2018年10月17日
久遠の空 (中野)豚の一頭食い
豚のホルモンを、頭から(脳みそ)から直腸(テッポウ)まで余すことなくいただける中野「久遠の空」。

レバー塊焼きの火入れも素晴らしく、和、フレンチ、カレー、イタリアンなどさまざまな料理のエッセンスを取り入れたバラエティ豊かなコースは圧巻。
全部で40種類くらい食べたでしょうかね? 途中からカウントやめました(笑)
ゆえに、単に”焼きとん屋”といってしまうとイメージが遠く、豚の一頭買いレストランとでも言う方が、まだ近い印象な気がします。

大麻の花やシナモンといった薬膳のリキュールが豊富に揃っているのも魅力。

オーナーのキャリアやキャラクラーもユニーク。
店内は緑に溢れていて、自由に動き回る猫もかわいい。

ボクラが訪問した時は20人で3万円くらいの一頭まるごと内蔵コースだったんだけど、直後に値上がりして5万円くらいになったらしい。値上がりしたところで、1人あたりの支払いは5000円くらいなので、このボリューム食べたら体感値では、まだまだオトクです。
久遠の空
090-2224-0170
東京都中野区中野3-48-14
https://www.facebook.com/nakano.kuwon/
うーん…、体調が戻らん

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中野の駅から歩いて5分くらい。店内はサスティナブルっぽさを感じる緑の多さ。
レストランのスタンスや流通についても一家言持っている風のシェフなので、最初はめんどくさいとヤダなと思ったんですが、豚の内臓の説明とか、それにまつわる流通の話は極めて明快で、自分のポリシーに忠実な表現者なんだなと印象が変わりました。
血が通う臓器は紅い
消化系は白い
肩から上はカシラと呼ばれていて、こめかみ、頬肉と繋がってる。白いモツは茹でているとのこと。というのも菌が食べちゃうのですぐに火入れしないとダメだそうで。
豚は牛と違って胃袋はひとつ。ガツと呼ばれていて、下のほうがガツしん、ココが旨い
小腸大腸使えない、なぜならウンコ臭いから(笑)。直腸は掃除済みで、昔の火縄銃みたいでテッポウという。
脾臓についてるのが、アミアブラ。コブクロは子宮のこと、伸び縮みするからコリコリ。
そうそう、豚さんって意外と細マッチョ。体脂肪8%-15%なんですって。
と、話は興味深いのですが、集合してからここまで1時間。さすがに腹が減ってきます。

アラカルトのメニューもあるみたい。
さ、いよいよ始まります。
まずはレバーから。レバーってデカイんです!!
フレッシュで甘い。トロンとした食感で弾力も強め。臭みはなくいいキャラ立ち

レバーのサラダ。葉っぱも大胆に。
上のお肉は甘い味付け。
ガンガンに丸い物体が焼かれています。
パテカンのカツレツ。ナシのアクセントが中和。かほりが凄く立つ!
脳みそ。白子っぽくそんなに羊とかと印象はかわらない
味噌ダレの甘さと脂の味わいと葉っぱのバランス。
焼き固めたゼラチンもち脂。
ラベンダーのアイスが中和。
こんなにも香りが立つのは何故
ラベンダーの苦味が脂を切る
ラベンダーのアイスが中和。
こんなにも香りが立つのは何故
ラベンダーの苦味が脂を切る
白ガツの梅山椒。食感がコリコリコリコリ
コブクロに人参の新芽を。歯ごたえが長く続く。
どんどん焼かれます。
モノによっては、テーブルに2皿か3皿で。
ハツモトはブラッククミンと。歯ごたえの気持ち良さが際立つ。
タン刺しは、やっぱ牛と似てるね。
シキンはコリコリ。中に詰まってる感
タンカルビ、キタアカリのピュレと共に。タンらしい脂の味が広がる。
もずくの中に、大動脈が埋まっています。文字にするとシュール。
タンと鰹の酒盗
クロガツと野菜。クロガツの歯ごたえが強うてビビるわー
このあたりからメモもぐちゃぐちゃ(笑)
生姜とレバー団子。ふわふわで好き
こめかみはアボカドとキウイで。
コブクロ
塩きいてて後半ほどける
塩きいてて後半ほどける
直腸の上から15cm、脂の甘さ
このあたりは、ひと串を皆でシェアしてなんとか食べ切ってました。
コメカルビってコレかしら。こめかみと頬の間。時が時なら天下とれる旨さ。ただ、この時は脱走したいくらいの満腹度。
とまぁ、記事を書くのも途中で息切れしたし、食べてるときも後半はいくさでした(笑)。とはいえ、もうちょい少量の会のときに、是非再訪したいオンリーワンのレストランでした。