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2021年01月01日
謹賀新年
2019年12月09日
バヒア宮殿(モロッコ)マラケシュの王宮へ
こうやってブルーや強めの黄色が入ってくると”らしいな”って感じですが。
モロッコの9月末は、日なたは太陽に焼かれるくらいジリジリするけど、日陰は涼しいので王宮は暑かった印象が殆ど残っていない、
旅のこと書いてるのが一番楽しい。昔の写真を見返せるのもワクワクするし。食はFBやらInstaでも書いてるんで、なかなか筆がすすまなくて。
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2019年12月04日
そうだ 京都、行こう。 2019
昨年は、久しぶりに紅葉の時期に京都以外の場所に旅してたのね。秋の隠岐の島、神々が集まる出雲大社、鳥取の足立美術館などなど、山陰の秋も良かったけど、やはり今年は京都に戻ってきました。
京都に住んでいるわけではないから、紅葉はタイミングとの勝負。
2012年から京都の紅葉にハマっていて、最初の頃は朝から晩まで自転車であちこち回っていました。今、久しぶりに振り返ってみたけど、2012年は天気も色づき具合もよく、こんな紅葉見ちゃったら、そりゃハマるわな、と。
この年に見た、苔寺、常寂光寺のインパクトがあまりに強烈で、その後は「あの時を超えられない...」と、幻を追い続けていたような気がします。
さすがに今年は一段落したようで、一期一会を愉しめるようになっていました。
<直指庵>
欲を言えば、こういう場所ほどもっと洗練された空間づくりをして、高付加価値のサービスを提供して欲しい。全部が同じような茶屋さんである必要はない。単価数倍でも、間違いなくそっちを選ぶから。ニセコが成功している理由はそこにある。
お食事は、もう無いと諦めていた丹波の松茸をお椀でいただけたり、モロコに会えたり、2週間熟成のぐじのお造りがめっちゃ旨かったり、菊芋のテクスチャが異次元だったり。お酒もシャンパーニュから、ワインから、清酒まで。ちょっとだけ味見させてもらった清酒まで加えたら、何種類呑んだろう?
そうそう食事の前に、RYOと祇園のサウナ「ルーマプラザ」行ってて、初の本格サウナデビューだったのよ。外気浴してたら曇ってたのに、一瞬だけめちゃ綺麗なサンセットに遭遇し、それなりに”ととのった”せいか、体の芯がジワーッとなって。
その直後に「たいら」に行って呑んでたから、酔いが気持ちよくまわるまわる。中々いい滑り出しの「サ道」デビューでした
高台寺の真横、二寧坂の入口のところに出来たんですね。地図で見てから向かってるので頭ではわかっていたけど、実際にたどり着くと「こんなところに!?」と驚きを隠せない。建物の高さが10mに制限されているエリアのため、傾斜を活かしながらの設計となっている。
部屋の屋根も敢えて傾斜をつけることで、レジデンスのようなリラックスした雰囲気を作り出している。
かと思えば、バスルームはめっちゃクールだったり。
二寧坂沿いのレストラン『KYOTO BISTRO』は、ここがパークハイアットだとは気づかれないくらいさりげなく町に馴染んでいる。
メニューもリーズナブルなのに、フィッシュ&チップスや、カツカレーなどカジュアルメニューがフレンチの技で仕上げられているのよ。陶器は宇治の「朝日焼」が使われているのもポイント。
食後は最上階のBAR『KOHAKU』に移動。ここは京都ではありながら、誰も見たことのない景色を愉しめます。次回の京都でも寄りそうなくらい好み。
昼は紅葉を愛でて、夜は京都の友人らと酒を呑んで心地いい時間を過ごす。やはり、旅はヒトがKEY。
そうそう、オープンから1ヶ月も経っていないので、タクシーにハイアットリージェンシーに連れて行かれるリスクもあるので、お気をつけて。
2019年11月01日
旭山動物園(旭川)寒さを忘れたいやし空間
今年もそろそろやってきますね、積雪時にのみ行われる「旭山動物園」名物、ペンギンの散歩。
旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼
0166-36-1104
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
2月の富良野でマイナス10℃近かったと思うけど、重ね着しまくりだし、心構えもできてるし、ヤバくなったら室内に逃げ込めば少しは暖がとれるので、思ったほど凍える思いはしませんでしたよ
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2019年05月10日
七尾城跡(島根)益田の山城跡を歩く
島根県と山口県の県境にある益田。出雲や石見銀山、萩といったメジャーネームに隠れて「益田」という地名は認知度低いけど、ここの築城された山城の歴史は古い
そんな歴史の話を聞かなければ、神社の長い階段を登って、更にそこから山を歩くトレッキングコース。
頂上からは益田市街が見下ろせて、抜けていく風や鳥の鳴き声が心地良い。
小さな町でも、優秀なガイド役がいればその町はいくらでも掘れる場所がある。そういうとこに気づくのが地方活性化のポイントかもよ。
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2019年04月24日
スマイア(スペイン)バスクのホワイトクリフ
海崖は遠くから眺めているのも好きだけど、やはりこの”際”に立って、ヒリヒリするのが醍醐味。
言うてもこの高さだからね…、わかるでしょ!? ヤバさが
旅の目的は主に「食」と「崖」と「城」というのが最近の傾向。
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2019年04月13日
三重の崖巡り 花の窟、鬼ヶ城
海×崖好きとしては、このビジュアルは反則過ぎな『鬼ヶ城(おにがじょう)』
隆起と風化と波の浸食によってできた天然の岩のアートが、熊野灘に面して1Kmくらい続く。そこに、またむき出しの遊歩道があってたまらない。国の名勝にして天然記念物国『鬼ヶ城』は伊達じゃない。
国の天然記念物に指定されたのは1935年(昭和10年)、『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として世界遺産に登録されたのが2004年。
場所は尾鷲市の少し南。名古屋からは電車でも車でも行きづらく、東京から行くには沖縄よりも心のハードルが高いっすね。めったに行ける場所じゃないから、ほんとはもっとじっくり回りたくて、鬼ヶ城城址の展望台にも行ってみたいんだけど、未訪なのが心残り。
そこから更に車で10分ほど南下したところには、日本最古の神社といわれる『花窟神社(はなのいわやじんじゃ)』もあるんです。
なんで日本最古かというと、日本書紀にも記されている古来からの聖地なのよ。話題の万葉集ではなく、日本書紀ね。
花窟神社には神殿がなく、熊野灘に面した巨巌が御神体で、その下に玉砂利を敷きつめた祭場、王子の岩と呼ばれる岩がある。
パワースポット不感症の当家は、
「古来かららしいよ」
「感じられたヒトがいたんだね」
といった会話を残し、この場を去りました。
次回、三重に行くときは那智勝浦に寄ってから、南紀白浜まで周り、いい崖を探そうと思います。
2019年04月07日
目黒川の花見と情緒
ここ数年、これだけ開花してから長く桜が持ったのを見たことがなかった。
桜のピークが週末にあたって、かつ田道の桜まつりにあたったなんてのは記憶にある限りないのよね。こんなタイミングは相当レアなので、今日ばかりは室内のレストランでランチの予約を入れていなくてよかったと思う。
桜の下でお薄をいただく気持ちよさ。
このあたりの週末旅は、前後ちょっとズラすだけでタイミング外すからね。紅葉よりも桜の方が旅プランするの難しいのよ。
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2019年02月26日
丘の上のイルゲド(サンセバスチャン)美食の町の美景
2018年10月06日
丸山千枚田(三重)ライステラスラバーの皆さんへ
熊野古道らしいフォトジェニックな「馬越峠」に訪れたことがある人ですら稀なので、そこから更に南下した山奥にある『丸山千枚田』に行ったことあるって人には、そうそう出逢ったことがありません。
こういうとこドローンで撮ってたらカッコ良かったろうになぁ...、当時はまだドローン持ってなかったので、今なら違うアングル切り取れたのにと悔しい。
2018年10月04日
壬生狂言 (京都)今週末は壬生寺に行こう
10月はこの週末の10/6 (土)〜10/8日(祝)までの3日間に開催予定です。ボクが訪れたのは2015年と3年前だったけど、狂言デビューの当家でも興味深く愉しめました。
しかもこれって伝承なんですよね。今でこそビデオやスマホで録画できるとはいえ、700年間もの間、代々伝えていくっては途方もない労力なわけで。
2018年08月11日
仏歯寺 (スリランカ)世界遺産の町の聖地へ
外から見ると地味っぽく見えるけど、内部はシンハラ建築の技術の粋を見ることができて興味深い。
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2018年07月24日
祇園祭は藤井絞で (京都)
今年は、いろんな意味で「藤井絞り」さんと縁深い祇園祭に。
ま、でも、いい反物に出逢っちゃったら作っちゃうじゃない?(笑)
ここんとこ毎年のように祇園祭行ってるから、当家は意味分かるけどフツーの感覚だと暗号に聞こえるかもね。
宵山というのは、祇園祭の山鉾巡行の前日のイベント(前々日は宵々山)。山鉾が立ち並び、あちこちで祇園囃子を奏でられていて、ここから山鉾巡行までがある意味祇園祭のハイライト。露天も立つうえに歩行者天国になるので、その時は狭い路地も見たこと無いくらいの人で埋まります。
その宵山の時に鉾町の旧家や商店などが所有する美術品などを公開する「屏風祭」がおこなわれているのね。京町家の通りに面した間を開放して、秘蔵の美術品を展示しているので静の美術館とも呼ばれています。
この屏風の前で宴をするっていうのが、今回呼んでもらったプレミアムイベント。数年前、藤井絞さんをまだ知らない頃、外から眺めてて「こんなとこの宴にいつか座ってみたい」と思ってみていたので、この宴会にお声がけいただけたのは、本当に嬉しかった!
宴の最中に反物も見せてもらったら、気になってた陣羽織が飾ってあって着てみたらいい感じにフィット。この夏使えるので即買い。
これだけでも祇園祭に来た甲斐があるってものだけど、宴の最後で藤井さんから「巡行もうちで観てはどうか」とお誘いを。
全く予想してなかったお誘いだけど、遠慮してる場合じゃないので即手を挙げちゃいました。というのも、昨年 菊水鉾のフォトグラファーとして山鉾巡行に参加してたんだけど、一番印象的だったのが新町通りで二階から巡行を見てる人々だったのよ。
新町通りの細い路地を、山鉾が軒先のスレスレを抜けていく。その光景を近くで味わえるのって、ほんと限られた町家だけなんですよ。
やー、藤井絞りの浴衣、2着もってきてよかった!! 朝から酷暑過ぎたので、前日の夜に買った陣羽織は羽織って行けなかったけど、小紋とは違う雰囲気の茶色の雪花絞りで伺いました。
二階は期待通り距離感、鉾の屋根やお囃子さんと近くて感動。
あまりにプレミアムな体験だったので、自分的にはここが今年の祇園祭のピークだったし、一般的にも宵山と山鉾巡行が山場と思われてますが、宵山の後の「日和神楽」、山鉾巡行の後の「神幸祭」では、誰でもディープな祇園祭に触れることができるんです。
祇園祭はこの空気を味わいたいから来ているといっても過言じゃない日和神楽。山鉾巡行の晴天を祈って前日深夜に行われる御囃子の奉納。八坂さんの後に祇園の路地を練り歩くこの瞬間の祭りの濃度が堪らんのよ。
今年はちょい早めで23:30頃から。寸前まで人が居ないのに、急に湧き出てくるからタイミングが難しい。花見小路のBARで様子見ながら飲んでて、10分おきに偵察出てました。
なんせ、去年は23:00頃に行って閑散としてて「あれ、もう終わったのかな?」とお店に入って飲み始めてたら、<今、通過中>とメッセが来てショックに打ちひしがれて帰ったという哀しい記憶が(笑)。なので、今年は絶対見逃したくなかったんです。
そして祇園祭の本番の「神幸祭」。八坂神社の神様が、お神輿にのって1週間だけ(24日の還幸祭まで)町中の【御旅所】にでていくんです。あの山鉾巡行ですら、ざっくりいうと この露払い的な位置づけ。絵的にも御旅所に行く前に八坂神社の前で神輿が3基並ぶ姿は圧巻!!!
....なんですが、これをいい位置で撮るにはポジション取りが壮絶で、今年は酷暑に負けて諦めました。ただ、その代わりといっちゃなんだけど、神々しいシーンに出逢うことが出来てね。場所は八坂神社の正門の中村楼。
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2018年07月07日
伊勢神宮 (三重)早朝拝観のすゝめ
帰り道に赤福で朝茶。
朝から伊勢海老、アワビ、雲丹などの乗った海鮮丼を。もちろんテラス席でいただきます。
あっという間に2年とか経っちゃうけど、ついこないだ訪れたような感覚でした。
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2018年06月23日
祇園祭 (京都)山鉾巡行を歩く
昨年の祇園祭は、友人の紹介で祇園祭 山鉾巡行の「菊水鉾」の撮影班に。
祇園祭の山鉾巡行は前祭と後祭があって、前祭は長刀鉾を先頭に23基、後祭では橋弁慶山を先頭に10基が京都の町中を巡行するんです。先頭の山鉾以外はくじ引きで順番が決まります。
前祭は7/17で、今年は3番目。菊水鉾は主要なコーナーでお献茶を出すのが特長。
所謂VIP的な人にお茶を出すんだけど、あるコーナーでは友人らが集まっていてここだけはやけにアットホームだったり。
相当な重量がある鉾なので、綱を引いている人数も半端ない。
但し、主要なところにキーマンが配置されていて、一番前の曳き手さんなどはフォームのが明らかに他と違います。
近くで見てるとめちゃくちゃかっこいいのが、車輪の周辺で方向を微調整している達人の方々。木の道具でちょいちょい方向修正してるのね。
「小川 長楽」の若旦那、弘嗣くんに感謝。
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2018年05月19日
旅人目線の会津若松
磐梯山、五色沼、渓流沿いの温泉など、郊外に観光資産が散らばる会津若松だけど、せっかく訪れたのでフォトジェニックな場所探してみました。
天守閣は鉄筋コンクリなので色気はないが、天守閣の最上階からは市内が見渡せるので気持ちいい。
千利休の子、少庵が建てたと言われる茶室の「麟閣」は中に入れるわけじゃないし、お庭はピンとこないのでわざわざ行かなくてもいいかな。
自分的には七日町から続くレトロな洋館がちょいちょい残る町並みや、野口英世青春館のあるエリアのノスタルジックな雰囲気は好み。あちこち視線飛ばしてると、案外いい被写体に出逢えます。
お目当てのカフェがお休みだったんだけど、小さな庭のある「あんてぃーくカフェ 中の蔵」も周囲から時間軸ズレてて面白かったです。
鶴ヶ城の東にある「御薬園」は、歴代の藩主に愛された大名庭園。当事、領民を疫病から救うために園内に薬草を植えたというのもので朝鮮人参を試植したそうで。ここは静かで美しく、現代であれば心が癒やされる場所ですね。
白虎隊自刃したの飯盛山や、近くの重要文化財さざえ堂は未訪なので、今更だけど「八重の桜」を見て、訪問したいと思ってます。
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2018年04月19日
グラントワ (島根)アートなステージに立つ方法
島根県芸術文化センター「グラントワ」さんの石州瓦をめぐるプレスツアーに参加させてもらったんだけど、やはりここは石州瓦のモダン建築の集大成っすね。
28万枚の石州瓦を外観に使ったデザインが斬新で、屋根じゃなく敢えて壁に瓦を使うことで、艶っぽさが醸し出されるのよ。中庭が改修工事終わったところで外に出られなかったんだけど、これからのシーズン、ここでカフェ兼BARスタンドがあれば最高なんだよなー
そんな外観のビジュアルに目がいきがちな「グラントワ」ですが、実は大ホールもいい作りして「こんなステージに立てたら気持ちよかろうね」と別世界の憧れとして眺めておりました。
なんせArtlessな身ゆえ、これまでの人生も、そしてこれからの人生も、ステージなんてモノとは無縁だと思い込んでいたんですが...皆さん、諦めるのはまだ早いですよ!
グラントワでは毎年初めに『グラントワ カンタート』という合唱のイベントをやっていて、これに申し込めばステージの上に立てちゃうんです!!
しかもね、このイベントの講評者や声楽家は日本トップクラス。島根のローカルイベントなのかと思いきや、合唱経験者の友人は鼻息荒く「これは凄い!」と目をキラキラさせてました。
そんな『グラントワ カンタート』の詳細はこちらに。応募締切が9月なのでちょいと先のようですが、興味ある人は是非。
http://www.grandtoit.jp/theater/grandtoit_cantat
グラントワ
島根県益田市有明町5−15
0856-31-1860
http://www.grandtoit.jp/
こんな国内トップクラスの合唱イベントで歌う機会を得られるのも凄いけど、一流の方々の創ったオリジナル曲が歌えたり、アドバイスを直接もらえるなんてのは相当貴重な機会なんですって。
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2017年11月27日
錦秋の京都へ 其ノ二
京都の紅葉レポ 第二弾。
毎日アップしようと思うも、全力で遊んでいたので追いつかず。二日目から四日目(11/24〜26)までの紅葉情報をまとめてアップしておきます。
【11月24日】
京都二日目は朝から快晴だったので光が重要なダイナミックな紅葉を楽しめるとこ早めに回って、午後は曇りがちだったのでこじんまりした古刹にシフト。
まずは8:00頃に鷹峯向かって源光庵と光悦寺に。源光庵はこれまでで最高の美しさだったと思う、悟りの窓より脇の庭が凄味帯びてた。
光悦寺はもちろん美しかったけど、入口のアプローチもだいぶ散ってたし、光悦垣の紅葉は全部落ちてたから そろそろ見納め。
一旦部屋に戻ってから嵯峨野へ。天龍寺は池の周りはそこそこだったけど、裏山の紅葉はどピーク。通り抜けの気分で寄ったのに結構しっかり滞在してましたわ。
天龍寺の裏は外国からのゲストのインスタポイントに。
天龍寺の様子見て、期待値高めに常寂光寺行っただけど、それでも思わずスゲーって呟いてました。
ただ、光が射さないと威力は4割減。帰り際に雲で太陽が隠れがちになったので、タイミング間違えなくて心から良かったなと。
嵯峨野はその後太陽が戻らず、妙心寺の大法院へ。ここではお抹茶いただきながら、庭をボーッと眺めて。
夕方には、話題の瑠璃光院 近くにある蓮華寺へ。辻が花 絵紋庵で夏羽織のデザインの相談があったので、絵紋庵から徒歩圏内の蓮華寺で時間調整しようと。
知る人ぞ知るこじんまりしたお寺なのと、写真に対する大人な姿勢が素晴らしく、後半はカメラを置いてしっかりと庭と向き合えました。
【11月25日】
まりえと合流して紅葉狩りもペースをスローにシフト。まずは、この時期は入れないと諦めていた永観堂へ。京都の朝夕はかなり寒く開場40分前から寒さに耐えて並んだら前列から10番目くらい。そこまで急がなくていいんだと、逆に勉強になった。
がら空きの永観堂が見れたのは貴重だけど、朝イチは光の具合もそこそこで10:00過ぎからやっと見頃な感じに。混んではいるけど敷地が広いので思ったほどの詰め詰め感ではなかったよ。
スケール感を活かした圧巻の紅葉は、まさに極楽浄土をこの世に再現しています。
さすがは東福寺とともに、京都の紅葉を代表する双璧のお寺。
そこから南禅寺に移動して「天授庵」へ。
入口付近は枯れ木が多かったけど、奥の方はまさに見頃でしたね。
その後、蹴上から電車に乗って初の山科へ。目的地は毘沙門堂。参道の階段の紅い絨毯は薄毛だったけど、本堂の説明が面白く修学旅行モードを発揮。
朝から着物で移動してて疲れたので、リッツカールトンのバーでひと休み。
夜は夕方から大徳寺の『おはりばこ』でイベントがあったので離れの一階でユル飲み開始。
京都最終日は、初訪問のお庭も積極的に組み込んで。
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2017年11月23日
いざ錦秋の京都へ
今朝 土砂降りの東京を発って、錦秋の京都に来ています。ちょうど紅葉はピークといったところで、あちこちで息を呑む瞬間が。
北野天満宮、真如堂、金戒光明寺の塔頭 栄摂院、法然院、安楽寺、南禅寺を今日は回ったので、タイムリーな見頃情報アップしておきます。
まずは、北野天満宮。実は天神さんの”もみじ苑”が、京都の紅葉にハマる最初のキッカケになった場所なんです。約300本の紅葉が織りなす世界観か圧巻。赤と碧と黄色が織りなす鮮やかな日本の秋。
紙屋川沿いの御土居は、紅葉のトンネルになっていて、逆光の裏側から光が透けて見えるので美しさにため息が漏れる。
やはり京都は、日本でも抜きん出て紅葉の美しさが洗練されています。
当初の予定としては、天神さん見て、そっから電車乗って嵯峨野に行こうと思ってたんだけど、この日は天候が気まぐれで、時雨にヤラれて「近為」でランチしてたんです。そのせいで、ちょっと時間の目論見がズレてしまい急遽、東に向きを変えて「真如堂」、通称”極楽寺”に向かうことに。
ここは、拝観料とか払わずに五重の塔✕紅葉✕銀杏が見れるは、本堂裏の紅葉のトンネルは圧巻だわ、更に叡山を借景にしたお庭もあったりと、京都らしい紅葉のエッセンスが詰まったお寺。
陽が射すかささないかで印象がグッと変わるので、めまぐるしく天候が変わる今日みたいな日は、シャッターチャンスが訪れるまでじっと皆さん 我慢して待っています。
TOPの写真にも使っている金戒光明寺の塔頭「栄摂院」は、京都で三本指に入るお気に入りのスポットで、普段は一般公開されていていないけど、この時期だけは拝観できるんです。こじんまりした空間の中に、圧倒的な美意識が凝縮されていて、比較的空いていることもあって、じっくりと紅葉に向かい合うことが出来るんです。
真如堂から哲学の道方面に向かって「法然院」へ。こちらの門は雰囲気あってフォトジェニックなので、こちらもカメラを持った人々がシャッターチャンスを狙って並んでいる。
法然院から、少し下がったところにある「安楽寺」は、この階段のアプローチが美しいのよ。
そのまま哲学の道を下がると永観堂にあたるのね。こに時期、入口付近は悶絶ラッシュアワーなので、チャリを迂回させて南禅寺へと向かってみました。軽くチェックのつもりが、思いのほかピークでズンズン足が境内の中へと向かっていきました。
入口のあたりや、三門の裏手は萌えるような紅葉の群れ。
夕方だったので、どこの光の状態がいいかわからず、方丈に行くか天授庵に行くか南禅院に行くか迷ってしまい、この中では一番お気に入りの南禅院をセレクト。結果、ちょっと地形を読み間違えて、ここは日陰ゾーンに入っちゃってたから、紅葉の威力は少し落ち気味でした。夕方なら天授庵が正解だった気がする。
とはいえ、床紅葉は美しかったし、赤と黄色のコントラストは破壊力高かったね。
明日は鷹峯、嵯峨野、詩仙堂エリアを攻略予定。続きで、もうちょい写真載せておくので、これから行く人は参考までに。
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2017年07月08日
カサ・バトリョ (バルセロナ)当家一お気に入りのガウディ建築
バルセロナの青山、グラシア通り43番地に建つカサ・バトリョ(Casa Batllo )は、ガウディが手がけたモデルニスモの中でも特に人気が高く、色々回った当家も一番のお気に入りに。東京の建築では殆ど見られない曲線を多用した窓部分は、内側からも外側からも強烈なインパクトを放つ。
外から見た印象より窓が大きく、通りと内部との一体感強め。
2005年に世界遺産に登録されたこの建物は1877年に建設されたもの。大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスのオーダーで1904年から2年間かけてガウディが改築を行ったんです。アナログ感満載の温もりある建物で、内部の吹き抜けはブルーが段階的にグラデーションをかけられている。
木の使い方も特徴的で、この曲線がさわると とっても心地いいのだ。
この空感の取り方とかも、アナログさが感性を心地よく刺激する。
裏側から見たカサ・バトリョ。ダイニングから外に出ることができます。
昔は、ここが庭園のように緑が飾られていて、癒やしの時間を過ごせたんでしょうね。
ガウディの凄いとこは、100年経った今でも圧倒的な存在感を放つインパクトを残していて町のアクセントを作っていること。
夜の主張も半端ない。
バルセロナを唯一無二の存在にしているのは、サグラダ・ファミリアを含めモデルニスモの建築たちなんです。
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2017年05月29日
犬山城 (愛知)たった5つの国宝天守
名古屋から、電車で30分ちょい。岐阜県との県境にある国宝『犬山城』
天守が国宝指定されているのは、日本でたった5城なんだけど、
高さ約88メートルの丘に築かれた平山城。近くの岐阜城は、
ただ、天守から木曽川を見降ろすと、
明治の廃藩置県で廃城となったため、天守を除いて櫓・
〜2004年まで、
天守は見た目は小ぶりなんだけど、
犬山城だけだとワリとサッパリ回れるんだけど、城下町が意外とオモロカッたり、周囲に織田有楽斎の国宝茶室『如庵』もあったりするので、名古屋からだと半日コースくらいの感じで訪れるのが正解。
名鉄観光ホテル内に「有楽苑」というお庭に中に、件の移築された茶室が佇んでいるんです。元々、建仁寺の中に建てられたもので、三井家が買い取り一度東京に移築して、その後 戦禍を避けるために湘南に移されたらしいんだけど、戦後の財閥解体時に名鉄が買い取ったとか。
犬山城下町は、古い町並みが残っていて情緒あっていい。意外と言っちゃなんだけど、若者も多いのが好印象。
ここからもチラッと天守閣が見えたりしてテンション昂る。
センスいいカフェも何軒かあり、いい意味で”犬山”の印象変わりました。
一日あれば、岐阜城とハシゴもありよ。岐阜城近くの温泉街のわりとイケてる泊まるのもアリ。
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2017年05月23日
アマルフィ大聖堂 (イタリア)必見の地下聖堂
アマルフィ半島は、半島の入口にそれぞれソレント、サレルノといった規模の大きな町があって、海沿いにいくつか町が点在しています。
アマルフィは、かつてアマルフィ共和国として強盛を誇った海洋国家。世界文化遺産に登録されているアマルフィ海岸の中心都市で、観光で訪れる人は、アマルフィかポジターノどちらかに泊まることが多いんじゃないかな。
高い崖に囲まれたこの町は、崖好きのオレには垂涎の場所。不幸にも、訪れた日は曇りで、ランチ後には大雨になったので、いい絵は全然撮れてないんけど...
そんなアマルフィの町のシンボルとも言えるのが、『アマルフィ大聖堂』。町の中心部のドゥオーモ広場から階段を上って中に入ることができる。
9世紀頃建設されたもので、鐘楼は完成までに100年以上かかったとか。フィレンツェのドゥオーモにしてもそうだけど、当時の建築って気の長い作業だったんすね。
この大聖堂は7回改修されたので、ロマネスク建築、バロック建築、 イスラーム建築、ロココ建築、ゴシック建築、ビザンチン建築など様々な様式が混在しているのも面白い。
大聖堂自体は、街の規模の割に立派だなぁってくらいの印象だったんだけど、ここも地下聖堂があって、そっちの方がカラフルで息を呑む美しさ。
天国の回廊も有名なんだけど、行った時には工事中かなんかで見ることができなかった。それだけが心残り。
今回の旅は、イタリア政府観光局とHISさんのプレスツアーだったんだけど、この旅で視察した場所を組み込んだツアーが出来上がったようです。詳しくはこちらに。
http://e.his-j.com/shop/tour/
定番をおさえつつも、まだ知られていないカンパニアの魅力を詰め込んだ”イタリア通”向きの内容になってます!!
・カプリ島と青の洞窟
・エメラルドの洞窟
・サヴォイ・ビーチに1泊
・ナポリ車窓観光
・アマルフィ海岸ドライブ
・パエストゥム遺跡
・サン・サルバトーレのワイナリーとレストラン
・タウラージのワイナリー
・カゼルタ王宮
・ローマ
あゝ、イタリアに行きたい…
↓ ↓
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2017年04月27日
グラシア通り (バルセロナ)モデルニスモに魅せられて
バルセロナと言えば、思い浮かぶのは”サグラダ・ファミリア”だと思うけど、実際に滞在するのはこのエリアというのが大半になるでしょう。
カタルーニャ広場からコロンブスの塔まで続く並木道「ランブラス通り」と、ハイブランドのブティックや”カサ・ミラ”などのモデルニスモ建築が並ぶ「グラシア通り」。
ランブラス通りは、市場があったり、カテドラルがあったり、レアル広場や、旧市街の迷路のような町並みが愉しいけど、人が多すぎて落ち着けない側面も。
一方、「グラシア通り」は、まず道幅が広くて開放的。マンダリンオリエンタルやマジェスティックホテルなどラグジュアリーホテルが軒を連ねており、ハイブランドのブティックも並びどちらかといえば銀座か青山みたいな雰囲気。
ただ、ここが世界で唯一の存在感を放てるのは、「カサ・ミラ」「カサ・バトリョ」など、異彩のモデルニスモ建築が何食わぬ顔して並んでいるから。ほんと笑えるほどにフォトジェニックなのよ。ひとりの天才建築家が残した遺産が、こうまで町の後世に影響をおよぼすのかと、なんだか感慨深い。
ライトアップされた夜の「カサ・バトリョ」もお洒落過ぎる。サグラダ・ファミリアの次に混んでたのが、ここでした。
カサ・ミラの前で記念写真。
グラシア通り沿いには、オープンテラスのカフェやバルが並んでいて、カフェやビールを愉しむにはもってこい。
気になるお店も。
ここはTOPのLOEWEが入っているカサ・リェオ・モレラという建物。サンパウ病院やカタルーニャ音楽堂を設計した建築家ドメネク・イ・モンタネールの設計。カサ・バトリョと同じくらいタイプ。2014年から2Fより上も一般公開されてたそうで。次回は絶対見学したい。
泊まっていたホテルのルーフトップバーから見降ろすグラシア通り。高台なのでバルセロナの町が一望できる。
夜もいい雰囲気。治安悪いとか感じたことなく夜中も全然歩ける。もちろんスリには気をつけて。
今年の夏バケはイタリアか、はたまたスペインか、いっそキューバか。さて、どこに行こうかね。
↓ ↓
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2017年04月11日
サレルノの町を歩く (イタリア)
ソレントとは逆サイドにあるアマルフィ半島めぐりの拠点「サレルノ」
自分的には、のんびりとしたカラフルな町を、行くあてもなく散策して、気の向くまま好みのショップとか、雰囲気ある教会とか、美味しそうなレストランに入ってみるのが醍醐味だと感じてます。
リゾートのかをりも漂う生活タウン。まさに暮らすように旅するには、もってこいの拠点。
その町の中で、観光という点で優先順位をつけるなら、まず訪れてほしいのが『アレキ城(カステロ・ディ・アレキ)』。中心部からは少し距離があるのでレンタカーがあると便利。アマルフィ半島らしく、海から急に山が反り立っていて、その峰にそびえるいかにもという雰囲気の古城。
残念ながら、ボクラが訪れた時は雨で視界もクリアじゃなかったけど、晴れてたらナポリを高台から見降ろすよりも、こっちの方がキレイなんじゃないかなーとさえ感じました。そのくらい高い絶景ポテシャル持ってます。
夜はライトアップされていて、町の隙間から見上げるとお城が神々しく光っています。
続いてはカテドラル「サン・マッテオ大聖堂」。夕方訪れたせいもあってひとけもなく、外観はドヨーンとした印象だったんかど、一歩中に入ると荘厳な空間。1000年前の建築物で、様々な色のはめ木細工やモザイクが残る貴重なアラブ・ノルマン風建築。
南イタリアらしく荘厳なだけでなく、白を多用してたりと内部は明るい印象。カノッサの屈辱で知られる教皇グレゴリオ7世のお墓がここにあります。
ただ、正直ここまでは、いわゆる観光地的な感動レベルだったんすよ。でもね、地下礼拝堂に降りたら、その空間の美しさが圧巻で!上とは全然違ったバロック建築の華やかな世界観が形成されちゃってて思わず昂りました。ちなみに、我らのイケメンドライバーさんは、ここで結婚式を挙げたんだとか。舞台装置が本物過ぎてうらやましー
”暮らすように旅する”気分を、なんだか無性に味わえたのがエレベーター。高低差が激しい町なので、上のエリアと下のエリアをつなぐエレベーターがあるんです。一見してわからない場所にあるので、サッと通り過ぎるだけの旅だと、見つけることは困難でしょうね。なんだか、こういうのワクワクするんです。
このエリアは、もともとアマルフィ海岸のオフシーズンにサレルノに滞在した労働者の生活地区だったんですって。近年空き家が増えてきたらしく、ゴーストタウン化すると雰囲気悪くなるので、若手のアーティストがウォールペイント描いたり、実際にアーティストを住まわせたりと、再開発化をすすめているんです。
だから、いい意味でちょっと癖あって面白い。これがナポリだったら治安も気にしなければいけないんだけど、サレルノは至って平和です。
ちなみに、そのエレベーターの上には「ミネルヴァ庭園(Giardino della Minerva)」っていう植物園があったのね。なんで植物かって言うと、実はサレルノって医学の町という顔も持っているんです。現存する世界の大学の中で、サレルノ大学はボローニャ大学に次ぐ古い歴史を持っているんです。そして、ボローニャが法学で名を挙げていたのに対し、サレルノ大学は医学の名門だったんだって。なので植物園としても、世界最古クラスのようで。
ここからの景色も、お城ほどじゃないけど抜けてていい感じ。
続きに行く前にちょいとお知らせです。
今回の企画はイタリア政府観光局とHISさんだったこともあり、なんと5月17日(水)19:30から表参道の「旅と本と珈琲と Omotesando」でイベントすることになりました。
ボクラがこの旅で訪れた場所が組み込まれたプランもHISさんで新たに出来たようで、はじめてのヒトでも、”イタリア通”なヒトでも楽しめる内容。一緒にイタリアに行った旅の達人 南まいちゃんとのトークイベント。日本ではまだ聞き馴染みのない場所もあるので、そのあたりのこと本音トークできればなと。良かったら、いらしてみてくださーい!
http://peatix.com/event/248974
H.I.S.×イタリア政府観光局presents
これからがベストシーズン!南イタリアここだけの話
(特別協力:イタリア・カンパニア州、アリタリアーイタリア航空)
時間:19:30-21:00
会費:500円
会場:H.I.S. 旅と本と珈琲と Omotesando(表参道)
住所:東京都渋谷区神宮前4-3-3 バルビゾン7番館
※東京メトロ 表参道駅 A2出口を出てすぐ。
お待ちしてまーす!
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2017年04月04日
目黒の桜はもう一息
今年の春は遅めですが、中でも目黒川は出遅れ気味。既に満開宣言の東京だけど、今晩の段階でまだ五分咲きくらいの印象でしたね。
写真は密度高めの場所を選んで撮影してるから、いっぱい咲いてるように見えるけど、引いてみるとだいぶ寂しい感じだったりします。
ほらね。まだまだって感じでしょ?
撮り方で、さもこのエリアが満開かのように見えちゃいますね。
水辺の桜はいいなぁ。
夜桜もいい感じ。寒いけどね。
これからが見頃の目黒川でした。
今週末が天気悪いって噂はホント? 見頃だと思ったのになぁ。
中目黒の桜はそろそろ見頃だとか。
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2017年02月02日
レイトンアベニュー (香港)ここは香港!?的 お洒落ストリート
香港の路地裏のイメージって、看板がひしめいて、露店が並んでてみたいな感じだと思うんだけど、湾仔の「レイトンアベニュー」は、六本木のけやき坂か、丸の内の仲通りかと見紛うほど洗練された空間。
上の写真だけ見たら「日本にもあるよね」って印象かもしれないけど、ここの周囲はこんなカオス感満載なのよ!このギャップの激しさが、香港の魅力になっている。数日香港に滞在してると、何故かこういう綺麗な場所に落ち着きを覚えちゃうとこが、日本人だなーと(笑)
■香港スタイル 「男の香港歩き」
http://www.cathaypacific.co.jp/hongkong/blog/kyah/detall/post_332.html
絵的にはゴチャッとした香港の裏路地はたまらぬ被写体。
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2016年12月23日
小川長樂 古稀記念 作陶展 (日本橋三越)おくのほそ道をめぐる
日本橋三越で開催されていた『古稀記念 小川長樂 作陶展』。新しい歳の初めは美しいもの、本物に触れておきたいと、誕生日を迎えたその日、箱根の帰りに寄りました。
三代小川長樂さんは、襲名以降、個展毎にテーマを定め、「百人一首見立て茶盌」など和歌をテーマにしたり、伊賀に新工房を構えた時は松尾芭蕉の「野ざらし紀行」に挑戦するなど”樂茶盌”が持つ尺の大小を超えた世界と、和歌や俳句が紡ぐ無限の情景を重ね合せ、独自の世界観を築いてきた方。
今回は、松尾芭蕉の『おくのほそ道』がテーマ。芭蕉生家や菩提寺のある伊賀を起点に、東北の地を巡りながら3年の年月をかけて制作された新作が並ぶ。
自ら名づけた「銘」が持つ世界を表現した作品が並んでいるんだけど、ひときわ目を引いたのがTOP写真の『日の光』。"あらたふと 青葉若葉の 日の光"、青葉若葉の輝きを日光東照宮で詠んだ句をテーマにした茶碗は古稀にも関わらずめちゃモダン。
黒樂茶盌がシグニチャーな窯元だけど、赤の発色も好きなんすよね、自分。"笈も太刀も 五月に飾れ 紙幟”というのは、弁慶の笈と義経の太刀を所蔵する医王寺で詠まれた。端午の節句の時の句なので、鯉のぼりとともに武者の絵が描かれた幟(のぼり)が街道に並んでいたようです。
こちらの銘は『高館』、あの有名な”夏草や兵どもが夢の跡”の句は、自分も行ったことがある場所だけに自然と茶碗にも愛着が湧いてくる。
今回のおくのほそ道をテーマにした作品群も、まずは作陶に入る前にすべての作品の完成形をイメージし、流れを組み立ててから作るんだそうです。なのでイメージに合う作品が出来るまでは、たとえいい器ができたとしても、完成には至らないんだそうです。若旦那の祐嗣くん曰く、命を削るような日々だったそうで。飄々としたいつもの感じからは想像すらつかない姿ですが、来年こそは窯元に寄らせてもらおう。
いつか自分の家にも織部鉢を置いてみたい。
いいお茶碗を見せていただいただけじゃなく、今回の展示会とは別に、もっと昔に作られた小川長楽の茶器でお茶席を愉しませていただいた。
ボクが使った茶碗は、白楽。掌で包んだ時の感触が見た目よりも肉付きがあり、ぬくもりを感じるお茶碗でした。口をつけた時の心地よさも、当たり前だけど自分の持っているものとは大違い。こういう体験大事だわぁ...。
お棗もなんとも言えない色気を纏っている。
時間が取れなくてお茶には通えなくなったけど、たまには家でもお抹茶点てたくなりましたわ。来年はもっともっと積極的に良い物、本物と触れ合っていきたいと思います。
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2016年12月04日
SONY RX100 V サブカメラの実力は期待以上
ボクは、フルサイズのカメラ「α7」を使っていて、レンズは被写体に応じて単焦点レンズを組合せている。
料理や景色 SONY FE 28mm F2
人物や料理 SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
α7自体は、もう3年前(2013年末)に買ったので、次の新型モデルが出たら買い替えたいのよね。今でも充分満足できる絵は撮れてるんだけど、ボティ内蔵手ぶれ補正やAFの高速化は魅力なんで。
(RX100 Vで撮影)
ただ、フルサイズカメラってひとつ大きな欠点があるのよ。それは持ち歩きが面倒なこと。カメラが大きいと、カバンがどうしても大きめになりがちで、ファッションとの両立が困難になりがち。これはメンズよりも、女性にとってクリティカルな問題だよね。
日常使いなら、その日に何を撮るかというのはだいたい決まってる。だから交換レンズまで持ち歩くことは少なくて、まだストレスも小さいんだけど、旅の時は交換レンズ8本くらいになることも。スーツケースの中でめっちゃ幅取るし、なにより重いから移動の時に大変で。
(RX100 Vで撮影)
そんなわけで、常々、いいサブカメラ無いかなぁって探していたんです。全てがフルサイズカメラの代わりにならなくていいけど、それなりのクオリティで記録できるカメラがあればレンズを減らせるし、気軽な散策ではできるだけ身軽に動きたい。
スマホのカメラの進化も半端ないよ!というアドバイスもあると思うけど、どうしても色気というか空気感を切り取るのが難しくて。あと暗いレストランやボケに関しては、期待値との差がまだまだ大きい。
そんなサブカメラ候補として、前から気になってたのは、1インチセンサー搭載のRX100シリーズ。その最新型『RX100 V(DSC-RX100M5)』をモニターで借りることができたので、早速使ってみた。
(RX100 Vで撮影 かなり暗めのイベントでもクリアな絵が撮れる)
メイン機と同じSONYなのでボタンの配列や、メニューなど共通点も多く、直感的に操作ができる。
F1.8の大口径カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」搭載で、広角24mmから70mmまでズームできる。ボタンやダイヤル類も多く、シーンに応じて露出変えたり、F値変えたりといったセッティングの変更もスムース。手ぶれ補正、フラッシュ、ポップアップのファインダー(EVF)もあるから、色んなシーンへの対応力あるんすね。実際使ってみて、そのユーティリティっぷりに、正直驚いた面も。
能書きはこの辺にして、実際に撮ってみたレポートはじめましょ。
ボクが一番カメラを使うのがレストラン。
RX100 Vの24mmから70mmまでのズームを使いこなせば、引きの店の雰囲気撮り、料理の寄りショットもこれ一台でカバーできちゃう。結構暗めのレストランでもさすがにピントが早い。友人の他ブランドのAPS-Cカメラよりさっと撮れちゃったしね。
(RX100 Vで撮影 体感はもっと暗い)
ホワイトバランスがオートだと、上のような色の写真になった。そこで、撮影後にα7でも使っているソフト(アプリ)、Adobeの「Lightroom」で補正をかけるとこの通り。ブログやFacebookで使うには充分な絵力。ただ、この焦点距離だと一番明るいF2.8でこのボケなので、もっと色気が欲しい人には若干物足りないトコがあるかも。
(RX100 Vで撮影 Lightroom で補正)
というのも、同じシーンをα7とSonnar T* FE 55mmで撮影した絵がこちらなのね。フルサイズのF3.5なのでボケ具合に違いが出てくる。F1.8 のレンズということで、こっから更にボカすのも抑えるのも自由自在、余力はまだまだありますから。
(α7 + Sonnar T* FE 55mm Lightroom補正)
こちらの写真なんかは、RX100の良さが出てます。同じくf2.8なんですがボケ過ぎずに被写体の魅力が伝わってくる。
(RX100 Vで撮影 Lightroom で補正)
酔っ払ってたり、カメラの小さなディスプレイでの確認だと、ボカし過ぎのリスクにハマることも多い。α7とSonnar T* FE 55mmでf3.2だと、構図によっては意図しているよりもピントが合ってる位置が狭くなってしまうことも。この被写体に関してはRX-100の方が好み。
ブログ用としては、殆ど文句ない仕上がり。これはLightroomで加工したけどWBを最初からマニュアルで合わせてたら、もっとラクチンにこのくらいの雰囲気出せてたかも。
(RX100 Vで撮影 Lightroom で補正)
いかにもFE55mmのツァイスっぽい仕上がり。元の写真はもっと艶っぽさが溢れてるんだけど、ブログ用に圧縮かけちゃうと魅力は半減。
(α7 + Sonnar T* FE 55mm Lightroom補正)
カメラのモニタで見るといい具合なんだけど、f3.5でもフルサイズだとボケが強いね。
(α7 + Sonnar T* FE 55mm Lightroom補正)
お店の外観も24mmの広角使えば余裕でおさまる。ちなみにAFもめちゃ早でした。
(RX100 Vで撮影)
サブ機としての料理カメラの威力は、かなりのモノですが、開放バカ的な(ボケ味をめいっぱい活かした)エロい写真というと、もう一息。これでも中々のものなのでサブ機としては合格なんですが...
(RX100 Vで撮影 Lightroomで補正)
比べちゃうとこういうエロさは、やはりフルサイズ×ツァイスさんには一歩及ばず。
ま、期待値をどこに置くかという話なんですけどね。スマホとは格違いの表現力なので、サブ機としての存在意義は明確でSNS上でのアップには問題ない。ただ、エロティズムの表現には、ちょっと優等生すぎるというのが率直な印象です。
(α7 + Sonnar T* FE 55mm)
ちなみにα7 + Sonnar T* FE 55mm は、最短撮影距離(レンズから被写体)が長いので、被写体が料理のときはクローズアップレンズを付けています。シーンに応じて取ったり付けたりが、わりとめんどくさいというのも付け加えておきます。
フルサイズ機は、重たいうえにイメージ通りの絵を撮るには操作も複雑なので(慣れればむしろ楽なんだけど)、フツーの人ならメイン機としては、むしろRX100Vが向いてると思う。
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2016年11月25日
今年の京都は紅葉早いね
11/23に京都のウェスティンホテルで開催された「朝日焼の十六世 襲名披露」。京都には日帰りだったので、会の前後、開場前とアフターパーティの前に近場の紅葉を見に行ってきました。
蹴上が拠点ということで、南禅寺、真如堂、金戒光明寺の塔頭 栄摂院くらいしが寄ることはできなかった。今週末に京都行くとしたら、どのエリアが見頃なのかな。
まず朝は「南禅寺」へ。三門の前は完全にピークアウト。地面に落ちている葉っぱも、瑞々しい紅色ではなく、枯れて茶色のものが多かった。
苔と落ち葉のコントラストが一番キマるタイミングがめちゃ好み。
一方、三門の先はまだ色づいた葉が多く残っていて、シューティング向きのポイントもいくつか探すことができる状態。
モニター用に借りてるSONYのRX-100は、自撮りや広角用で活躍。ポイント絞った撮影となると、フルサイドのα7 + F2.0から攻められるオールドレンズや、ツァイスの55mmの醸し出す色気とは、どうしても差が出ちゃうね。とはいえ、この小ささは凄い武器。
広角系はレンズ交換するのいちいち面倒なので、RX100に任務をまかせてました。
さて、境内の散策をすすめますか。レンガ造りの水道橋のあたりも、黄色い葉がチラチラ残ってる程度。橋の脇にある塔頭「南禅院」も時間がなくて覗けなかったが、外から見た感じでは結構散ってそうな雰囲気でした。天授庵も偵察したかったけどタイムアップでウェスティンへ。
ここからが夕方バージョン。金戒光明寺までタクシーで向かい、そこから少し歩いた「栄摂院」に。いつもは、この時期だと天井を覆うような紅葉だけど、もうだいぶ落ちていて下の苔が隠れるくらいの枯葉っぷり。
ピークの4割といった感じだったけど、素顔が美人なので、行った甲斐はありました。ブログの読者の方に声をかけられたり。
レンズ交換中に、まさかの落下事故で水没させたのはちょい泣けた。一番使ってない標準レンズだからまだ良かったけど、これツァイスだったら立ち直れなかったわ(笑)
最後に「真如堂」、ここも毎年この時期に訪れている定点観測スポット。ここもだいぶ葉が落ちてたけど、門から五重塔にあがるところまでは、「お、紅葉狩り来た!」という実感ができる見事な紅っぷり。ただ、近くによると思ったより葉は落ちていた。
敷地の殆どが無料で回れるし、五重塔あるし、高低差を活かしたシューティングも楽しめる。そして紅葉の量も多くて、そこまでメジャーではない。色んな意味で紅葉時期はハズせないお寺。ここ4年くらい毎年訪れているかも。この写真達でも充分綺麗だと感じると思うけど、やはりピークの威力は半端ない。これは一昨年の様子。
入口近辺がそんな状態だったので、陽がよくあたる本堂の周囲は枯れ木も多かったなぁ。その一方で日陰の部分は、「まだだ、まだ終わらんよ!」と言い放つクワトロ・バジーナ(注:ガンヲタ向け)のようで、もうちょい余韻を楽しめそうなコンディション。
本堂の裏は日陰の時間が多いので、まだかなり色づいていましたね。
このダークブラウンの木造建築をバックに、陽が当たってる紅葉の美しさったら、そりゃないね。
襲名披露に来てた東京の美人ママちゃん。この時期の京都を友達に見せられるのは、ほんと嬉しい。
続きの方にも写真は大量に載せておきます。この週末に京都行く人の多少の参考になれば。11/23の状態なので、またちょっとすすんでいると思います。
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2016年11月08日
もうすぐ京都は紅葉ですね
そろそろ京都も紅葉の季節。
去年は紅葉が遅くて、11/23(祝)前後が見頃と読んで両親を京都に連れてったんですが、恐ろしいほどハズしましたわ(笑)。ほんと親孝行が出来ない息子です...。とはいえ、食は裏切らなかったし、周ったコースをメモがてら。
定番の祇園白川「巽橋」、画になる人が立っていると嬉しい。
写真は、紅葉がまだまだの状態だけど、無理やり色づいてるトコを切り取ってました。
こちらは「無鄰菴」、こうやって切り取ると、そこそこ色づいてるように見えるかもしれません。自分でも、お、結構色づいてたのかなと勘違いしました。この写真を見た時は...
実際、引いて写真を取るとこんな感じ。11月上旬ですか?って雰囲気です。さて、今年のピークはいつなんでしょう?
この前年(2014年)は、めちゃくちゃピークに訪れることができたんだけど、その時と同じレベルの感動をくれたのは唯一「栄摂院」。金戒光明寺の塔頭で、普段は非公開なんだけど紅葉時期はこっそり門を開けてくれている。ここの空を覆うような紅葉は、ほんと見事でねぇ...、好き。
もう少し経って色づいた葉が散り始めると、かなりヤバい。苔や白い石の上に、鮮やかなコントラストが浮かび上がってくるんです。天井からだけじゃなく足元からも美しさに包まれる。
去年は色づく前に落葉したものも多く、足元の美しさはピーク時と比較にならず。
南禅寺 天授庵、ここの奥行ある庭も中々好きです。
南禅寺のレンガの橋は、この時期ハズせません。
今年も少しは見に行きます。
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