2018年04月04日
HIBANA (荒木町)大人の大人による大人のためのワインバー
大人の町 荒木町にひっそりと佇むワインバー「HIBANA」。
紹介制でクチコミサイト禁止と、昨今の実力店らしいスタンスも好み。

かつて記念日を中心に通っていた表参道「フェリチタ」(現在はクローズ)の支配人 永島さんのワインバーゆえ、ワインセレクトは言うに及ばず、ホスピタリティ、空気づくりも間違いない。

壁の石がやけに艶っぽかったり、蓄音機の音で映画のような時間に引き込まれたりと都会のど真ん中でリラックス&ラグジュアリーな異空間にエスケープ。

実力派の造り手のビオをはじめ、「え、あのエリアでこんな旨いワイン作ってるの?」なチンクエテッレの極旨の白があったり、バローロのキナートをロックで出してきたりと料理がなくてもイタリアのワインをじっくりと堪能できる。

取材用のアンティークウオッチを引き渡すついでに、アンティークのメガネや指輪を肴にワインが進む。

タイミングタイミングで、気分にピッタリのワインが出てくる幸せ。

気づいたらあっという間に3時間という抜群の居心地の良さ、自分へのご褒美に相応しい夜。

HIBANA
紹介制
03-6380-5375
東京都新宿区荒木町3-6 第3ハルシオン 3F
https://www.facebook.com/hibanainfo/
思わず四谷三丁目に引っ越したくなりましたわ。
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オッサンはオッサンにふさわしく、だんだん町の好みも変わっていきます。
中学生ぐらいからの変化で言うと
原宿 → 渋谷 → 横浜 → 青山→ 恵比寿 → 西麻布 → 銀座 → 神楽坂/荒木町 てな感じでしょうか。
神楽坂/荒木町は開拓できてない分、未知数のワクワク度が盛られています。

訪問頻度も低いので、どこまで正確かわからないけど、荒木町はうるさい子供もいないし、無駄にギラギラさせてる感じがない。価値のわかる大人が適正な価格で遊んでるイメージ。
少なくとも『HIBANA』は、そうした荒木町を体現しているBARでした。

一杯目の発酵の仕方に特徴があるビールからしてドンズバ。いやー、うまひ。


まりえは、シャンパーニュでスタート。泡モノはやはり、ね。お酒のアテはフェアトレードのシチリア産のチョコレート。

これが実にワインとマッチするんですわ、邪魔しないの。

ここから続けて白ワインを2杯。

一杯目は、比較的ディープさを感じさせないタッチのビオで、それでも時間とともにエロさを増してくる。


二杯目の白は、更に攻めたアプローチで、でもしっかりと品というか格を感じさせるワインなのよね。

締めに選んでもらった赤ワインは、料理と合わせたら負けるかもしれない。でも単品としての魅力が素晴らしかった。

ブルゴーニュのような華やかさや押し出しもないけど、ただただ実直に旨さを極めたタイプ。

軽く食事は済ませてきて、あとはワインと会話しながら軽く3時間。コース料理を食べてるかのようなエア ペアリング。

ちなみに、こちらがまりえの流れ。シャンパーニュの後はパオロ ヴォドピーヴェッツのヴィトフスカ2013 。そりゃ、旨いですがな、王道の流れ。

からのチンクエテッレは中々の驚きでした。ガブ飲みワインしか作ってないと思ってたエリアなのに、あることにはあるんすね。

Luciさんに、自分のヴィンテージサングラスをしてみてもらったら、自分より似合っててちとジェラシー。人にかけてもらうと、その眼鏡の雰囲気がより客観的に判断できていいっすね。

この優しさ溢れるシルキーなテクスチャのワインは、お疲れのLuciさんへの癒やしになったことでしょう。

Luciさんの〆はまりえがロックで飲んでいたバローロのキナートをストレートで。

自宅からのアクセスがいまひとつなので、つい初訪問が遅くなってしまったけど、やはりここはなにか大事な日に訪れたくなる引力がありました。

永島さん、やっぱスゲーっす。
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