金沢 2010
2010年09月18日
金沢21世紀美術館 (金沢)ヌケ感の心地良さ

コンサバティブな町という印象の強い金沢に
あるからこそ、余計に目立つ2つのランドマーク。
ひとつは、ひらまつの入っている”しいのき迎賓館”、
とてもモダンで洗練された雰囲気が、金沢城の
石垣とマッチして独特の色気を放っている。
そしてももうひとつは、”しいのき迎賓館”と
道路を挟んで向かい側、「21世紀美術館」。
かなりチャレンジ精神が高く、軽くブッとんだ
感じが心地いい。町のいいアクセントに
なってると思いますよ。
このナウシカっぽいヤツとか、見てるだけで
血がたぎってきます。"タン タッタラ タンタンタン♪"

柱のない、ガラスが続く曲線のデザイン
一見 無機質なんですが、なぜか温もりを感じます。

こういう家に住みたい!! →

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2010年09月17日
野村家 武家屋敷跡 (加賀) 濡れ縁の艶をたのしむ

加賀藩 千二百石の野村家。
前田利家が加賀藩に入城した頃から直参として仕え、
廃藩置県の明治3年まで続いた由緒深い家柄。
当時の大きさと比べれば、だいぶ小さくなって
しまっているらしいが、「上段の間」や「濡れ縁」など
加賀文化に今も触れることが出来る貴重な歴史の遺産。
野村家の武家屋敷跡です。
3m以上の落差を利用した滝など、立体的な造りの庭は、
実際以上の奥行きを感じさせてくれる。

以前は、真冬に来たこともアリ、障子の開け放たれた
室内は「修行に来てンのか、オレ?」っつーくらい
厳しい環境だったのよ。それでも、この庭をしばらく
立ち尽くして見てたくらいなんで、よっぽどタイプなんだと
思います。
春は、ゆっくりと庭を眺めるにはベストなシーズンでは
あるんだけど、他のお客さんも多いので、濡れ縁に出て
静かに庭とシンクロするのは難しい。

むしろ、2Fにあるというめずらしい茶室に行って、
上からボーっと眺めているほうが、この空間に
馴染むことができるかもしれない。
ただ、ここの窓からは木立が邪魔して
庭全体の美しさが届かないのが惜しい。→

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2010年09月03日
金沢城 (金沢)石垣の美

兼六園の向かい側にある「金沢城公園」
16世紀末、前田利家が金沢城に入ってから本格的な
築城が始められ、高山右近(へうげものでも活躍)を招き、
指導を仰いだと伝えられている。
当初は天守閣もあったようなのですが、落雷で焼失した後、
再建されず、本丸には三階櫓が建てられました。その後、
何度も火事にあっては焼失を繰り返していて、現存する
入口のところの石川門は、1788年に再建されたもの。

最近復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、1881年の
火災で焼失したもので、今の姿は安政頃の景観を再現したものらしい。

城址を散歩していて、印象的なのは石垣の美しさ。
きれいなカットや、反り返った角度など、実にエロい
シーンが盛りだくさん。
若い頃は、まさか自分が歳を重ねた時に
石にアツくなるなんて夢にも思いませんでしたなw →

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2010年08月27日
兼六園 (金沢)加賀百万石の庭いじり

水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ
日本三名園の一つ「兼六園」。江戸時代の代表的な大名庭園として、
加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた。
前回は、真冬の肌を切りつけるような寒さの中で寄ったんだけど、
雪もなく枯木が多くて単なる修行みたいな観光でした。
今回は新緑のまぶしいG.W(もうそんな前の話なのね)。
やっぱ天気や季節って重要ですね、自然相手のアソビでは。

かの有名な灯籠ですが、このカットでどこかわかって
しまうって、ほんと凄まじい威力だと思う。

園内は、あちこちに緑の葉が創りだす光のトンネルがあって
確実に前夜の酒が残ったボクのカラダを癒してくれます。

この松の美しさとか、なんつーか桁違いで笑えましたね。

金かかったアソビは、時代を越えますね。 →

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2010年08月17日
カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ (金沢) 日本屈指のロケーション

元石川県庁の庁舎をリノベーションした しいのき迎賓館の
メインダイニングとして今年の4月にOPENした、ひらまつ
グループの「ジャルダン・ポール・ボキューズ」
こちらのグランドメゾンは、『旧知事室および旧副知事室に造られた
2つのダイニングルーム。大正時代の風情を残しつつ、モダンで洗練された
デザインが施され、金箔や雪吊りなど金沢の伝統文化を感じる素材や
モチーフがアクセントとして、全体にあしらわれています。金沢城公園側は、
全面ガラス張りで、金沢城や井守堀のライトアップを一望することができる』
とサイトにある通り、チラ見した限り相当ヤバそう。

まったくフレンチを食べる予定のなかったボクラは、当然そっちは
予約もしてないし...というか、ほんとは他の店を予約していて、
メシ前に「ボキューズがCAFE&BRASSERIE出してる
らしーじゃん、ちょいと見に行くか!」って感じで、軽くお茶しに
来ただけなんですよね。

ところが、さすが PAUL BOCUSEさん、東京ヘルプ組の
サービスはキレてますねw 目の前に金沢城の石垣に
圧倒されてるボクラをたくみにリードし、「いっそ、ここで
ディナーでよくね?」とテーブルの会話の流れを自然に
変えていきます。
http://www.paulbocuse.jp/cafe-brasserie/
30分前に予約したお店は、定食やっぽいとこだったんだけど、
「ホンッとにスイマセン!!」と電話で即謝罪したらキャンセル
できたので、泡とともに一気にフレンチへモードを切替えます。

料理は、基本的に他のBRASSERIE PAUL BOCUSEと
同じような感じで、素材に北陸アレンジを入れてる感じ。
やはり値段の割に満足度は高いです。
ただ、こちらの凄さは、料理というよりそのロケーション。
威風堂々とそびえたつ加賀百万石の石垣が、目の前で
ライトアップされてる様ってのは、AWAYの民には鳥肌もんすね。
しかも遮断物ないし、店は貸切状態だしと、気持ちいいこと
このうえなし。デザートからは、テーブルを外にチェンジして
もらって、食後酒とシガーやってました。


金沢の子にきいたら、若者がフレンチに行く文化が
定着していないため、先入観でCAFE&BRASSERIの
ディナーも、エラく高いものだと思い込んでるらしく...
「コース2600円で食べられるよ」とか「コーヒー500円だよ」って
他の場所で話したときには、ほんと驚いてましたね。

金沢の方々、使い倒した方がいいと思いますよ。
観光客の方々、金沢は食事も和が中心になると
思うので、いいアクセントになりますよ。
ボキューズの回し者では決して無いですがw、
ココは素直にヤバかったです。

カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ
CAFE&BRASSERIE PAUL BOCUSE
〒920-0962 石川県金沢市広坂2-1-1
しいのき迎賓館1F
Tel. 076-261-1162
http://www.paulbocuse.jp/cafe-brasserie/
いいステージ見つけたら、素直に
バカになって踊るのが楽しい。
ハスに構えてノレなかったら、
つまんないじゃん。それって、
とってもバカらしい。→
続きを読むデザインが施され、金箔や雪吊りなど金沢の伝統文化を感じる素材や
モチーフがアクセントとして、全体にあしらわれています。金沢城公園側は、
全面ガラス張りで、金沢城や井守堀のライトアップを一望することができる』
とサイトにある通り、チラ見した限り相当ヤバそう。

まったくフレンチを食べる予定のなかったボクラは、当然そっちは
予約もしてないし...というか、ほんとは他の店を予約していて、
メシ前に「ボキューズがCAFE&BRASSERIE出してる
らしーじゃん、ちょいと見に行くか!」って感じで、軽くお茶しに
来ただけなんですよね。

ところが、さすが PAUL BOCUSEさん、東京ヘルプ組の
サービスはキレてますねw 目の前に金沢城の石垣に
圧倒されてるボクラをたくみにリードし、「いっそ、ここで
ディナーでよくね?」とテーブルの会話の流れを自然に
変えていきます。
http://www.paulbocuse.jp/cafe-brasserie/
30分前に予約したお店は、定食やっぽいとこだったんだけど、
「ホンッとにスイマセン!!」と電話で即謝罪したらキャンセル
できたので、泡とともに一気にフレンチへモードを切替えます。

料理は、基本的に他のBRASSERIE PAUL BOCUSEと
同じような感じで、素材に北陸アレンジを入れてる感じ。
やはり値段の割に満足度は高いです。
ただ、こちらの凄さは、料理というよりそのロケーション。
威風堂々とそびえたつ加賀百万石の石垣が、目の前で
ライトアップされてる様ってのは、AWAYの民には鳥肌もんすね。
しかも遮断物ないし、店は貸切状態だしと、気持ちいいこと
このうえなし。デザートからは、テーブルを外にチェンジして
もらって、食後酒とシガーやってました。


金沢の子にきいたら、若者がフレンチに行く文化が
定着していないため、先入観でCAFE&BRASSERIの
ディナーも、エラく高いものだと思い込んでるらしく...
「コース2600円で食べられるよ」とか「コーヒー500円だよ」って
他の場所で話したときには、ほんと驚いてましたね。

金沢の方々、使い倒した方がいいと思いますよ。
観光客の方々、金沢は食事も和が中心になると
思うので、いいアクセントになりますよ。
ボキューズの回し者では決して無いですがw、
ココは素直にヤバかったです。

カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ
CAFE&BRASSERIE PAUL BOCUSE
〒920-0962 石川県金沢市広坂2-1-1
しいのき迎賓館1F
Tel. 076-261-1162
http://www.paulbocuse.jp/cafe-brasserie/
いいステージ見つけたら、素直に
バカになって踊るのが楽しい。
ハスに構えてノレなかったら、
つまんないじゃん。それって、
とってもバカらしい。→

2010年08月12日
懐石 つる幸 (金沢)加賀の料亭へ

金沢を代表する料亭「つる幸」
http://turukou.com/
夜は、べらぼうに高いので、ノーガードのふらり旅では
正直ハードル高いですが、ランチは4000円から
ミニコースがあるんですよね。
やけに安いので「大丈夫かな?」と思ったんですが、
事前に信頼できる筋から「そのコースでも充分楽しめますよ」
という声を聞いていたので、そのままのっかってみたところ.....

やー、言葉通り満足度高かったです!!
料理は、ミニコースっていうくらいなんで、
前菜がボンと出て、メインがドンときて、
続いてご飯、最後にお菓子っていう、
せいぜい4回くらいスタッフが出入りする
程度のものだとタカをくくっていたんです。
でも実際は、お通しやら、お抹茶まで
細かな展開があるので、フレンチ風に
言うと10皿以上の構成でした。

都内だとランチとはいえ、4000円で、
この器でこの内容って難しいっすよね、きっと。
美味しい居酒屋が相当リーズナブルに楽しめる金沢なので、
(もちろん地代、人件費の違いもありますが)相対的には
妥当なラインなんですかね。

日本料理に慣れてないボクは、
途中、「オレ、頼んだコース間違えたかな?」
ってこっそりiPhoneでHP見て確認したくらいw
で、そのHPに書いてあったけど(よく読まずに行ったので
訪問してから知ったんだけど)、7500円以上コースはお座敷席、
5000円までのコースがテーブル席での案内ということ。

この内容なら、次回は是非 座敷で
お昼を楽しみたいっすね。食後に
お庭を案内してもらって、尚更
その思いが深まりました。

つる幸
076-264-2375
石川県金沢市高岡町6-5
http://turukou.com/

若主人(写真左)がBlogを頻繁に更新していたりと
ITの活用がスムースなので、メールでの予約にも
素早く丁寧な返信が届きます。こういうところも
含めて観光客には嬉しいです。→

但し、Blogの写真の縦横無視は見づらいけどw
2010年08月06日
白川郷 (飛騨)世界遺産の合掌造り

世界遺産の合掌造りと言ったら、皆さん
イメージするのはコチラですよね。
飛騨高山の「白川郷」。
http://www.shirakawa-go.gr.jp/
同じく世界遺産の菅沼集落は、いかにも”隠遁”といった
表舞台と隔離されたイメージでしたが、白川郷の方は
ワリと開けた土地に100軒くらいの家屋が集まっていて、
桜が咲いてるわ、遠くに白い雪を被った頂きも見えるわ..と
”風光明媚”という言葉がピッタリの感じ。

その分、観光地化は進んでいるので、
商業色を必死で押さえようとしている町の中を歩くより、
城山展望台あたりから距離をおいて町を見下ろしてる方が、
当初イメージしてたソレっぽい気分に浸ることが出来ます。

集落のすぐ横に、デッカイ川が流れていて
そこの橋を渡るのも気持ちいいです。
なんか開放的でしょ、ココ。

日本昔話的な風景は、都会の生活で
すさんだ心をそっと癒してくれますね。

宿泊施設や食事処も結構あるので、1泊くらい
するのもありかもしれません。

世界遺産に遊び行きたい... →

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2010年07月20日
五箇山 (加賀) 合掌造りをたずねて

加賀の山あいにそっと残る合掌造りの村「五箇村」。
同じ合掌造りでも超有名な「白川郷」は、
岐阜県にあるのに対し、ここ「五箇山」は
富山県にあるんです。車で下道でも30分
くらいの距離なんだけどね。

同じ世界遺産なんだけど、違いは何かって言うと、
白川郷は規模がデカく観光客が溢れている。
そして、割合開けた場所にあるので、明るいイメージ。
「五箇村」の方は小規模で、菅沼集落と相倉集落の
2つの場所が、世界文化遺産に認定されている。
ボクらが行ったのが、谷と川に挟まれた菅沼集落。
駐車場からのアプローチは、村を上から見下ろせる
ようなっていて、合掌造りを上からも下からも堪能
出来るようになっている。

横に流れる川も意外にダイナミックで、
こじんまりとしてるけど、シャッターチャンスが多い。
観光客の少なさも雰囲気にマッチしていて
特有の気分に浸ることが出来るし、なにげに贅沢かと。
合掌造りの建物は、レストランや喫茶店、
博物館になっていて、自らが世界遺産の
登場人物になることもできる。

金沢からは車でザックリ1時間くらいだっけな。
思ったほどアクセスは悪くないよ。 →

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2010年06月26日
忍者寺 (金沢)いくさのかをり

加賀観光客的に言うと、繁華街の中心部片町の先。
犀川の橋を渡ったあたりに位置する通称「忍者寺」
日蓮宗の妙立寺という前田家の祈願所として
歴代藩主自らが参詣し、武運長久と庶民の安穏を
祈願したお寺であり、また万一の場合の出城という
役割ももっていて、建物の中には攻め入れられた
時を想定した様々な仕掛けが隠されている。
かなり複雑な構造になっているし、色々なところに
意味があるので、自由見学ではなく予約制で中を
案内される感じ。
アテンダントの女性が最初は頼りない印象だったんですが、
滑らかな説明に、最後の方は思わずリスペクト入ってました。
「忍者寺」って聞くと子供だましっぽい印象持つじゃないですか。
でもココはれっきとした出城なんで、もののふ達の真剣勝負というか
生き残るための強い意志が感じられる深い場所です。 →

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2010年06月18日
志摩 (金沢) ひがし茶屋街の粋

ひがし茶屋街にある お茶屋さんの文化遺産「志摩」
江戸時代(1820)のそのままのカタチで残されたその空間は、
ほんものの”粋”っていうのが、どーいうレベルにあるのか
ということを、しみじみと教えてくれる。
「ここでの遊びといっても、琴、三弦、舞、謡曲、茶の湯から、
和歌、俳諧に及ぶものであり、巾広く高い技能と教養が要求され
「芸どころ金沢」の礎となった。」
んー、こういう文章が並ぶと、自分の教養のなさが良くわかるゎ〜

「お茶屋は、2階を客間とし、押し入れや物入れ等は作らず、
あくまでも遊興を主体とした粋な造りとなっている。
お客が床の間を背にして座ると、その正面が必ずひかえの間となる。
襖がひらくと同時に、あでやかな舞や遊芸が披露される。」
えーと....とっても洒落てるのはわかります。
でも、どこが面白か心がわかるようになるには、
まだまだ足りないものが多すぎます、自分。
ただね、そんなボクでも空間の美しさは
心にすっと沁み込んできます。
ヨーロッパの宮殿みたいに、めちゃくちゃな
投資の末に完成したものが美しいのは、
そりゃ、ある意味当然なんだけど、こういう
日常 + α の工夫で、物凄く深みのある
美を表現してしまう日本って、改めて
世界でも特異な国だなと思う。

併設の「寒村庵」では、お抹茶がいただけるんだけど、
このね、生菓子とお抹茶が、ほんとウメーんすよ。

前回来た時は、比較する基準も無く美味しいと
感じていたけど、今はそれなりの基準を持って
心から喜ぶことができる。
入ったときにはRと2人だったんだけど、自然と黙って
風の抜ける音を聞きながら茶を楽しんでおりました。

・・・オレとRが2人出だぜ!?、東京じゃ 笑うしかない光景です。
でも、それがすんごく良かったんだよね。
ただただ、そこに座っているだけで、
心が豊かになっていく空間。自分が
日本人であることを、改めて感じさせてくれる。
手前のブログタイトル内でも、気軽に”粋”って単語使って
ますが、やっぱ目指すトコは、そっち方面なんだと思う。
なれるなれないは別としても、目標としての方向性は
このブログを書き始めた頃と、実は変わっていない。 →

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2010年06月09日
ひがし茶屋街 (金沢)世界観のつくり方

加賀百万石のプライドを感じる金沢有数の
観光スポット「東茶屋街」。兼六園も見事だけど
わかりやすくタイムスリップできるココが好き。
丁寧に整備されたメインストリートは
もちろん、周辺も落ち着いた雰囲気なので
ちょっと道を外れても、世界観の余韻に
浸っていることが出来る。


前も書いたっけな、京都と違って
メイン観光地でも子供が溢れてるわけじゃなく
オトナ向きの空間なので、売ってるものも
器とかかなりセンスいいものが並んでる。
(場所柄 安くはねーだろと、思うけど)
半袖・短パンでも暑い夏日だったせいか、
ちょっと歩いたらのどが渇いたので、
茶屋街のメインストリートにある「茶房 素心」へ。

茶房 素心
076-252-4426
石川県金沢市東山1-24-1
2Fの解放感ある席がやけに
気持ちよさげだったんでね。

かき氷、アタマに鈍痛はしらせましたヮ。・゚・(ノД`) →

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2010年06月04日
白山里 (加賀)温泉は空港から直行で

小松空港から、金沢に向かう途中で、
寄り道してランチを食べた郷土料理の「りんどう」。
お店には、思ったよりも早く着き過ぎたので
食事の前にひとっ風呂浴びようぜって話に
なるのは自然の流れ。
というのも、このあたりは温泉ゾーンで、
あちこちに日帰り湯があるんです。
*こういうときに、iPhone温泉アプリが役に立つ!
ただ、朝の10:00前だと日帰り入浴サービスは
やってないところが多いので、「りんどう」の方に
おすすめ温泉を聞いて行ってきました。

宿泊施設とか、研修施設もついている白山温泉の「白山里」。
二面採光の大きな窓からは、新緑が山から迫ってくるような
迫力で、露天風呂がないのだけが残念でしたが、すさまじく
”Priceless”な舞台装置でした。

G.W終盤の平日、働いてるみなさん、
生きててゴメンナサイw
そんな極楽覗いちゃった気分。

この渓流とかいいよねー、
時期によっては舟も出てるみたい。

東京の週末もいいけど、
田舎の休日もいいね。 →

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2010年05月28日
りんどう (加賀)山川DIRECT

小松空港から、金沢に行く途中、
少し山に入っていくと、あちこちに
温泉があって、地元の山菜や
川魚を食べられる食事どころが
ちらほらあるんですよね。
東京とかから金沢に遊びに来た人なら、
たいした時間も取らないので、是非寄り道
して欲しい。ここ「りんどう」がある白山も
空港から30分位で着きますよ。

「手取川」という川魚と山菜づくしの定食(3500円)。
金沢エリアにしたら、決して安くはないけれど
地産地消のダイレクト感は"PRICELESS"

ここ寄ったついでに、温泉入るのがテッパンですね。
日常のストレス(あるのか!?)から開放されますよ
りんどう
076-272-3161
石川県白山市三宮町イ144-1

週末なり。
しかし今日は ちょっと
酔い方が気持ち悪い('A`|||) →

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2010年05月19日
小松弥助 (金沢) 79歳の鮨舞台

金沢にありながら、全国区の有名店。
鮨というジャンルに限らず、多くの料理人が
憧れるという『小松弥助』。
波乱万丈の人生を送ってきたご主人の
”鮨に対する愛” ”ヒトに対する愛”が素朴な店内には溢れている。
そのせいか、初めての訪問なのに、既に何度も訪れているような
錯覚を覚えるんすよね、なんなのかなぁ、この包容力。
鮨の味や、鮨を握る所作の美しさは、もちろん強く記憶に
残っているけど、一番心に焼き付いているのは、弥助さんの"目"かな。

自分の経験値から、自然とイタリアンやフレンチとの比較に
なるんだけど、あのライブ感は、なかなか他の国の料理に無いよね。
屋台やBBQのようなB級でのライブ感とは違った、一種独特の
雰囲気で、カウンターの中は、さながら舞台みたい。
これまで、そんなにカウンターが舞台だなんて意識したこと
なかったけど、そう感じたのは『小松弥助』だからかも。
最近、やっと一人鮨をするようになったくらいのボクなので、
味についてわかった風なことをあれこれ語ってもしゃーないので、
全体を通して感じたこと。
鮨は、地道な仕事の上に、大胆な演出をかぶせてくるので、
玄人向けってワケじゃなく、ボクらみたいな経験値浅めの客でも
充分に楽しむことが出来ると思う。
独特のフワッと感が印象的で、最初に握ってもらった
イカで、「おおぉお!」ってインパクトが忘れられなかった。
なので、おまかせを一通り食べた後は、〆でもイカを
握ってもらって、今回の加賀の旅を閉じることにしたんです。

料金は、お酒飲んで、おまかせちょっと握ってもらって
15000円くらい。そのため、銀座の最高級の鮨屋ほど
ネタは飛びぬけてるワケじゃないですが、「旬のブリでも
納得いくものが無かったら出さない」と言っているように、
ご主人のフィルターが、しっかりとかけられたモノだけが
出てきます。
79歳というご高齢なんだけど、こっちが圧倒されるくらい
エネルギッシュ。人に魅せられる鮨屋、いや料理店って
リピりたくなる本質が詰まってるなと。
小松弥助
076-261-6809
石川県金沢市池田町二番丁21-1 アパホテル 1F
営業時間:昼のみ(夕方まで L.O 15:00頃?)
定休日 水曜・木曜
帰り際、ちんたら車出して、店の前を通ったら
おかみさんが、両手でぴょんぴょん跳ねながら
見送ってくれるんすよ。
ありゃ、加賀に惚れますって。
目に汗がにじみました。 →

2010年05月10日
加賀百万石のプライドと魅力 (金沢)

G.Wの〆は、金沢へ。
そう、加賀 百万石に行っていたんです。
3年前は、3月に訪れたんで、半端ない寒さと
日本海の魚の旨さにシビれたTRIPだったんですが
今回は新緑の眩しい爽やかな季節。
兼六園や五箇山の世界遺産も素晴らしかったですが、
やはり本命はこちら「小松弥助」。
数々の料理人が憧れる鮨職人であり、名だたるV.I.Pを
をはじめ、熱烈的なファンの多さでも知られるこのお店に
どーーーーーしても行ってみたかったんです。

戦火をまぬがれたこともあって、古き良き日本の文化が
あちこちに残っていることもあり、町全体でそうした
いいものを守っていこうというプライドを感じる。
町の規模はこじんまりしていて、その中心に金沢城、
兼六園がドーンとあり、3つの茶屋街や武家屋敷、
それにたくさんのお寺が取り囲むように集まっているので、
観光客の動線的には、京都よりも日本らしさを身近に
感じやすい気がする。

一方で、古いものだけにすがっているワケではなく、
新しい感性も積極的に受け入れようとしているようにも
みえる。斬新なデザインの21世紀美術館をはじめ、
旧県庁をリノベして最近出来た『しいのき迎賓館』は、
ファサードの風格が見事なのはもちろん、裏側は
ガラスを多用したモダンな創りとなっており、
金沢城の石垣をダイナミックに眺めることができる。
その解放感と荘厳さは、他の都市で感じたことのない
オリジナリティの高いもので、わざわざ訪れる価値が
あるんじゃないかな。この絶好のロケーションの2F部分は
ひらまつのグランメゾンとなっていて、1Fはボキューズが
ブラッスリー&カフェを展開している。これからの季節、
めちゃくちゃ気持ちいいっすよ。

今回足を伸ばしたのは、前回堪能した能登方面ではなく、
富山と岐阜の県境。世界遺産の合掌造り集落が集まるエリア。

有名な『白川郷』は上からの景観が見事なんだけど、
町中は商業的な香りも強く、合掌造りでない建物も
多く建っているので、若干興ざめするヒトもいるだろう。
ボクは、規模は小さくとも世界観が統一されていて
いかにも昔のままの風情を保っている『五箇山』の
菅沼集落の佇まいが好み。

金沢市は、現在 人口50万人弱の中規模都市ですが、
江戸時代、最も大い時には120万石近 くを有していた
加賀藩の中核都市なんすよね。
日本の石高が2000〜3000石という当時にあって、
徳川家(計800万石)に続く石高で、その次の薩摩藩を
大きく引きはなし、陸奥(仙台)藩にいたっては、ほぼ
ダブルスコアなわけで。
そのためか文化の洗練度も高く、加賀藩の残した
文化遺産は、素直に触れていて面白い。

金沢城は、あちこちで復元作業が行なわれていて
当時の面影をより感じることができるようになって
きている。でも面白いのは、このハードを支えてる
ソフト(住民)だというのを、この旅では痛感した。

財政が厳しい中、こうした投資を認める県民性(市民性)が
まずベースにあるんだろうし、解説板を読んでいた時に
さっと説明に入るボランティアの質の高さなんかにも、
生まれ育った加賀に対する誇りを感じます。そういうのは、
自然と伝わってくるので、どんどん惹きこまれていく。

こうした茶屋街も、京都の清水寺近辺みたいに、
大混雑で、しかも学生相手のチャラいものが店先に
並んでたりすると、一気に萎える。でも、ここは
センスのいいSHOPが多く、お抹茶コーナーの
お菓子も抹茶も一流のクオリティ。京都のお寺で
こんな美味しいお茶とか、出てきたことないし。

日本料理、和食は超激戦区で、安くて美味いB食から、
本物の素材が楽しめる居酒屋、伝統ある料亭など
2泊程度じゃ、選択肢がありすぎて困るくらい。
『つる幸』のお昼は、とてもリーズナブルに
その実力の片鱗に触れることができる。

『小松弥助』の予約を無理やり友人経由で入れてもらったりとか、
『つる幸』『ポール・ボキューズ』は、東京の友人がつながりが
あったせいもあって、AWAYの地ながら快く迎えてもらうことが
出来たんですよね。だから、単に一見さんとして行くよりは、
面白かったっていうのは間違いない。
* Oさん、Hさん ホントありがとね!
でも、それだけじゃなくて、ガチの居酒屋や
合掌造りの村の喫茶店のおじいさんとか、
現地で心を交わすことができたことで、
より深く“加賀”を楽しむことができたし、
帰るのが淋しく感じる町になった。

能登の民宿や、黒部ダムなど、金沢を基点に
行きたいところはたくさんある。でもそれより、
再訪した時に、また会いたいヒトが居るって
いうのは、何にも勝る楽しみだと思うんだよね。→

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