2005年07月18日
シンガポール グルメ編 其ノ六 センソ 〔イタリアン〕
るるぶ系のガイドブックはもとより、
大使館で貰えるガイドブックにもデッカく掲載されているイタリアン。
オサレな店が多く集まるチャイナタウンのクラブストリートにあり、
しかもそのあたりの“顔”的な存在と紹介されている。
モナコのアラン・デュカスや、フォーシーズンにあった
ビーチェ(現在は汐留に移転)でも腕を振るっていた
ディエゴ・キアリーニが総料理長を努める店。
中華のレベルの高さは充分に体験していただけに、
「イタリアンもいけてるんじゃないの」的な期待を
胸にタクシーで向かう。
外は激暑く3歩歩いたら汗だくなので、必死でタクシーから
店を探そうとしたら、思いのほかすぐに見つかった。
レセプションで名前を告げると、こじんまりした
美しい中庭を通り、店内に案内される。
外が眩しいだけあって、店内はかなり暗い印象。
ランチタイムには少し早いせいか、40名くらいは
軽くは入れそうな店内もお客さんはまばら。
リッチそうなビジネスマンのカップルと、
同じくビジネスマンと思しき男性3人組み。
それに日本人女性4人組みが目に入った。
モエをグラスでオーダーし、メニューに目を通す。
ランチコースは比較的リーズナブルでSGD$25くらい。
アラカルトだと前菜、パスタはSGD$20強、メインは
SGD$30ちょい。
基本はこの国に中華を食べにきていることもあり、
他でイタリアンの予定は無い為、迷わずアラカルトで
攻めることに決定。
スタッフの対応はまぁまぁ。
この店に行ったのが旅の3日目で、それまでは特にハイクラスの
店に行ってなかったせいもあり、「ちゃんとしたサービスできるんだ」
と少し安心した。人によって差はあるが、オトナ仕様ではある。
時間と共に席が埋まっていく、後ろには20人くらいの集団が。
あんま料理好きって感じの人々じゃないし、平日昼間から合コン??
さてやってきました、前菜はポモドーロ。
まずは、一口....あ、アレ!?
このトマトなんかスカスカ、妙に塩気が強く全然ウマくない。
これでSGD$20って、ソリャないでしょ...
期待がショックに変わる瞬間だ。
次いで出てきたのがタリアテッレ。
モソっとした食感がショックに追い討ちをかける。
アラン・デュカスのとこで腕を振るっていたなら、せめてソースでも。
と期待したいところだが、特にソースも印象は無い。
やはりランチはグレードを落としているのか?
それにしてもマズイ!!っす。
ワインはバローロとキャンティをグラスで貰った。
グラスはリーデル、量もかなり多めに注いでくれる。
ただぬるいんです、コレ。シンガポールの常温って
30℃越えてますから。冷房で冷えている店内とはいえ
20℃は越えてると思うし、うーん、勿体無い。
メインのラム。
ソースは結構良かったけど、
ラムの臭みがダイブきつく、ラム好きのオレでもちょっと...
ドルチェのティラミスはかなりのレベル、うまい。
外のテラス席に移ったんだけど、かなりいい雰囲気。
暑いけど日陰なので短時間なら問題ない。
生い話ですが、いざチェック。
グラスでシャンパンとワイン1杯づつ、
それに前菜、パスタ(シェア)、メインとドルチェ。
これで2人でSGD$308.日本円にしても2万円強。
うーん....正直この旅一番の外しでした。
シェフのディエゴ氏がランチ時はいないのか、
はたまたシンガポールのイタリアンのレベルはこの程度なのか、
他のイタリアンを廻っている余裕がなかったので、ここで
断言はできないが、そもそもイタリアンの競合店が少ない
ところを見ると、この国ではあまり上質のイタリアンは
期待できないのかも。
またシンガポール行った時にでも、どっか試してみます。
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この記事へのコメント
1. Posted by 焼きそうせいじ 2011年06月24日 00:08
はじめまして、タイからお便りします。海南鶏飯のおいしそうな写真に惹かれてブログをずっと読んでいたら、このイタリアンの記事に出くわしました。
…まるで自分自身の文章かと思うほど、私たちもほとんど同じ体験をこの店でしました。慇懃だが上っ面だけの接客、気の抜けたようなぞんざいな味、そして「こりゃねーだろー」というお勘定…。
何故かこの記事を読んで溜飲が下がりました。俺たちがおかしいんじゃないんだ、と(笑)。ちなみに2010年12月のことです。
それからフラトンホテルは私たちも大のお気に入りです。すでに2回泊まり、三度目を企んでいるところです。値上がりが止まらないのが困りものですが…。
…まるで自分自身の文章かと思うほど、私たちもほとんど同じ体験をこの店でしました。慇懃だが上っ面だけの接客、気の抜けたようなぞんざいな味、そして「こりゃねーだろー」というお勘定…。
何故かこの記事を読んで溜飲が下がりました。俺たちがおかしいんじゃないんだ、と(笑)。ちなみに2010年12月のことです。
それからフラトンホテルは私たちも大のお気に入りです。すでに2回泊まり、三度目を企んでいるところです。値上がりが止まらないのが困りものですが…。