2011年06月05日
ル ヴァンテール (札幌)北海道のプライド

かなりの確立で訪問しているフレンチが「ル ヴァンテール(LE VENTER)」
もっと行ってる気もするけど、今 見つけた過去レポはこちら。
2010年6月 2010年2月 2009年8月 2009年8月
毎回言ってますが、札幌のフレンチレベルはメチャ高く、
ビストロ、ワインバー、老舗のレストランから、グランドメゾンと
選択肢も幅広く、東京と比べれて恐ろしいほどリーズナブル。

観光客に人気なのは、東京でも馴染みのある名店。
ひらまつ系のバエレンタルや、コートドールといった
一軒家のグランドメゾンは、多くの観光客が訪れています。
こちらは2店とも札幌中心部から少し離れた円山に位置していて、
札幌にあまり行ったことないヒトなら、食後に円山公園を散策するのとか
メッチャおすすめ。ある意味理想系のデートだよ、教科書に載るレベル。

でもね、すすきののど真ん中でだって、北海道らしい
抜群のフレンチが愉しめるんすよ。その筆頭がこちら「ル ヴァンテール」。

食いしん坊の旅行者的には、地方に行ったら、
その地方の色を出来るだけ感じたいじゃないですか。
そういうモードだと、バエレンタルは、ちと洗練され過ぎて
一瞬東京にいるのかと勘違いしちゃいます。なんつーか、
しなやかにリングを舞うカウンターパンチャーみたいな
(窓から見える緑とか演出はならではですけど)。
一方、ヴァンテールは、足は使わずに一気に懐に
潜り込んでくる「幕之内一歩」みたいなスタイル。
ハマるとデンプシーロールが炸裂しちゃうんで、
流れに巻き込まれたら、逃げ道ありません。
フルボッコになって、お店を後にすることになります。
今回が、まさにソレ。今までの中で一番キマったかも。

人を、フルボッコにしておきながら、涼しげな顔で
フロマージュをすすめてきますw どんなに腹一杯でも
逃げられません、快楽の罠って恐ろしい…

ル・ヴァンテール(LE VENTER)
札幌市中央区南3条西2丁目KT3条ビル1階(都通り沿い)
011-232-2022
http://www.bistroventer.com/
次回も寄らせていただきます。
季節ごとに表情変わるのも愉しいし、
毎回、お店の細部が進化していくのも
面白い。定点観測しておかないと。
↓ ↓

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*********************
シャンパーニュは、いつもと同様にルイ・ロデレール。
気品溢れるこの香りは、ハレの舞台にふさわしい。

オーナーのマサさん、彼のこだわりが端々に
光っていて、ビジネスの領域を超えちまってないか?
と心配になるようなクオリティ。食材しかり、カトラリーしかり。

まずは、アミューズから。
ホタルイカのマリネ ブロッコリーなどを
あえたチーズ系のソースとともに。
グージェール、右下は子羊のもも肉のマリネ。
どれも抜群に泡に合います。子羊の腿肉をこうして
食べるのは新鮮なんですけど。ホタルイカも仕事が
されたことで、更に違う魅力をみせてくれています。

続いては白ワイン。

あ、あのワインはこのために存在したのね…
まだ、アミューズ2皿目なんですが、いきなりクライマックスの
第一波がやってきました。歯舞のズワイガニを使ったタルタルに、
カリフラワーのムースを加え、上には甲殻類のダシたっぷりの
ジュレが…これはさ、もう感想聞きたくないっしょ?
オレ、生きてて良かった、とかマジメに思ったモン(((( ;゚д゚)))

ハイ、続いてもまたクライマックスがw
どんだけクライマックスシリーズなの??ってくらい
今回のヴァンテールは刺さりまくりました。
来ちゃいましたよ、桜鱒のミルフィーユ仕立て。
中にはサワークリームと山芋が!! そのうえに
キャビアが行列を作っています。手前は春らしく
菜の花のピュレ、その左にはレモンのピュレも。
ガルニがまた洒落ていて、ハッサクと大根という組み合わせ。
桜鱒の脂が痺れまくりってのは、容易に想像が
つくと思いますが、山芋もメッチャいい仕事してんのよ。
ちょっと脂が重く感じたら、菜の花のピュレがしっかり
バランスとってくれます。更に秀逸なのがガルニのハッサク。
見事にリセットかけてくれるんだよね。これが無かったら
途中でちょっと重さが気になるかもなんだけど、おかげで
最後まで息継ぎすることなく走り抜けてしまいました。

パンも美味。

当然のクリストフル。

店内は明るいタッチのモダンなトーンで統一されている。
クラシックなお店にありがちな威圧感は無いので、結構
若い人でも入りやすいと思うよ。

そうこうしてるうちに、お魚料理がやってきました。
初めて聞きました、鹿児島の「鷹の羽鯛」。
これををグリルしてます、磯の香りが特長的。

ソースはバルサミコと香草のソースの2種類で。
ガルニは菜の花と紅芯大根。オレ好みの苦味系なアクセント。

グラニテも、全く手を抜きませんね…
おかげで、意識を飛ばす隙がありません。
(つか、来る前に3時間くらい昼寝してたしw)

ここでも、またルイ・ロデレールが。
贅沢ぅウウウ('▽'*)ニパッ♪

さて、最後に向かって赤行きますか。

こちらは、3歳の牝鹿です。右側がロース、
左側がヒレ肉だそうで。ソースは赤ワインと
黒胡椒のソースポワブラード。スパイシーな
ソースで、肉の魅力が引き立ちます。
スプーンの上には、口直しでハスカップが。
ガルニにはリンゴのソテーのほか、ごぼうと
人参のあいのこみたいなパスニップなるものも。

これも、相当美味しかったなァ…火入れも抜群。
最近小食なオレは、メインの頃にキャパオーバーに
なりがちなんだけど、この日のポーションは、
ほんとピッタリで、肉を食べ終った瞬間に、
「もう、食えンわ…」と溜息が漏れました。

フロマージュも、しっかり揃えてます。
わずか30席のレストランで、妥協無く
揃えているのも素敵です。オーナーの
マサさんの美学ですな。


お腹に余裕あれば、もうちょい盛りたかった
ところですが、相当ヘロ酔いだし、このくらいで
勘弁してくださいとww

やー、でもデセールは見事に別腹ですよ、オレは。
苺のシャーベットの上に、サバラン、更に挟みこむように
上にはヨーグルトのシャーベット。こう書くと「ふーん」
って反応が予想されるんだけど、これまで食べたデセール
の中でも、かなり印象に残る逸品だったよ。大好きな
サバランがこんな風に化けるとは…みたいな。
前に食べた蜂蜜のソルベにシャンパーニュを合わせた
アレに肉薄するくらいのパンチ力持ってました。

食後のコーヒーも、ちょっとコレ遊びすぎでしょ…
一脚10万円は軽くオーバーしてきそうな、強者が出てきました。
こういう美しいものを見てると、ほんと幸せになりますね。
最後までワンダーランドな、今宵のヴァンテールでございました。
マサさん、ジローシェフ、サービスの皆さま、本当にありがとうございました。

ちなみに、これでサービス料ナシですから。
↓ ↓

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シャンパーニュは、いつもと同様にルイ・ロデレール。
気品溢れるこの香りは、ハレの舞台にふさわしい。

オーナーのマサさん、彼のこだわりが端々に
光っていて、ビジネスの領域を超えちまってないか?
と心配になるようなクオリティ。食材しかり、カトラリーしかり。

まずは、アミューズから。
ホタルイカのマリネ ブロッコリーなどを
あえたチーズ系のソースとともに。
グージェール、右下は子羊のもも肉のマリネ。
どれも抜群に泡に合います。子羊の腿肉をこうして
食べるのは新鮮なんですけど。ホタルイカも仕事が
されたことで、更に違う魅力をみせてくれています。

続いては白ワイン。

あ、あのワインはこのために存在したのね…
まだ、アミューズ2皿目なんですが、いきなりクライマックスの
第一波がやってきました。歯舞のズワイガニを使ったタルタルに、
カリフラワーのムースを加え、上には甲殻類のダシたっぷりの
ジュレが…これはさ、もう感想聞きたくないっしょ?
オレ、生きてて良かった、とかマジメに思ったモン(((( ;゚д゚)))

ハイ、続いてもまたクライマックスがw
どんだけクライマックスシリーズなの??ってくらい
今回のヴァンテールは刺さりまくりました。
来ちゃいましたよ、桜鱒のミルフィーユ仕立て。
中にはサワークリームと山芋が!! そのうえに
キャビアが行列を作っています。手前は春らしく
菜の花のピュレ、その左にはレモンのピュレも。
ガルニがまた洒落ていて、ハッサクと大根という組み合わせ。
桜鱒の脂が痺れまくりってのは、容易に想像が
つくと思いますが、山芋もメッチャいい仕事してんのよ。
ちょっと脂が重く感じたら、菜の花のピュレがしっかり
バランスとってくれます。更に秀逸なのがガルニのハッサク。
見事にリセットかけてくれるんだよね。これが無かったら
途中でちょっと重さが気になるかもなんだけど、おかげで
最後まで息継ぎすることなく走り抜けてしまいました。

パンも美味。

当然のクリストフル。

店内は明るいタッチのモダンなトーンで統一されている。
クラシックなお店にありがちな威圧感は無いので、結構
若い人でも入りやすいと思うよ。

そうこうしてるうちに、お魚料理がやってきました。
初めて聞きました、鹿児島の「鷹の羽鯛」。
これををグリルしてます、磯の香りが特長的。

ソースはバルサミコと香草のソースの2種類で。
ガルニは菜の花と紅芯大根。オレ好みの苦味系なアクセント。

グラニテも、全く手を抜きませんね…
おかげで、意識を飛ばす隙がありません。
(つか、来る前に3時間くらい昼寝してたしw)

ここでも、またルイ・ロデレールが。
贅沢ぅウウウ('▽'*)ニパッ♪

さて、最後に向かって赤行きますか。

こちらは、3歳の牝鹿です。右側がロース、
左側がヒレ肉だそうで。ソースは赤ワインと
黒胡椒のソースポワブラード。スパイシーな
ソースで、肉の魅力が引き立ちます。
スプーンの上には、口直しでハスカップが。
ガルニにはリンゴのソテーのほか、ごぼうと
人参のあいのこみたいなパスニップなるものも。

これも、相当美味しかったなァ…火入れも抜群。
最近小食なオレは、メインの頃にキャパオーバーに
なりがちなんだけど、この日のポーションは、
ほんとピッタリで、肉を食べ終った瞬間に、
「もう、食えンわ…」と溜息が漏れました。

フロマージュも、しっかり揃えてます。
わずか30席のレストランで、妥協無く
揃えているのも素敵です。オーナーの
マサさんの美学ですな。


お腹に余裕あれば、もうちょい盛りたかった
ところですが、相当ヘロ酔いだし、このくらいで
勘弁してくださいとww

やー、でもデセールは見事に別腹ですよ、オレは。
苺のシャーベットの上に、サバラン、更に挟みこむように
上にはヨーグルトのシャーベット。こう書くと「ふーん」
って反応が予想されるんだけど、これまで食べたデセール
の中でも、かなり印象に残る逸品だったよ。大好きな
サバランがこんな風に化けるとは…みたいな。
前に食べた蜂蜜のソルベにシャンパーニュを合わせた
アレに肉薄するくらいのパンチ力持ってました。

食後のコーヒーも、ちょっとコレ遊びすぎでしょ…
一脚10万円は軽くオーバーしてきそうな、強者が出てきました。
こういう美しいものを見てると、ほんと幸せになりますね。
最後までワンダーランドな、今宵のヴァンテールでございました。
マサさん、ジローシェフ、サービスの皆さま、本当にありがとうございました。

ちなみに、これでサービス料ナシですから。
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ル・ヴァンテール (フレンチ / すすきの駅(市営)、すすきの駅(市電)、豊水すすきの駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
昼総合点★★★★☆ 4.5
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この記事へのコメント
1. Posted by むむむっ 2011年06月05日 23:45
以前と比べて写真がノイジーですが、もしかしてカメラ変えました? コンパクト?