京都2015_10月

2015年10月23日

壬生狂言を観に行こう (京都)

1021壬生寺10月-00


新選組で有名な京都の「壬生寺」。

ここ「壬生寺」では700年前から続く『壬生狂言』が年3回公開されいて、
この時だけは、非公開の大念佛堂(狂言堂)での舞台を、誰でも見ることが
できるんですね。
1021壬生寺10月-15



年3回のタイミングは節分と、GWと秋。
秋は10/10-12の3日間なので、最初の2日間を観てきました。

ちなみに重要無形民俗文化財 京都初の認定が、
この「壬生狂言」なのよ。

そう聞くと、「なんか格式張ってそーだし、年寄り向けの娯楽なんじゃね」と
遠くに感じるかもだけど、実際見たら真逆の印象。
1021壬生寺10月-8



解説本で20行程度のあらすじを頭に入れておけば、細かいとこは
わからずとも、なんとなく見てればストーリーはつかめます。

コミカルな動きにクスッとしたり、表情が変わらないはずの能面が
時間とともに、まるで表情のあるように見えてきたりするのも面白い。
いくつもの演目を見ていると、自分の好みもわかってくるし、
当時の風俗が浮き彫りになったりとか、共感できるテーマも多く、
年齢関係なく気楽に楽しめる。
1021壬生寺10月-7



これを演じているのが、プロの狂言師ではなく、近所に住んでる
「壬生大念佛講」の人達というのが驚き。講員は、会社員とか
自営業とか本職をもってる人々。小学生から長老まで、地元の方
中心に30名ちょいで構成されているんです。
こういう”芸能”が庶民ベースで脈々と繋がっているところにも
京都の魅力ですよね。

毎日、一番最初に演じられる「炮烙割り」は、2Fにある舞台の前に
何百枚もの炮烙(素焼きの皿)を並べ、クライマックスではそれを
次々に下に落として割っていくというもの。最前列の席は正真正銘の
砂かぶり。演者の動きもはっきり見えて迫力あるよ。
1021壬生寺10月-4





綱わたりの芸をする「獣台」って装置があったり、鬼が飛び込んで消える
「飛び込み」などの派手な演出も挿し込まれてて、1日見てても緩急あって
あきません。この「土蜘蛛」という演目は派手で見応えあるよ。
1021壬生寺10月-10



TVの時代劇よりもスローな展開なので、身分の違いといったものや、
娘さんが簡単に買われちゃうとか、そういう時代背景もより深く伝わってくる。

スケベな金持ちオヤジが茶屋で見初めた娘を買おうとしたら、
タフな母親ネゴられて着物を剥ぎ取られ、やっとのことで娘さんを
手に入れたと思ったら、顔を見た瞬間ブスすぎて逃げ出したりとか、
そんな今のテレビだったら露骨過ぎて放映できない内容も、壬生狂言
では、サラッとはいっていたりするんです。
1021壬生寺10月-6




壬生狂言は、お囃子以外「せりふ」がない 無言なのも特長。
マイクのない昔は、多くの民衆にメッセージを届けるために、
身振り手振りのパントマイムが有効だったのよ。

この無言劇を通じて仏の教えを説こうとたのが700年前の円覚上人。
昔のお坊さんって学問だけじゃなく、一流のイベンターとしての発想力も
求められていたんですね。
1021壬生寺10月-11





今回は、壬生寺が来年からAirbnbをやるかもしれない、ということで
お寺併設の施設にモニター的に宿泊させてもらいました。壬生狂言の
時期に、壬生寺に泊まれるって....これ、開始されたらメッチャ人気の
部屋になると思います。
1020壬生寺ABB10月-1





そろそろ紅葉シーズンですなぁ...
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