2019年02月15日
のどぐろの中俣(築地)最高ブランドの紅瞳を原始焼きで
高級魚として知られている「のどぐろ」だけど、よく知られてるのって北陸で見かける小さな干物だったりしません?
もちろん、干物も悪くはないけど、ボクは炭火焼が一番好き。そして炭火焼きにするなら、デカい個体が旨いんです。食べ比べてみたことあるんだけど、圧倒的でした。
更に言うと、炭のまわりに串刺しを立てて焼いた原始焼が頭一つ抜けて美味しいのよ。皮はパリッとしつつ、遠赤外線で身がふわっふわになるし、脂のジューシーさも心地よく、”これぞ、のどぐろ”という仕上がりに。
ここは、のどぐろの専門店『のどぐろ 中俣』。銀座に何店舗かあるけど、築地店は店のつくりもいいし、原始焼きで食べられるから、焼きを食べたいときには迷わずここに。
他の店舗では、刺身やしゃぶしゃぶ、炊き込みご飯といった「のどぐろづくし」コースなんかもあるんで、気分やシチュエーションによって使い分けている。
築地店は質のいい大人の居酒屋的な使い方が似合う。この刺身の盛り合わせは、のどぐろの炙り、白魚、大間のまぐろなど入って1人1000円くらい。価値のわかる大人にはわかるパフォーマンスの高さ。ゆえに、店内はいついってもだいたい満席。
この日は下仁田ネギなんかも入ってたのでオーダーしてみた。これも炭火で焼かれて出てくるんだけど、シンプルでめちゃ旨い。トロントロンで甘いのさ。
ちなみに、中俣で使ってるのは、のどぐろの最高級ブランド対馬の紅瞳。そもそもブランド化されているのは紅瞳のほかに島根の「どんちっちのどぐろ」くらいらしく、高級魚の割にブランドが確立されていない印象。
ま、のどぐろ自体が充分ブランド化してるから、そこまでブランディングに力入れなくてもいいのかな。
のどぐろの中俣 築地
03-6264-7187
東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座 106
換気扇の調子が悪かったのか、かなり煙が目に染みた夜でした。
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お通しものどぐろ✕雲丹という、力の入れ具合が伝わってくる。
まずは、桐野のソーダ割りを飲みながら、からすみをつまむ。桐野というのは焼酎の名前、中俣のオーナーは、鹿児島の焼酎の蔵元なんです。
吹き抜けの空間になっていて、厨房を見下ろせる造りというのも大胆でいい。
このさつま揚げものどぐろのすり身で手作り。地味なメニューだけどしみじみ甘い。
この日は、のどぐろにフィーチャーしたくて大きめの個体を選んでもらった。
スタッフが綺麗に中心部の骨を抜いてくれるので、あとは好きにいただきます。外の皮のパリッとした焼き目とトロふわの身のコントラストが、味覚だけでなく、食感や手の感覚にも快感を運んでくれる。
たまらず焼きおにぎりをオーダーしたんだけど、これが実に原始焼きに合うんだわ。炭水化物は控えめにしてるんだけど、これは我慢なりません。
旬は冬ってわけじゃないけど、寒い夜にほふほふ言いながらいただくのはいいよね。
炭火原始焼と蔵元焼酎の店 のどぐろの中俣 築地 (居酒屋 / 築地駅、東銀座駅、築地市場駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0