京都祇園祭り_201707
2018年06月23日
祇園祭 (京都)山鉾巡行を歩く
昨年の祇園祭は、友人の紹介で祇園祭 山鉾巡行の「菊水鉾」の撮影班に。
祇園祭の山鉾巡行は前祭と後祭があって、前祭は長刀鉾を先頭に23基、後祭では橋弁慶山を先頭に10基が京都の町中を巡行するんです。先頭の山鉾以外はくじ引きで順番が決まります。

前祭は7/17で、今年は3番目。菊水鉾は主要なコーナーでお献茶を出すのが特長。

所謂VIP的な人にお茶を出すんだけど、あるコーナーでは友人らが集まっていてここだけはやけにアットホームだったり。

四条堺町にくじ改め処っていう場所が設けられけられ、奉行(京都市長)が山鉾巡行の順番がくじ取り式で決まった順番であるか確認をするんです。
相当な重量がある鉾なので、綱を引いている人数も半端ない。

但し、主要なところにキーマンが配置されていて、一番前の曳き手さんなどはフォームのが明らかに他と違います。

近くで見てるとめちゃくちゃかっこいいのが、車輪の周辺で方向を微調整している達人の方々。木の道具でちょいちょい方向修正してるのね。
AIとか自動運転とか言われている世の中で、このアナログの極みがセクシー。
このブルーの指揮官らの合図で一斉に曳き手が動きます
男っぷりという都心部では死語のような世界が、ここでは瑞々しく輝いている。
被写体としても、とても美しい日本の祭
山や鉾が目の前を通るのを見ることができる特等席。
菊水鉾のお献茶の方々の推薦でフォトグラファーを務めさせていただくことができて、

「小川 長楽」の若旦那、弘嗣くんに感謝。

もちろん今年も祇園祭は京都です。
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kyah2004 at 23:41|この記事のURL│Comments(0)
2018年04月12日
割烹たいら (京都)京都に馴染みをもつ愉しさ
京都に限ったことではないんですが、日本各地に”馴染みの店”を持つっていいっすよね。
東京や京都みたいに有力店がひしめき合ってると、ついついコレクターのように新規開拓に力が傾く気持ちもわかるけど、人付きあいと同じで「本当に大事な人」とは、何度も会いたくなるもんです。

レストランとの付き合いもある程度大人になれば、”消費”よりも関係性の”構築”が大事になってくるわけで、残りの人生はそういうお店との関係を何軒作れるかが楽しみ。

ここ「割烹 たいら」は、京都に訪れるたびに寄らせてもらっている日本料理。東京にいると不感症になりがちな四季の機微に、ちゃんと向かい合わせてくれる大事な場所なんです。

そんな気のおけないお店なので、当家ではまりえが一人で訪れたり、時間差で京都入りするときは、ここが待ち合わせ場所だったりします。去年の祇園祭もそんなノリで、前乗りしてたボクは、東京から仕事帰りに京都に来たまりえと「たいら」で待ち合わせをすることに。

夏らしく鱧づくしで、卵のゼリー寄せから、お造り、落とし、にゅうめんまでと多様な表情を楽しみました。

この時期にこんな記事を書いてると、なんだか初夏がすぐそこに来てるみたいに錯覚しちゃいますな(笑)。まだ、鮎を食べていないのに!

そういえば、今年はまだ京都に一度も行けてない、哀しい。

割烹たいら
075-341-1608
京都府京都市下京区仏光寺通柳馬場西入ル東前町401
とはいえ、色々リセットできて、これからが本番!!
↓ ↓

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kyah2004 at 23:59|この記事のURL│Comments(0)
2018年01月08日
大文字に登ろう (京都)
年明けだけに めでたそうな提案を。
この時期の京都旅行はお寺の拝観も寒いので一日にいくつものお寺を廻るのは心が折れちゃいます。そんな時には東山の大文字に登るのはいかがでしょう?
銀閣寺の脇から徒歩で登れるハイキングコース、やけに風情があるのに手持ちのスニーカーでもOKなんすよ。

たまには上から俯瞰してポジションを確認するって大事っすよね。

一年のはじめなので、そんなマインドセットにしてみてはいかがでしょ?
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kyah2004 at 22:06|この記事のURL│Comments(0)
2017年11月18日
宇治川沿いの朝日焼 shop & gallery
遠州七窯のひとつ「朝日焼」。こないだの週末、朝日焼のお茶会「松露会大会」行ってきてメチャ愉しかったのよ。モロッコ、スペインのバカンス直後だったので、五感が日本を欲してたから尚更。
昨年、朝日焼の十六世「松林豊斎」を襲名した後も、当代は色々新しい挑戦を続けていて、今年の7月には宇治川沿いに「朝日焼 shop & gallery」がオープンさせたんです。

オープニングのレセプションは、お祝いに駆けつけた人々でギャラリー内は大賑わい。普段は大きな窓から宇治川を望める大人の癒やしスポットなんだろうな。

写真でみるより遥かに宇治川が真横にある感じで迫力あるし、外のテラスは外国人の方も喜びそう(もちろんオレも大喜び)。


以前のギャラリーは、朝日焼の作品がかなりの数並んでいたんだけど、こちらに移転してからはかなり作品数を絞っていて、スッキリと、よりモダンな魅せ方になってましたね。まりえはまだ連れて行けてないので、一緒にいったらここでゆっくり話を聞いてみたい。

朝日焼 shop & gallery
京都府宇治市宇治又振 67
0774-23-2511
http://www.asahiyaki.com/gallery.php
茶道は世界に誇れる日本の文化で、美しいなとは思っています。とはいえ、日常生活との距離感が大きいのも事実なので、”美しいお茶碗が生活を豊かにする”ってことを、実体験として感じられるようになりたいっすね。
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kyah2004 at 07:58|この記事のURL│Comments(0)
2017年08月02日
祇園祭 (京都)山鉾巡行と歩く
今年の祇園祭は、前祭、後祭ともに終わってしまいましたが、当家は前祭の時に京都入りしていました。写真が多すぎて、アップが今頃に。
数年前から、祇園祭は前と後ろの2回に分かれて(本来分かれていたんだって)、前祭は長刀鉾、後祭では大船鉾が登場します。
今回はオフィシャルカメラマンとして菊水鉾と一緒に山鉾巡行回らせてもらったりと、また一段と深く祇園祭に踏み込むことが出来たんで感激もひとしお。色々、尽力していただいた皆さん、本当にどうもありがとうございます。その巡行中の写真は、また改めて。

旅のメンバーは祭りらしく大所帯で、ずっと京都に来たがってたいつきまんや、前回着物を作ったぐっちーも連れての大人の修学旅行。彼らの反応見てて京都に来るたびに感じてたことが、より確信となった。
やはりこうしたホンモノの日本コンテンツってめっちゃ強いし、2020年のオリンピックの時にこそ、こういうものが求められるんだと思う。

それにインバウンド以前に、ボクら日本人でも東京にいると中々感じることができない、”これぞ日本の美だ”っていう独特の熱気と品格があるんすよね。これが浴びたくて、毎年 祇園祭に通ってしまうんです。
京都にいると、祇園祭にまつわる様々な行事に触れることができるんだけど、観光客だと山鉾巡行、宵山あたりの数日間というのが精一杯でしょう。だとすると、そして、この4つのイベントが、まずは押さえておくべきポイントです。
・宵山(宵々山)の鉾と祇園囃子
・山鉾巡行
・日和神楽
・神幸祭
【宵山】
山鉾巡行の前日が宵山、前々日が宵々山です。山や鉾が巡行を前に完成し、祇園囃子が町のあちこちから流れています。夕方からは烏丸から河原町まで四条通りが歩行者天国になり、露天も並ぶことで、想像の3倍くらいの人出で道が溢れかえっています。特に長刀鉾あたりとかヤバイ。

前祭では、多くの山鉾が烏丸通から西の路地に立っているので、混雑はメインストリートだけじゃなく、その路地はカオス化を防ぐために一方通行になってるので、慣れないと移動は結構手こずります。
そんな路地を塞ぐように立っている鉾は、かなり壮観で見る価値あり。祇園囃子が流れ出したら、目を閉じて空想でタイムスリップしてみるのもいいと思う。

あと宵山の時期は、屏風祭といって、秘蔵の屏風や美術品などを飾り、祭り見物に来た人々が、通りから鑑賞できるようになっているんです。運良く「藤井絞」さんの浴衣を見に行けたので、

こんな外の行列をかき分けて

中へと入れていただきました。

去年、こちらで作った浴衣を着つつ、友人らの浴衣の反物選び。これぞ、まさに大人の修学旅行。

その後は文化財になってる古い町家の川崎家住宅へ。町家見学で賑わってますが、昔のデザインの襦袢も購入できるんです。

風情を楽しみたいのなら、宵山へは浴衣で行くのがオススメだけど、基本めっちゃアツいです。なので、宵山、宵々山両方に行くチャンスあるのであれば、1日は短パン・Tシャツで機動力確保するのがよろしいかと。
一番人気の長刀鉾は、お囃子やってる上にも登れるけど、ここは男性のみ。山鉾によって対応変わるので注意してね。

【日和神楽】
宵山の夜の22:00頃から、長刀鉾や菊水鉾など囃子方のいる山鉾町が、祇園囃子を奏でながら四条のお旅所まで、翌日の巡行の無事を願いにお参りに出向くんです。屋台に太鼓やかねを積んで、お旅所へ向かう「日和神楽」は、個人的には一番艶っぽくて好み。
長刀鉾だけが唯一八坂神社にお祓いとお囃子の奉納に行くんだけど、帰りに祇園の花街を通るのよ。ここではお茶屋さんの前に芸妓さんも出てきて、狭い路地を祇園囃子が埋め尽くすのよ。
数年前に、偶然この日和神楽に遭遇してから、ボクは祇園祭に魅せられっぱなしなんです。

【山鉾巡行】
前祭(さきまつり)では23基、後祭では10基の巡行が行われる。
町のような航空母艦が海に浮かび、音速を超えるジェットが飛ぶ時代にあって、50人くらいの曳き手が高さ25m、12トンの鉾をゆっくり動かしていくというのは、敢えてのアナログ感で贅沢です。
特に角を曲がるたびに行われる曳き廻しなんてものは、贅の極みと言えるんじゃないでしょうか?車輪の下に竹を敷いて、水をかけながら方向転換を行っていく。こんな不便なことを敢えてやるところにも、祇園祭の魅力です。

四条烏丸周辺から四条河原町へ向かい、河原町通を北上して、御池通に出たら今度は西に向かい、狭い新町通を下がるというのが今のルート。
江戸時代は前祭は四条烏丸を出発し、寺町通から松原通を経て烏丸までの巡行で、後祭は烏丸三条から寺町通を経て四条烏丸までだったらしい。
それぞれの鉾や山についての詳しい情報は、このあたりに。
https://www.kyokanko.or.jp/gion/ichiran.html
山鉾巡行は、また改めて書くけど、方向の微調整をするために車輪に木の板を挟み込んだりして「ガッガッ」って音立てるのって、なんだかかつてF1でエンブレかけるときに、耳が割れそうな轟音出してたのを思い出します。
【神幸祭】
3基の神輿が夕方に八坂神社から出て町内を巡行し、四条御旅所に向かうというもの。これも祇園の花街通るとこがアツくて見どころ。神輿の担ぎ手たちは、激流みたいな勢いで細い路地を進んでいくので、これを真横で見てると、かなりの熱気を浴びられます。


一番京都が混む時期のひとつ「祇園祭」でしたが、今回もつまみ細工の「おはりばこ」さんの離れに居候させていただきました。

あまりにも理想的な空間で、一緒に泊まったぐっちーも感激しまくりでしたわ。

旅を愉しむにも体力はベースですね、最近のトレーニングの成果でいつも以上に動けたです(酒さえ入らなければ)
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)