2019年05月29日
浅草 じゅうろく (浅草)充実の蕎麦前に君臨する蕎麦の凄み
浅草の蕎麦屋『じゅうろく』へ。
母の日の祝いということで、蕎麦前も美味なこちらを選んだんだけど、たまたま三社祭の日だったので、お店までのアプローチもしっかり愉しめたようでよかった。たまには親孝行しておかないとね。
稚鮎の山椒煮、ヒレカツ、三重の鮎の塩焼きに穴子。八寸の枝豆、めんたいこ。蛤のお椀に、お造りのマコガレイとキンメ。どれもしみじみ美味しく舌の肥え過ぎた常連さんが通うのも納得。

そして、最後の蕎麦のために料理があるんだなと改めて腹落ち、締めに相応しい風格すら漂う。
三重の鮎は1時間以上かけて火入れした力作。
八寸は、さりげに枝豆うまし、明太子の炙りも酒に合うわ。丹波の黒豆も丁寧な作りで好印象。お造りの銚子のキンメと宮城のマコガレイも、自然とため息が漏れる。割烹料理屋としてみても、相当レベルが高い。はまぐりの腕もしみじみと、体に染みた。
浜名湖の稚鮎の山椒煮も、一尾づつ炭火で焼いているとのこと。手間ひまかけて真剣に作られたものは、さすがに美味。
ヒレ肉のとんかつ、大将が言うだけあって下手なとんかつ屋より遥かに上質!
基本そのままか塩で食べて、味変でソースもつけてみたけど、常連さん曰く「天つゆもおススメだよ」と。
そーだったのか!!!
そして「やー、満足じゃ」と帰っても良さそうな至福のタイミングで、るいさんのうった蕎麦が運ばれてくる。冒頭で書いたとおり、これまでの満足度を更に上塗りするインパクト。
鮎がもう少し大きくなった頃に、また参りましょうか。
浅草じゅうろく
03-6240-6328
東京都台東区浅草4-37-8 小田井ビル 1F
それにしても、浅草はオープンエアのお店が多く、路面に席を出しまくりで、さすがインバウンドの最先端エリア。外国人からしたら、サンジェルマンデプレみたいな”らしい”場所に感じるんでしょうね
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三社祭と知ってたら、もうちょい早く家を出てきたのに。
しかも、綺麗な着物で動きは低速。

ほたるいか、厚焼き卵、煮こごりもあって、ゆっくり呑んでたら、これだけでもかなり粘れる。

銚子のキンメと宮城のマコガレイ、写真が抜けていた。相当良い。
立派な蛤の入った椀物。大将は、金融屋さんだったというけど、どこで料理の腕磨いたんだろ?
エアリーな火入れの穴子寿司、アクセントにちょうどいい。
一尾一尾、しっかりと味わっていただきます。酒がすすむ。
ヒレ肉、ひとり2キレ。ボリューム多くて両親は食べられないかと思いきや瞬食。残したら食べてあげなきゃと思ってたけど全くの杞憂でした。
クラゲとミョウガの和え物でクールダウン。
そして、いよいよ蕎麦が運ばれてきて、見事なまでにこれまでの流れをさらっていく。
や、料理も勿論いいんだけどね。
両親が喜んでて、なにより。
帰り道の浅草は、オープンエアのお店が並び、道にテーブルと椅子が並んで活気が溢れっぱなし。
浅草が和のオープンエアレストランストリートなら、都内のどっかに洋のテラス席ストリートがあって欲しい。オリンピック前にそういう町、出来ないかなぁ。
いわゆる居酒屋だけじゃなく、クラフトビールスタンドや洒落たカフェも点在する浅草。
渋谷から30分の割には、どこか遠くに旅で訪れたかのように錯覚する町。日本人にとってもある意味、異国のような独特の文化圏。インバウンド対応は最先端ですな。