京都2012 紅葉
2016年04月05日
喜幸(京都)鴨川の魚の苦味に悦
京都、四条河原町から少し下がった木屋町。
丸井の南側は入り組んだ路地になっていて、
先斗町と比べると京都ビギナーには中々
踏み込みにくいエリア。
こちらは、その路地の一角にある小料理屋の「喜幸(きいこ)」、
鴨川の川魚料理が有名で、白焼きや唐揚げなど酒の肴としても最高。

京都に行くたびに居候していた「GO ON」
プロデューサーRYOの家がこの辺りにあったので、
ボクは自然と通り道になっていました。
ただ、初めてだと迷うリスクありますね。
スマホも路地には弱いので、勝手に隣の
路地にワープさせられてたりするし。
アナログ的に言うと目印は千枚漬けで
有名な村上重。だいたいその裏手あたりです。

常連の大人(オッサン)らが作る空気感は、
心なしか東京とは違って落ち着いている。
そしてなにより、子供と大人の境界線が
ハッキリしていて、こういう場所に基本
京都の若い人はあまり来ていない。
もしかして、大人ゾーンに、未熟な若造が踏み込んで
行っちゃうのが日常の景色なのは、東京(大阪も?)など
大都市特有のものかも。
なんてことは、頭の片隅で考えていたことで
意識の殆どは、目の前の料理に釘付けです。

合鴨の焼物も美味。こういうのが日常の
隣に溢れてる生活って、うらやましいわ。
感覚的には京都の和食って東京のイタリアンに近い。
1000円ちょいでグッとくるピッツェリアもあれば、
5000円以下でドカ肉が食べられるトラットリアがあり、
リストランテのような料理が食べられる10000円以下の
カウンターイタリアンもあるうえに、ガストロノミーが
痺れるような食体験を提供してくれる。

東京って手軽な居酒屋と高級日本料理/鮨の間が
わりと断絶していて、その隙間を埋める高品質な
お店って、あんまし無いような気がするんです。

あったとしても、それはイタリアンのお店の数ほど
多くはないんじゃないでしょうか。

やっぱ、将来の目標は東京:京都:どっかの町を
1/3づつ暮らす生活。歳を取りすぎたら、動くのが
億劫になりそうなので、実は残された時間はそれほど
多くない。頑張れ、オレ。

喜幸
075-351-7856
京都府京都市下京区西木屋町通四条下る船頭町202
京都に通い始めて、そろそろ4年。
友人も増えて、ほんと色んなものを
魅せてもらってきました、感謝。
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2014年11月16日
渉成園 (京都)東本願寺の飛地境内地
池泉回遊式庭園をもつ東本願寺の飛地境内地(別邸)。
1641年に三代将軍・徳川家光からこの地が寄進され作庭された。
園内の諸殿は焼失しているので、現在の建物は明治に再建されたものらしい。

京都駅の至近で、これだけの美しい空間があるってイイですよね。
紅葉狩りの最後に寄るのも悪くありません。

池×紅葉というのは、紛れも無い鉄板。

本願寺のパワー半端無いっすね。
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2014年11月11日
常寂光寺 (京都)小倉山で紅葉狩り
今ひとたびの みゆき待たなむ
百人一首 貞信公が詠んだ有名な歌ですね。

当時から紅葉の名所だった小倉山、その中腹にあるのが「常寂光寺」なんです。
この古刹の特長は、そこまで広くない敷地内で、高低差のある紅葉が
楽しめるということ。何故、紅葉で高低差にこだわるかというと、
TOPの写真が物語っていますが、より縦の視覚で秋を堪能できる
からなんです。しかも、下からね。
紅葉は、順光で見るのも美しいですが、周囲がマジックアワーの
ような色に染まるのって、実は逆光の時なんですよね。

ここに来たら、京都市街を見渡せる多宝塔まで登らないと勿体ない。
上からの紅葉というオーソドックスな体位で愉しんでみましょう。

本堂まで降りてくると、上下の視覚を紅葉が埋めてくれる。

でも、一番贅沢なのはやはりこの下からの仰ぎ見る紅葉を慈しむ瞬間。
下から眺める美とは、男の立場からすると騎乗位に通じるものがあるんです。

言葉の要らない美しさって、あるんすね。
ほんと、紅葉時期の京都は別格です。

あ、2年前の写真なので、今年はまだここまで色づいていないですよ。
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2014年11月08日
祇王寺 (京都)嵯峨野の名刹
ボクが京都で最も好きなお寺のひとつ。
嵯峨野のハズレで遠いいし、敷地も狭いし派手さはない。
ただ、その小さな空間に凝縮された美が詰まっていて、
ボクくらいの京都初心者には、ちょうどいい規模感。
あんま広すぎる空間だと、あちこち目が行き過ぎて
消化できないのよね。このくらいならなんとか五感を
フル稼働すれば、消化不良にならずに門を出ることが
できるのよ。苔×紅葉の落ち葉は、ひと足はやい日本の
古都からのメリー・クリスマス。

祇王寺は空が葉っぱで隠れるくらいの空間なので、
青空バックでこんな絵を喰らうことができるのね。

紅葉の天井越し太陽の光がに降ってくる。
この光を見上げた時の感動は中々忘れられるものじゃない。

いやー、華美じゃないけどイチイチ刺さる。

これが祇王寺です。
朝イチで貸切状態の時に行ってみたい。


そろそろ紅葉始まってるかなぁ〜
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2014年11月06日
苔寺(京都)苔と紅のアナザーワールド
苔寺として有名な西京区の西芳寺、こちらも世界遺産です。
事前予約が必要な上に、拝観料も3000円くらい。
最初は「高いなー」とも思ったけど、写経してゆったりと
ヒトの少ない庭を回れるので、この時期の庭遊びとしたら
「むしろ安いわ」というのが実感です。
いくら500円の拝観料でも、ひとまみれだと威力は1/10。
1グループ10人位で庭をまわっていくので、広角レンズでも
全く人影が写り込まない写真が量産できてしまいます。
つか、この恐ろしいまでに美しい庭、どうよ?

敷地は広く高低差もあるし、さりげに塔も建っていたり。
見どころも多く、カメコは浮足立って困ります。

約120種類の苔が境内を覆う「苔寺」。奈良時代に開創し、1339年に夢窓国師が
中興開山した臨済宗の寺院。寺宝として夢窓国師像軸(重文)が所蔵されている。
世界文化遺産に登録。庭園(国特 別名勝)は上下二段構えで、上段は枯山水、
下段は黄金池を中心とした池泉回遊式庭園の二つからなっている
作庭当時苔はなく、現在のように苔に覆われ始めたのは江戸時代末期らしい。

こういう天然のコンテンツって、コンディション(天候・時間)に
すごく左右されるんだけど、この時は 考えうる ほぼ最高の
条件を得られてたと思います。なので、写真がヤバい。

こういう時のオレは、完全にスイッチ入って、ゆったり
「きれいだよね♡」なんて横のパートナーに話しかけてる
余裕ないので、ほんと一人で正解だと思います。
ま、まりえは そんなオレを見慣れてるので、一人で
好きなこと、マイペースで回ってると思うけど。

にしても、異次元すぎる。
記憶の映像より美しいかも。

写真は紅葉とのコラボなとこばかり抜き取ってるので、
実際は緑が視界の9割を占めています(オレ体感値)

苔✕白壁✕紅葉は、別名ガイア✕オルテガ✕マッシュ です。

太陽の光があたってる紅葉を順光で見るのも もちろん美しいけど、
紅葉って、実は光を浴びてる裏側から見るほうがファンタスティック
だったりするんですよね。そこそこ京都行ってるけど、この時期は
光の色が違うので、全くもって別格です。

今年は、ドコを回ろうかな。
紅葉ダイエット敢行せねば。

西芳寺(苔寺)
075-391-3631
〒615-8286 京都市西京区松尾神ケ谷町56 |
一度、生で体感することをオススメします。
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2013年12月03日
常照寺 (京都)寂び感がしみる吉野大夫ゆかりのお寺

しっちゅう行ってる鷹峯にありながら、この日初訪問となった「常照寺」
前知識なくノーマークで行ったんだけど、ロマンスだわ、この寺。
女の涙に弱い男としては、祇王寺に近い惹かれ方しますな。
38歳という若さで病死した島原の名妓吉野太夫ゆかりの寺で、
「吉野の赤門」や「吉野窓」など見どころが渋い。

そもそも太夫というのは、遊女の最上位の呼び名。美貌は当然として、
教養が高く、和歌、連歌、俳句、書、茶道、華道、音曲、囲碁、双六など
諸芸に優れていたという女性の完成形。
その才色兼備の名妓吉野に思いを寄せ続けた男が二人。その二人とは、
京の町を代表する文化人、関白の近衛信尋と本阿弥の親戚にあたる灰屋紹益。

公卿と張り合い千三百両で吉野太夫を身請している灰屋紹益。この時吉野26歳。
ただ、紹益は 親の許しが得られず駆け落ちした話は有名。紹益の父が、雨で傘を
借りに入った家で、世話をしてくれた女の茶立てやその他の振る舞いが礼に
かなっている のに感服、その女が吉野であることが分って、勘当をゆるしたという。
二人は東山の音羽川のほとりに住まいを構え幸福な家庭を営んだ。ところが、吉野は
38歳の若さで没し、甘い生活はわずか12年間と短く、紹益は恋慕のあまり吉野の
荼毘の骨灰を呑みほし、「都をば花なき里となしにけり吉野の死出の山にうつして」
と詠んだ。(出展)

(吉野門)
やー、なんか沁みない?
このサイドストーリを知ると、また違った目で「常照寺」が楽しめる。
山門までのアプローチや、境内の雰囲気もどちらかといえば地味
なんだけど、最近出来たっぽいお堂があって、そこではいい感じに
つくりこまれた映像を流してくれている。おかげで、吉野太夫に
ついての智識や、このお寺の見どころもわかったりして面白い。
紅葉の時期の夕方はかなり冷え込むので、ほんとはストーブ前の
ポジション確保が目的だったんだけど、そのおかげで嬉しい知識を
増やすことができました。

光悦寺、源光庵、常照寺と好みのお寺ばかりが並ぶ鷹峯。
今月の半ばの京都はガラ空きだと思うので、またじっくり
寄ってみようかな、と。

今日はご無沙汰してた京橋の「バンカレッラ・ジョイア」へ。
トリッパを使ったリゾットが異次元にウマかった!!
↓ ↓

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2013年12月02日
光悦寺(京都)センスの塊

茶の湯など様々な世界で後世に影響を残した天才アーティスト本阿弥光悦。
「歴史上の人物で尊敬する人を三人あげよ」と問われたら、今は、その中に
間違いなく入ります。
生活道具の一部として暮らしに密着させようとした』スタンスとか、マジで惚れる。
天下布武を掲げた信長のような人物にも当然憧れるけど、世界を手に入れようと
した男より、文化を創る感性や才能に、今は惹かれる年になったようで。
「バガボンド(井上雄彦)」では、宮本武蔵や佐々木小次郎を
世話した爺さん役で登場していましたね。

家康が鷹峯の広大な土地を光悦に与え、そこに多くのアーティストが
集まり芸術村とした栄えた。死後、彼の屋敷が光悦寺となった。
紅葉の時期は、こじんまりした入口からのアプローチが、この世の
ものと思えないほど美しい。普段から好きですべての季節に訪れた
ことがあるけど、この時期は景色を見ているというよりも、別次元に
トリップしたかのような錯覚におそわれる。

入口と光悦垣以外は、まぁ、それなりだけど
その2つは、5分でいいから見て欲しいっすね。

この時期は人の通りが途切れないので、カメラを持って目立たない
道の脇に身を屈め、少しでもスペースが出来たところにレンズを向ける。
そんな地味な修行を繰り返して撮れたのがこれらの写真。

見上げる紅葉も綺麗なんだけど、京都の凄さは足元の美学。
前も書いたような気がするけど、写真を見返すと痛感する。
どんなにオシャレをしてる風でも、靴を見ればだいたいの
クラス感はつかめる。それと近い感覚かな。

どこでもドアを貸してくれないか。
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2013年11月30日
源光庵 (京都)鷹峰のいざないの窓

鷹峯の坂も、チャリで登り切る無駄に元気なオッサンがいます。
タクシーやバスで行く人はわからないと思うけど、金閣寺の近くから、
源光庵のある鷹峯って坂がメッチャ長いのよ、斜度もそこそこあるし。

そんな苦労も、この「悟り窓」を見れば吹っ飛びますね。
春の新緑や、夏の生命力溢れる緑もいいですが、
紅葉時期は段違いで美しい...口が半開きになる異次元の美学。
ちなみに丸い窓が「悟りの窓」で、右の四角い窓が「迷いの窓」ね。
この美しさ、修行をしてるヒトには悟りの窓なんでしょうが、
煩悩だらけの凡人には「誘(いざない)の窓」です。

というのも、ここでのポジション争いは、詩仙堂の比じゃなく
激しいもの。オレは行ったこと無いんだけど、運動会の撮影に
近い鬼気迫るものがあるんです。そんだけ人を誘っちゃう引力は
もはや悟りと対局の境地。

ポジション取りに疲れたら、中庭の縁側でひとやすみ。

いや、しっかし美しいわ。

こぶりながらも、たまらん門だね。

今週の京都組はマジでうらやましい。
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2013年11月29日
圓光寺 (京都)激おすすめの穴場

詩仙堂から曼殊院門跡に行く途中の高台にある「圓光寺」
外観はこじんまりと地味なビジュアルなんで、いつもは
スルーしっ放しだったんだけど、『普段はチェックしない
お寺が実は人が少なめで紅葉を満喫しやすい』的な
経験値を「真如堂」得ていたので、ここもチラ見する
ことにしたんです。
結論、ここもスゲー良かった。去年の紅葉時期は
かなりの数の寺院を回ったけど3本指に入るインパクト。
常寂光寺、光悦寺に続いて、圓光寺か真如堂が
ボクの好みのお庭でした。
苔の上に赤と黄色の落ち葉で絨毯って...
これはレッドカーペットなんて比にならないくらいの贅沢さ。
紅葉に濃い色の木の壁も合うけど、釣り鐘の深い緑も
最高に似合いますな。こういう時に鳴らしてみてー
竹と紅葉という組み合わせも相当グラマラス。
圓光寺
京都市左京区一乗寺小谷町十三番地
075-781-8025http://www.enkouji.jp/
週末は東京でも紅葉感じたいな。
みなさん、よい週末を。
続きを読む2013年11月26日
曼殊院門跡 (京都)前の道が最高

左京区一乗寺、宮本武蔵が吉岡一派と決闘をしたと
言われている一乗寺松から更に奥まった場所にある
曼殊院門跡。決闘が行われたというくらいの場所なので
当時は相当寂しい場所だったんでしょう。
そんな場所にこんな遠州好みの枯山水庭園が
あるとは。当時の人がどういう心理でここに住んで
いたのか聞いてみたくなります。
この角度からの紅葉をバックにした枯山水の感じがタイプ。
そして、モロ見えの庭よりもレイヤーを重ねた
チラリズムの庭がいい。想像力も活性化され
美しさに深みも出る。お寺に拝観する時は、
お気に入りの場所を見つけて、できるだけ
場の空気とシンクロするようにしている。
せっかく大人になったんだし、お花見だけじゃなくて
紅葉狩りも楽しみたいもんですね。GO ONの道具
一式持ちながら。
下に敷いてある黒い布は漆で色つけた西陣織、
コルクに巻いてあるのは京金網、一般的な
伝統工芸とはだいぶイメージが違うでしょ?
↓ ↓
2013年11月25日
詩仙堂 (京都)静かに激しく

この週末の京都の紅葉は見事に見頃だったみたいっすね。
今年も京都の紅葉狩り行きたかったんだけど、そうそう
思い通りにもならないもんで、悔しいので去年の紅葉を
連投することにw

詩仙堂は、それなりに早起きして向かったんだけど
それでも最前列は静かなるポジションの取り合い。
審判が見えないところでシャツを引っ張り合う
サッカー選手たちのように、一見何も無い風で
ベスポジ確保に向けた大人たちの駆け引きが
繰り広げられています。

苔の上に舞った赤や黄色の落ち葉も美しいけど
白い砂利の上に敷き詰められた色とりどりの落ち葉は
京都のお寺ならではという風情が漂っている。

竹藪をバックに色づくもみじっていうのも、
ボクにはやけに新鮮なんですけど。
みなさんは、そんなこと無いのかな?

ちょうど庭に出る頃に、海外の方と思しき
団体さんが到着。間一髪でした!!
↓ ↓

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2013年11月23日
清水寺のライトアップ (京都)百聞は一見にしかず

清水寺の紅葉時期のライトアップ
スンゲー混雑だし、足とか踏まれるし、
結構冷えるし、そもそも行くのが面倒だけど、
それでも行ったら息を呑みます。
や、正直ひとり言が止まりませんでした。
「うわ....ナニコレ…」ってね。
写真では見たことあったけど、
ナマで入ってみてはじめてわかる
ことってあるよね。
つか、人生そんなんばかりか。

TOPの写真の迫るような迫力もいいけど、
少し冷静になって引いて見てみると、
荘厳な日本の美意識が浮かび上がってくる。
周囲から人の気配が消えるのはこんな瞬間。
多分 この時のオレ、ゾーン入ってましたね。

下から清水の舞台を見上げていると、
スレッガー中尉がビグザムに対峙した時の
気持ちがわかるような気がしました。

背後の建物が鉄筋コンクリートだとしたら
こんなにもときめかないと思うんだけど、
木造ってその存在がエロ過ぎます。

普段は存在すら気づかなかった池も、
見事に紅葉を映し込んで凄味のある空間に。

これ、一度は見に行かないとマズいですよ。
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2013年11月20日
京都の紅葉 去年のだけどね

去年の11月末の京都の紅葉です。
今年もこの週末あたりが見頃なのかな。
金戒光明寺、永観堂(入口のみ)、南禅寺(三門前)、
朝から重い荷物持って歩きまわり、夕方 最後の力を
ふりしぼってる疲労がにじんでる写真たちです。
やっぱ陽が出ると時が紅葉はキレイに撮れますね。
曇だとポテンシャルが引き出しづらい。
金戒光明寺は、東京に戻ってから方丈の庭がスゲーいい、
と聞いて愕然。そこまで気乗りしなかったからスルーしてたのよ。
時間的にはギリギリ入れたんだけどさ。紅葉の名所「永観堂」は
入口から蟻の群れのようなヒトの行列。ただ、紅葉の美しさは
それはもう、さすがです。

南禅寺は、ちょい葉が落ち気味でした。
ワリと早めに色づくんでしょうか。

紅葉の時期は、マイナーでこじんまりした古刹で
のんびりするのがいいですね。この翌日はアタリでしたぜ。
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2013年06月01日
金戒光明寺 栄摂院 (京都)凝縮された世界観

新緑の時期だけど、京都の紅葉ネタで。
金戒光明寺の塔頭「栄摂院」
ここは、紅葉の時期、誰でも入れるフリーゾーン。
真如堂から金戒光明寺へと歩いている途中、
あまりに鮮やかな紅葉が目に入ったので、
思わず足を止めちゃいました。

入口の紅葉もいい色なんだけど、中門をくぐった先は別世界。
上にかぶさるように紅葉の枝が広がっていて、これまた
鮮やかな緑の苔と、見事なコントラストを描いている。

こじんまりしてるんだけど、世界観が凝縮されていて
素人にもビンビン刺さってくる。

夕暮れのあたたかな陽射しが、木漏れ日となって頭上から
降り注ぐんで、ここもまた空気が秋色に染まっていた。

境内の奥には、有名な井戸があるみたい。
そこは、さすがに入れないんだけど。
ちょい寄りのつもりが、結構佇んじゃいました。
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2013年04月24日
喜み家 (京都) 豆かんのテクスチャ

京都で上品な豆かんが食べられるお店「きみや」。
銀閣寺の近くに位置していて、甘味だけじゃなく、
冬場は白味噌雑煮など軽食も美味しい。
観光中にさっと寄るにはうってつけ。
紅葉の時期だったんで、外に長時間いると
温かいものが食べたくなるんだよね。
豆かんが美味しいのはわかってたけど、
白味噌雑煮がどうしても食べたかったので、
そっちメインで。ありがたいことに、
小さい豆かん付きのセットが1000円
くぐってくるんです。凄いね

喜み家 (きみや)
075-761-4127
京都府京都市左京区浄土寺上南田町37-1
http://www.kimiya-kyoto.com/
ここは、ガチのおすすめライン
↓ ↓

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2013年04月06日
真如堂 (京都)まさに極楽寺

ピークシーズンをはずした京都のお寺めぐりでは、
ついついメジャースポット リピりがちなんですよ。
やはり清水寺、金閣寺、銀閣寺、龍安寺、南禅寺といった
大物には、名前に負けない魅力や凄味があるんでね。
空いてる時にはじっくりそれらと向かい合いたくて。
でも、ピークシーズンには、当然そのあたりの寺院から
ヒトが集まっていくわけで、混雑を避けたいボクからすると
未訪の場所が必然選択肢の上位に入るようになるんです。
結論から言うと、このスタンスが大正解。

紅葉の時期というのもあったと思うんだけど、想像以上に
素敵なお寺との出逢いがあったんで、京都の奥行きある
魅力に改めて惚れ直してましたゎ。
そんな新規開拓の中でも、強烈なインパクトを残してくれたのが
「極楽寺 真如堂」。銀閣寺と南禅寺と平安神宮の中間点くらい。

今は、桜が綺麗な京都だけど、この時期に
見てもやっぱスゲーと思わない?

写真じゃ伝えられないんだけど、実際にね ここに居ると
空気の色が紅や橙に染まるのよ。マジックアワーの時の
ような幻想的な空気感。周囲に人がいても余裕でここの
空気とシンクロできる感覚。どうにかして伝えたいなあ…

殆どのゾーンが無料だけど、一部は有料。
比叡山の借景を眺められる、このお堂もそのひとつ。
某財閥系の菩提寺なので、法事の際はここを貸切だとか。

ボクはよく知らずに裏側から入ったんだけど
正門から入ると、まずこの紅葉のトンネルを
くぐるアプローチが待ってるのよ。

正面の入口はこんな感じ。

真如堂
京都市左京区浄土寺真如町82
075-771-0915
http://shin-nyo-do.jp/
写真で見るとたくさんの人がいるのに
気付かされるけど、あまりに衝撃的で
自分の感覚からすると、他の人って
いたんだっけ?くらい。
↓ ↓

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2013年02月19日
法然院 (京都)小さな宇宙

北野天満宮に行った後は、そのまま東に向かい
銀閣寺を目指したのね。ただ、紅葉時期というのは
半端無く、あまりに凄まじい混み具合に哲学の道との
合流ポイントあたりで心が折れたんだけど。
ここで引き下がるのも悔しいので、周囲で紅葉が
綺麗そうな場所を探したら、哲学の道を少し下った
ところに「法然院」という小さなお寺があったことを
思い出し。 急遽進路を変えてみました。

撮影スポットは、この門をくぐる手前。
門に切り取られた紅葉の額縁がたまらない。
現実感が薄くなるタイプの美しさですね。

ちなみに、門をくぐって振り返るとこんな感じ。
これはまたこれで、圧倒的な美の洪水です。

門の上に目を向けると、そこだけでも
世界観が完結している。日本人の美意識の
高さに惚れますわ。

法然院
京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
http://www.honen-in.jp/

ピーク時期はメジャーどころを避けるので、
いい方向で考えれば穴場を見つけるチャンス。
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2013年02月05日
北野天満宮 (京都)リアルに桃源郷

龍安寺とかワリと近い場所に位置している。
菅原道真を祭った神社の宗祀(最も中心になるもの)。
通称「北野の天神さま」、平安時代中頃(947)に神殿を
建てたのが始まりとされている。

現在、全国には菅原道真をおまつりした神社が一万二千社くらいあって、
その多くは北野天満宮から御霊分けをした神社とのこと。

敷地の中には、もみじ苑と言われるエリアがあって、
紙屋川の一帯に約250本のもみじが植えられている。
中には樹齢400年のものもあったりするらしいんだけど、
やー、紅葉時期はそんな能書き不要ですわ。言葉とかじゃ
説明できない凄味ある”美”の領域です。

北野天満宮って入口から本殿前のアプローチは、あんまし
紅葉の雰囲気を感じさせるものはなかったのよ、むしろ
寂しいくらい紅葉の気配なくて。ところがさ、このもみじ苑に
足を踏み入れた途端、空気の色が変わんのよ。

これまでの人生で、こんだけもみじが密集して一斉に
色づいてるなんてシーンに遭遇したこと無かったから、
最初の衝撃たるや半端無かったっす。ひとりで口開けて
「スゲー...」って悦に入ってました。


雨がやんだばかりで、コンディションとしてはいまいち
だったんだけど、「これが京都の紅葉の威力か...」と
ジオン軍が初めてガンダムに接触した時くらいの
驚き方してましたゎ。

11月末の連休で訪れた京都、この立春の時期には
似合わない絵面だけど、今年の秋のプランニングの
参考までに。

自然の美の前には、どんな言葉も無力だ…

言葉は、このインパクトを後で解凍するための
媒介にしかすぎないと心から思いましたね。
↓ ↓

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2012年12月17日
秋のGO ON

10/末に立ち上がってから、ライフスタイル系
メディアを中心に取材が続いてる「GO ON」。
「GO ON」っていうのは、海外でも日本の超一流の
”伝統工芸”を理解してもらえるよう「技」と「素材」
にまで分解し、様々な企業やクリエイターに提供
する新しいものづくりのプロジェクト。
格好つけずに言うと、世界から注目を集めはじめた
京都若旦那衆のヤンチャな祭りです。
■GO ON
オフィシャルサイト:http://goon-project.com/
facebook:https://www.facebook.com/2012goon
でもね、単に勢いなだけじゃなくって、経済産業省の
クールジャパンプロジェクトに認定されてたり、
レセプションには国内外の高感度メディアが殺到。

ロンドンからは、あの「モノクル(MONOCLE)」も
編集長自ら取材に来るという力の入れよう。
”あのモノクル”とか言ってみたけど、
ボクは知ったの最近だけどね 笑
モノクル編集長のタイラー・ブリュレ氏は、2011年にアメリカ
雑誌協会が選ぶ「エディター・オブ・ザ・イヤー」を受賞していて、
同時にモノクルは「2011年雑誌ベスト10」に選出されてんだって。
※東京では銀座阪急のB1にモノクルカフェが入ってる。
最近では、日経MJに大きく載ったほか。
雑誌「ミセス」で16ページの特集組まれてます。

『家庭画報インターナショナル』も年明け頃に、
かなりのページ割いて特集組んでくれるみたいです。
他にも中国からは『エルデコ』、ライフスタイル誌の『生活』。
国内は『WIRED』,『WWD』,『NHKワールド』,『日経新聞』,
『エルデコ ジャパン』,『カーサーブルータス』
そんなGO ON立ち上げから1ヶ月、彼らの作品と京都の
紅葉をコラボさせたくて、またしても上京してきました。
京都の古い家をリノベしたショールーム「HOUSE OF HOSOO」、
ここがGO ONの活動拠点にもなっていて、新作が贅沢に並んでいる。

昨今は、メディアからだけではなく、海外メゾンをはじめ、国内の大手
デザイン系SHOP、ホテル、結婚式場などからもコラボレーションの
提案が集まってるようで。
そんなミーティングやシューティングの跡をあちこちに感じる。

なにぶん、紅葉時期のシューティングなので、移動はチャリ。
ショールームの作品の中から、外に持ち出しやすいものをピックアップ。

工房を回って、彼らの本来の仕事も見てるだけに、
GO ONプロジェクトで産まれた作品は、西欧の生活における
道具なんだけど、確実に日本の魂が注入されている。
パッと見で”NIPPON”とは気付かれないかもしれないけど
知らぬ間に彼らの生活に入り込んでいくというのが、むしろ狙い。

さすが「忍び込むクリエイティブユニット」

京都の紅葉は初めての体験だったんだけど、
美しさも人の多さも、想像を超えてたね。
とにかく美しい場所にはヒトが多くて作品と紅葉のコラボ
なんて、ゆっくり撮っていられる場所なんて中々見つからない。
やー、この時期の京都の力、見誤ってました。
人生には期待値を超えるものって、まだまだあるんすね。
自分のこえまでの経験なんて薄っぺらい、薄っぺらい。
40代からが本番です( `д´)キリッ
「GO ON」の公式facebookページにも
「いいね」ぜひとも よろしくです!!
↓ ↓

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2012年11月28日
紅葉の京都へ <11/23-25>

人生で初めて訪れた紅葉時期の京都。
JRのCMを軽く凌駕する感動もありましたが、
期待値先行のスポットや、人が多すぎて紅葉を
楽しむどころじゃない場所もありました。
色づき加減は日によって変わってくるし、
コンディション(人出、太陽の露出)によっても
大きく印象は代わります。それに、そもそも
どういう風に紅葉と接したいかというスタンスは
人それぞれなわけで...

ま、そんな感じなんだけど、11月23日〜25日
に回った京都のお寺廻りメモ100%主観で書いておきます。

【セットリスト】
北野天満宮、法然院、極楽寺 真如堂、栄摂院、金戒光明寺、
永観堂(入口のみ)、南禅寺(三門前)、清水寺【ライトアップ】
詩仙堂、圓光寺、曼珠院、鷺森神社、源光庵、光悦寺、常照寺
苔寺(西芳寺)、清凉寺(入口のみ)祇王寺、滝口寺、常寂光寺、
渉成園
どのお寺も尋常じゃない美しさだし、最後に完全
主観シリーズで「感動TOP5」もランキングしてみます。

どこが一番刺さったか、わかるかな?
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※今回の写真は全てFUJIFILMのX-E1で撮影しました。
かなりいい描写力じゃない? 色は多少調整してるけど。
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