できるので、ダイエット中でも行きやすい。

ふぐの刺身だったかな。13000円++なので、
素材がいいのは当然といえば当然ですが。

焼鳥の出し方も極めて上品。比内地鶏の乱れ撃ち。

鶏だけじゃなくて、牛肉も挿し込まれてきたり。
ドヤー、肉じゃ!!って、Tボーンを盛られるのとは対極の、
さりげなく、肉欲が満たされるジャポンな展開ですね。

野菜も美味しく仕上げてくれるので、肉ばかりを
待ち焦がれるということにはなりません。
愛を平等に注げます。

締めは白米に合わせて。米のパートナーは
お漬物だけじゃなく、バリエーションは幅広め。

焼鶏 しの田
03-5765-5787
東京都港区麻布十番3-6-2 NS麻布十番ビル 2F
http://www.shinoda-azabu.com/
なんか雪は積もらなくて済みそうだね。
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2014年12月30日
鮨 たかはし (銀座)鮨シャン忘年会
数年前から日本料理は、「恵比寿 くろいわ」でメンズ会という、
その名の通りヤローだけで美味しいものを食べるという
定例会が続いています。
食事は綺麗な女性と一緒の方が昂ぶるもんなんですが、
たまにはエスコート役をハズレて、自分のためだけに上質な
時間に身を委ねるってのも この世代には必要なわけで。

メンズ会はスタンスは変えたくないものの、奥さま方から
「美味しい日本料理も食べたい」「子供いるけど美味しいお鮨を
食べたい」などというリクエストが噴出したため、んじゃ、違う
集まりつくろうかと誕生したのがファミリー鮨会。

銀座の『鮨 たかはし』を貸切にして、仲間らだけで愉しむという
気楽な集まり。今年の最後はクリスマスの夜の開催でした。
何回目かわかんないけど忘年会のひとつな位置づけで。

日本料理にしても、鮨にしても、今は軸となるお店を
作っておいて、自分の基準を作っていっています。
イタリアンやフレンチも、愉しみ方をマスターするに
あたっては、同じようなアプローチとっていたんで。

こうした軸のお店を作っていくと、定番メニューの進化や
季節に合わせたアレンジも楽しめるのがいいっすね。
来年はもうちょい他店の開拓も進めたいとは思うんだけど。

この日の出色のひとつは、こちらののどぐろの焼物。
身のふっくら軽い焼き加減は、絶妙過ぎて泣けました。
同席のメンバーたちも感激の一品。

この時期のネタに欠かせないブリ。
ピリッと絡みを効かせたおろしを挟んだ
こちらのつまみもツボに刺さりまくりで。

つまみから握りまで、隙がなく一気に走り抜けるスピード感。
今年の春先にオープンしたので、まだ一年経ってないんですね。

爽やかだけど品があって、心地いい空間。
そこで食べる絶妙なバランス感の握り。
友人家族らとのヒドい会話を肴に、
盃を傾ける心からリラックスした時間。
何を食べるかと同じだけ、誰と食べるかというのは重要です。

一晩8人だけのプレミアシート。
来年もお世話になります。
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2014年12月26日
Oisixの看板おせち
お正月にはちょいと早いけど、Oisixさんの
おせちを試食させてもらいました。
『高砂 和洋折衷ニ段重』という1.5万円で
しっかり2人は楽しめるおせちです。

12月も外食は多いけど、「大掃除」とか「年賀状」とか
「締め切り」とか「決算」とか、むしろヤラなければならない
タスクも増えるので、外食どころじゃない状況にも追い込まれます。
そんな時に、いい仕事してくれましたよ、この子。
日本料理屋さんとか人気フレンチのおせとと比べれば、
華やかさは控えめだけど、ひと品ひと品が丁寧に作られていて、
味も薄味で結構好み。まりえとお重つつきあいながら
「思ったよりウメーぞ」と素直に話してました。

試食だから盛ってんじゃない?って思うかもだけど、
さすがOisixで目玉商品だけあって安定感あるんすよ。
塩強いと感じるものとか無いのはスゲー。
25品入ってんだけど、日本酒にあうもの、ワインに合うもの
両方が入ってるのはなにげにありがたい。

あと、単品で酒の肴になるものもあれば、ごはんにあう
おかず的な位置づけのものもある。これも単調になりがちな
正月には嬉しいアクセント。
作りたてですぐ急速冷凍されるんで、添加物とか使って
ないんですね。このスタンスはさすが。食べる1日前から
冷蔵庫でゆっくり解凍して。食べる4時間くらい前に常温で
おいておけば、いい感じです。

気に入ったものをいくつか。
カラスガレイ西京焼:味付けが程よい。ゴハンを用意すれば立派なおかずに。
浜汐海老:おせちの海老って期待しない主義なんだけど、身の歯ごたえとか
味付けのバランスよいね。日本酒すすむ!
かつをくるみ:これが、地味だけど旨いんす。
紅白なます:基本苦手な食べ物なんだけど、お酢がやさしくて完食。
オレにしては相当奇跡。
茄子のカネロニ:おせちにこの味わいはビックリ。和に飽きた舌にちょうどいい。
赤ワイン欲しいです。
ローストポーク:安定感あります。これも、おかずとして一流。白米と充分に戦える戦力
チキンサラメ:ところどころでくるみの食感がアクセントに。
栗きんとん:甘さ控えめ。いい意味で薄味で嬉しい。
かに新丈:いちお、3時間常温で置いておいたんだけど、一口目はしゃりっと
軽いシャーベット状態だった。このあたりは解凍されてるか
しっかり確認必要です。
クリームチーズ:正月ってスイーツ不足にもなるじゃない?
シロップ漬けにした焼きりんごの味わいと食感がいいね

ちなみに、今、オーダーすると12/30に届くらしいです。
↓ ↓

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2014年08月19日
マンハッタン (竹芝) レインボーブリッジを肴に南仏料理
昨年、オープニングに訪れて「やっと日本にもこういうルーフトップバーが
出来たか...」と、嬉しいと同時にしみじみしてしまった竹芝 インターコンチ
ネンタル 東京ベイのテラスラウンジ。
今年はもう少し進化して外席はシャンパンバー、室内は
フレンチダイニングと、通年で使える仕様になりました。
ネーミングが、『レインボーブリッジビューダイニング&
シャンパンバー「マンハッタン」』と少々長いのには手こずりますが。

上の写真のシャンパンバーは去年オープンしたので、雰囲気作り含めて
完成度高めですが、中のダイニングは進化の過程といった感じ。
若干内装がバンケットホールの雰囲気を引きずってしまっている。

ご存じない方も多いと思うんですが、竹芝のインターコンチの
レストランの内装って、かなりブッ飛んでいるんです。1Fのカフェとか
(いい意味で)香港か上海?っていうデコラティブなインテリア。
その奥にある鉄板焼きも気持ちいいくらいバブリーなしつらえだったしね。

そういうの見慣れてると、今年の夏までバンケットだった
室内のダイニングスペースが、ちょっと地味に見えてしまうんです。
ま、目の前のレインボーブリッジのインパクトが半端無いので
そんなこと考えてるのはカメコのオレくらいかもしれません。

料理は夏のシーンにピッタリ、プロバンスの太陽を感じる
爽やかでエネルギッシュフレンチ。10種類以上の野菜を使った
「カラフル・アート・テリーヌ」は、フェンネルのソルベや、レモン
オイルと合わせていただくことで、余韻がよりシャープになる。

短角牛のメインも赤身がしっかり主張系。玉藻塩を散らして。
こちらも夏っぽくさらっと食べられるんですよね。

ホテルのダイニング、しかも夜景がきれいなトコほど
その箱の威力に甘えてイマイチ...みたいな印象があったと
思うんですが、昨今はだいぶ変わってきましたね。

シェフもお若くてビックリしました。
まだまだ引き出し多そうなので、振り切った時の
料理も食べてみたいです。

惜しむらくは奥のバーカウンターが視界に入りづらいこと。
確かにエロいんですが、レインボーブリッジと同じ方面にないので
視覚に入りづらいんですよね。ウェイティング用でもないし、
ここはどういった時に使うのかな?

デセールは席が開いていたので、外のラウンジを使わせてもらった。
やはりこの時期、気持ちよすぎる。 
レインボーブリッジビューダイニング&シャンパンバー「マンハッタン」
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 6F
東京都港区海岸1丁目16番2号
http://www.interconti-tokyo.com/restaurant/manhattan/
ネンタル 東京ベイのテラスラウンジ。
今年はもう少し進化して外席はシャンパンバー、室内は
フレンチダイニングと、通年で使える仕様になりました。
ネーミングが、『レインボーブリッジビューダイニング&
シャンパンバー「マンハッタン」』

上の写真のシャンパンバーは去年オープンしたので、雰囲気作り含めて
完成度高めですが、中のダイニングは進化の過程といった感じ。
若干内装がバンケットホールの雰囲気を引きずってしまっている。

ご存じない方も多いと思うんですが、竹芝のインターコンチの
レストランの内装って、かなりブッ飛んでいるんです。
(いい意味で)香港か上海?っていうデコラティブなインテリア。
その奥にある鉄板焼きも気持ちいいくらいバブリーなしつらえだっ

そういうの見慣れてると、今年の夏までバンケットだった
室内のダイニングスペースが、ちょっと地味に見えてしまうんです。
ま、目の前のレインボーブリッジのインパクトが半端無いので
そんなこと考えてるのはカメコのオレくらいかもしれません。

料理は夏のシーンにピッタリ、プロバンスの太陽を感じる
爽やかでエネルギッシュフレンチ。10種類以上の野菜を使った
「カラフル・アート・テリーヌ」は、フェンネルのソルベや、
オイルと合わせていただくことで、余韻がよりシャープになる。

短角牛のメインも赤身がしっかり主張系。玉藻塩を散らして。
こちらも夏っぽくさらっと食べられるんですよね。

ホテルのダイニング、しかも夜景がきれいなトコほど
その箱の威力に甘えてイマイチ...みたいな印象があったと
思うんですが、昨今はだいぶ変わってきましたね。

シェフもお若くてビックリしました。
まだまだ引き出し多そうなので、振り切った時の
料理も食べてみたいです。

惜しむらくは奥のバーカウンターが視界に入りづらいこと。
確かにエロいんですが、レインボーブリッジと同じ方面にないので
視覚に入りづらいんですよね。ウェイティング用でもないし、
ここはどういった時に使うのかな?

デセールは席が開いていたので、
やはりこの時期、気持ちよすぎる。

レインボーブリッジビューダイニング&シャンパンバー「
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 6F
東京都港区海岸1丁目16番2号
http://www.interconti-tokyo.
夏の勝負デートに覚えておいた方がいい一店です。
↓ ↓

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2014年08月10日
くろぎ (湯島)カウンターこそ"くろぎ”です。
東京を代表する日本料理のひとつ、湯島の『くろぎ』。
今見たら、食べログさんでも日本全体で32位、
東京でも11位だそうです。日本で32位なのかどうかは
別として、東京でこの艶っぽいサービスの日本料理は
人気が出て当然だとわかりました。
料理人にしてサービスマンとしても
高い資質を持ってるくろぎさん。
やはりその真価を発揮するのは
カウンターのアリーナ席。
前に個室に行ったことはあったのですが、
正直、体感で1.5倍美味しく、2倍以上愉しかった!!

とても京都らしい繊細なお皿がある一方で、ちょっと出汁が強めの
パンチある料理を挟んでくるところが「京味」という東京最高峰の
日本料理のD.N.Aを継いでいる所以なんでしょうか。稚鮎LOVE♡

尾崎肉のピラミッド、クフ王もこんなに美味な牛肉を食べたことは無いだろうね。
本わさびのアクセントが肉のジューシーさを倍増させ、無駄な余韻を削ぎ落とす。
世界でも、このアプローチを牛肉にかけられるのは日本人だけだと思います。

うーんと、確か5月末に訪れたせいかホタルイカが
大きい。氷見か石川で捕れたものだと記憶しています。
柑橘のアクセントがとんでも爽やか。

お造りは勿論 天然物が並ぶ。
角の丸みが取れた味わいが贅沢。

八寸を前に、日本酒を我慢できるほど人間出来てる自信は無いです。
人気店だから、もっと固めな感じなのかと思ったけど、そんなに
日本料理の経験がない人でも、リラックスできる等身大のサービス。
京都の凛とした空気感もいいけど、あれは京都だからでいいと思う。

ちょっと、後ろの席が賑やかだったということで、
最後にこんな雲丹巻をいただきました。

お豆の自然な甘さとお米の甘さがマリアージュ。

食後は葛切りを。
控えめな甘さが心地いい。

くろぎ
03-5846-3510
東京都文京区湯島3-35-1
http://www.kurogi.co.jp/
これで1人2万ちょいくらいだったっけ。
フレンチを食べられなくなったまりえは、
日本料理を誘うのが一番悦ぶみたい 笑
↓ ↓

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2014年06月15日
アルマーニ リストランテ (銀座)ここにしかない艶感

ARMANI / RISTORANTE GINZA
何度来ても、ここの夜の雰囲気が好き。
日本人だと、どこかセーブしちゃいそうな艶っぽい空気を、
躊躇すること無く全面に押し出すリストランテ。
ランチではここまで雰囲気出ないので、ディナーで
訪れた人だけがこのARMANIの世界観に身を浸すことが出来る。

全盛期から見れば翳りがあるとはいえ、日本のものづくりは、
世界トップレベル。それは料理の世界にも通じるものがあって、
美味しいイタリアンの店が、この10年でどれだけ増えたことか。
ただ、サービスとか空気で色気を創りだすのは苦手なんすよね、日本人。
スペックの優れた自動車を作れるけど、フェラーリを生み出せないのと
同じ理由で、東京には星の数ほどイタリアンがあれど、SEXYという形容詞が
似合うリストランテは、あまり思い浮かばないんだよなぁ…

一方、料理はお店の雰囲気と違ってコンサバティブ。
この雰囲気で奇想天外な料理が出てきたら、それはそれで
面白い突き抜け方だと思うけど、そこまでヤンチャは
してこないようで。こちらはセコンドの仔牛。
スカロッピーネはレモンとケッパーソースで。

こちらがシェフのフランチェスコ。
以前は西麻布のマリオで働いてました。

料理はコンサバティブに締めてますが、ドルチェはかなりモダンな
アプローチ。このコントラストもアルマーニリストランテの面白さ。

この日はエメラルドグリーンのジャケで。
どんだけ華やかなコーディネートをしたとしても、
受け止めてくれる懐の深さ。次回はシックに行きたいところ。

アルマーニ リストランテ銀座
(ARMANI / RISTORANTE GINZA)
03-6274-7005
東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ銀座タワー 10F
http://www.armani-ristorante.jp/
全体のバランスが良くなったので、コースの
流れが以前よりも洗練されたような印象に。
デートなら、食後のドルチェは上のラウンジに
席を変えてみるのも面白いかも。
↓ ↓

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2014年06月04日
八左ヱ門 (新子安)真摯な江戸前仕事

新子安のミシュランスター「八左ヱ門」
駅からは徒歩圏内だが「ほんとにココ?」的な
雑居ビル内にある鮨屋さん。この日は常連さんに
連れてきてもらって迷うこと無く辿りつけたけど、
初訪問ならちょっと時間に余裕をみたいところです。
つまみは、お造りが出ただけであとは潔く握りが続く展開。

握りは心地いいバランスで、オレ程度の鮨リテラシーでも
自然とじんわり心が解きほぐされていく優しい技。

握りは、一回転したら追加も金額が変わらないというので、
折角だからと数貫追加したけど、その前の段階で充分お腹が
膨れてました。

鮪の食感、味わいが印象的でした。

お店は真ん中のご主人と2人体制で回されてました。
「ナニコレ、こんな撮り方(自撮り)出来るの?」驚きの顔を激写。

八左ェ門
045-433-3154
神奈川県横浜市神奈川区新子安1-8-3
日伸ビル301号
一年ちょい前の訪問だったかな。
今よりちょいと涼しい時期だったと記憶してます。
↓ ↓

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2014年04月13日
鮨 たかはし (銀座)等身大で高みを味わう

ミシュラン三つ星「鮨 さいとう」のつまみを担当していた
高橋さんが、若干27歳にして銀座で出した「鮨 たかはし」。
肩書好きな人々で予約が取れなくなりそうな気がするんだけど、
ボクみたいな鮨 初心者からすると、値段もこなれていて、本物の
クオリティが愉しめるお店は貴重。定期的に通うことができるし、
自身の基準も創りあげることができる。

この日、美しさに息をのんだのが春子。
皮の素材を活かしならが、飾り包丁で丁度いい
立体感を作り出す。シャープに酢を効かせた
締め具合が、シャリとの独特の世界観を創り出していた。

この壁の石の感じもモロ好み。

つまみの安定感は、言うまでもなく。
この子持ちヤリイカの いと美味しきことよ。
烏賊のテクスチャと甘い餡のマリアージュも半端無く。
そしてそれを支える九谷焼が実にエレガント。

焼き物はのどぐろ
極めてシンプルに、のどぐろに火を
入れることで、脂の旨みをたたせてくれる。
大根おろしでスキっとね。

つまみの段階で、相当満足しちゃうから
思わず握りがあることを忘れてしまっていた。
やさしめのタッチで締めた小鰭。
二重奏的なハーモニー。

握りはまだ試行錯誤中とのこと。
これからゆっくりと芯を作っていかれることでしょう。
つっても、オレなんかからすりゃ異次元過ぎて「ウマいっす、
このバランス感が惚れそうです」くらいしか言えないんだけどね。

印象的なスミイカ。
烏賊って安い食材の印象強いから、期待値低めに
なっちゃうと思うんだけど、油断してると
ゼロ グラビティ状態から一気に地球圏の引力に
引き込まれますよ。二度と、自力では到達できない高みの仕事。

車海老、火入れ具合が絶妙で、
歯に心地よくい弾力を残してくれる。
ネタとシャリの一体感に痺れます。

フワッフワの穴子は手で持った瞬間に崩れそう。
なので、口に入れた時のほぐれ加減たるや…

これで銀座なのにおまかせ12000円というから驚き。
あちこちの鮨を食べに行くのもいいんだけど、しばらくは
ここで鮨の基準値を作ろうかな、なんて考えています。

こないだ、二回目の訪問してきたけど
期待を裏切らないパフォーマンスだったね。

鮨 たかはし
03-3561-6503
東京都中央区銀座1-14-14 森川ビル 1F
結局、この週末もあちこちで食べ過ぎて
一向に痩せる気配が訪れません。
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2014年03月30日
トゥール・ダルジャン (紀尾井町)シルキーでエレガントな幼鴨

知人が支配人とお付き合いが長いということで、
トゥール・ダルジャンの貴重なランチに、10数人で
訪れるという”大人遊び”させていただきました。
グランドメゾンへは、2人でしっとり訪れるのも好きですが、
実は大勢で行くのも大好きだったりしています。みんなで
華やかに装おって行くのって、やけに特別感あるし。
それに、こういうステージって大人数が映えるじゃない?

メインダイニングでは普通写真は禁止なのですが、スタッフに
カメラを預けると、厨房で料理の完成形は撮ってもらえるんです。
料理に関しては、やはり圧倒的に幼鴨の印象が強く残る。
ランチとはいえ、それなりに流れ作って頂いてたんだけど
もし写真やメニューの控えがなかったとしたら、鴨以外に
何を食べたか、正直思い出せなかった気がするw

幼鴨特有の個性なのか、最初のアタックがミルキー。
ベビーラムを食べた時とどこか共通するような味わい。
肉の食感はそりゃもうシルキーで、肉質と味付けと火入れの
凄みを堪能させてもらう。
こちらの鴨はシリアルナンバーがついてることで有名。
1羽を2人でわけるので、この日は227972番でした。

ちなみに、このシリアル番号、日本ではどんな仕組みかというと
1921年、昭和天皇が当時皇太子だった時に、パリの本店で
53,211羽で もてなされたということから、1984年オープンした
東京支店でもこれを記念して53,212羽目からはじめたとのこと。
ロイヤルの番号をキチンと大事にするあたり、さすがおフランス。
こちらは食後のオトナの社会科見学 笑
他のお客様が帰った後に支配人がご挨拶にいらして、
特別にフロアでの写真撮影も許可してもらえたんです。

なので、この日は”華麗なる一族”風の写真が大量生産 笑

興味深い話を伺えて、しっかりとガストロノミーを満喫。
単に食べるだけじゃなく、背景の文化ごと味わえると
時間に深みが加わって相当面白い。

最後シェフにも御礼を伝えて帰りました。

セッティングいただいた島田さん、
本当にありがとうございました。

トゥール・ダルジャン (LA TOUR D'ARGENT)
03-3239-3111
東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ東京 ロビィ階
http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/tour/index.html
都内が大雪だった翌日だったような気がします。
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2014年02月05日
くろいわ (恵比寿)わらびご飯の夜

昨年2月の男子会、いつもの恵比寿「くろいわ」です。
今月訪問する際の予習になるかなと思って整理してみた。
写真を見返すだけでも豊かな気分に浸ることができる。

ホンモロコかな。ジビエで冬を感じるよりも、
日本料理の食材のほうが季節を強く感じられる。
やっぱ、オレ日本人。

カウンターで、ご主人と色々話しながら、
徐々に自分のリテラシーをあげていく。
酔っぱらいなので精度は低い。
でも「門前の小僧習わぬ経を読む」方式で
きっと知らないうちにレベルアップしてるはず。

いつも、高級な料理を食べる必要は無いんだけど
自分の枠を広げるためにも、多少無理したって
上質な時間を体験しておくのは大事だと思う。
結局、原体験に勝る教科書は無いわけだし、
幅が広がることで見えてくるものもある。

わらびご飯、鮭とわらびを合わせるとか
なかなか斬新。どんな味だったのか、
時間が経ちすぎたのと酔いのせいで
残念ながら思い出せない。悔しいなぁ…
ただ、食べてる時のオレは、間違いなく
ニンマリとしていたことだろう。
なによりも、それが大事。あの時のオレが
”今を生きていた”のなら、それで良し。

そして、ご飯を幸せに食べるには、ある程度の渇望感も大事。
去年は、ほぼ毎日外食で「疲れてるな、オレ」と感じながら
会食に向かう日もあった。でも、これってエラく勿体無いこと
なので、今年はもうちょい自分を放置する時間を作ってみる。
自分でも贅沢な悩み言ってるなって思うけど、おかげで今年は
遊びよりも仕事がしたい、って感じてる。長くヴァカンスを
取った最終日の気分なのよ、最近。

気の知れた男子達と来るってこともあって、
いつも心の底からリラックスした時間を
過ごさせてもらっている。この店を書くたびに
言ってる気がするが「こういう時間を作るために
オレは必死に働いている」。必死かどうかは人に
よって意見はあると思うけどw、構えとするとそんな感じ。

恵比寿 くろいわ
03-5793-9618
東京都渋谷区恵比寿1-35-3
http://www.kuroiwa.org/
今年は、シンガポールで半袖な年越しだったけど、
「ゆく年くる年」的な寒そうな絵が妙に恋しかった。
実際、今日みたいな寒い日はキライだけど、それでも
四季がない国に生きるより、オレは四季を楽しめる
国で生きていたい。
↓ ↓

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2014年01月27日
会席 ひのきざか (六本木)リッツカールトンで日本料理

京都に通うようになって『これぞ日本的なモノ・時間』に触れる機会が増えた。
寺院はもちろん、祭りや伝統芸能・工芸、旅館や割烹...etc、と色んな切り口で
原体験を重ねてみたけど、”京都だから感じる色気”というのは、中々東京では
再現が難しい理由もわかってきた。
やはり、生活に『日本』が染み付いているところと、アジアの大都市(東京)では
ベースとなる日常が異なりすぎる。桜や紅葉の近さ、季節を感じるイベントの多さ、
他にもたくさんあるんだけど、日本文化と共に暮らすってのはこういうことなのね、
とストンと腑に落ちた瞬間があって。

違うジャンルの話になるけど、たとえばイタリアンレストランでも、本国並みに
美味しい店は日本にたくさんあるよね?でも、あのカメリエーレやお客さん達が
醸し出すオーラは、なっかなか再現できるもんじゃない。
だからダメって言ってるワケじゃないです。
文化を丸ごと移植することはできないので、どこかで妥協点というか
折り合いをつけていく必要ってあるのは当然。本場じゃないからといって
卑下する必要はなく、異質な価値もそれが認められるべきものなら、
新しい価値として捉えていけばいいんじゃないかと最近は思えるように
なってきたもんで。

だって、まさに京都の日本文化の”核(コア)”がそういう
アプローチにチャレンジしてるんだし。
伝統工芸の若旦那衆によるクリエイティブユニット「GO ON」は、
日本の高い美意識や技を現代のライフスタイルに忍び込ませようと
してるのね。そんな挑戦を繰り返すことで、世界のトップデザイナーや
エディターから高い評価を勝ち得ていて、CHANELをはじめとするメゾンや
ドンペリ、イギリスの著名ティーハウスなど、色んなコラボレーションが
生まれてる。

そうやって肩の力が抜けてくると、東京で表現する日本料理っていうのも、
”いかに京都らしいか”という軸だけではなく、「東京らしい日本料理の
遊び方ってのもあんじゃねーか?」と興味が湧いてきた。
そんなスタンスで遊んでたら「これも、アリじゃね」と思ったのが、
夜景✕日本料理。六本木のリッツのレストランは、45Fに集中してて、
東京タワーとスカイツリーのコラボな絵が楽しめるほか、思いのほか
お台場も近いし、新宿の高層ビル群の夜景も楽しめる。

ホテルの昂ぶり感って、ラウンジとかフレンチで楽しむことは
あったけど、あんまし和と合わせたことってなかったんだよね。
しかも最近京都にどっぷりだっただけに、”ハレな空間の中で
和を遊ぶ”ってのが、妙に新鮮で。

会席「ひのきざか」は、リッツのレストランらしく
高い天井と窓からは都内の夜景が見下ろせる。
フレンチやラウンジほどオープンな作りにはなってなくて、
ドヤ感控えめの落ち着いたインテリア。
廊下を挟んだ鉄板焼きや天ぷらのカウンターは、
日本らしい和空間ですね。あと、茶室タイプの個室も
あるみたいなんで、より日本を感じたい海外からの
ゲストは、そっちのほうが向いてそう。
料理はラグジュアリーホテルの日本料理らしく、
良質な素材が丁寧に仕事されて運ばれてくる。
期待以上の安定感。

ただ。サービス推しのリッツなら、もうちょい
説明するスタッフにパッションとか個性が
あってもいいと思うんだけどなぁ。
料理人の想いや、素材へのこだわりなど
割烹のカウンター席ではダイレクトに届いてくる熱量が
こうした大箱のダイニングでは、ただでさえ届きづらい。
料理の味を作るのは厨房の料理人だけど、その味を
引き出すのは、媒体となるスタッフの役割が重要だと思うのよ。
ま、初訪のオレが偉そうに言えることではないんだけどね 笑

無敵モードの夜景に、もうちょい日本ならではの艶感が加わったら
ホテルの日本料理はもっと楽しい遊び場になりそう。

このシチュエーションで加賀の郷土料理 治部煮って
コントラストが半端無い。特に金沢で治部煮を
食べた経験があったりするとその違いが楽しいのよ。
海外からのお客さんからの窓口ともなる場所なので、
ここで加賀百万石の小ネタをサービスの人が
ちょっと話すだけで、印象変わると思うんだけどな。
もちろん接待中のビジネスモード全開のお客さんには
やる必要ないけど、日本に興味があるお客さんにはね。

ひのきざか
03-3423-8000
東京都港区赤坂9-7-1 ザ・リッツ・カールトン東京 45F
http://www.ritzcarlton.com/ja/Properties/Tokyo/Dining/Hinokizaka/Default.htm
今年は、こうしたハレ空間を
もっとわがままに遊びたいわ。
↓ ↓

続きを読む原体験を重ねてみたけど、”京都だから感じる色気”というのは、
再現が難しい理由もわかってきた。
やはり、生活に『日本』が染み付いているところと、
ベースとなる日常が異なりすぎる。桜や紅葉の近さ、
他にもたくさんあるんだけど、
とストンと腑に落ちた瞬間があって。

違うジャンルの話になるけど、
美味しい店は日本にたくさんあるよね?でも、
醸し出すオーラは、なっかなか再現できるもんじゃない。
だからダメって言ってるワケじゃないです。
文化を丸ごと移植することはできないので、
折り合いをつけていく必要ってあるのは当然。
卑下する必要はなく、
新しい価値として捉えていけばいいんじゃないかと最近は思えるよ
なってきたもんで。

だって、まさに京都の日本文化の”核(コア)”がそういう
アプローチにチャレンジしてるんだし。
伝統工芸の若旦那衆によるクリエイティブユニット「GO ON」は、
日本の高い美意識や技を現代のライフスタイルに忍び込ませようと
してるのね。そんな挑戦を繰り返すことで、
エディターから高い評価を勝ち得ていて、
ドンペリ、イギリスの著名ティーハウスなど、
生まれてる。

そうやって肩の力が抜けてくると、
”いかに京都らしいか”という軸だけではなく、「
遊び方ってのもあんじゃねーか?」と興味が湧いてきた。
そんなスタンスで遊んでたら「これも、アリじゃね」
夜景✕日本料理。六本木のリッツのレストランは、
東京タワーとスカイツリーのコラボな絵が楽しめるほか、
お台場も近いし、新宿の高層ビル群の夜景も楽しめる。

ホテルの昂ぶり感って、ラウンジとかフレンチで楽しむことは
あったけど、あんまし和と合わせたことってなかったんだよね。
しかも最近京都にどっぷりだっただけに、”ハレな空間の中で
和を遊ぶ”ってのが、妙に新鮮で。

会席「ひのきざか」は、リッツのレストランらしく
高い天井と窓からは都内の夜景が見下ろせる。
フレンチやラウンジほどオープンな作りにはなってなくて、
ドヤ感控えめの落ち着いたインテリア。
廊下を挟んだ鉄板焼きや天ぷらのカウンターは、
日本らしい和空間ですね。あと、茶室タイプの個室も
あるみたいなんで、より日本を感じたい海外からの
ゲストは、そっちのほうが向いてそう。
料理はラグジュアリーホテルの日本料理らしく、
良質な素材が丁寧に仕事されて運ばれてくる。
期待以上の安定感。

ただ。サービス推しのリッツなら、もうちょい
説明するスタッフにパッションとか個性が
あってもいいと思うんだけどなぁ。
料理人の想いや、素材へのこだわりなど
割烹のカウンター席ではダイレクトに届いてくる熱量が
こうした大箱のダイニングでは、ただでさえ届きづらい。
料理の味を作るのは厨房の料理人だけど、その味を
引き出すのは、媒体となるスタッフの役割が重要だと思うのよ。
ま、初訪のオレが偉そうに言えることではないんだけどね 笑

無敵モードの夜景に、もうちょい日本ならではの艶感が加わったら
ホテルの日本料理はもっと楽しい遊び場になりそう。

このシチュエーションで加賀の郷土料理 治部煮って
コントラストが半端無い。特に金沢で治部煮を
食べた経験があったりするとその違いが楽しいのよ。
海外からのお客さんからの窓口ともなる場所なので、
ここで加賀百万石の小ネタをサービスの人が
ちょっと話すだけで、印象変わると思うんだけどな。
もちろん接待中のビジネスモード全開のお客さんには
やる必要ないけど、日本に興味があるお客さんにはね。

ひのきざか
03-3423-8000
東京都港区赤坂9-7-1 ザ・リッツ・カールトン東京 45F
http://www.ritzcarlton.com/ja/
今年は、こうしたハレ空間を
もっとわがままに遊びたいわ。
↓ ↓

2014年01月05日
くろいわ (恵比寿)香箱蟹攻め

2014年最初のレストラン記事は、11月に訪問した恵比寿『くろいわ』から。
この日は男子会メンバーの日程がうまく合わせられず、イツキマンとボクと
まりえという構成。ま、男子会で使ってるお店とはいえ、年に一回くらいは
まりえも連れてきたいし。
くろいわの透き通るような出汁が好き。
日常で無意識にたまっている凝りがほぐれてくる。
心も体も知らないうちに疲弊しているってのが、
この優しいお出汁と向き合うとイヤでもわかるのよ。
この椀物は”ぐじ”のしんじょう、恐ろしく贅沢な遊び。

去年も何度も訪問した「くろいわ」さん。
そんなたいした常連さんではないけど、開店以来定期的に訪ずれることで、
日本の四季を舌と目で感じさせてもらっている。都内にいると京都のようには」
四季を体感できないので、五感を意図的に刺激することで日本に生きている
幸せを噛みしめる。

タイトルにある通り、これでもかってくらい香箱蟹と戯れます。
もちろんコレは一人分じゃなく三人分。それでも個別に見ると
凄いことになってますよ。

見て、この身の立派なこと‼
このつけだれが、また絶妙なんすわ。

香箱蟹の身を下に敷き詰めつつ、内子と外子を甲羅に盛って。

このふわっとした火入れのぶり(確か)に、大根おろしが絶妙なマッチング。

八寸で秋の名残を惜しみながら。

もちろん締めは白米で。

こうやって「ただいま」と言える店があることが
人生の質を変えると思う(イツキマン談)

白米はバリエーションで。
じゃこにいったり、鰹節を削ってもらったり。

なにげに「くろいわ」の一番のリピーターは、プライベートの
時間が最も少ないイツキマン。他では会えないこの男も
「くろいわ」でならじっくり語り合えます。

恵比寿 くろいわ
03-5793-9618
東京都渋谷区恵比寿1-35-3
http://www.kuroiwa.org/
今月の訪問も楽しみ!!
↓ ↓

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2013年12月01日
ラ・マティエール (小田原)斬鉄剣

訪問するたびに”日本刀のようなフレンチだなぁ”という
印象が強くなる小田原の「ラ・マティエール」
芯の強さと鋭い切れ味が両立しているガストロノミー、
シェフの西村さんの魂が、料理を通じてビシバシと
伝わってくる。
あまりにストイックな仕事ぶりから、かなりのド変態で、
前世は侍だったんじゃないかと勝手に想像してるんだけどね 笑

こんな凄味のあるフレンチが、小田原にあるあたり
日本のフレンチというか、日本という国の食文化の
裾野の広さに改めて驚かされます。
ただ、残念なことに小田原での営業は年内のみ、
来年からは京都で新たなチャレンジを始めるとのこと。
既に年内は予約もいっぱいで、次に西村シェフの
料理を楽しもうとしたら、京都まで行かなきゃなんです。
(ボクはもう一回小田原の予約入れてますが)

この日は3回目の訪問だったんだけど、これまでの中で
一番バランスよく、かつ痺れる展開。一皿一皿の完成度も
さることながら、全体を通じての流れがやけに美しかった。
よくもまぁ、全員FWみたいなフォーメーションで、
流れるようなパスサッカーをやっちゃってるなって
呆気にとられながらもワクワクしちゃう感じ。
アミューズの無花果からデセールのような前菜のような
柔らかなタッチでスタート。でも、食欲が増幅されるあたり
キッチリ前菜としての仕事してるんですよね。

レア食材としては、クロカワ茸が登場。
富士五合目に生息していたという
世界遺産からの贈り物。苦味の深さが
初体験レベル。ガキには食わせられません。
オトナになってこそ、わかる味ですな。

おじろ猪のスープに滲み出た滋味たるや...。
コンソメのスープで美しい猪肉をしゃぶしゃぶ風に
仕上げて食べる。なんて贅沢なオトナ遊び!!

アドリブで挿し込まれた絶品のフォアグラに
敢えて清酒「獺祭」を合わせてくるっていうのも
もののふ(武士)でした。

このあたり自分でも体調予測が出来ないんで
泣けましたが、鮑とポルチーニのクロケットや
極上の赤座海老と続くあたりで、意識が弱めに。
写真のヒドさもコンディションの悪さを雄弁に
語ってます...ホントに泣ける
メインあたりから復活して、ペルドロー(山鶉)の
赤身という贅沢過ぎるジビエは、しっかり
堪能できたけどね。

こんなイマイチなコンディションでも、食後感の
充実具合たるや、近年稀に見るレベル。
完璧な状態で、もう一度最初からやり直したい
そう心から願った夜でした。
ラ マティエール (La Matiere)
0465-24-5512
神奈川県小田原市城山4-1-11
http://www.odawaramatiere.com/home.html
料理に対してワインは一口にすべきだな、オレは。
ついつい最初に人並みに飲むから、後半オチる可能性が
アップしてしまうわけで...。
↓ ↓

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2013年08月28日
ラ・マティエール(小田原)日本刀のキレ味

タテルヨシノ(ステラマリス)やナリサワ(ラナプール)など、
フレンチの名店を排出してきた小田原。地理的にも名店を育みやすい
場所なのかな? それを支えるお客さんの質の高さも含めて。
先日訪れた「ラ・マティエール(La Matiere)」は、久々の衝撃。
シェフのパッションが厨房からダイレクトに皿まで伝わってくる。
初対面のシェフはおしゃべりな印象ではなくって、むしろ寡黙な
雰囲気なんだけど、お皿の上は饒舌で、熱い想いで溢れている。

都内にいれば、ビストロからガストロノミーまで、様々なフレンチを
愉しむことができる。しかも、そのクオリティは世界トップレベル。
お店の数も半端無いから、よっぽどの理由とモチベーションでも
無い限り、わざわざ遠くまでフレンチを食べに行くという機会は無い。

あ、軽井沢や札幌とか、旅先ではフレンチ食べるよ。
でも、それは食事以外にも旅の目的ってあるし、特定のある
1店だけに行くってわけでもない。だから、純粋にあるひとつの
レストランのために遠出するというのは、自分としても相当レア
ケースだし、かなりストイックな遊び方。
結論から言うと、そんなストイックな思いをしてまでも小田原まで
行って良かった。来年にはシェフが京都に移転してしまうので、
気軽に行けるのは今のうちだし。

料理の印象は、日本刀みたい。
無駄なものを削ぎ落としたゆえの美しさと、芯の強さ、
繰り返し鍛錬された地力の強さ、それに妖しさも加わった感じがね。
なので、料理を口に運んだ時の切れ味は鋭く、モダンに仕上がっていても
軽薄さは感じない。素材の食感は瑞々しいものは瑞々しく、肉はフレンチ
らしく極限までエロガント(エロくて優雅)。

この日はガストロバック(減圧加熱調理器)を使った挑戦的なメニューが
多かったけど、猪の本枯節をスープにしちゃうような、そんなアプローチもタイプ、
写真的には映えないけど、こういうスタンスはグッとくる。

シェフの高い美意識やストイックな想いが、押し付けじゃなくじんわりと染みてくる。
これだけの料理の全ての工程をひとりで回されているのも、サムライというか
アーティストというか、ド変態というか....いずれにしてもビジネスと対極の位置に
座っているように見える。本当に料理が好きで、アツいんですよね。

アミューズからデセールまで、あっという間に
駆け抜けた時間だったけど、今すぐ一からやり直したい。

お店の数も半端無いから、よっぽどの理由とモチベーションでも
無い限り、

あ、軽井沢や札幌とか、旅先ではフレンチ食べるよ。
でも、それは食事以外にも旅の目的ってあるし、特定のある
1店だけに行くってわけでもない。だから、純粋にあるひとつの
レストランのために遠出するというのは、自分としても相当レア
ケースだし、かなりストイックな遊び方。
結論から言うと、そんなストイックな思いをしてまでも小田原まで
行って良かった。来年にはシェフが京都に移転してしまうので、
気軽に行けるのは今のうちだし。

料理の印象は、日本刀みたい。
無駄なものを削ぎ落としたゆえの美しさと、芯の強さ、
繰り返し鍛錬された地力の強さ、
なので、料理を口に運んだ時の切れ味は鋭く、
軽薄さは感じない。素材の食感は瑞々しいものは瑞々しく、
らしく極限までエロガント(エロくて優雅)。

この日はガストロバック(減圧加熱調理器)
多かったけど、猪の本枯節をスープにしちゃうような、
写真的には映えないけど、こういうスタンスはグッとくる。

シェフの高い美意識やストイックな想いが、
これだけの料理の全ての工程をひとりで回されているのも、
アーティストというか、ド変態というか....
座っているように見える。本当に料理が好きで、

アミューズからデセールまで、あっという間に
駆け抜けた時間だったけど、今すぐ一からやり直したい。

ちなみに、この日は全力投球のため、我々5人で貸切。
6人を超えてしまうと、シェフ全力料理は出せないようで。

なんか、節々が刺さるんですよね。
食通を自負される方は、一度食べてみて欲しいです。

La Matiere
ラ マティエール (La Matiere)
0465-24-5512
神奈川県小田原市城山4-1-11
http://www.odawaramatiere.com/home.html
まだ1回しか行ってないけど次回が楽しみ。
自分の表現力が乏しいのがもどかしい。
この文章や写真以上に、伝えたいこと
いっぱいあるんだけどな。
↓ ↓

食通を自負される方は、一度食べてみて欲しいです。

La Matiere
ラ マティエール (La Matiere)
0465-24-5512
神奈川県小田原市城山4-1-11
http://www.odawaramatiere.com/
まだ1回しか行ってないけど次回が楽しみ。
自分の表現力が乏しいのがもどかしい。
この文章や写真以上に、伝えたいこと
いっぱいあるんだけどな。
↓ ↓

2013年06月02日
くろいわ (恵比寿) 花見で一杯

東京は、今年の桜 ほんと早かったよね。
3月の半ばに咲き出して、4月を迎えることには葉桜になっててさ。
やっぱ、桜は4月に咲いて欲しい。早すぎると、なんか気持ち的に
盛り上がりがついていけなくて。しかも、咲きはじめは暖かい日が
続いてたのに、満開の頃からは寒すぎ。外で花見どころじゃなかったわ。
そんな不完全燃焼な今年の花見シーズン、大人は
どうするかっていうと暖かなお店の中で桜を楽しみますw

桜をあしらった春らしいお皿が出たり。

極めつけは、この時期しか使えないだろう桜の徳利。


カウンターの上を見上げると、照明のところにも桜の花びら。

和菓子も勿論 桜が用意されている。

そう、この日は定例の男子会で恵比寿 くろいわ。
3月の終わり、桜も散り始めた頃だったかな。
親友の中には、年頃的に多忙過ぎるヤツもいるので、相当な
強制力発動しないと、気づいたらワンシーズン会ってねーってことも。
「ツチノコ」と命名されたアイツも、ココだけはちゃんと来るんで、
いつしかここが定例会の会場になっていた。

徹底的にくつろぎながら、上質な時間を過ごすってなによりも贅沢。
この空気感は、当然初訪じゃ作れない。何度も足を運びながら、
ゆっくりゆっくりと築き上げていくもの。
仲間たちと一緒に、大好きなお店とそういう関係を紡いでいくのって
PARTYでド派手に騒ぐのとは、また違った愉しさあるんだよね。


「くろいわ」は、過去に詳しいことアップ
してるので、良かったらこちらをどうぞ。
3月のくろいわ まる鍋
5月のくろいわ 端午の節句にわらび鍋
7月のくろいわ 鱧の落とし
8月のくろいわ 穴子ご飯
12月のくろいわ まりえの誕生日お祝い
もっと行ってるんだけど全然アップが
追いついてない(;´Д`)
ブログって結構書くのメンドーなのよ。
多分、100本以上書きたいネタが溜まってる。
↓ ↓

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2013年05月26日
a nu (広尾) 9年目の結婚記念日

来年の結婚記念日を無事に向かえられたら、
どうやら当家は結婚10周年らしい。
あっという間だった感覚なので、特に結婚当初から
大きくなにかが変わったような気もしないんだけど、
ちょうどこのブログを書きはじめたのが、入籍と
結婚式の間くらい。
ということは、生活のごく一部しか切り取っていない
このブログでも、そこそこのことが記録されてるわけで、
人並みに夫婦の歴史を積み上げてきたようです。

10年も熟成された夫婦なので、新婚さんみたくキャピっちゃうのは
恥ずいし、結婚記念日は落ち着くとこがいいねと、広尾の
a nu, retrouvez-vous | アニュ ルトゥルヴェ・ヴーへ

オープン当初の中村さん、島本さん体制から、
わたるさんと皆月さん体制になって初の訪問。
支配人はわたるさんだけど、基本フォーメーションは2トップ。

この日は、料理もワインもお任せで。
相変わらず美しい流れで、感性を震わせてくれる
展開なんだけど、中でもそら豆のスープとメインの
ロニョンはズキンっときましたね。

そら豆のスープは、ヴァージンロードの純潔さ、
豚のロニョンは瑞々しくありながらも官能的な味わい。
この日のボクの2トップ。
ワインは、皆月さんになって、アプローチが
変わり、無論 美味しいんだけどその上に新鮮で。

リースリングって、好きだけどソコソコくらいの
存在なんだけど、こいつは色気もあってドンピシャ。
ワインの美味しさもさるおとながら、マリアージュが
自分のイメージしない方向から降りてくる。
島本さんとは長かったし、ピロシとの縁もあるので
正面から好みのゾーンを突いてくる感じだったのに対し、
そういう歴史もないので、いい意味で”自由”。
自分の枠が広がる感じで心地いい。

ロニョンに合わせたドメーヌ・フィリップ・ナデフの
MARSANNAYも単品よりも、ロニョンと合わせることで
魅力がパッと開花してきた。
最近、輪をかけて酒に弱いので、1品 殆ど記憶にない
モノが写ってたりするんだけど...この白いのどんな味だっけ。
確かパッションフルーツかなんか使ってて酸味があったような...

最近、グランドメゾン的なフレンチも増えて、日本の食文化は
どこまで豊かになっちゃうんだろう...って子供の頃からの
進化を思うと空恐ろしくなる。選択肢が増えるってことは
いいことなんだけど、欲望にキリがないのは困りモノ。
結婚してもうすぐ10年ってことは、
食べ歩きが好きになって10年ってこと。
食べ歩きをはじめた頃は、あちこちのお店に行くことが
楽しみだったけど、そろそろ人生も折り返し地点。
美味しそうなお店すべてを回ることは不可能なので、
ここ ア・ニュ のように、何度も通えて心からくつろげる
ガストロノミーを作っていくことにもっと力を注ぎたいね。

ア・ニュ (a nu retrouvez-vous)
03-5422-8851
東京都渋谷区広尾5-19-4 SR 広尾ビル 1F
http://www.restaurant-anu.com/
結婚生活を支えてくれている家族・友人に改めて感謝。
↓ ↓

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2013年03月15日
Le Berkeley (白金高輪) ベカスの宴

肉ガストロノミーとして強い個性を発揮している
白金高輪の『ル・ベルクレイ(LE BERKELEY)』
ジビエもそろそろ終わりかなという頃に、
クライマックス創ってきました。
この日のメインは、見ての通りベカス。
しかも半羽とかケチくさいこと言わずに1人1羽。
これだけ食べられれば、しっかりベカスの味が
刷り込まれるというもの。
店内の雰囲気は、ヘタすればカフェってくらい
カジュアルだけど、料理のクオリティは半端ない。
この日の前菜は、コルベールのソーシソン。
つまり青首鴨のソーセージ、シェフの出身が
平井のコバヤシといえば、このコルベールも
また一段と輝いて見えるでしょ?
(前回はコルベールをメインでいただきました)

肉と比較すると話題にのぼりにくい魚料理ですが、
このブイヤベースは、今まで食べた中で一番
美味しかったと断言出来ますね。
コート・ダ・ジュールで味わったブイヤベースは、
海の景色が自然と浮かんでくるような濃厚さで、
それはそれはインパクトあったけど、これは
旨味の協奏曲なのに思ってる以上に引きが早いのよ。
食後感が「あれ、さっきの強烈なインパクトどこに
消えた?」みたいな。


いよいよメインのベカス登場。
ここに辿り着く前にお腹いっぱいになっちゃうと泣けるので、
ベストの状態でここを迎えられたことが、まずは嬉しい。

これまで、ベカスと言ってもせいぜい半羽くらいしか
食べたことなかったんだけど、この日ボクの前に並んだ
お皿には、不二子ちゃんクラスのなんともグラマラスなバディー('∀`)
胸肉はパツンパツンだし、レバーペーストがハート型に盛られ
ちゃってるし、ロゼカラーの部位とかほんと欲情しまくりなんですけど。

頭の部分のインパクトは勿論だけど、胸肉が美味だったなぁ。
独特の風味は臭みじゃなく、複雑な滋味として別次元の味わい。
腿肉の力強さは、ジビエの王様と言われるくらいなら、
これくらいはやってもらわんとね(・ω<)...って感じかな。
とにかく胸最高!!

これはラッキーで(・ω<)

デセールまで流して、ほんとにベストの分量。
こういうメリハリはっきりしたフレンチの流れ
いいですね。

こちらがシェフ。
肉好きな顔してますよね 笑

ル ベルクレイ (Le Berkeley)
03-6310-2378
東京都港区白金3-9-8 スカーラ白金シティプラザ B1F
http://leberkeley.com/
ジビエ万歳。
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2013年02月17日
くろいわ (恵比寿)まる鍋の会

去年の3月の「くろいわ」、まる鍋(すっぽん鍋)を
食べに訪れた時の話。早いとこ書きたいなと
思いながら、軽く一年とか経っちゃうんすよね。
年とともに時間の経過するスピードが加速していく。
1年前なんで、今年はまた進化してると思うんだけど、
「くろいわにまる鍋食べ行きたい」ってヒトの参考までに
アップしておきます。今からの予約用にちょうどいいんじゃない?

3月だと筍も出てきてくるんですね。
見た目もそうですが、焼きのかをりで
春の訪れを強烈に感じられます。
この日はめずらしくお肉も登場。

お店の使い方は自由だけど、ボクらはココに
基本メンズの仲間で行くことにしている。
普段、あまりメンズだけでゆったり過ごすことが
ないので、敢えてこうした機会を創りだすことで、
静かに だけどじっくり刺激を与え合う時間にしたくて。
刺激をしあうというのは、40代前後の守りに入りがちな
年頃には欠かせないこと。同じインスパイアされるなら、
五感をフルに使えたほうがいいじゃない。

この日の八寸は見た目も刺激的。
さすがに2人分だよ。この長い
お皿をシェアするスタイルで。

待ってました、まる鍋。
スープがほんと滋味深い。
コラーゲン投入。

まる鍋を堪能した後は、まる雑炊。
雑炊ってこんなに美味しいんだ…と
しみじみ出来ます。

最近もバタバタしっぱなしだったから、
次回の「くろいわ」な時間が楽しみ。

「くろいわ」は、過去にここでも何度が書いてるし、
訪問したけどアップが追いつかずストックのほうが
多い状態。お店のことは前に詳しくアップしてるので
良かった、こちらもどうぞ。
くろいわ 初訪問(2011/12)、5月のくろいわ、
鱧の落とし、8月のくろいわ、昨年末のくろいわ

恵比寿 くろいわ
03-5793-9618
東京都渋谷区恵比寿1-35-3
http://www.kuroiwa.org/
豊かな気持ちになりながら、
自然体になれる時間って貴重だよね。
大人になると、ありがたみが沁みる。
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2013年01月14日
くろいわ (恵比寿) 出逢って1年

一昨年の年末、まりえのB.D祝いでこちらに訪問した後、
“今年は(2012年のこと)、この店を通じてじっくりと
日本料理に向かい合いたいなぁ”なんて、ぼんやり
考えてたのね。
とても気に入ったんで すぐに再訪することにしたんだけど、
その時に連れてった友人らも同様に刺さったようで。
以降、メンズの友人らと『男子会』と称し、毎月の
ように通った「恵比寿 くろいわ」。
初訪から1年、騒々しい飲み会に疲れた年の瀬に、
エアポケットのような癒しの夜。心が開放できる
上質なお店で、気のおけない友人と過ごした時間は、
自分にとってもなによりものご褒美。

まりえの誕生日祝いも気負うこと無く流れの中で。
特にお店には伝えてなかったんだけど、蘭子さんから
「お誕生日、前祝いですけど、どうぞ」って。
嬉しかったなぁ…、こういう関係が築けたこともね。

「くろいわ」は、過去にここでも何度が書いてるし、
訪問したけどアップが追いつかずストックのほうが
多い状態。お店のことは前に詳しくアップしてるので
良かった、こちらもどうぞ。
5月のくろいわ、鱧の落とし、8月のくろいわ
この日は、食べることと話すことに夢中に
なっていたので、写真は料理のごく一部。
贅沢な蟹、丹念な仕事を施された作品とも
言えるような料理。食べたら無くなってしまう
儚いものに全力の力を注ぐ。日本の文化レベルの
高さを、しみじみと誇らしく思える瞬間。

またもや、秘蔵のお酒を出してもらえました。

締めのごはんは、年末らしくフルコース 笑。
白米のみ、じゃこご飯、TKGに最後は、かに雑炊。
普段、夜に炭水化物の摂取は控えてるボクですが、
開放すべき時は全力で攻められます。

大事な家族、大事な友人との貴重な時間。
そういうのをこうした場所で共有できる
ようになったことが、大人になって嬉しい
と体感できることのひとつ。
↓ ↓

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2012年11月20日
神田 雲林(神田) 上海蟹の夕べ

今年は、友人の企画した上海蟹の会に参加させてもらったので、
しっかり雄雌 堪能できました。ここ数年、「上海蟹の季節だ!」と
facebook上で煽られながらも、バタバタしてるうちに終わってた...
ってパターンが多くて。
お店は初めて訪問した「神田 雲林」。予備知識無く行ったんですが
洗練された料理をバランスよく出してくるお店ですね。かなりの量
食べたんだけど、もたれることなく 翌朝もスキッとした目覚め。
贅沢な食材のオンパレードだったんだけど、素材に甘んじることなく、
しっかりと魅力を引き出してくれてました。


上海蟹の入ったコースは、5千円、8千円、1万円との
ことですが、この日は料理は特別メニューで。
陽澄湖産、活き大上海蟹オスの姿蒸し
白子は旨かったっすね。


フカヒレの姿煮とフォアグラって、ちょっとバブリーさを感じる
組み合わせで演出先行かと思いきや、いい意味で予想が
裏切られました。あれ、また食べたいッスね。


ウチワ海老のパンチある辛さも身の美味しさを
引き立てて、辛いもの苦手なくせに自分的にかなりヒット

落鮎は、春巻きにして柚子胡椒の肝タレでいただきました。


アオサと貝柱の塩つゆ蕎麦は、いい締め。
レアル・マドリーみたいな豪華布陣の中に、
寅さんがいる感じ。和むでしょ?


神田 雲林 ( ユンリン)
03-3252-3226
東京都千代田区神田須田町1-17 第2F&Fロイヤルビル 2F
↓ ↓
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2012年10月14日
くろいわ (恵比寿)夏のおもひで

仲間内の男子会で恒例になっている恵比寿の「くろいわ」
この時は、確か二子玉あたりの花火大会があった頃だから
8月の半ばですね。穴子と鱧を愉しんできました。
ほぼ、毎月おじゃましてるので、
お店自体の紹介は過去記事の方で。

最近、日本文化と触れる機会が激増してるんですが、
ベルサイユ宮殿やアブダビのラグジュアリーホテルと
比べても感動指数は負けてませんね。特にこういった
細かい仕事では、圧倒的に惹きつけられる。

TOPの写真の椀も美味しかったけど、
アワビのこの皿もシビれたね。
肝のソースがマジで半端ねーし。

クライマックスの穴子、存在感だけでGカップ(´∀`)

カウンター越しに、ご主人や奥様とのおしゃべりが
盛り上がってくると、いつしか知らない人まで
巻き込んで、話に花が咲いている。そういうのが
自然な流れができるのも、ここ「くろいわ」の魅力です。

目の前で徐々に姿を変えていくアナゴさん。
見ているだけで愉しすぎる。こういった
時間を共有できるメンズ仲間に感謝。

穴子ご飯の完成形。サプライズと言っては
失礼かもだけど、想定以上に穴子と酢飯が
マリアージュ。この出会いもんは無敵でした。

食後の和菓子もお店の手作り。
夏らしく涼し気な佇まい。

締めのお抹茶のお椀も、非常に涼やか。
視覚でこんなにも季節を愉しめる料理って、
やっぱスゲーと想いますね、改めて。

恵比寿 くろいわ
03-5793-9618
東京都渋谷区恵比寿1-35-3
http://www.kuroiwa.org/
いつの間にか秋ですね
↓ ↓

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2012年08月15日
くろいわ (恵比寿)鱧の落としで男子会

友人たちとの会食は、わりと大人数になりがちなので、
テーブルが囲めてある程度騒いだとしても周囲に
迷惑のならないお店を選ぶことが多いです。
思いっきり笑いながら食べて飲んでという”動”の時間。
主にイタリアンが多いですね、ビストロとかもよく使うけど。
一方、それとは対照的に、メンズの友人と女子禁制で
カウンターに並んびながら(当社比)、”静”の時間を
愉しむ男子会も存在するんです。ここ「くろいわ」では、
良くそんな時間を過ごしてます。
この時の訪問は七夕の直前だったかな。
鱧の落とし目当てに行って来ました。
愉しむ男子会も存在するんです。ここ「くろいわ」では、
良くそんな時間を過ごしてます。

この時の訪問は七夕の直前だったかな。
鱧の落とし目当てに行って来ました。

「くろいわ」については、過去レポで、
ボクにとっての位置づけ とか 男子会のキッカケ話 とか、
初訪だった、まりえのB.D祝い なんかで色々と書いてます。
もうちょい知りたいなぁ...と思ってた日本料理との距離感を
縮めるキッカケになったことがありがたい。

この日は、鱧の前に出てきた、あわびのおろしに
ズキンとやられました。フレンチの美味しさって、
パッと笑顔に現れるし、中華の美味しさはガッツ
ポーズを作りたくなる。それに比べて日本料理の
”ズキン”は、じわーっとしみじみくる感じ。
リスクとしては、一人悦に入るので、初恋系の
ニヤニヤ感に陥るケースがあるということ。

鱧の落としです。わさびと大徳寺納豆を合わせて。

続いて梅肉で。食感とか香りとか微妙な変化が
詰まっている。見た目は素っ気なく見えても、
距離を縮めると色んな表情に逢えるところが、
日本らしい魅力に感じる。

嗚呼、太刀魚のいとうつくしきことよ

この日は、翌日からお休みのタイミングということもあって、
ほんとワンサカいただきました。日本料理なのに何故か
帰り道では達成感とか感じちゃったし 笑

もう既に6月のはじめといっても相当暑かったので
涼し気なお菓子が、なんとも目に嬉しかったことを
覚えています。ほんと、いい時間が過ごせました。

ご主人も若く、長く付き合って行きたいなと思うお店。
日本料理は、他の料理に比べて距離感あるので、
徐々に自分の間合いを作って行きたいっすね。
↓ ↓

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