2020年09月03日
マノワ(広尾)真夏の昼の夢
いつのまにか9月になってて夏の終わりが近づいてきたのに、急激な生活の変化で時間軸がズレっぱなし。
広尾のフレンチ『マノワ』に訪問したのは7月だったんだけど、ついこの間のような、凄い前のことだったような。

毎晩テラスで季節を感じているはずなのに、その感覚が数字(●月)といまいち結びつかないんです。
この日も『マノワ』は、全国から素晴らしい素材が集まっていて、青森のウニ、和歌山の天然あわび、山梨の鮎など味覚の夏祭りだったのね。中でも直前に行ったばかりの北海道 岩見沢の高麗キジがメニューにあったので、この縁は大事にしたいなとメインが決定

この岩見沢のキジ、淡白なんだけど、滋味深くていいねえ。ヴォーヌ・ロマネの品ある華やかさがよく似合う

鮎は、解体してベニエに。キヌアやあゆの肝のソースでいただきました。
山椒の風味がアジアガストロっぽい余韻を作っていたのが印象的。

アンティークウオッチって、夏はちょっとした汗もダメージにつながるので、あまりしない方がいいのね。
厨房で働く皆さんに最大限の敬意を払って、この日の浴衣は今年あつらえた藤井絞でした

このジュヴレ・シャンベルタンはクロード・デュガなんだけど、いわゆるナチュールみたいな土っぽい香りがして、鳩にどエラいハマり方してくれちゃったのよ。
そもそもこのワイン自体、自然な作り方だろうけど、ブルゴーニュのピノ・ノワールでは、あまり感じられないニュアンスだったから思わずキュンキュンしてましたわ

デセールはビジュアルもテイストも実に夏らしく爽やか

昼呑み好きな当家には、実に理想的な真夏の白昼夢。中村さんをはじめマノワの皆さん、愉しい時間をありがとうございました。
時計はそれでもまだ、ショートパンツスタイルでも合わせるけど、Berlutiをはじめドレスシューズは、ここ数ヶ月履いた記憶がありませんわ。ロングのパンツ、この夏何回履いただろう?9割が北海道な気がします
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まりえの藤井絞もとってもいいね

アペリティフをいただきながら、中村さんの流れるような説明を聞きつつ、この日の料理を選んでいく

まりえのセレクトした青森のウニと魚介のタルタル
シャンパーニュも合うけど、白ワインもよさげな感じ
と、思ったら早速中村さんがシャサーニュ・モンラッシェを。ブルゴーニュは単品での美味しさがやはり圧巻。様々なジャンルの食事に合わせるにはナチュールの万能感が威力を発揮するけど、ワインとしての完成度はやはり凄い。久々に飲むと、余計に感じる

前菜を2品ボクは、まず鮑。写真じゃ伝わりづらいけどゴロッゴロ容赦ない入り方。焼きとうもろこしの香ばしさ、鮑のコンソメのジュレの旨味、キャビアのアクセントも納得度高し。これまたシャサーニュ・モンラッシェが、そそっと寄り添ってまいります
あゆの肝ソースと山椒の組み合わせが、タイのガストロを思い出させてくれちゃって、無性に行きたくなりましたわ

これは、まりえの前菜2品目。オマール海老じゃないかな。これは試食し忘れた。
腕時計もしてたのに、懐中時計も持っていってたのね。ティファニーのアンティーク。
岩見沢のキジのテクスチャも良かった。これぞフレンチという醍醐味を味わえる。

久々に、ブルゴーニュ連投。ヴォーヌロマネってやっぱ華美だね。

肉の中では、多分一番鳩が好きなんじゃないかな、まりえは。オレもひと口もらったけど力強さとエレガントさの共存にしばし言葉を失う

そっからのワインの流れが、また幸せすぎてさ

まりえは、そのまま男らしくデセールに食後酒

ボクはメロンのデセールからのハーブティ

うちは、そういう家庭です


また、季節を思い出しにマノワに伺いますね

今日はスコール何回降った?? オンライン会議詰まってて、リアルタイムではそんなに気づかなかったけど、休憩しようとするたびに天気がコロコロ変わってて驚いた。夏が終わって欲しくない。