エスニック
2020年08月18日
Restaurant TOYOのカレーをお取り寄せ



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2020年08月04日
サカナバルのオリジナル缶詰はかなりの実力派
最近、先月末にOPENした広尾のEAT PLAY WOEKSに訪問する頻度が高め。虎ノ門横丁も使いやすいなと感じたけど、先行きの不透明感や収入減で生活防衛モードになってるときには、”気楽に美味しい”ってほんと刺さる。
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2020年08月03日
ソムタムダー (虎ノ門)イサーン料理のお気に入り
ここでタイ料理と向き合えば、決して辛いだけじゃなく、ハーブやスパイスの繊細な使い方が魅力な複雑な料理だってことを体感できると思います
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2020年06月18日
みもっと(目黒)タイ料理でお寿司というクリエイティブ
この1ヶ月で何度リピッたかわからない目黒のタイレストラン『みもっと』


2020年05月24日
Ballom(中目黒)ファラフェルは最高のファスティング回復食
ファスティングは、ドリンクのみの最初の2日間で2kg落として、そこからなんとか維持を続けています。
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2020年05月11日
あつあつリカーリカ(学芸大学)絶品カレーをROCOCOのビールとともに
学芸大学『あつあつ リカーリカ』は、今だけカレーのテイクアウト専門店に。

そんなおうちテラスとパートナーは『ROCOCO』
ファインダイニングのみで飲めるラグジュアリービールだけど、こんな状況だからと、家でも美味しいビールが愉しめるように、今だけオンラインで販売中
この強すぎないフルーティさは癖になるし、あつあつリカーリカのナッティなサラダにも抜群のアッビナメントを魅せてくれるのよ

ウチにはクラフトビールが常時10本以上あるけど、コヤツの消費は早いんです
特に夕方のテラスに合うんすよ

2020年03月19日
みもっと(目黒)洗練の現地タイ料理とナチュールワインふたたび
先月、NYから帰国直後に再訪した目黒のタイ料理『みもっと』


タイ料理 みもっと
東京都目黒区目黒1-24-7
03-6426-6352(予約は営業時間外)
https://mymot.jp/thai

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2020年01月24日
みもっと(目黒)ナチュールワインと洗練のタイ料理
バンコクに通い出したとき、ちょうど2014年頃って「ガガン」や「ナーム」がアジアの注目店になっていたんです。(アジアトップ50では「ナーム」が連続で1位だった頃)
早々にタイ発のスパイスやハーブを大胆に使ったガストロノミーの虜になっていたわけなんだけど、ビール以外の合わせる酒というのが悩みでした。
そんな時に、「ガガン」出身のシェフが立ち上げた「Gaa」に行ったわけなんだけど、確かここで初めてタイガストロノミーにオレンジワインをすすめられたんですね。
したら見事にフィットして。以降、タイ料理のガストロノミーに行くときは、クラフトビールかオレンジワインというのがボクの定番になりました。
タイが大好きで通いまくってた当家ですが、日本だとそこまでタイ料理レストランに行ってるわけではありません。というのも、ストリートフードに近いタイ料理のお店は多いけど、現地のような感覚を共有できるエレガントなタイ料理レストランって、日本では殆ど無いんすよ。以前、日本のタイ大使とも、そんな話をしてました。
なので、フレンチ、イタリアンくらいの価格帯でいいので、美味しく食べられるタイ料理レストランが出来ないかなぁって思ってたんです。できればオレンジワインとか、ナチュールワインを合わせてくれるところ。
料理は おまかせコース9品で6000円 (税別)、ワンオペで回してることもあり完全予約制。シェフのライフスタイルに合わせた水曜日から土曜日までの週4営業というのもナチュラルでいい。
最初のサクーサイムーからして味の奥深さが現地っぽく、ヤムヌアには金柑使ってむしろ日本ぽかったり、ヤムソムオーは海老とブンタンの組み合せが刺さりまくりで。
タイ料理 みもっと
東京都目黒区目黒1-24-7
03-6426-6352(予約は営業時間外)
インスタのDM
https://mymot.jp/thai
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2020年01月15日
An Di(外苑前)ナチュールワインがはまるモダンベトナムレストラン
外苑前のモダンベトナム料理『AnDi』へ

ベトナム料理がベースというものの、ベトナム料理をよく知らないので、自分的にはバンコクのガストロノミーと近い印象
ハーブやスパイスをエレガントかつ力強く使って、味の奥行きを作っていくアプローチ
この日の料理はお茶の発酵サラダにビーツのソースをかけたり、バインベオの再構築だったり、

マッシュルームとセロリやパイナップルの生春巻だったり
ナチュールワインや日本酒も挟みながらのペアリングは、今っぽくていい感じ。さすが大越さんのお店。
メインの鹿肉、フォーで、ちょうどいい具合にお腹がおさまる
ナチュールワインのお店に、見事にハマるソムリエくんがいいアクセント

大学時代の友達と10年ぶりくらいの再会、こういうのも年末っぽいね
An Di
03-6447-5447
東京都渋谷区神宮前3-42-12 1F
モダンアジアンガストロ ✕ ナチュールは、もっと東京に欲しい組み合わせ
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2019年12月20日
カンポン バリ(バリ島)サンセットとバリ舞踏と冷たいお酒
バリ島らしさはきちんと保ちながら、野菜や肉の火入れ、味付けなどといった洗練度がグンとあがっている。濃すぎる味付けのものは殆どなくなっていて、種類も豊富でつい食べ過ぎるくらい気に入った。

18.30 - Balinese Buffet
Adult - Rp 650.000++ per person (Balinese buffet dinner with entertainment)
2019年12月06日
Cafe Des Epices Marrakech Medina(モロッコ)スパイス広場を見下ろすカフェ





味は日本と比べたらパンのクオリティや肉の火入れ、野菜のフレッシュさなど差が大きいけど、ここでそんな細かいことを言うつもりはなくて、それよりもこうしてスパイス広場を眺めながら、ぼーっとしてられるところが価値。


今度は砂漠にも行ってみたい。
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2019年01月18日
THE PAGE(サムイ島)異彩を放つデザインホテルの洗練ダイニング
たいしてサムイ島ではレストラン行ってないけど、自分的には一番ヒットがここ『THE PAGE』でした。味にしても雰囲気にしてもサービスにしてもね。
Koh Samui, Suratthani 84320, Thailand
Email: rsvn@thelibrarysamui.com
Phone: +66 (0) 77 422 767-8
2018年12月23日
Ma Maison(Bangkok)オススメして喜ばれるバンコク2TOP

もちろん、価値あるものには対価を払うつもりだし、最初からそういう構えならいいんだけど、フツーに使ったら多分ひとり3000円くらいのお店なので、そこで頑張るつもりなんてないわけで。

Ma Maison http://www.nailertparkheritagehome.com/ 4 Soi Somkid,Ploenchit Road
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2018年11月30日
Al-Fassia Restaurant (モロッコ)マラケシュの新市街でクスクスディナー
マラケシュの新市街はギリーズと呼ばれていて、ここには富裕層や外国人を顧客に持つ『Al-Fassia Restaurant』というクスクスが有名なレストランがあるんです。
アルコールも呑めるうえに、マラケシュでは珍しい女性だけのスタッフのお店。
ここのクスクスは、女性スタッフの手作りというのもウリで、たいていのガイドブックには掲載されているというブランディングの成功例。
予約が出来たのが確か20:00頃だったと思うんだけど、ギリーズとはいえ夜は人通りなんて殆ど無いのよ。ところがお店の扉開けたらやけに賑やかで、外からは想像つかない熱気で驚きました。女店主はさすがの貫禄。
前菜(タパス)の盛り合わせと、クスクスと人気メニューの羊の煮込みをオーダーしてビールを飲んだら6,000円弱。
日本の感覚からいったら別にフツーだけど、マラケシュの物価からしたら間違いなく高級店。
帰りはタクシーを呼んでもらって帰ったけど、メディナ(旧市街)は人通りなく、女性だけだと少しコワイかも。特に治安のヤバさ感じたわけではないけど、ひと気のない路地を早足で帰りました。昼と夜で道の印象も全然変わるので、スマホなかったら絶対無理だわ。
Al-Fassia Restaurant
55 Boulevard Mohamed Zerktouni, Marrakech 40000 モロッコ
+212 5244-34060
https://www.alfassia.com/our-restaurant/
2018年11月14日
E・A・T (北参道)洗練を纏うアメリカンダイナー
人生、一定期間はパンチの強いジャンクフードにハマるもので、その衝撃は脳に深く刷り込まれています。ただ、今ではマクドナルドのポテトの匂いが漂うエレベーターに乗ってしまったら、「うわー、やっちまったー...」ってなりません?
ハンバーガーやポテトという料理は決してキライじゃありません、ボクも大好物のひとつです。ただ、質の悪いファーストフードというものは、歳を重ねた躰に厳しく、受けつけられないというハナシなんです。
カルフォルニアで誰もが知るトップセレブを相手にファインダイニングをやってたMICHIシェフさんだけに、世間ではファーストフードとカテゴライズされているようなものが、全く違う料理としてテーブルに並ぶ。
豚肉も火入れはアメリカンダーナーというよりはフレンチのクオリティ、ソースはココアやスパイスを効かせていて、着地点は確かにカルフォルニアでのメキシカンという印象。

料理はお任せにしてたんだけど、途中でフローズンマルガリータを出してくるタイミングなども絶妙。

03-6447-2218
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-10-4 1F
https://www.facebook.com/E-A-T-GRILL-BAR-198775987406093/

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2018年08月16日
サムイ島のシーフードマーケットへ (タイ)
場所はこの辺。チャウエンビーチの中心あたり。
他にもサムイ島の美味しいローカルフードスポットはあるんだろうけど、すぐに雨が攻めてくるから殆ど未開拓。本来ならバイク借りて、フットワーク軽く偵察したかったんだけど、そんな余裕は全く無くて。
手はぐちゃぐちゃになるわ、その状態でスコールが降ってきて慌てて緊急避難したりと、バッタバタなディナーだったけど、色んな意味で日本では味わうことのできない体験価値なので、結果いい選択肢だったなと感じています。

この日が期待以上に良くて、後日大勢で再訪したんだけど、みんなで取り分けるからとシャコを小さめとか素材のクオリティ落としたら、ガラッと印象変わっちゃって。
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2018年03月18日
paste(Bangkok)タイガストロノミーここからはじめよう
アジアで一番ホットなバンコクガストロノミー界で、今、一番最初に行っておくべき店は「Gaggan」でもなく「Gaa」でもなく『paste』。
結論から言うと日本人には食べやすく、かつわかりやすいトラディショナルタイキュイジーヌだから。
Asia Top 50にも当然入ってるし、ミシュランは一ツ星。最近ではだいぶ増えてきた女性シェフのレストランで、インテリアもお洒落。

アクセスは、BTSならChitLom駅が最寄り。駅直結の高級デパート「ゲイソンショッピングセンター」の3F。最初、ゲイソンタワーの奥の方のフードエリアまで行って3Fまで行ったらお店無くて「アレレ?」と思ったら、手前のエスカレーターであがらなくちゃいけないとの事でした。

お店の入口はバーカウンターの目の前、オープンスペースのダイニングは開放感あるね。

右側には半個室のようなエリアになっていて、デートならやはりこちらがオススメ。

日本だと、銀座のアルマーニリストランテみたいなテーブルだな。

前菜はまず最初にフィンガーフードが何皿かやってくる。こちらはローストダックにナツメグ、カレーペースト、コリアンダーをライスクラッカーの上に乗せたもの。スパイスやハーブはしっかりと使われていて、きちんとタイ料理らしさが出てるんだけど、味付けは辛すぎずハーブの主張も控えめで食べやすい。

スープの癖も強くなく、それでいて味のレイヤーや深みを感じられる。

メインはTOPのガストロ風プーパッポンカリーをはじめ3種類。ブラックアンガス牛が入ったペナン風カレー。恐ろしく洗練された味わいで、日本でもこういうカレーがもっと食べられるようになったらいいのに。

メインの3種類目はロブスターとハーブと海藻の爽やかな味付けのお皿。魚の皮のアクセントやライムとマンダリンのソースの味付けが、これぞタイ料理って感じなんだけど決して強すぎない。

デザートもオシャレな演出で、日本で一般的なB級イメージのタイ料理屋さんの姿はどこにもない。これが、今のバンコクなんです。High&Lowを愉しめる国なので、もちろんストリートフードや食堂だって大好きです。ただ、ここ数年でビックリするくらい変化してて、そのスピードが早すぎる。

ホスピタリティの高さはさすが。ファインダイングでもフレンドリーでカジュアル。ターゲットがジジババではなく明らかに若年層寄り。そうなると自然醸し出される空気に勢いを帯びてくる。

何度訪れてもバンコクは面白い、一人でも愉しいしね。

paste
3rd Floor, Gaysorn, 999 Ploenchit Rd., Lumpini, Bangkok
+66(0)2 656 1003
info@pastebangkok.com
https://www.pastebangkok.com/
世界中からグルマン達がこのテイストを求めてバンコクを訪れている、そろそろ日本にもタイ料理のガストロノミーが出来てほしいんだけど。
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2018年02月24日
クワンヘン・ガイトーン・プラトゥーナム(Bangkok)緑のカオマンガイ


で、肝心のカオマンガイはというと、なんと50バーツ(170円)

しっとりとした肉のテクスチャ、程よいゼラチン質の残し方など、自分的にはピンクのカオマンガイよりこちらが好み。

あまりにもタイプなので、追加で鶏皿を用意しておいてちょうどいい。

ピンクのカオマンガイは遅めのランチだと閉まってたけど、こっちは通し営業でいとありがたし。

Kuang Heng Pratunam
960-962 Phetchaburi Rd., Bangkok 10400, Thailand
そんな170円のランチからの、徒歩10分くらいのところにあるロブションのカフェ。パークハイアットの下のセントラルエンバシー。

iPhone用のSIMは日本で買っていったけど(Amazonだと現地並みに安い)、iPad向けのデータ専用は現地で購入しました。カフェが併設のケータイショップ、こういうところでも既に日本は抜かれています。

日本はとっくにアジアの最先端都市ではなくなっています、メシは最高にうまいけどね。
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2018年01月13日
バンコク ダイジェスト 其ノ3
バンコクに10泊もしてたら飽きない?って稀に聞かれるけど、正直全然足りません。タイ時間にカラダが馴染むと、1日1アポイントあるだけでもせわしなく、もっとノーアポのフリー時間が欲しくなる。
年末と三が日の様子はこないだ書いたので、残りのステイのダイジェスト。
元日にスコータイホテルのスパに行って、夫婦ならやっぱいいホテルのスパ行くほうが楽しいや!と改めて認識したので、宮部家にも相談してPARK HYATTに入っている「PANPURI」に行くことに。

まりえの誕生日プレゼントのオプションみたいなものなので、まりえに合わせた2時間プランを。ボディマッサージとフェイシャルが1時間づつのコース。

SPAのあとに、数日前にオープンしたばかりのルーフトップラウンジに行きたかったので、逆算して15:00スタートで至極の時間を。今回は泊まってないので、部屋の雰囲気は見れてないけど、ゴリゴリで威圧感あるラグジュアリーさではなく、シンプルだけど品のあるリラックス&ラグジュアリーな空気が漂っていて、SPAの設備もその延長で極めてシンプル。

キラッキラのデコラティブな王宮とは真逆の、ある意味タイらしくない削ぎ落とした美意識というのが新鮮で心地良い。SPA体験は海外ホテルが中心なので、技術云々とかあんま比較対象が無いけど、リゾートと違って都会のSPAらしく、フェイシャルはめっちゃ気合入った内容でした。
SPAの後は、ちゃんと休憩スペースがあって、横になりながらお茶できるのは嬉しかった。レセプションエリアでお茶出されるより、完全弛緩したまま放置されるのはありがたい。

PART HYATTの最上階は「PENTHOUSE」というグリルダイニング&バーで、ルーフトップラウンジが年末にオープンしたばかりだったんです。

さすが、オープン直後なので人もまばらで訪れるのは宿泊客かタイのブロガーさん的な人たち。

バンコクのルーフトップバー(RTB)は、高層ビル群を少し離れたところから眺めるほうが好きなんだけど、ここのRTBは周囲のビルがせり上がってくるような感覚で、これはこれで面白い。

360度まわしてみましょうか。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
あとBARなのに、きちんとインテリアが整えられてて、フレンチカジュアルな上質感がとても心地よかった。アクセスの良さは抜群だし、特に他のRTBと比べて高いわけでもないので、次回も再訪すると思います。

最上階のグリルダイニングは、シンプルにステーキが美味しいらしい。

アペリティフしたあとは、リバーシティ至近の「80/20」というタイフュージョンのレストランへ。

食材の80%をタイ、20%を海外のものを使うスタイルで、はじめてタイビストロという呼称がすっきりハマるようなレストランでしたね。

タイキュイジーヌの有名店は、わりとガストロノミー的なアプローチで価格も高いけど、ここは比較的リーズナブルで元気そうな女子同士やお洒落な女子一人客もいて、バンコクの”今”を感じていました。

カウンターの女子一人飯とか日本と変わらんすな。

牛のタルタルはいわゆるビストロ的な味付けなんだけど、そこに添えてあるとうがらしのマリネが、ピキーンとした辛さで目を覚しにくるのよ。こんなアプローチはフランスでも日本でも無いっすね。

スモーク強めの鴨は火入れも素晴らしく、デザートのスイートポテトは塩麹のアイスと合わせたりと
バンコクでも日本並みの満足度。

まだ、あと2日ほどバンコクライフが続きました(笑)
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2017年12月20日
エキゾチックな町 マラケシュの本当の顔(モロッコ)
もう帰国してから1ヶ月が経ったけど、記憶が色褪せないモロッコの旅を早めにまとめておきます。
今回は初のモロッコということもあり、移動のストレスを極力減らしたかったので、スペインのマドリードからマラケシュ空港に飛んでのモロッコ入り。

空港からメディナ(旧市街)やギリーズ(新市街)へは車で20分程度なので、入国したらわりと早々に観光モードに入れるのは嬉しい誤算。ドローンの持ち込み禁止を知らずに、空港で一揉めしたけど(笑)、ホテルが手配してくれたドライバーさんを見つけたら、スムースにホテルまでエスコートしてもらえました。
とはいっても、タクシーでホテル前まで行けると思ってたので、メディナの広場でクルマを降ろされ、そこから喧騒の真っ只中をスークまでを徒歩というのは中々の衝撃体験。

リヤカーみたいのにスーツケースは乗せてもらって、ガイドらしき人の後をついていくんだけど、露天がひしめく人で溢れた狭い路地を歩く異次元さったら半端ないし。しかも、その細い道をがんがんスクーターが走り抜けていくんで、あまりの異文化っぷりにしばし言葉を失ってました。

一言でいったらエキゾチックって単語におさまるんだろうけど、ここを体験したら日本とマドリードなんて差が見えないっすね(笑)
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ピンクの壁の狭い路地から空を見上げると、日本よりはるかに強い青色の空が覗いていて、どこまでも続く迷路のようなスークは、スマホがなければ確実に迷子だ。

今でこそ、スマホで宿まで辿り着けるけど、スマホの地図、いや携帯電話がない時代に、どうやって宿までたどり着いたんだろう? しかもメディナの中にあるリヤドと呼ばれるホテルには、いちいち看板なんて出てやしません。10年前のマラケシュは、今より遥かにディープだったんだろうと思います。

効率と便利さが限界まで研ぎすまされている現代社会において、ど田舎ならともかく、世界的に人気の観光地が、こんなにもアナログさ全開だったことは、頭では知ってたけど、実際訪れてみるとかなり驚く。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
買物は当然交渉だし、タクシーのメーターなんて、動いてたためしがありません。おつりは油断してると誤魔化されるし、客引きのタフネスさはゾンビクラス。フランス領なので英語では通じないシーンも結構あって、最初慣れるまでは、正直かなり疲れます。

そんな中にあって、かつての邸宅をリノベしたリヤドと呼ばれるホテルは、外界からは完全に切り離されていて、喧騒がウソのように静謐な時間が流れている。
ボクラの選んだ「Riad K」というホテルは、マラケシュにしてはめずらしいブラックを多用したシックなデザイン。部屋はかなり広く天井もめちゃ高くて、部屋を出てすぐのソファーやラウンジも自分の家のように使えました。

居心地いいのに「冷蔵庫が部屋に無い...」と思ったたら、スタッフに言えばすぐにお水やお茶を入れてもらえるようで。ホテルというより使用人付きの別荘とか旅館に近い感覚です。

ここはルーフトップにのぼれて、洒落たソファやデッキチェアが並んでいました。

ただ、周囲を見ると今にもトム・クルーズがバイクで走り回りそうな、そんな映画そのものの世界が広がっていて、この景色を眺めながらアザーン(礼拝の呼びかけ、拡声器で町中に声が響く)の音に包まれるてのは、とんでもないエキゾチック体験。旅の醍醐味ここにありって感じです。

欲を言えば、ここにプールが欲しいっす。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
朝ごはんも部屋の前のソファーに、こんな風にスタイリッシュに並びます。

夜は基本、外ではお酒が飲めないので、シャンパーニュとカヴァを買ってきて、夫婦でのんびりBARタイムしてました。外のどんなレストランより、ここかお洒落で居心地いいからね。

Riad K
29 Derb Nkhale quartier Rahba Lakdima Medina Marrakech, Marrakech 40000 モロッコ
+39 373 527 8616
http://www.riadk.com/it/
日本のメディアでは、エキゾチックなお洒落リゾートと紹介されるマラケシュだけど、確かに一部にそういうセンスいいホテルやレストラン、ブティックがあって、そこでは日本にはない圧倒的な美の体感ができる。

でもね、まぁごく一部っすよ、そういうのは(笑)

しっかり探さないと、実際の体感値は98%が喧騒のカオス、特にメディナ(旧市街)は。多くの観光客が集まるフナ広場周辺は、特に売ってるものが酷い。ギリーズ(新市街)のブティックか、專門スークで必死に探せば掘り出し物は見つかるけど、旅慣れてないヒトだと、そこにたどり着くまでに疲弊するリスクもはらんでます。

メディナの中で、比較的たどり着きやすく、雰囲気のいいお店が集まっているのがスパイス広場。「Cafe Des Epices」や「NOMAD」といったレストランは、日本人の舌でも食べやすい料理で、素直に美味しくいただける。ともにルーフトップ席は人気で、スパイス広場を見下ろすことができるので、特にサンセットタイムは、かなり混雑度しているので注意。

確実にお洒落なのは、ちょうどボクラが訪れる直前にオープンした「イブ・サンローランミュージアム」のあたり。元々、ミュージアム横の「ジャーディンマヨレル」はサン・ローランが愛した庭園で、敷地内のカフェやブティックは、かなり洒落てて、いわゆる日本人がイメージする洗練されたモロッコを体現している。

この庭はアフリカにいながら、オリエンタルのエキゾチックさも表現していて、日本人だと当たり前に感じちゃうけど、アフリカの砂漠に竹林があるってのは、贅沢の極みだろうと思う。

「イブ・サンローランミュージアム」は、さすが最先端のファッションミュージアムで、彼の作品が並ぶ真っ黒な部屋は照明の使い方がめちゃめちゃ心地よく、暗闇から浮きあがるような映像の使い方とかゾクゾクするくらい美しい。

ここのカフェも、とてもアフリカとは思えんね。ミュージアムは炎天下の中、皆さん並んでるけど、ここはパリですか?というくらい、お洒落で余裕感溢れてる方々が集っていて、明らかに異色。

ミュージアム前の通りは、イブ・サンローラン通りと名前がついていて、「33 RUE MAJORELLE」というブティックは、レザーやモロッカンシルクのデザイン性高いファッションアイテムが並んでいて、薄いグリーンのシルクのストールに一目惚れ。ゲイオーラ全開のスタッフや、日本のマンガカルチャーにアツいスタッフがいたりと個性派揃い。メディナ(旧市街)とは、全く違うスタイルのショッピングが出来まっせ。

ちなみに、このブティック横のカフェ「Le 16 Cafe」はスムージーが人気で、クラッシュアイスのはちみつレモン的ドリンクは、味がめちゃめちゃ洗練されていた。

ギリーズまで足を伸ばしたらクスクスが有名な老舗レストラン「Al-Fassia」に行ってみてもいいかもです。たいていのガイドブックに載ってるスタッフが全員女性というレストランで、メディナの数倍高いけど、マラケシュの最高級レベルが味わえる。高いっていっても、2人で6000円くらいだったかな? この街の味の基準値を作っておくのに役立つよ。

あとこの近辺にも、雑誌で紹介されてるようなブティックが点在しているので、回ってみるのも楽しいです。ちなみに、まりえのブルーのドレスは、このエリアで買いました。



メディナ(旧市街)の中のリヤドに泊まるのがマラケシュの醍醐味だと思うけど、かなりデザイン性高いラグジュアリーホテルも新市街の方に集まっていて、中でも最もフォトジェニックなのが「パレ・ナマスカール」というホテル。帰国して、改めて情報整理してる時に気づいたので、残念ながら未訪問。次は、絶対ここに泊まりたい。
ランチがてら「フォーシーズンズ」には寄っていて、ここではチキンとレモンのタジン食べて、町中で食べた失敗タジンとの差を検証してました。

新市街は、ちょっと遊びに行くのにいいけど、モロッコに来たぞ!と強く体感できるのはやはりメディナ(旧市街)なので、もうちょいメディナのこと、続きでレポります。
↓ ↓

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2017年12月18日
Happy Wedding in Seoul
R字とみえちゃんの結婚式で、ソウルへ。
韓国は何年ぶりの訪問かな...、アンコールワットの帰りにソウルに寄った記憶があるので多分10年ぶりくらいな気がします。お祝いにいきつつも、もちろん美味しいお店たくさん回ってきました。

旦那のR字との出会いは2007年。パリからボルドーに向かうTGVの中「なんかふてぶてしい日本人おるな、オモレーわ」という第一印象にはじまり、ボルドーのレストランでのセレンディピティな事件で一気に絆が深まったのね。
その後、ヤツの出身地の札幌に通うようになってじゅんたと仲良くなり、その後「ファットリア・ビオ」を立ち上げたタカちゃんとも仲良くなっていくわけです。そのタカちゃんが、エリオ・ロカンダに行くキッカケがボクとの訪問だったので、R字との出会いがなかったらもしかしたら「ファットリア・ビオ」は存在しなかったかもしれません。

そんなR字との縁で、東京の友人らも札幌メンツと交友が深まり、今回はソウルのカンナムで集結することになったわけです。国内海外問わず、集結した時はだいたいトラブル起こるんだけど、その話はまたのちほど。

式は、とにかく本人たちが幸せそうな顔が見れれば最高。それが見れれば、足を運んだ価値があるってものです。

日本の結婚式にはそれなりに出席してきたけど、やはり韓国スタイルの式は新鮮で、まりえの韓服姿も中々似合ってました。

ちなみに、この韓国の着物って”チマチョゴリ”って呼び方が日本では定着してるけど、チマもチョゴリも幅広く「下半身の服」とか「上半身の服」を指す言葉だそうで。みえちゃんが日本に来た当初は、”チマチョゴリかわいいね!”って言われても、最初は「え、どの服のこと?」って感じで何のことかわからなかったようです(笑)

主役たちの韓服姿も新鮮だったけど、更に式の後に衣装替えして子供の数を占ったりとか、独特の儀式もあってフォトジェニック。

ちなみに、この数時間のためにボクラも着物をもっていったわけだけど、いつきまんやゆっきーは、この日に間に合うよう着物を仕立てていたわけで、メンズたちの力の入りようが伝わることと思います。


ま、単にハレの場で、しかも海外で着物がきたかった。という話でもあるんだけど、動機はどうあれ、日本からお祝いに来たゲストが、やけにドレッシーだったというのは事実。ボクラの気合は、言語の壁を超えて韓国の方々にも通じていたことでしょう。

わずが2泊の滞在で結婚式もあったから食事のチャンスは限られていたけど、やはり本場なので、日本での印象と大きく異なるものも多く、3日だけでも充分愉しめた。

特に「こりゃ、もうヤバい」と今でも禁断症状が出そうなのがケジャン。生のワタリガニを塩とタレに漬けて熟成させた料理。上海蟹の紹興酒漬けも強烈な旨みのパンチをお見舞いしてくれるけど、あれ高すぎるし、こちらの方が食べ部分が多い印象。

そのうえ、ある程度食べたところで、蟹の甲羅にご飯いれてしっかり混ぜ混ぜして、韓国海苔とともに食べると悶絶の世界に。蟹×米が足りなくて、ケジャンのビビンバも追加オーダー。こちらは、ちとピリッと辛さも加えることで、また先ほどとは違う味わいに。

ケジャンの安いお店は他にもあるんだろうけど、『プロカンジャンケジャン』は観光客的に入りやすいお店で、アクセスも楽チン。更に24時間営業というのも心強い。
プロカンジャンケジャン
新沙洞本店
(+82) 25434126
韓国서울특별시서초구잠원동27-1
http://www.prosoycrab.co.kr/
市場で水餃子も強烈だったなぁ。つーのも、この時期のソウルは寒い。タカちゃんが札幌よりも寒いって言ってたから、ヤバさはわかるかと。『Gwangjang Market』という鍾路5街(Jongno-5 gu)駅近くにある市場は、アーケード街の中に屋台が並んでいて、ストーブとかないし、特に入口近くは風も吹き込んできるので、5分でカラダの芯まで冷えてきます。

ケジャンの後に寄ったので、ここでは水餃子とお酒少し呑んでみたものの、あまりの寒さに耐えきれず近くのカフェに避難。木製のベンチは、どういう仕組みかほんのり熱を放ってたけど、いくらテレサーとはいえ、ストーブ無しのマイナス極寒ベンチは長時間座ってることできませんでしたわ。

イベリコ豚のサムギョプサルのお店は、さすがに腹一杯だったのでつまむ程度。途中からチャミスルをビールで割る”バクダン”大会になっていたので、ここはつまみ程度でちょうどよかった。肉の脂はベタッとしてなくて、キムチの一種を大葉に挟んで、更にサンチュで包むんだけど、この配合が肝なわけで、地元っ子に調合してもらえると、やはり美味い。

ここは結婚式の後に行ったホルモン焼きのお店「Aliyang」。ザクッとホルモンが運ばれてきて、スタッフのお母さんが頃合いを見て、ひっくり返したりハサミでカットしてくれます。網の端に肉を置いたら「食べてどうぞ」の合図。切り出されたコプチャンの脂がやけに美味で、ちょっと羊っぽい癖もソソります。

ちなみに、ここでも”バクダン大会”になってた。オレは久々の一気で気持ち悪くなってたので、後半は沈んでました。ちなみにチゲライスも相当に美味で、これとコプチャンのコラボは無双。

Aliyang
277-35 Nonhyeon-dong, Gangnam-gu, Seoul, 大韓民国
http://ariyangnh.fordining.kr/
+82 2-540-7860
80年つづく老舗の「韓一館(Hanilkwan)」。辛さは控えめの上品な味付けのお店でランチはプルコギを軸に、洗練された韓国料理をいただける。前日のクラブでさんざんやらかして、疲れ切った面々を癒やす落ち着いたレストラン。当家はランチにコンディション合わせてきたので、もちろん美味しくいただきました。つまみも美味しく牡蠣のキムチが美味だったし、チヂミなども丁寧なつくりで町場とは違った完成度。

Han-Ilgwan
276-2 Gayang-dong, Gangseo-gu, Seoul, 大韓民国
+82 2-2063-9200
ホテルは、Hak-dong駅からほど近い「Imperial Palace Hotel」に宿泊。恵比寿のウェスティンに枯れ感を加えた雰囲気の大規模ホテルで、部屋も広くビューも抜けてて快適。


繁華街のど真ん中ではないけど、タクシーがあればカンナムエリアなら、どこへもアクセスは良好でした。

Imperial Palace Hotel
640 Eonju-ro, Nonhyeon-dong, Gangnam-gu, Seoul, 大韓民国
+82 2-3440-8000
http://www.imperialpalace.co.kr/jpn/
さて、ここからはダメな大人のトラブル記録。いい大人の皆さんは、絶対真似しないでくださいね。全く必要のないトラブルを酒とともに呼び込んでくる力は、ある意味才能だとすら感じています。
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2017年10月23日
ララ ファティマ(原宿)紹介制モロッカンパティスリー
これだけモノが溢れている消費社会の象徴のような東京では、アンチ大量生産というスタンスも今っぽいし、おもたせ用のスイーツを渡すまでに1Wかかるというのも時代のスタンスに合っていると思う。こう書くと、結構お高そうなイメージだけど、東京のプライスゾーンを考えるとそんなこともなく、むしろリーズナブル。

工房兼のショップでは、会員限定のサロンが併設されているのも嬉しいね。

食べるのが勿体なくなるようなフランス菓子と違って、いかにもな手作り感が残るビジュアルもよい。ほんと、このローズマリーのショコラは美味でした。

それでいて、ギフトボックスのプレゼンテーションは、モロッカンなエッセンスを加えたエキゾチックさと、ラグジュアリー感が同居していて、おもたせとしていいバランス感。

照明も実にエキゾチック、モロッコ

ララファティマ
http://lalla-fatima.net/
サイトから会員ページにパスワードでアクセスしないと買えないだけじゃなく、価格も非公開という徹底っぷりが好き。ある種、閉ざされたリヤドみたいでモロッコっぽい。
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2017年07月25日
クロープクルア (浅草)現地に通じる魅力のタイ料理
浅草のタイ料理『クロープクルア』でウオッチマニアの会。
日本人が一般的に持っているタイ料理のイメージを変えたくて、ヤムヤムの西田さんオススメのこちらをセレクト。
ロケハンがてら訪れた時に間違いないと確信していたけど、今日も定番の中に斬新なメニューをアクセントに入れた流れも秀逸。
大好きなコームヤーンは、現地よりもかなり洗練されていて料理としての完成度が高く、ソムタム&カオニャオといった王道のイサーン料理は、フレッシュなハーブとスパイスがキレがいい余韻で爽やか。
ソフトシェルのプーパッポンカリーはタイ米がの禁断症状になり(笑)
〆の麺料理はグリーンカレー風味のココナツミルクが細麺と絶妙な相性。
マニアなパイセン方にも、タイ料理の魅力を知ってもらえました。
高梨シェフ、西田さん、ありがとうございました!!
クロープクルア
03-3847-3461
東京都台東区浅草1-33-4 斉藤ビル 2F
http://khroopkhrua.com/
夏の間に再訪したいです。
2017年06月13日
Gaa (Bangkok) GagganのDNA
Asia's 50 Best Restaurants で、3年連続首位をキープしているのは、分子ガストロノミーのインド料理「Gaggan」。先日、この絶好調のお店をクローズするというニュースが流れて衝撃が走ったけど、彼のDNAは、バンコクでしっかりと根付きつつあるんです。

その筆頭が、「Gaggan」のお店の真向かいにオープンした『Gaa』。

バンコク駐在の宮部家にエスコートしてもらい、まだオープンしたてのところに滑り込んできました。オープンしたてということもあり、この時は予約もとりやすかったみたい(2017/4時点)。

コースは8品で1800Bのコースと、12品で2400Bのコースの2種類。折角なので、迷うこと無く12品のコースをセレクト。女性陣は8品のコースにしてました。

シェフのGarima Aroraさんは、Nomaでのキャリアもあり、Gagganでもスーシェフをしていた実力派。Gaggan出身というから、インド料理テイストが強いのかと思いきや、タイや北欧、中国や日本のエッセンスを加えて、オリジナリティの高いガストロノミーを愉しめる。


プー・パッ・ポン・カリーのように、誰でも「旨い」と唸っちゃう料理ではなく、ある程度の食リテラシーが求められる。世界のガストロノミーを食べ慣れているほど、このアプローチや着地点は面白いと感じるはずだ。

タイの伝統的なお菓子のカタチをモチーフにした魚料理”Fish Khanom- La”。魚のキュイソンが素晴らしく、周囲とのコントラストがあっけらかんと官能的。味付けもパンチは控えめだけど、タイとフレンチのフュージョンスタイル。思わず「こりゃ、スゲー」と唸っちまった一皿、この日の一番のお気に入りに。

ワインペアリングとジュースペアリングを選ぶことが出来る。個人的には、アペリティフ以外はジュースペアリングをおすすめしたい。日本では体験できない、未知のマリアージュを体験できるから。

ワインは、オレンジワインあたりが合うね。辛い料理がつづくわけじゃないけど、ハーブやスパイスが効いた味の振れ幅ある料理には、赤や白よりも相性がいい。

店内は風格がありながらもカジュアルで、音もセンスいいね。日本のガストロノミーは、やけに行儀がいいというか、ぶっちゃけ地味。シニアターゲットなので仕方ないのかもしれない部分はあるんだけどね…。シルバー民主主義の弊害がこんなところにも。

そして多くの日本人が”東京はアジアのだんとつトップランナー”と勘違いしているけど、ことラグジュアリーな遊びに関しては周回遅れの後進国。その事実に気づいてから、2020年を迎えるべき。最低、中央区、港区、渋谷区、目黒区、新宿区あたりは、テラス特区にして欲しい。

カリフラワーと蟹の一皿。メニューにはポテトもちのホエーと書いてあったけど、日本人の自分が意味分からず(笑)

ポークリブとピクルス、色合いも美しい。味も色彩豊か。

インドのふわふわパンのPAVも、これまた衝撃のクオリティ。わかりやすくいうとカレーパンガストロノミーという完成度。

大人たるもの、ベロンベロンになっちゃいましょ。

アイスクリームは1種類づつ選べるので、適当に全種類持ってきてもらいました。ターメリックのアイスとか初めて食べたけど、しょうゆのアイスが意外と美味しいみたいに、わりと自然に旨い。
Jagger y and Coriander Seeds with Toasted Whole Wheat Cone
Turmeric and Toasted Safflower with Black Sesame Cone
Beeswax and Wild Honey with Bee Pollen Cone

この4種類のチョコレートもそれぞれハーブが色んなアクセントになっている。

これで、わずか2400 Baht ++とは、体感的に実に安い。いやいや、やはりバンコクは面白い。

Gaa
68/4, soi langsuan, Ploentchit Road, Lumpini
+66 91 419 2424
http://www.gaabkk.com/
デートとか結婚記念日に使えるタイガストロノミーのレストランが欲しい。
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2017年05月14日
ピピ島とバンコク (タイ)いとしのTHE BEACHへ
最初に訪れたのは20年以上前、ここがきっかけで海×崖マニアになったくらい大きなインパクトを受けてね。後に映画の舞台になったり、津波もあったりで、しばらく足が遠のいていたんだけど、3年前にクラビから日帰り、2年前にはプーケットから1泊で訪れて、やっぱ改めていいわ!!
と。

その時に、最低3泊はしないとピピ島らしさは堪能できないなと確信。特に、今回、はじめてまりえをピピ島に連れてくるってこともあって、ピピ島3泊、プーケット2泊、バンコク1泊と島を中心にバカンスを組み立ててみました。

ピピ島は自然と距離を縮めたステイをしつつ、プーケットに移ってからは一転ラグジュアリーなリゾートライフを愉しもうという魂胆。


ちなみに、仕事の関係でまりえは先に帰国したんだけど、ボクはバンコクに4泊してたので、駐在夫妻ともにしっかりガストロめぐりも堪能しちゃういました。タイは自然と都会、両方を格安で楽しめるのがいいんすよねー。

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ピピ島は、元々が映画「ザ・ビーチ」のイメージに近く、若者向けの安宿中心の島。なので、ラグジュアリーホテルってあんま無いんです。特に、メインタウン「トンサイベイ」は、いい意味でも悪い意味でも、猥雑な空気が残っててのんびり過ごすのには向かないのよね。

なので、ピピ島らしい美しいビーチを眺めながらの休日というと、小さなボートにのって中心部からは離れる必要があるんです。離れたビーチにも小さいながらローカルコミュニティが併存してるので、マヤベイなどへのボートツアーは出てるし、2人で過ごす分には不便に感じることは特にないな。
ただ、何もしないことが最高の贅沢という感じなので、一人だとちょいと寂しいかも。泊まっったのは
Loh Ba Kao Bayの『Villa360』という高台のヴィラ。食事も美味しく期待以上。

ちなみに、ひとくちにピピ島といっても、ホテルがある「ピピ・ドーン島」と、映画の舞台になった無人の「ピピ・レイ島」があって、圧倒的な美しさはマヤベイなどがある後者。

とはいえ、ピピ・ドーン島もめっちゃ綺麗よ。ただ、比べると秘境感とか美しさの凄みに差があるのは事実。なので、ピピ島まで行ったら、必ずピピ・レイ島に訪れて欲しい。できれば視界の開けていないスピードボートではなく、開放感あふれる昔ながらのロングテールボートで。
足元の水の透明度とか、迫り来る崖の高さとか、照りつける太陽の強さとか、頬を流れる風のやわらかさとか、目的に辿り着くアプローチまで含めて高揚感を味わって欲しいのよ。クラビからスピードボートでピピ島まわったときは、あまりの味気なさにショックを受けたくらい違いあるから。

一方、プーケットは、アマンリゾートの発祥の地でもあり、ホテル予約サイト「Agoda」が生まれた場所でもあるタイを代表する世界屈指のリゾート地。バックパッカ向けの安宿から、バンヤンツリー、トリサラ、アンダラなどハイクラスのホテルも点在していて、ここでは岬が丸ごとホテルの『スリパンワ』をセレクト。

スモールラグジュアリーホテル好きな当家だけど、こういうメガリゾートにしか出来ない大胆なハコづくりもいいね、と改めて見直してみたり。

上の写真のBARも気持ちいいけど、バンコクの高層ビルにあるルーフトップバー(RTB)は結構回ってる自分からしても、岬のてっぺんにある自然の中にあるルーフトップバーの開放感ってなかなか味わえるものじゃなく新鮮。

バンコクでは、アジアTOP50レストランで3年連続1位の「Gaggan」出身シェフが、一ヶ月ほど前にオープンしたばかりの最旬レストラン『Gaa』へ。

インド料理をベースにしたガストロノミーかと思いきや、タイ、スカンジナビア、日本、中国など、様々な国の要素を取り入れ、スパイスとハーブ使いで”バンコクらしい”オリジナリティの高い味を創ってて、刺激的でしたわ。

ジュースペアリングが味の印象整えてくれるので、めちゃオススメ。

トンローの名店「スパニガ」が、最近チャオプラヤー川のクルージングをはじめたんだけど、これもアタリで。まだ認知が低いので、ゲストはバンコクの鬼富裕層の若者だったり、感度の高い旅人ばかり。これまで、クルージングディナーというと、大型ボートでYMCA流しつつクソみたいなメシが出て来る地獄図会みたいなプランしかなかったんだけど、ようやく大人が愉しめるクオリティのものがではじめましたね。

これ、すぐに人気出そうで、川沿いのホテルなんかも一気に参入してきそう。音も良く、夕暮れの風も心地良ので、Chill Outするのに最高の舞台。


タイ料理ガストロノミーでは、1年半ぶりに『Bo.lan』へ。「nahm」にも訪問したことあるまりえも、こっちの方が好きだなーと。空間づくりや、演出、サービスなどお洒落指数も高いし、骨太だけど洗練された余韻が残る「Bo.lan」は、友人らからも評価が高い。間違いない1店を選ぶとなると、ここになるなーと。


恒例のルーフトップバー(RTB)めぐりは、浮遊感を味わえるお決まりの『MoonBar』(バンヤンツリー)のほか、

公園越しの摩天楼が魅力な『Park Society & Hi So Bar』(ソフィテル・ソー)をおさえつつ、



パーク・ハイアット(そろそろ開業予定)下にあるセントラル・エンバシーの『siwilai city club』も新規開拓。ここはチットロムの駅直結だし、バンコクでは異常に高い泡が適正価格!CAVAが確か300バーツ前後。モエシャンドンのグラスが1500バーツ(約5000円)とか平気でして、プロセッコとかでも相当ふっかけてくる国なので、気軽に泡を愉しめるのって実は大事だったりするんです。


そうそう、今回の旅のパートナーは、最初からダメージ感あるデザインのスーツケース「クラシュバゲージ」を。島旅にはグローブ・トロッターよりも、こういう方が似合うかなと。

バンコクは、またもや駐在の宮部家にお世話になりました。いつもバンコクの最旬トピックスをありがとう!!
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2017年05月10日
ソンブーン(バンコク) 蟹と卵とじの最強カレー
最近のバンコクは、インドやドイツなどタイ以外の料理や、nahmやBo.lanをはじめとするタイガストロノミーに注目が集まりがちだけど、トムヤムクンやカオマンガイ、コームヤーンといった定番料理も、やはり日本で食べるものとは段違い。
そんな定番系タイ料理の中で、日本人の舌にもあって、自分的にもクリティカルヒットなのがプーパッポンカリー。ざっくり言うと蟹の身入り卵とじカレーで、最高に米に合う。日本米じゃなくタイ米にね。
ここ、『ソンブーン』は、プーパッポンカリー発祥の地で、更にバンタットンのお店こそが本店なんです。殻をむくのは面倒なので、多少料金あがっても殻無しをお願いしましょう。もともとMサイズでも1500円程度なので、殻なしオプション料金も誤差の範囲。
そして、ここはプーパッポンカリーだけじゃなく、子持ちワタリガニのナムプラー漬けなんかもあって、これも日本人にはハマる味。

2Fもあるし席が多いので予約無しでフラッと行けるのもいいね。

ソンブーン バンタットン本店
895/6-12 Chula Soi8, Bangthadthong Road, Pathumwan, Bangkok 10330
営業時間 16:00 − 23:00
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2017年04月16日
Bo.lan (Bangkok)世界が注目するバンコクガストロノミー
バンコクのガストロノミーというと「ガガン」や「NAHM」も有名ですが、ASIA'S BEST 50 RESTAURANTで19位の『Bo.lan』も、かなり面白い。
こちらのシェフも実はNahm(イギリスの方)出身で、

アプローチも内装も洒落ていて、

料理はバンコクの「nahm」よりも高い。当時で「nahm」

料理は

このあたりのプレゼンテーションは、「nahm」とも共通しているテイスト。

クラシカルなお皿も出てくるし、その間にトリッキーなお皿が挿し込まれるので、リズム感ある2時間。なんか火を付けだしたと思ったら…

テーブルの上でスモークが!! 五感で楽しめるタイ料理。

次回も、行ってみようかと企んでます。

タイのプロフェショナル、西田さんとのディナーでした。

Bo.lan
House number 24 Soi Sukhumvit 53
(Soi Pai dee ma dee) Klong Toey Nua
Wattana Bangkok 10110
+66(2) 260 2961
http://www.bolan.co.th/
バンコクは飽きないねぇ。
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2017年02月21日
ブルーエレファントの料理教室 (バンコク)タイガストロノミーの背景を識る
先日アップした、バンコクの老舗ガストロノミー『ブルーエレファント』では、料理教室も開催しているんです。タイ料理って中々作る機会がないので、味の良し悪しはわかるけど構成要素まではイメージ出来ていなかったので、それを識ることができてとてもいい機会になりました。
レッスンは英語だけど、わかりやすい表現を使ってくれているし、なにより自身で料理を作るので、感覚的にも理解できるのがありがたい。レッスンは、和やかに笑いも交えて進んでいきます。

ソースもスパイスもハーブもフレッシュなので、素人のオレでもハッとするようなタイ料理を完成させることができちゃうんです。

そして、それを実食できるのがまた愉しい。この後に『ブルーエレファント』の本気料理が出てくるから、その頂きの高さも実感できて二度美味しい。

レッスンは近くの市場に買い出しに行くところから始まります。

フルーツを買うお店、スパイスを買うお店、魚を買うお店など実際にあちこちのお店で選び方など含め解説してくれます。

こんなにじっくりバンコクの市場を回ることがなかったので、かなりの新鮮体験。

ブルーエレファントで働く料理人たちが説明するので説得力もありまくり。

市場の日常も垣間見れます。

印象的だったのはスパイスショップ。バンコクのむせ返るような熱気の中で、更にこの狭い空間にスパイスの薫りが立ち込めているんです。毛穴からもスパイスの刺激を感じてると錯覚しそうなくらいの濃密な空感。こういう体験すると、よりタイ料理への愛が深まっていきます。

そりゃ、日本でタイ料理を本格的に再現するのはバックグラウンドが違うな…としみじみしてしまうわけで。というのも日本ではタイ料理ってB級のイメージじゃない? でも、世界的な規模のガストロノミーな視点で見ると、最も注目を集めているひとつが、このタイガストロノミーなわけで。これは味わってみないと多分理解してもらえないことなので、日本でも高価格帯の本物のタイガストロノミーが食べられるレストランが出来て欲しい。

コロニアル様式のダイニングで食べるタイガストロノミーは、決してグランドメゾンのフレンチに感動レベルでひけはとりませんよ。

今年のバンコク行きは未定だけど、毎年訪れている都市なので、必ず一度は行くはず。まりえも、ここは連れてって無いので、一緒に行ってみたいなぁ。
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2017年02月03日
ブルーエレファント (Bangkok)邸宅ランチで優雅なタイ料理
「nahm」や「Bo.Lan」など既存のタイ料理のイメージを覆すモダンなタイ料理店が増えているバンコクだけど、築100年の邸宅のレストランで食べるエレガントに昇華されたタイ料理は、それとはまた違ったフュージョンスタイルで魅力的。料理教室もはじめ物販もやってるので日本でも知ってる人は知っている名店中の名店『ブルーエレファント』。
もともとはベルギー発のタイ料理店でパリ、ロンドンに支店があって、タイ国内だとプーケットにもお店がある。逆輸入された味わいのタイ料理ということで「nahm」などのハシリ。

BTSシーロムラインのスーラサック駅の目の前、ビルの谷間にコロニアル様式の瀟洒な邸宅があからさまに周囲とは違うオーラを放っている。ちなみに、こちらの建物は旧日本帝国軍隊の司令部として使われてたこともあるんですって。モダンにふりきったファインダイニングが目立つバンコクでは、マンダリンオリエンタルのように古き良き趣が残っていて、今も現役で使える場所って貴重。

また、後日書くつもりだけど、ここでは料理教室もやっていて、市場への買い出しから、簡単な調理まで一通り体験したあとに食べた食事だから、なおさら印象に残った。タイ料理の味の構成を知ってから食べると、今まで以上に見えなかったものが見えてくる。

日本のタイ料理(町の中華もそうだけど)って、どうしても味のパンチが強くて、辛いってイメージじゃない? もちろん辛さはタイ料理を構築する大事な要素ではあるんだけど、それだけじゃなくてフレッシュなハーブがもたらす爽やかさとか、スパイスが演出する奥行きによって、現地のタイ料理は構成されているんです。そのバランスこそがタイ料理の魅力だとボクは感じてます。

ストリートのお店だと、そのMIX具合が直接的で力強いんだけど、やはりこうしたガストロノミーは、タッチの繊細さや、味の組み合わせの新鮮さ、余韻を計算した後味と、ストリートのタイ料理とは、根っこは同じでも、また違った感動を与えてくれる。

タイ大使館さんのアテンドという強力な舞台ではあったけど、是非とも再訪したくなるお皿の連続だった。夜も来てみたいけど、昼間のこの陽の入る雰囲気がめちゃくちゃ気持ちよかった。

BlueElephant
233 Thanon Sathon Tai, Yannawa, Bangkok 10120, Thailand
+66 2 673 9353
http://www.blueelephant.com/bangkok/
しこたま酔っ払って、そのままホテル戻ってプールサイドで昼寝したい。そんな幸せをくれる邸宅レストランでした。
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2016年08月18日
Charcoal Tandoor Grill (Bangkok)タンドール料理の新体験
バンコクのインド料理の新解釈といえば、サンペレグリノのアジアTOP50の頂点「GAGAN」が有名だけど、ここ『Charcoal Tandoor Grill』もインド料理の新しい体験ができるレストラン。
インド人のオーナーが「インド料理はカレーだけじゃなーんだぞ、ゴラーーーッ!!」って気合も満載に、カレーは出さないタンドール料理のレストランをオープ ンさせたんです。野菜の持つ素材の魅力をタンドールならではのアプローチでフィーチャーする料理は新鮮で、スパイスとハーブが上手に脇役を演じている。

インド料理というとオイリーなイメージだけど、ヘルシーさやモダンな印象を受けるレストラン。お酒もミクソロジーに拘ることで、よりその傾向が際立っている。

場所はスクンピッドのSOI11のお洒落なサービスアパートメント「Fraser Suites Sukhumvit」の中。最上階には「ABOVE ELEVEN」 という洒落たラウンジがあるところ。このレストランは5Fなんだけけど、ルーフトップテラスがあるので視覚的にも解放感たっぷり

外のテーブル席の脇に プールもあるのでリゾート指数も高めなんです。従来のインド料理にはなかった、新しいブランディングが、ローカルや駐在組からも高い評価を得ている話題の レストラン。「 GAGGAN」との食べ比べも面白いかと。

店内は天井が高く、ウッドを多用したデザイン。とはいっても無印良品的な人畜無害な空気感じゃなく、コントラストつけてちゃんとラグジュアリーに仕上げてくるところがバンコクっぽい。

料理で印象的だったのは巨大なブロッコリーを大胆に仕上げたタンドール。

ちなみに、こちらはバンコク駐在のレイコちゃん、ゆーすけくん夫妻のレコメンド。しかも忙しいのに一緒にディナーもつきあってくれたので、とびきりリアルなバンコク情報も続々入荷。ナポリピッツァで美味しいお店ができているというのは意外でしたなぁ。

初対面だけど、ゆっきー家の紹介だし、なによりテラス席と旅を愛してやまないという夫婦だけに、当家ともドンピシャ。テラス席について、どれだけアツく語ったことか(笑)。
Charcoal Tandoor Grill & Mixology
(チャコール・タンドール・グリル アンド ミクソロジー)
Fraser Suites Sukhumvit - 5th Fl. | 38/8 Sukhumvit Rd. Soi 11, Bangkok 10110
+66 (0)89 307 1111
http://charcoalbkk.com/
こういう出逢いも旅の財産。彼らがバンコクいるうちに、また遊びに行かねばね。
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