2013年05月15日

京都 2013 都をどりと工房めぐり

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この1年間で京都には かなりの回数
訪れていて、今回の旅で7回目。


ヘビロテのきっかけとなったRYOや若旦那衆、
芸姑ちゃんをはじめカワぃ子ちゃん達のおかげで、
ディープな京都、スッピンの京都など、AWAYの
観光客のままでは見れなかった、色んな表情の
京都を垣間見させてもらうことが出来た。
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そんな風に自由に京都通いさせてもらってたんで、
たまには奥さまにもガイドBOOK的な観光じゃなく、
オレが魅せられてきたものを伝えたいなと。
それが今回の旅を企画した理由。



前にまりえと一緒に京都来たのは3年半くらい前
その時は柊家に泊まったりして、のんびり冬の
京都を観光してたんだよね。
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それはそれで楽しかったけど、今と比べるとだいぶ他人行儀な
京都だったので、ボクが”今”好きな京都を、4つの切口で
楽しんでもらうことに。



ひとつめが『伝統工芸』に触れてもらうこと。
ショップと工房が一体となっているとこがわかりやすいなと思って、
茶筒の「開化堂」、西陣織の「細尾」、窯元の「朝日焼」を回って。

「開化堂」のキャップは、東京でも一緒にメシ食ってるから
一番入りやすいな...と初日にセッティング。写真では茶筒を
見せてたけど、生で作品を見るとやはり感動の純度が増すし、
工房に入って製作のプロセスや想い、息づいてきた歴史に
触れて、ますます作品に愛着が湧いたようで。
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西陣織では1200年以上の歴史を有するオートクチュールが
紡ぎだしてきた品格と艶の凄みに触れ、朝日焼では自ら
陶芸体験をすることで、今までとは違う京都を感じて
もらえたと思う。
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こうやってストーリーを共有してから、”夫婦で一緒に家で使う
作品を選ぶ”というのは、とてもナチュラルな流れだし、
本当の意味で贅沢な旅だなって思わない?






ふたつ目は京都ならではの『伝統芸能』を。
ちょうど京都入りした日が祇園甲部「都をどり」の千秋楽。
去年「鴨川をどり」を観に行って、舞台の楽しさもさることながら
花街のをどりで季節を感じるなんて、「ここは、どんだけお洒落
過ぎる町なんだ!」って衝撃を受けたんでね。芸姑さん達が
舞う舞台は、期待以上に華やか。仕事してる時の彼女らには
ほんとリスペクト。
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三つ目は、空気感を重視した寺院めぐり。
メジャー寺院は、メジャーたるべき引力を持ってるんだけど
そういう場所は、わざわざボクがエスコートしなくても
まりえだけで訪れることが出来る。

青蓮院門跡の朝は、天気も恵まれて静かな空間が
最高に気持ちよかったし、RYOに紹介してもらった
妙心寺の春光院では、副住職さんに案内いただいて、
貸切で庭や屏風絵を楽しめた。
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自分の感性でお寺を感じるのも好きだけど、
その寺院の方に、案内いただくのって全然
見えてくるものが違うので面白い!

この一年、そこそこ寺院の数は回ってきたので
次からは掘っていくのがボクにとってもテーマになった。





4つ目は、当然『食』の切口からのアプローチ。
ここんとこ、毎回寄ってる祇園のおでん「おいと」や、
割烹の「阪川」といった名店もおさえつつ、
普段着使いのブラッスリーやおばあちゃんが
ひっそり作ってるお菓子やさんとか、ローカル
視点も交えながら。
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短期間の滞在なので、コントラストを強めに
セッティングすることで、それぞれの魅力が
際立っていく。

極めつけは、京都の若旦那衆とのグダ呑み。
これまた、昼間とのコントラストが...ね 笑


つー感じで、まりえも本当に愉しかったみたい。
京都の仲間たち、みんな ありがとう!! 
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皆さんも一般公開されてる場所だけじゃなく、
普段は入れない工房やお寺に訪れるみたいな
京都の過ごし方って興味あります?

これは個人的な『楽しかった旅のメモ』というだけではなくて、
ある程度のヒトに刺さるなら、こんなエッセンスを取り入れた
旅も創っていきたいという「GO ON」の想いにつながっている。

クリエイティブユニット「GO ON」は、発足から半年で、
上海のデザイン見本市を皮切りに、パリコレのインテリア版
ともいうべきメゾン・エ・オブジェや、ミラノサローネに出展し
海外からあつい注目を集めてきた。

実はそんな彼らの次のプロジェクトが「GO ON Travel」。
紋切り型の単なる観光ではなく、点と点になりがちな旅を
文脈化することで、限られた時間を最大限バリューアップ
しようという試み。このあたりも海外からのお客さんに
どう魅せるか、という彼らのセンスが活きてきます。


今までにない京都が見たいというヒトは、「GO ON TRAVEL」へ。
事務局につなぐので自分だけの旅をメイクしてみませんか。
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今回の旅は3日間。

朝、東京を出て京都には結構早めの時間に到着。
ウェスティンに宿泊だったので、荷物は駅で
預かってもらい、そのまま部屋まで運んでもらえる。

早朝から開いているお寺は限られているので、
開いてる場所からまりえが選んだのは「東寺」。
雨が降ってたので、庭を歩くよりも建物内で
じっくり仏像に向かえる場所のほうが
良かったので、いい選択だったね。
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自分が雨に濡れるのはイヤだけど、雨をまとった新緑は
瑞々しく、お寺の重厚な木の色と見事なコントラスト。
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続いて向かったのは五条大橋の近くにある
高級茶筒の「開化堂」。ギャラリーを見て
ひと通り説明を受けてから、工房の中の
見学をさせてもらう。



ベースとなる金属の板をカットするところから、
専用の道具で丸めていく技、ハンダゴテで
筒にするところや、色付け、磨きなど一連の
プロセスをダイジェストで案内してもらう。

見るだけじゃなくて、どういう部分が難しいとか
昔と今の違いとか、そういう解説が聞けると
より作品に対して愛着が湧くんだよね。

鑑賞物としての見方から、自分の道具として
見るように変化していくのよ。
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以前から、開化堂のものは欲しかったんだけど、
実生活での活躍のシーンが少ないと勿体無いじゃん。
そういうの選ぶには、やっぱ奥さまの目が必要だよね。


帰り際に、キャップがプレゼントしてくれたのが
近くでおばあさんが焼いてる蕎麦せんべい。
こーいうの、めっちゃ刺さる!!
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ちょうど昼時になったので、祇園の「おいと」へ向かう。
ところがお店の前に行ったら掃除してて、あいにく
火曜日と水曜日はランチが定休日とのこと。



「あちゃー」っと思った瞬間、さっき開化堂で
キャップが言っていた話を思い出す。
Londonの料理家のNigel Slaterさんも
お気に入りという祇園の「なか原」。
確かランチもやってるって言ってたような...


速攻でキャップに確認取りつつ、お店に
電話したら当日ランチでも入れると。


場所は祇園の八坂神社から至近なんだけど
「ここって通れるの?」的な細い路地を
すすむと見つかるその名の通り隠れ家。
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お昼のコースは3500円くらい。
丁寧に作られた料理が、体に染みわたる。
京都で日本料理といっても、特にランチは
ハズすとこは思いっきりハズすので、
当日入れる良店をみつけたのは大収穫。

あー、初日からランチ難民にならなくて良かった...
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祇園なか原
075-551-5215
京都府京都市東山区祇園町北側286-5





ランチ後は、祇園を少し歩いて、知恩院まで
足を伸ばしつつ、ホテルにチェックイン。
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夕方からは、「都をどり」観て、そのまま
夕食「阪川」という流れなので、スニーカー
を脱ぎ捨てて、適度にドレスアップ。




京都には上七軒、祇園甲部、祇園東、嶋原、
先斗町、宮川町と6つの花街があり、春には
4つの花街で舞踊公演が開催される。
「都をどり」は祗園甲部によるもの。

会場は祇園の花見小路の奥にある歌舞練場、
千秋楽の最終公演に滑り込み。芸姑さんが
点てたお茶をいただけるチケットだったので、
公演前には立礼式のお薄を愉しんでからという流れ。
会場にスッと入るより、こういうアクセントが
あるだけで、スイッチの入り方 違うんだよね。
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席は前から4列目。友人の芸姑ちゃんも4,5人出てて、
舞台の上ではさすがプロの顔。昨年観た「鴨川をどり」
よりも、華やかで艷やかっすね、こっちは。
0510京都4月-23




「都をどり」を観た後は、歩いて「阪川」へ。
華美さは控えめで、ご主人を中心とするサービスは爽やかで自然体。
焼き場前のカウンター席に座り、コースで流れに身を任せる。
最高級の素材を使っているというのもあるが、さりげない風にみせて
とんでもない爆弾を一皿一皿に仕掛けてくる。派手じゃないのに
存在感あるヒトって余計目立つじゃん、そういう感じ。
最初から最後まで、息をつかせない展開だったけど、
中でも七厘で焼かれたとり貝が衝撃でした。
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阪川 (さかがわ)
075-532-2801
京都府京都市東山区祇園町南側570-199




初日から、かなり贅沢な京都モード作ったので、
その流れを活かしつつ、かつすぐ寝れる場所で
1日を締めたく、ホテルのBARに行ってみた。


同じ京都でも、HYATTリージェンシーのBARみたく
トガってはいないけど、落ち着いた雰囲気。
RYOとカオリンと合流して和やかに初日の幕を下ろす。
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翌朝は、ウェスティンから歩いてすぐの「瓢亭」で朝粥。
ベタだけど、あんまし京都の朝ごはん情報知らないんで。

内容は悪くはないけど、「阪川」の余韻が残ってるうちに行って
しまうと、ギャップが大きくて ちと勿体無かったな。

体に優しい展開だし飲み過ぎの翌日にはホント素晴らしい朝食。
ただ、差し込む位置を間違えた、反省。
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瓢亭 別館
075-771-4116
京都府京都市左京区南禅寺草川町35
http://hyotei.co.jp/





この日はチャリを借りての京都散策。
向かった先は二条城、龍馬伝でやってた
二の丸御殿の大政奉還の間とか、今見てもあがるね。
ここは二条城内の清流園を望める茶室「和楽庵」
0510京都5月-33




お昼も近くなったので、黒メック(ル・プチ・メックの2号店)
美味しそうなパンを差し入れに買いつつ、「GO ON」メンバーが
ミーティングをしている西陣織り細尾のショールーム
House of Hosoo」に向かう。


超強力な京都コンシェルジュを囲んで新プロジェクトに関する
ミーティング。そんなのにもふらっと同席しつつ、ランチの後は
若旦那(昼間バージョン)に説明してもらいながら、工房や
ショールームを見学。何回か聞いてるけどオモロいなぁ、やっぱ。
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MONOCLEをはじめ、海外メディアメディアへの露出が急増してるけど、
ついこないだ(5/11)「たけしのニホンのみかた」にも出てたね。




ランチはショールーム近くの多伽羅で牛たたき丼を。
今まで、近くに惹かれる店少なかったんだけど、
最近かわいいカフェとか増えてきたね。
0510京都5月-35

多伽羅
075-417-0885
京都府京都市上京区大宮通元誓願寺下ル北之御門町569
http://takara-kyoto.com/




「GO ON」メンバーの紹介で妙心寺の春光院へ。
一般公開はされてないけど、外国人向けの
宿坊を運営してたり新しい挑戦を続けている。

海外生活も長く、クレバーな副住職の川上 全龍さんに
お寺の中を案内してもらったんだけど、これがメッチャ面白い!

こちらは、美しく手入れの行き届いた方丈前庭「伊勢神宮の庭」、
他の観光客が視界に入らない自分たちだけの空間ってほんと贅沢。
自然光の中、保存状態のいい屏風絵とじっくり座って向かい
合ったりと、求めていた京都がここにありました。
0510京都5月-44




真っ赤に咲き誇る霧島つつじを、あのペラッとした古いガラス越しに
見るのってノスタルジックでなんかいい。
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こちらは「GO ON」夜の部、
お見せ出来るのはこの辺まで 笑
0510京都5月-50






最終日は、青蓮院門跡の朝散歩から。

早めの時間だと、こうして半ば貸切の
ような空間に出逢うことが出来る。
清々しぎて笑みがこぼれてくる。
0510京都5月-51




顔が必要以上に丸く見えますが、カメラとは
時にそういう切り取り方もするもんですw
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散歩から戻ってチェックアウト後に向かったのが、
初日は休業日だった祇園の「おいと」。

夜は、一見さんお断りのお店だけど、ランチは
並べば誰でも絶品のお出汁のおでんが楽しむ
ことができる。相変わらず牛すじ大根、ハンパねーや。
0510京都5月-62

おいと
075-561-3575
京都府京都市東山区祇園町北側253





祇園から、京阪電車で30分ほどの宇治へ。
宇治の駅から、川沿いに気持ちよく散歩していると
5分ちょいで「朝日焼」の窯元に着く。

朝日焼は小堀遠州から指導を受けた遠州七窯、
茶人や大名からも愛され続けてきた歴史ある窯元。

手前のギャラリーで、若旦那と雑談しながらお茶を
いただいたんだけど、さりげなく淹れてるのに
メチャ美味しくて驚く! 

こっちが驚いてても、「普通ですよ」的な反応だったけど
ほのかな甘さや余韻の上品さが際立ってたなぁ。
0510京都5月-65





これが、朝日焼の窯。
昨年の備前焼にの窯元訪問に続き、
G.Wは窯元めぐりがトレンドらしい(オレの中でね)
0510京都5月-74


体験の陶芸教室の後は、しばし宇治を散策。


こちらは、朝日焼の少し先にある興聖寺。
川沿いから坂をのぼる参道は、もみじのトンネルになっていて、
新緑に心が清められる。紅葉の時期とかは更にヤバそうだね。
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川を渡ったところには修復作業中の平等院がある。
(この写真は平等院側から撮影したもの)

今は皮をかぶってるんで期待しないで入ったんだけど、
併設のギャラリーがメチャセンス良く、SHOPで売ってる
アイテムもセンスがいい。どうやら息子さんに建築家の
方がいるらしく、その方の感性が生きてるっぽい。
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夕食は平等院の表参道にあり、個室からは宇治川も望める
京懐石のお店「竹林 あさぎり店」へ。この流れいいね。
早めの時間に入れば、中盤戦くらいまで部屋の窓から
宇治川の景色を楽しめた。
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竹林 あさぎり店
0774-21-7039
京都府宇治市宇治蓮華21 平等院表参道北門前
http://chikurin-kyoto.com/





新幹線に乗る前に、祇園の「クレープ」で
ホットケーキを。これが好きなんだな…オレ。
0510京都5月-85

Krepe
075-532-2828
京都府京都市東山区四条花見小路西入ル北側 井澤ビル5F
http://www.ksix.jp/krepe/






冒頭にも書いたけど、京都にヘビロテするようになって1年。
シンガポールから帰ってきたRYOが京都に住んでるって
いうから、G.Wにふらりと一人で遊びに行ったんだけど、
そこから”縁”がぐぐっと深く広くつながっていいて。
その時、京都から帰った時に漠然とだけど”日本の美の
情報発信に関わっていきたい”と想ったのね。

その時の、気持ちはグラグラしないようにカタチに
しておきたくて、このブログにも書いておいた



したら、その秋に伝統工芸を海外に向けて発信するプロジェクト
「GO ON」が立ち上がり、この時の縁でちょっとは情報発信に
関わってきた。ほんの入口に立ったにすぎないけど、まさに言霊。


今はまだ、ボクは周囲のサポーターの1人に過ぎない。
でも、海外から高い評価を得ることができた「GO ON」を、
どうやって展開していくかは、自分のことのように考えている。

日本文化も京都のことも、たいして良くわかってないAWAYの民だけど、
だからこそ出来ることがある。それを友人のRYOが身体をはって
示してくれているので、グズグズしてるわけにはいかない。
オレはオレが出来る事をやっていこう。
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この記事へのコメント

1. Posted by 東京の細尾   2013年05月21日 22:41
いつも楽しく読ませていただいています。
わたくし、東京の細尾でございます。
記事にもあるように、京都細尾が頑張っているので、うれしく思います。
(もちろん細尾家の本家分家の関係でございます。)

我が家も、日本の伝統「着物」をこれからどうやって残していくか、京都ほどではないですが、あれこれ企画開催しております。
(お茶会はもちろん、源氏物語の会、老舗寿司屋とコラボの新内の会などなど)

こじんまりした我が家(我が店)ですが、京都なかひがしさんや、京都未在さんを造られたデザイナーさんに造っていただきました。
何かのご縁でお会いする機会があるといいですね。

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