2019年06月04日
バレンシアガ ミュージアム(スペイン)バスクの港町 ゲタリアの誇り
2011年にオープンした『バレンシアガ・ミュージアム』は、小さな港町ゲタリアの丘の上にあり、モダンでシャープな建物が心地いいコントラストとなっていて、町の魅力にアクセントを添えている。
伝説のクチュリエ「クリストバル・バレンシアガ」の功績を讃える美術館で、ベルギーのファビオラ女王のウェディングドレスや、グレース・ケリーが愛用していたドレス、ユベール・ド・ジバンシィのパーソナルコレクションなどを公開。
常設展では「ビギニング」「デイ」「カクテル」「ナイト」「ブライダル」「エッセンシャル・バレンシアガ」というテーマに沿って展示されていて、周囲とは全くの別世界なのが面白い。

旧市街のいかにもな石畳を抜けて、国道を渡ると美術館へと続くエスカレーターがあるのね。日本だとビルでもない場所に、エスカレーターがあるのって違和感あると思うけど、この町では、屋外エレベータもあって丘の上への日常動線になっている。
もともとキャパの大きな町ではないので、ミュージアムは混雑と無縁。無粋なシャッター音は空間にはそぐわないので、他のお客さんの居ない時にサッと撮ってました。
テーマごとの展示があって

1テーマ、10分くらいあれば見られるかな。
展示室を出ると、ゲタリアの町が見下ろせてハイコントラストさが際立ちます。
グランドフロアの空間は解放感があり、美しく切り取られた空間に居るだけで感性が刺激されるので、ソファーでぼーっとしているのも悪くない。
ギフトショップもさすがにセンスよく、おみやげと言うか帰国したら使えそうなステーショナリーとか、まりえはTシャツ買ってました。
意外と手頃なプライシング
美術館の上からは、旧市街とのハイコントラストな景色が楽しめる。
Cristobal Balenciaga Museoa
Aldamar Parkea, 6 20808 Getaria - Gipuzkoa
Tel.+34 943 0088 40
月曜休
http://cristobalbalenciagamuseoa.com/

ミュージアムから、徒歩3分で田舎町の旧市街。こういうとこがゲタリアの面白さのひとつ。
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「バレンシアガ」というブランドは知ってはいましたが、クリストバル・バレンシアガについては全然知らないので、ちょいと検索を回してみました。
ポイントを抜粋すると
実はファッションの歴史において、とても重要でココ・シャネルやディオールからも一目置かれるような人物だったそうです。

ただ、コレクションでも舞台裏で見守るだけで、挨拶などもほとんどしないなど、表舞台に出ることが極端に少なかったようです。
バレンシアガの功績は、女性の体のラインが出るピッタリとした服から、体型を気にせずに着られるようなゆったりとした服を作ったこと。

これを成し遂げたのはバレンシアガの圧倒的な技術力で、精密な裁断と素材の質を見極める眼が凄くて、体のラインが完璧でなくても裁断ひとつで直してしまう力を持っていたんだと。

一方で、完璧にこだわるが性格ゆえにビジネスの拡大という点では後手を踏んでいて、アメリカの最先端の技術に興味を持ちプレタポルテの工場を見学したものの、逆に機械では自分の服は作れないと確信し、機械化によるビジネスの拡大を断念したというのです。
とはいえ超一流の服を作り続けたバレンシアガは、最高の顧客と高価格に支えられて他のファッションブランドと並ぶほどの売上をあげていたというから...。なんかむちゃくちゃかっけーし。

以下、行こうと検討してるヒトのために写真を並べておきます。

ミュージアムは生家の脇に建てられています。









エントランスのメッシュなデザインも美しい。

こちら、夜のミュージアムのエントランス。

たびに出ると、パソコンが開けませんわ。特に自然遺産系の場所だとね。