2007年06月30日

Le BISTROT DU 20 (BOURDEAUX)ボルドーのサムライ

du20

前のクソみたいなビストロで、ひどい印象となってしまったボルドーの町。
夜の風は冷たく、飲めないボクでも“飲まなきゃやってらんねーよ”的な
気分で町を徘徊してたんです。

とは言っても、時間もソコソコになってきてるので、ラストオーダーを
過ぎた店が多く、ドアを開けてはフラれ続け、そろそろ体の芯まで
冷え切ってきたなと感じてきた頃。リョージとツヨシさんの背中見ても、
サムライとしての誇りが折れる寸前ですな、ピンチ。
ボルドーの町



そんな時にふと眼に止まった赤い格子のビストロ。
おー、ここならどーだ!? と吸い寄せられるように
ドアを開けたのよ。すると、入口にはカウンター席があって、
飲み直すにはもってこいの環境じゃないの。

カウンターに立っていた兄さんに、「まだ飲める?」的な
ことを聞いたら、「まー、入ってけ」みたいな。
この辺、言葉はあって無いようなもの。
強い気持ちがあれば目とちょっとした動作で
心が通じるんだよな。


で、フリで入ってまたイヤな思いをしたかというと、とんでもない!!
さっきまでのクソサービスが完全に吹っ飛んで、おつりで城が
築けるくらい最高でした。

なんでかっつーと、カウンターに居たこのポールって男が最高なのよ。
イタリア人みたく陽気ないい加減さで客をHAPPYにさせるってわけじゃなく、
むしろ日本人には馴染みあるホスピタリティなのかな。言葉少ないんだけど
すんげー温かくて、もうこの店好きに使えみたいなノリなのよ。
Paul




その上、後ろから不意に聞きなれた声がして、振り返ったら
ソレがなんとツアーで一緒のトールさんなワケですよ。
“後で合流しましょうよ”とは言ってたものの、携帯も
通じなかったので、半ば諦めかけてたところに、
100%の偶然なわけ。

”アレ、ココで飲んでたんですか!?”って、ソリャもう
盛り上がるワケですわ。しばらくすると、トールさんご一行の
ルフトハンザーC.Aチームも降りてきて、カウンターまわりで
自然に酒宴がはじまってね。
遭遇





携帯電話がだいぶ通じる現在だと、こういう感動って
あんま伝わらないかもだけど、たーーーっくさんあるボルドーの
店で、タマタマ入った店での偶然の遭遇。
旅先でのこういう『事件』って妙に印象に残るんだよね。


この旅で一番印象に残った店といっても過言じゃない。
こちらのお店。ボルドーに次回行くときがあるのなら、
どんなシャトーよりも、ここに寄りたい。

んでもって、PAULにこの時の写真を見せて、
感謝の言葉を伝えたいのよ。

この時までに、お礼に一服淹れられるくらいに
なっときたいな。日本好きそーなので、ヤツ。
ドンペリ



Le BISTROT du 20
20, rue des Piliers de Tutelle
05 56 52 49 79
http://lebistrotdu20.fr/



ほんと愉しかったな〜 → blogランキング

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Le BISTROT du 20が、
どーしてこんなにオレらに温かかったかは、
今も良くわからない。

カウンター周りで盛り上がってきてから、
サービスが加速的にヤバくなっていったってのは
あるけど、実際、店に入った最初からすんごい
ハートフルだったのよ。


とりあえづ泡から飲みなおそうかと、オレら4人。
メニュー見てグラスでシャンパーニュ頼んだのね。
フツー、グラスで頼めばボトルより割高じゃない?
なのにPAULは、最初からグラスに並々注いで
きてくれちゃって、グラス4,5杯でボトル空に
なってんのよ。

グラスで頼んでボトルより安かったのは、
人生でコレがはじめて 笑
クーラー





基本、禁煙してるボクですが、飲むと結構
シガー吸いたくなるんです。さすがにいつも
シガー持ち歩いてるわけじゃないんで、
無いときは周囲のヒトからタバコを奪います(スマソ)。


この時も、あまりにいい気分だったんでタバコ吸いたいなーと思って、
”店に置いてある?”って聞いたら、「コレ吸え」と自分のタバコを
差し出すPAUL。“あんた、日本人よりサムライだぜ”と、
思わずまぶたの裏がアツくなっちまったよ。
paulのタバコ





他にも、ちょいと寒くなったので、“コーヒー飲みたいんだけど?”
ってリクエストしたら、「こうやって使えばいいから、好きにしろ」
って、お代はどーーなってんの??
店内





余りにサービスが嬉し過ぎるので、“チップ受け取ってよ”と
渡そうにも全く受け取ろうとしないの、ポール。
「コレがオレの仕事だ」みたいな感じでさ。


コレ書いてたら、あん時の愉しい気分が、
かーなりの鮮度で蘇ってきた。
乾杯





合流してからはブルゴーニュ在住の
トールさんにワインはお任せ。
ドンペリのマグナム探してたけど、
無かったらしく、1999年で改めて乾杯
泡注ぎ




グラスに注がれるシャンパーニュ、
待ちきれない大の酒好き達。
酒惚れ酒惚れツヨシ



あっという間に空になって並ぶボトル達。
こういうpricelessな楽しさにこそ、
お金は払う価値があると思ってます。
ボトル





外は極寒なので、完全防寒で
コーヒーを一杯。(12月初旬のハナシなんで)
コーヒー





翌朝早く、ボルドーを後にしたワレラ。
PAULに会えなかったら、LATOURの洗練さも、
ラフィットの高貴さも、フィジャックの輝きも
半減してたろうな。心から感謝してます。
『Le BISTROT du 20』
店の外



旅は出会いが重要ね → blogランキング

kyah2004 at 22:23│Comments(2)TrackBack(0)France 2006 | フレンチ

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この記事へのコメント

1. Posted by いけむ   2007年07月01日 20:16
PAUL最高!!え〜奴じゃい。
読んでてあったかくなってきましたヨ。

屈辱→再会→勝利なんてフツーないでしょ。
あったまった体と心に、冷た〜いドンペリ君・・
あーおいしそー。

三周年おめでとうございます。
少年ジャンプなら巻頭カラーですね。
こち亀めざしてがんばってください。

写真もスゴイですが、文章がお上手になられ
ましたよね。
ネガな意見をさりげなくオブラートに包んでる
トコとかは、かなりリスペクト。

これからも楽しみにしてまーす。








2. Posted by kyah朕   2007年07月01日 21:32
いけむさん、こんばんは

でしょ、でしょ、PAULめっちゃ えー奴でしょ!!やー、ほんとドラマチックな夜でした。 


お店のサイト見たら、まだポール居そうな感じだったので、ボルドー行かれる際には是非寄ってみてください!


>巻頭カラー
フフ、そーっすね。
表一も狙えますね。


文章ってホント難しいなと、ブログやって
心から思いました。書けること限られてるから
意図してないような受け止められ方もするんでね。

特にネガな意見は傲慢に受け止められないよう、客観性を担保するよう気をつけてるんで(もともと傲慢な部分はどーしようもないけど 笑)、こういうこと言ってもらえると、マジ嬉しいっす。

これからも温かい目でよろしくデス

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