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2017年02月10日

モリ+クモ食堂(能登) 食べログにも載っていないストイックなビーガンカフェ

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いいか悪いかは別として、食べログという共通プラットフォームの上で、一部の人しかわからぬロジックでレストランの偏差値がつけられてしまっている日本の昨今。この巨大プラットフォームに載らずに、でもファンからはアツい支持を受けてるレストランってなんかカッコよくないっすか?

奥能登、とはいえ能登空港からは比較的アクセスのいい集落の中に佇む古民家カフェ『モリ+クモ食堂』。ほとんどを自分たちでリノベしたという店内は、温もりがありながらもお洒落。
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料理は徹底したベジタリアンのビーガン料理。卵や乳製品すら使っていない。グルテンフリーメニューをファインダイニングで選んでえらい目にあったことあるオレだけど、ここはビーガン料理だからといって味に妥協はない。その分、手をかけることでクッキーやスイーツも美味しく仕上がっている。
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周囲に素顔の自然が迫った景色と空気は、都内では絶対に味わうことの出来ない類の価値。まるで、親しい友人宅に来ているかのような洒脱な店内から外を眺めていると、都会のスピード感がほんと嘘みたいに別世界。
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ランチどきなら日替わりメニューの「ベジランチプレート」が間違いない。
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ご飯は玄米が選べ白米ももちろんオーガニック。サラダの野菜も農家の直販や地元の直売所から仕入れた見える素材。大豆を肉に見立てた唐揚げやお麩のカツなどで、味に強弱をつけている。
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能登を食べる!といっても、牡蠣やブランド蟹だけではない。こうした地元密着スタイルにこそ、現地に足を運んだ価値があるってもの。特に宣伝してるわけでもないのに、金沢からヨガ教室の人とか通ってるみたいです。
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何年もかけて自分たちでリノベするって凄いなぁ。単にカフェに来ただけなのに、生き方の刺激になる。

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モリ+クモ食堂
輪島市三井町与呂見以235 (与呂見の坂田地区)
090-2031-6461
https://www.facebook.com/moritokumosyokudou/



大都市一極化というスタイルから、様々な価値観が各地から発信されるようになってきた日本。カントリーサイド含めて特長が可視化されてくると、日本がより魅力的になっていくし、生き方の選択肢が増えていく。
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2016年10月20日

旅は日常を磨く (奥能登)

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自他ともに認める「旅好き」ですが、そうなった理由は”知らないことを体験したい”という子供並に湧き出る好奇心。初めての土地に行くと、五感が開放されるうえに、見るもの触れるもの全てが新しいので、自然と好奇心が満たされていくんです。
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日常は、いい意味でも悪い意味でも情報がフィルタリングされるものなので、ちょっとした変化は気づかなくなってしまうもの。旅先だとそうしたフィルターがはずれるうえに、旅先で得た肌感覚というのが、日常とのギャップをよりクリアに見せてくれるのよ。
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旅という外の世界を見に行ったはずなのに、何故か当たり前に思ってた、日常に対しての愛おしさや感謝の念も同時に芽生えてくる。こんな風に、いろんなものをリフレシュしてくれるのが”旅”のちから。今回の奥能登は、そんな旅でも”日常”とか”生き方”を振り返るのに、いい機会になりました。
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奥能登にじはじめて足を踏み入れたのが去年の12月1月末には牡蠣祭りで再訪し、今回が3度目。冬のイメージが強かった能登だけに、秋の過ごしやすい気候が、とても柔らかな印象。
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もちろんエスコートしてくれたのは、田舎バックパッカーの”イク”フィリピンのブロガーツアーの時に、同じく日本代表となった男で、日本中をバックパッカーとして周り、行き着いたのが能登。元々敏腕PRマンだったこともある旅のプロなので、彼の企画するプランは、本質を捉えながら、いつも予想を越えてくれるのがたまらんね。
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空港に着いて向かったのは、ビーガンカフェの『モリ+クモ食堂』。ビーガンというのは、ベジタリアンのより厳密なやつね。 場所は空港からは近いけど、初めての人は大抵迷子になりそうな場所で、内装などは全部オーナー夫妻で作り上げたらしい。
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食事はビーガンという限定された枠を、全く感じない美味しさで、追加で更にスイーツをオーダーしたくらい。自然との境界線がよくわからない庭を眺めながら、雨の音を聞いて、優しい食をいただく。スペインから帰国してバタバタした日常を送っていただけに、この空白のような時間は、からだにしんしんと沁みましたわ。
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モリ+クモ食堂
石川県 輪島市三井町与呂見(坂田) 以235
https://www.facebook.com/moritokumosyokudou/



食後は、この日の宿泊先となる『龍昌寺』へ。こちらも、また面白い禅寺で、檀徒をとらずに山の中で自給自足的な生活を送っている。ここで作っているこだわりのお米は龍昌寺米と呼ばれていて、さきの『モリ+クモ食堂』でも使われている。ここはお寺の家族の他にも、何世帯かの人々がコミュニティを作っていて、一緒に半自給自足生活を送っている。
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卵は飼育している鶏から、さすがに電気は自家発電じゃないけど、夕食の素材も多くを庭の野菜で賄っている。一番驚いたのは、ごまから作ったごま豆腐。ゴマの実を見るのも初めてだし、そこから豆腐にまで仕上げるとか贅沢すぎる。ご住職の奥様、啓子さんは料理好きなだけあって、能登素材の魅力を引き出す料理に仕上げてくれる。
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この優しい料理と対象的だったのがたんぽぽファームの”のと猪部里児豚(イベリコブタ)”。料理法がオーガニックな生姜焼きスタイルだったので、これがイベリコ豚と近いのかどうかは判断しにくかったけど、贅沢な豚のソテーだったことは間違いない。
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あとは、ご住職の指導のもと座禅体験したり、最初は熱すぎてビビった薪窯のお風呂に入ったり、藍染体験したり。こうした体験自体も愉しかったが、この歳になると、ライフスタイル自体が何よりも興味深かった。とても強いメッセージ性を感じる生き方で、都会で美食に囲まれた生活を今すぐ離れたいとは思わないけど、こうした選択肢があるということを知ることで、自身の人生がとてもしなやかになる。
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龍昌寺
石川県輪島市三井町与呂見根71
0768-26-1240
http://www.sotozen-net.jp/temple/84




庄屋だったお屋敷を、現在はイベントスペースや蕎麦屋として活用している『中谷家』。能登のアート展などもやっていて、空間がいい感じに活かされている。
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アート展では、荒々しい作風の大宮さんの輪島塗の作品が出ていたり、他にも能登の作家さんの作品が並んでいた。こういう場所に並ぶと、作品が生きてくるね。
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囲炉裏の前で『そばきり仁』の鴨汁そばと、もりそばをいただく。福井のそば粉を使った94%のほぼ十割蕎麦。これを輪島塗の器でいただけるなんて、まさに能登ならではの体験。
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能登天領庄屋中谷家  
石川県鳳珠郡能登町字黒川28−130
0768-76-1551
http://www.noto-nakatanike.com/


ひやおろしなど、この時期は生酒に出逢えるので、秋は酒蔵巡りが欠かせない。今回おジャマしたのは”竹葉”で有名な『数馬酒造』。若社長は伝統に敬意を払い、その重さを背負いながらも、新しいチャレンジに生き生きと取り組んでいた。
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酒蔵見学をしてる時に聞いたんだけど、ここでは杜氏を廃止して、若い社員がベテランと組んでお酒を創り出している。米作りをしている同級生と新しい挑戦をしてる話とか、聞いてるだけでワクワクしてくる。ワークスタイルもシーズンによって仕事をかけもつような取組をはじめていて、地域産業の持続的発展にも真剣に向き合っていた。もちろん、その場で試飲したひやおろしは美味で、郵送をいいことに何本も買わせてもらった。最近は、家にワインより日本酒が増えています。
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数馬酒造(株)  
石川県鳳珠郡能登町字宇出津ヘ−36
0120-039-798
http://chikuha.co.jp/



シーズンぎりぎりで滑り込んだのが、『なぎさガーデン』のシーフロントBBQ。ここは、室内スペースのほかに、海の前にBBQスペースがあり、夕暮れをから夜にかけて能登の海の幸を愉しませてもらった。
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夜はちょっと寒かったので、薪で焚き火をしながらのBBQ。海の上に月がのぼり、ボクラだけの静かな空間の中、波の音を聞きながらのディナータイム。都会では絶対にできない究極の癒やし体験。
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なぎさガーデン
石川県鳳珠郡穴水町字曽福子8−5
0768-52-1221
http://nagisa-garden.com/


東京にいるの? 仕事してるの?と会う人会う人に聞かれるけど、生活のベースは東京だし、そりゃ仕事しなきゃ暮らせません(笑)。その代わり、日常も旅も仕事も、家庭も遊びも全て本気なので、1日の終りはだいたい倒れ込んでます。
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