松山_201609

2016年09月13日

兵どもが夢の跡(新居浜)マイントピア別子とオーベルジュゆらぎ

0910愛媛9月-108

アンコールワットの石の圧力とか、ローマ時代の遺跡とか、石の建築物がちょい崩れ気味で残ってるのって、めちゃ心が揺さぶられるんです。何故かなんて知りません、アン・ハサウェイ見て綺麗!!と感じるのと、同じくらい理由なんて無いんです。


ある日、Facebookのタイムライン上に、山の中腹で朽ちたレンガの建物の向こうに、海が写ってる写真を見かけたんです。石の遺跡✕森っていうパターンは見たことあったものの、
朽ちたレンガ✕海という組み合わせが新鮮で。

友人に聞いたら四国にある”東洋のマチュピチュ”って言われてるとこだとの答えだったので、必ず行ってやろうと心に誓っていました。
0910愛媛9月-105



なのに、折角その日が訪れたと思ったら、まさか台風がやってくるとは...。完璧に晴れのイメージしかもってなかったので、どうなることかと心配だったんですが、銅山という明治の巨大産業の遺産に触れることができ、予想外に愉しめちゃいました。
0910愛媛9月-110


この東洋のマチュピチュというキャッチのついた場所は、別子銅山跡で、今は「マイントピア別子」という施設が観光の拠点になっている。松山から車で1時間の新居浜インターから少し山を入ったところにあるんだけど、この観光の起点となる道の駅ですら、結構山深い。
http://besshi.com/machu-pikchu/

0910愛媛9月-112


そこから、更に車で20分ちょいあがって標高750mの山中にあるのが東平ゾーンといって、大正のはじめから明治、昭和初期まで別子鉱山の採鉱本部が置かれてた場所。昭和43年まで、5000人が暮らす巨大な町があったというから驚き。
0910愛媛9月-101


今では殆どが森の中だけど、社宅・小学校・劇場・接待館まであったらしく、今も残っている貯鉱庫や索道停車場跡は、住友財閥の発展を支えた銅山ビジネスのダイナミックさを今に伝えてくれる貴重な遺構となっている。
0910愛媛9月-97


こ の銅山の発展を支えたのが索道。明治時代に山の中で掘り出した銅を運ぶトラックなんてなかったわけで、スキー場のリフトみたいなものを山中に通し、山の上 から銅を運ぶ代わりに、生活物資を下から上に運んでいたそうなんです。このリフトは銅の重みで山をくだっていくもので、電気は使わずにリフトみたいのが動 いてた言うのも興味深かった。
0910愛媛9月-100


あと、一番驚いたのが、銅山って本部がある周辺を掘ってるだけかと思ったら、海抜1,300mから海面下1,000mにまで坑道を掘っていて、坑道の延長は約700kmだっていうんです。
0910愛媛9月-98




レンガの遺構だけでも見応えはあるけど、やっぱしガイドさんの話聞いて理解した上で、この産業遺産の魅力を感じるほうが面白い。1日2回ガイドのバスが「マイントピア別子」から出ているので、それを活用するのがオススメですね。
0910愛媛9月-104



で、折角ここまで足を伸ばしたんだからと、この日の宿泊は新居浜の「オーベルジュ ゆらぎ」に。マイントピア別子から車で1時間ほどの山の中に、ゆらぎの森という、遊歩道が整備された別子山の森林公園があるんです。
0910愛媛9月-131



オーベルジュにメールをしたら、瀬戸内の素材を使ったシェフの気合がのった料理が食べられそうな手応えを感じたので、ここに決定。
0910愛媛9月-115


完璧な土砂降りだったので、森の散策は出来なかったけど、瀬戸内海の海産物や、地元の野菜を使ったモダンフレンチをしっかりと愉しめて満足。カントリーサイ ドのオーベルジュって、万人ウケを狙った結婚式場みたいなフレンチのコースを出されるんじゃないかって恐怖があったんだけど、山の中でこのクオリティは嬉しい限り。
0910愛媛9月-123


0910愛媛9月-125


これだけの環境なので、欲を言えば季節が良かったらテラスでディナーが食べられたり、朝食は森の中で朝食を楽しめるようなバスケットサービスがあると、この土地のアドバンテージを活かせていいなーと。
0910愛媛9月-129

オーベルジュ ゆらぎ
0897-64-2220
愛媛県新居浜市別子山甲122 ゆらぎの森
http://www.besshiyama.com/yuragi/


松山からちょっと足を伸ばすのも面白いですよ。
  ↓ ↓
人気ブログランキングへ





続きを読む

2016年09月12日

坂の上の雲と坊っちゃんの町(松山)

0910愛媛9月-22

NHKの「坂の上の雲」がほんと好きなんす。この作品に関しては、ドラマを先に見てから、司馬遼太郎さんの本を読みました。とはいっても、年一の放送だったから、すぐに本がドラマを追い越したけど。

『四国は,伊予松山に3人の男がいた。この古い城下町に生まれた秋山真之は,日露戦争が起こるにあたって,勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て,それを実施した。その兄の秋山好古は,日本の騎兵を育成し,史上最強の騎兵といわれるコルサック師団を破るという奇跡を遂げた。もう一人は,俳句短歌といった日本の古い短詩形に新風を入れて,その中興の祖となった俳人・正岡子規である。

彼らは明治という時代人の体質で,前をのみを見つめながら歩く。上って行く坂の上の青い天に,もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば,それのみを見つめて,坂を上っていくであろう。』

彼らが見上げた坂の上の雲、それを見たくて早朝に松山城へ歩いて登ったりしたしね(笑)。
0910愛媛9月-38


羽田からだと、松山までの朝便は7:30に出て9:00過ぎには着きます。空港から市内まではバスが出ていて20分くらいで大街道についた。ホテルに荷物を預けていざ朝ごはんへ。

調べてみたら、アーケード街を少し入ったところに「出雲屋」という郷土料理の居酒屋を発見。朝から郷土料理でビールを呑めるのは、 たまらんね。年季の入った女性だらけの居酒屋で、方言を浴びながらじゃこ天揚げをつまみながら、ビールのグラスを傾ける。いい旅のはじまりだ。
0910愛媛9月-2

出雲屋
089-945-9298
愛媛県松山市大街道2丁目6-7




食後は、そこから徒歩3分の「坂の上の雲ミュージアム」へ。安藤忠雄の設計した建物で、内部は飽きさせない空間。
0910愛媛9月-4


0910愛媛9月-5




二階のカフェからは、裏にある洋館「萬翠荘」を眺めながら、一息つくことが出来る。
0910愛媛9月-6




「萬翠荘」は、いい外観で期待値は高まるものの、中の空間が世界観作りこまれて無くて残念。折角趣きのある空間 なのだから、無機質な事務机とか置いてあると全力で萎える。結局コレって魅せ方なんだよなぁ。
0910愛媛9月-11


0910愛媛9月-8

萬翠荘
〒790-0001 愛媛県松山市一番町3丁目3−7
089-921-3711
http://www.bansuisou.org/




朝の居酒屋でお腹はふくれてたので、ランチは抜いて「松山城」へ。ロープウェイまでの大街道は、ロープウェイ通りという名で、ドラマ「坂の上の雲」の放映時期に、いわゆるアーケード商店街から、一気に道路空間を再編したらしいんです。
0912追加9月-1


そのせいもあって、寄りたくなるお洒落なお店がたくさんあるんですよ、ココ。普通は観光地までの土産物屋さんやレストランって素通りするんだけど、中々引力強め。
0912追加9月-2



そしてこの印象は夜や翌日のランチにも通じていて、全体的に洗練された面白い路面店が多いです。チェーンは目立たず、個人経営の個性あるお店が目立つので、旅人的にはわくわくできる要素が多めでさ。


リフト乗り場も吹き抜けの空間をうまく使っていて明るい印象。リフトの往復と天守の見学チケットがついて1000円ちょいというのもちょうどいいプライシング。
0910愛媛9月-13



リフトを降りてから、雰囲気ある門をいくつかくぐって天守のある公園に辿り着く。
0910愛媛9月-16




程よい規模感のお城で、広場の左右から松山の町を見下ろすことができる。
0910愛媛9月-31






天守閣の最上部は、風が抜けてて心地よく、途中にある”甲冑体験コーナー”は、皆、汗をかきながらも試着していたね。もちろん、オレも。
0910愛媛9月-41



14:00にホテル戻って着替えてから、路面電車で「道後温泉」へ。なんだろう、このノープランだったのに流れるような展開は。コンパクトシティ松山、旅人には”ちょうどいい”規模感でコンテンツも明確でわかりやすい。大街道からは路面電車で、道後温泉まで10分ちょい。
0910愛媛9月-45



こ れまた商店街を抜けていくと、アーケードの向こうに道後温泉の威風堂々たる姿があらわれる。休憩室付きのプランというのは、本当に旅人にはありがたい。し かもそれが雰囲気ある座敷なんで、3F個室の1500円プランなんて安過ぎて驚く。浴衣もタオルも借りれて、荷物も部屋において置けて、お茶とお菓子まで 出るんですよ。時間も80分とのんびりできていいっすね。
0910愛媛9月-51



ボクは、ちょうど坊っちゃんの間の向かい側の個室に。お風呂から出て、人の目を気にせずに畳に転がれるってめっちゃ幸せでした。
0910愛媛9月-55



こちらが”坊っちゃん”の間。
0910愛媛9月-56



帰る前に皇室専用のお風呂を見学して、外に出てからは、上から撮れるポイントで撮影して、クラフトビールで喉を潤し、一旦ホテルへと戻ります。
0910愛媛9月-59



夕食は、この旅一番のヒットとなった割烹「わらじや」へ。大街道のアーケードを南下して、三番町を超えるので、大街道のアーケードの入口からは歩いて10分くらい。ここは、魚の仕事が本当に凄いのか、久々に刺し身で感動した。
0910愛媛9月-72


0910愛媛9月-76


鯖や鯵が尋常じゃなく美味で、地物の雲丹も甘さが実に品がある。タコの卵の煮物は、 ほんっとオレ好きなんス。焼物、煮物、穴子やタコの天ぷら、〆の雲丹ご飯に至るまで隙もなし。ここに来るためにまた松山に訪れたいなと感じたディスティ ネーションレストラン。
0910愛媛9月-82

わらじや
089-931-5408
愛媛県松山市千舟町2-7-37


空港も近いし、町もコンパクト。1泊2日でもしっかり楽しめる
  ↓ ↓
人気ブログランキングへ




続きを読む

2016年09月09日

伊予国へ(愛媛)城と温泉と遺跡巡り

0910愛媛9月-48

『まことに小さな国が,開化期を迎えようとしている。』

ここで渡辺謙のナレーションが聞こえてきたら、貴方もボクと同じ”坂の上の雲”好きですね。NHKのスペシャルドラマ“坂の上の雲”を見た時から、いつか訪れようと決めていた松 山。
0910愛媛9月-24


やっと願いがかなった今回の訪問では、「松山城」、「道後温泉」を軸に、更に明治時代つながりの産業遺産「旧別子銅山跡」まで足を伸ばしてきました。
0910愛媛9月-106





まず、松山城は、日本にある12個の現存天守のひとつ。現存天守っていうのは、江戸時代までに建設されて、今も保存されている天守のこと。ゆえに、コンクリづくりの色気の無い天守とはわけが違って、中に入った時の趣が全く異なるのよ。
0910愛媛9月-16



3 階建てで地下1階もある大天守と2重の小天守、2重櫓2基を多聞櫓で連結した連立式の天守は、平山城ので最も高い位置にある現存天守(標高約160メート ル)だそうです(Wikiより)。天守の最上階から見下ろす松山市は、思っている以上に大きく、後で調べたら人口50万人以上の大都市なんですね。だいた い姫路とか宇都宮と同じくらいの規模感。
0910愛媛9月-26

ちなみに、今まで行った城の中で一番しびれたのは、熊本城の天守閣の横の「宇土櫓」。木のヴィンテージ感が半端無く、傾斜のある木の床とかオーラ出しまくり。早くまた、訪れられる日が来て欲しいです。


天守まではロープウェイ/リフトであがることができるし、歩いても30分以内で登城できる。初日は、まりえも一緒だったのでリフトで。山頂までリフトとロープウェイが選べるのもさりげなくいいね。待つの面倒だし、雨さえふってなければ風を浴びながら登りたいし。
0910愛媛9月-14



このロープウェイ乗り場までの商店街が、いわゆる地方にある時代錯誤のシャッター通りではなく、骨董屋さんやお茶屋さんの間に、今風のカフェやレストラン、おみやげ屋さんも並んでいていい感じなのよ。
0910愛媛9月-12



ちなみにお城下から綺麗に撮れるのは、美術館やNHKが並ぶ二の丸あたり。このあたりから城を眺めると、まさに”坂の上の雲”といった感じで、『上って行く 坂の上の青い天に,もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば,それのみを見つめて,坂を上っていくであろう。』のフレーズが浮かんでくる。
0910愛媛9月-89



つづいて、松山と言ったら外せないのが「道後温泉」。

0910愛媛9月-54



「日 本書紀」にも登場するくらい日本最古の温泉だけど、今の繁栄につながったのは約100年前。明治23年(1890)道後初代町長、伊佐庭如矢が老朽化そて いた本館改築にあたり、100年たっても真似の出来無いものをつくってこそ意味があるといって、内外の多くの反対、批判、命の危険に晒されながらも、自ら 給与を無給とし、初志貫徹した末に創りあげたもの。当時、珍しい木造三層楼の造りも見事だけど、道後への鉄道引き込みなど、広い視野で事業を手がけたのが 素晴らしい。
0910愛媛9月-64




温泉は4つのプランがあって、1Fのみ、2Fの休憩室、2Fの専用休憩室、3F個室から選ぶことができる。3Fの個室は1人 1500円くらいで、浴衣やタオルも借りれて80分くらい個室が使える。お風呂に入った後には、お茶や坊っちゃん団子もいただけるし、荷物も部屋において 置けるのでメチャおすすめ。
0910愛媛9月-61




誰の目も気にせず畳に転がれるのは最高。
0910愛媛9月-52



温泉自体は室内で、開放感とか驚きがあるわけじゃないので、やはりココは外観と、休憩室をしっかり愉しんで、外に出たらクラフトビールをグイッと飲むのが正しい使い方だと思う。
0910愛媛9月-66




泊まったANAホテルが、「大街道」という繁華街の真横で、目の前には「坂の上の雲ミュージアム」もあり、二の丸公園も徒歩5分圏内というめちゃ便利な場所で。
0910愛媛9月-44




そして、もうひとつ、実はコレが目的で四国行きを決めたんです、別子銅山跡の「マイントピア別子」。かつて日本でも最大規模の銅山だった別子ですが、昭和40年代に閉山して以来廃墟になっていたんですね。そこを7年前から観光用に整備をはじめて、今では全国から人が訪れる観光スポットに。
0910愛媛9月-99


ここは何がいいって巨大なレンガ作りの産業遺構が残っていて、まさに明治の”坂の上の雲”と時代がリンクしているんです。現地では”東洋のマチュピチュ”というコピーが踊ってますが、個人的にはアンコールワットの感覚に近い。赤レンガの崩れた感じとか、雑草の生え具合とか。
0910愛媛9月-102



こうした産業遺産 は、説明を受けないと価値がわかりづらいから難しいですね。今見えるのは、あくまでごく一部で、現役の頃はあたり一面禿山で、5000人が暮らすための住 居や学校、病院があって、まさに世間から切り離された天空都市だったなんて、ここに立っただけでは想像がつきません。

ガイドさんが、あの辺に集落があって、数百人が住んでいて、他にも...という情報が入ってからこそ、ここの景色が深みを帯びてくる。資料館とか行っても、オレ、結局流し見しちゃうだけの人だからなぁ...。
0910愛媛9月-103



道の駅 マイントピア別子から、ここ東平(とうなる)エリアまでは、ガイド付きのバスが出てるので、最初はそれを使って訪れるのがオススメ。
0910愛媛9月-113



松山と新居浜の詳しいことは、また改めて。
続きでは写真を中心に、ネタ掘りつつ美食の予告編も。
  ↓ ↓
人気ブログランキングへ


続きを読む