2020年11月24日
紅葉の見頃の話(京都)
こないだの週末の京都の紅葉の具合のまとめです
GO TOトラベルへの逆風がまたも強まってるので、旅に行くことをオープンにするのは中々難しい時代ですが、多少なりともこれから訪問する人の参考になれば
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あくまでボクの紅葉ピーク基準ですが、遠くから見た時と足元を見た時の2つの”ものさし”があって、その基準に基づいて「見頃はもうちょい先」「今がピーク」「ピークアウト」と感じるようです
既に訪問から1週間くらい経ってしまった場所もあるので、最新の状況は「そうだ、京都行こう。」の紅葉情報あたりを参考にしてもらえれば
遠目からの見栄えというのは第一印象の感覚そのものなので、枯れ木が少なく色づきが鮮やかであれば「今がピークだな」と感じます
足元に関しては、落ち葉の水分量で大きく印象が変わると思っていて、散りたては彩度が高くみずみずしく感じるのね
ピークアウトがはじまってるなと感じるのは、落ち葉が枯れて丸まっているものの比率が高くなっている時
だいたいそうなってくると、木の上の葉っぱも少し寂しさを感じる状態になってることが多い

あとは苔の色が瑞々しいタイミングで落ち葉が映えてるっていうのも重要。たまに今年は苔の発色が悪いかも…と感じるときがあるので、今年の3連休は全体的にアタリだったと思います
同じお庭でも、場所によって「今がピーク」「ピークアウト」と変わることもありますが、とりあえず行ったときの具合をまとめてみました
南禅寺、南禅寺天授庵、永観堂、栄摂院、真如堂、京セラ美術館、天龍寺塔頭の宝厳院、仁和寺、龍安寺、二条城、京都御所。今回はスローペースでしたが、その分、ひとつひとつの場所の印象が強めです
今回ピークで訪れられたのは「南禅寺天授庵」と「永観堂」
COVID−19の影響で混雑もゆるい状況の中、あの「永観堂」のピークに訪れられたというだけで、今年は秋の京都に行った価値があったと思ってます
紅葉の時期の龍安寺というのも、なにげに体験薄かったので期待以上に昂ぶりました

GO TOトラベルと感染拡大の因果関係は見られていないものの、GO TOトラベルの東京解禁と感染者数の増加は相関関係が見られるわけで、わかりやすく行動自粛を促すためには「GO TOトラベル」叩きは有効なんだろうと感じています
GO TOトラベルの東京解禁のタイミングから、日本のCOVID−19に対する空気が緩んだというのは、自身の体感値としても理解できるし、感染拡大を抑えるという意味の旗印として使い勝手はいいんだろうなと
ただ、それによって少し持ち直しかけた観光業や飲食業などのサービス産業が深刻なダメージを受けるのは間違いないわけで、どうやって全体最適を形成していくのか新政権の舵取りが気になるところ
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まずは南禅寺から。
南禅寺の三門は毎年色づくのが早めで、11月の3連休だと葉がかなり落ちてることが多いんだけど、今年はまだ持ちこたえてくれていました

視線をあげたときの感覚はピークといってもいいくらいだったけど、足元を見ると結構枯れて丸まった葉や茶色く変色した落ち葉も多かったので、ピークアウトに入っていたなという印象
日陰の疎水の水道橋エリアは、ピークを迎える直前でした

一方で天授庵は別物で。苔の美しさ、落ち葉の瑞々しさともに完璧ともいえるタイミングでした。過去訪れた天授庵の中でも最高の美しさだった

こんな紅葉に、ソーシャルディスタンス取りまくりで会えるなんて…

永観堂はとにかく圧巻。あれだけ広い敷地で、紅葉の数も多いのに葉の色づきもよく、落ち葉も多くが美しい状態でした

このあたりは、多少落ち葉が枯れ気味だったけど、まだ勢いを感じるレベル

ましてや視界を上に向ければ、息を呑む瞬間だらけでした
正直この段階で「今年の紅葉狩りは、もうお腹いっぱい」というか、天気も含めこれ以上のモノには出逢えないだろうなと直感していたのも事実
真如堂と金戒光明寺との中間にある「栄摂院」は、毎年入口の門脇の紅葉が赤々と空に映えていて、中に入ると”やはりね…”という相関関係が見られてたのね。今年は、入口の紅葉がいまひとつで既にピークアウトしたのかな、と思いながら奥に進んだけど、全くの杞憂でまさに今がピーク、もしくはピーク直前という状態でした
足元も理想的

真如堂は全体的にピークアウトしてたけど、五重塔の手前側(入口から)は、いい色づき加減でした。

こちらは、紅葉スポットというわけではないけれど、京セラ美術館へ。ピークアウトはしてましたが、紅葉のシーズンに訪れられてよかった
ガラスの茶室と紅葉なんて、観光客は早々見られるものじゃないし。
GO TOトラベルの”観光地の激混み映像”で取り上げられまくっていた嵐山。実際、3連休の嵐山は凄く混んでいたし、天気もイマイチだったので「宝厳院」だけ寄ってすぐに離れることにしました
天龍寺の塔頭、宝厳院は数年前に貸切早朝拝観で行ったときの素晴らしさが忘れられなくて。その時と比べれば、今回は6割から7割といった紅葉レベルかな

それでもメッチャ美しいけどね
ただ、やはり落ち葉は枯れ葉がメイン

水の周りだけは、落ち葉も瑞々しさあったけど、全体からすればごく一部
苔の美しさは天下一級
曇ってたのでどうしてもポテンシャルが発揮しにくい状況

まりえが行きたがっていたので「仁和寺」へ
こちらは、そもそも紅葉の時期だから訪れるというような場所ではないですが、いつもの美しい庭に挿し色で紅が映えてて良かったなぁと。
そういう意味で、御殿はピークに近い状態だったと思います
紅葉だからと、そんなに普段と変わらない景色の御殿のお庭
紅葉なくても、建物の内部とか見られてテンション上がる
勅使門を紅葉ごしに見られるというだけでしあわせ

金堂のあたりは、散り始めというか終了が近いという印象でしたね
そのまま歩いて「龍安寺」へ。紅葉の時期に龍安寺行った記憶なくてね。石庭までのアプローチはいい感じで色づいていたけど
石庭の手前では、まだまだ緑

石庭前の紅葉は一部色づいていた

それこそ、今あたりが見頃なんじゃないでしょうか?
これが真っ赤で晴れてたら、相当ヤバそう
ちなみに池の周りはピークアウトしてました
一部は見頃だったので、写真は撮りがいあったけどね

こちらも、特に紅葉を期待していったわけではないけど、改装してから行ってなかったので寄ってみた二条城
基本、庭は石と緑が基調なので、紅葉だからと昂ぶるポイントは少ない
一部紅葉もしてたけど、枯れ木のほうが目立ってた
どちらかというと、旅で食べ過ぎ、飲み過ぎだったのでカロリー消費の散歩が主目的
そんな二条城でも、一部には紅葉の絵が映えるスポットも
本丸御殿も初めて入れたし、ちょうど門のとこで晴れてきたいのでいい絵が撮れて良かった
大政奉還の時間軸で、京都御所へ行きたくなって

それこそ御所は広いので、場所によってまちまちだけど、南側はそろそろ紅葉は終わりだなという印象でした
京都は連休中、町中の人ではそれなりだったし(例年と比べれば全然すいてたけど)、一部のバスや嵐山には確かに密が発生していたと思います。ただ、それをハズせばソーシャルディスタンスは全然取れていたし、よっぽど東京の電車の込み具合のほうが問題だと思う。通勤ラッシュと感染拡大の相関関係には、メディアも言及しないんすよね…。
自分の肌感覚としては東京の人出(特に通勤)が増えたことと感染拡大の方が、よっぽどGO TOトラベルなんかより影響があるんじゃないかと感じているし、季節要因もきっと大きいんだろうなと思っています。こっから数週間の動きが気になりますね
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