香港2009
2009年02月16日
香港美食記録

うんまい中華料理ってヤツを、ガチに食べたくて、
ちょいと香港に行ってました。
香港師匠や食べ仲間、ヨシタカや香港駐在の幼馴染など、
MAX8人でテーブルを囲む機会もあったので、中華料理の
楽しさを存分に満喫できた旅でしたね。貴重な時間を
シェアしていただいた皆さまには、ホント感謝しています。
3000円程度のB級グルメから、高級食材が並ぶ贅沢な晩餐まで
ジェットコースターのような数日を過ごしてきたせいか、帰国後は
食欲がわかず、いい感じで体重も戻ってます。

トップ写真は、インターコンチの名店
「欣圖軒(ヤントンヒン)」での北京ダック2連星。
わかりやすい美食な絵面ですが、ホントのクライマックスは、コチラ。
ヨンキーで食べた「仏跳牆」、まんま字の如く「僧侶も垣根を越えてぶっ跳んでくるくらい
ヤバイ匂いのスープ」なんです。フカヒレやアワビ、貝柱などを何日もかけて
煮込んだコラーゲンたっぷりの劇薬で、これを食べたときに「この旅が終わった...」と
脱力してしまいました。

本場に来て一番感じるのは、中華のスープの美味しさなんですが、
こやつは日常離れしたうまさなんで(お値段も4000香港ドルくらいと非日常)、
帰国後もこいつの匂いをフラッシュバックできるよう訓練中です。
やー、しかしバブルがはじけたとはいえ、香港はエネルギッシュですね。
大打撃を受けた富裕層も、日本とは桁違いの迫力だし、
まして町を行く人々は、どんな時代にも生き抜けそうなタフさが
伝わってきます。あまりにもスマートに洗練されてしまった
日本とは違い(それはそれで大好きですが)、中国のパワーって
逆風にも強ぇなーって、肌で感じますね。

こんな時期だからこそ、メディアの記事やWebでは伝わってこない
現地のライブ感を体感しに、海外行くのっていいと思うんですけどねー。
映像や写真、文字だけじゃない、能書き不要のリアルさは、いい刺激になりまっせ。
わずか700万人の人口にも関わらず、ぶっ倒れそうな家もあれば、
日本じゃみられないくらい徹底的にバブったマンションが並存しています。
香港駐在の幼馴染のマンションは、九龍駅直結でスカイラウンジはもちろん、
居住者無料のパブリックスペースからも、香港島の摩天楼が一望できます。
プールも最高級のホテルクラスの設備だし、卓球部屋とかバスケットコートとか
エステサロンとか、ファシリティの充実度も、日本でいうマンションの枠では、
考えられないレベル。

こんな狭いゾーンなのに、上下のふり幅が半端なくデカいってのは、
香港の魅力ですよね。住居だけじゃなく、お店だってそう。
乾物屋が並ぶ下町風情たっぷりの「上還」から徒歩圏内に、
ブランドショップが集結した「中還」の高級ショッピング
モールが存在している。

派手にバブってハジケた香港なので、今後どーなってくのかは
知りませんが、2極化が深耕しながらも治安のいい都市ってのは、
変わらないでいて欲しいっすね。
ってなわけで、食事だって高級料理だけじゃなく、
海鮮、デザート、点心、必殺料理などなど、
シチュエーションにも変化を加えながら、
貪欲にいいトコ取りをしてきました。
「利苑(レイ・ガーデン)」の点心は、抜群のクオリティ。
北角の方に行ったんですが、100人以上のキャパの
店内は、ローカル達の熱気で埋め尽くされています。
凄まじく洗練されていて、それでいて素朴。
死ぬほど食べて2000円以下、んー、素晴らしい。

「満福楼」の楊枝甘露、この時期に食べても絶品です
ホテル系でちゃんとしながら、リーズナブルな中華。
焼物も土鍋ご飯も、しみじみウマイ。

海鮮といえば、「發記」はハズせません。
元から期待値が高かったものは、当然美味かったですが、
改めてシャコの魅力が素晴らしかった。ビールの最強の
パートナーでしたわ。

ローカルのこだわり料理は「華亭飯店」、
ここは、手堅くいい仕事しますよねー。
憧れの乞食鶏は、勝手なイメージと違い
全然しつこくないのに、複雑で奥行きがある
まさに現地ならではの味でした。

もーちょい、旅自慢させちゃってくださいw → blogランキング
1香港ドル=約12円(2009.2現在)
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2009年02月25日
Lanson place (香港)シースルーのDesign Hotel

香港島のコーズベイウェイ駅から、徒歩3分ほどの
繁華街に位置するLanson Place HOTEL
http://www.lansonplace.com/hk_
(あれ、HPがリニューアルされた?)
コーズウェイベイは、香港島の中心地でエアポートエクスプレスの
終点でもある「中環(セントラル)」から、MTRで3つめの駅。
Times Square やSOGO、リーガーデン など、巨大な
ショッピングセンターやデパートが集まっていて、
客層も幅広くてゴチャゴチャと活気があるとことか、
やけに新宿っぽい印象の町ですね。
ホテルは、そんな繁華街でも端のほうに位置しているので、
ロビー出た目の前から、収集つかないほど人がワンサカって
状況ではありません。26Fに宿泊したせいもあってか、

前にも書いたけど、Lanson Place HOTELは、
SLH(Small Luxury Hotels of the World )で
紹介されている香港のホテルの2軒のうちのひとつ。
奇抜すぎるデザインというよりは、洗練された居心地のいい
空間がウリですね。リビングがあるタイプの部屋は
眺望も良さげで更に快適っぽいですが、1roomタイプの
部屋でも、夫婦2人なら特に問題無くステイできました。

グランドフロアは、入口にドアマン兼ポーターらしき
スタッフが、何人か詰めてますが、あんまサービスは
スムースじゃありません。別に標準より悪いわけじゃなく
要は中国っぽいってことw。

1Fはロビーとコンシェルジュで、さすがにココは
スタッフのクオリティが高いです。町中ではあんまみない
タイプの女性が対応してて(高級ホテル/
メイクも今っぽく、垢抜けた雰囲気。

ココで、チェックインの手続きしてる時に、
「バスルーム シースルーだけど大丈夫?
気になるならカーテンつけますよ」と言われ、
"いったい何のコト?"と思いながらも、
「や、別にいいっす」的な感じで答えといたんですが
部屋に入って、その大胆さにシビれましたねw
結婚5年目くらいの当家は問題ないですが、
つきあって間もないカップルだと、賛否が
分かれるとこだと思います。
シャワーブースが丸見えなのは、まだなんとか
なるんですが、アッチが丸見えなのはねぇ....
OPENな中国文化ゆえに、気にならない
ところなんでしょうか? → blogランキング
2009年03月03日
金紫荊 (香港)ヌーベルカントニーズを食す

香港島のワンチャイから海に向かって一直線、
コンベンションセンター内の「金紫荊」が、今回の
香港激食い祭りの緒戦です。
ヌーベルカントニーズという初めての試み。
中盤から後半にかけては、毎食がクライマックス
といってもおかしくない展開なので、頭の方で
チャレンジ系を突っ込んでみました。
それと、人数が少なくても楽しめそうだったのが、
コチラを選んだ(選んでもらったw)理由です。
レストランの雰囲気は、ホテルっぽい。
さすが、香港返還のセレモニーを行なった
コンベンションセンター内のレストランと
いったところでしょうか。

料理はなんちゃら料理賞で金賞を取った
メニューを核に据えつつ、香港に来たことが
実感できる焼物なんかをオーダー。
エビを細い揚げ物で巻いたヤツを
マンゴソースなんかと合わせたりと
なかなか攻めてる感じがしますよね。

スープは、辛いのメニューがあまりない香港で、
なかなか珍しい「カラ酸っぱい」タイプのも
あったりします。クラシックな中華料理に
少し飽き気味の時とか、寄ってみるといいんじゃ
ないでしょうか?

エッグタルトが、抜群に美味しかった!
ココに来たら、満腹でも食べるべし。

金紫荊廣場
1 Expo Drive, Hong Kong Convention and Exhibition Centre,
Golden Bauhinia Square, Wanchai
2582-7728

シャングリラホテルがOPENしましたね、思い切り逆風の時期なんで
ラグジュアリーホテルの生き残り競争が一層熾烈になるって言いますが、
その恩恵はこうむれるんですかね?
金融危機&円高で、外国人観光客・ビジネス客ともに
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2009年03月09日
利苑酒家 〔レイガーデン〕 (香港) 飲茶の王道

中環やワンチャイなど、香港内に10店舗の支店を持ち、
シンガポール、広州、北京にも支店を出す広東料理の人気店、
「利苑酒家(Lei Garden Restaurant)」
http://www.leigarden.com.hk/
ボクは、シンガポール店を先に知りましたが、
香港が本店なんすね。セントラルと、あとどこだっけ、
2店舗くらいはミシュランで★取ってました。
で、このミシュラン★獲得店は、内装も洒落てるらしーんですが、
キャパも相当絞ってるという話なんで、

なんで、軽く飲茶使いだとしたら、ちょっと中心から
足を伸ばしてみてはいかがでしょ? 住所は北角ですが、
実際には、一個手前の 炮台山(Fortress Hill) からが近いです。
町の雰囲気もセントラルや、コーズウェイベイとは
ひと味違ってオモシロい


ボクラが行ったのは「北角」にあるレイガーデンは、
キャパ200席くらいの大箱で(もっとかも)、ローカルの
熱気に満ちたお店です。

飲茶メニューなんで、机においてあるオーダー用紙に
チェックをすればいいだけなので、難易度も高くありません。
(いずれにしても、師匠にお任せですがw)
だいたい3個セットで出てくるので、
ショウロンポウとかおなじみのメニューは、しみじみ美味しい
日本で食べたときは脂でべチョっと重たかった蜂の巣風コロッケ
みたいのも、ジューシーさと、カラッとした歯ごたえで、
このパリパリの下には餃子が隠れてるんですが、これも半端無くウメェし


それでいて腹いっぱい食べたとこで2000円くらいですから。

利苑酒家(Lei Garden Restaurant)
北角電気道233號城市花園9-10座地下
TEL:2806-0008
場所はわかりづらいんで、現地のサイトの地図とか参考に

すげーッスよ、香港。 → blogランキング
2009年03月13日
銅鑼灣 (コーズベイウェイ)を歩く

セントラル(中環)からMTRで3駅目のコーズウェイベイ(銅鑼灣)、
香港版の新宿で、セントラルのハイエンドなショッピングモールとは
異なり、SOGOをはじめ、いわゆるデパートがボコボコ建っている。
チムサーチョイ(尖沙咀)から香港島を見たときに、「Panasonic」の
デカイ看板が見えるじゃない? 位置的にはだいたいあのあたり。
平日の昼間でもそれなりの人通りだが、休日ともなると
人口密度が半端なく、様々な年齢層の人々が集まってくる。

ボクラが泊まっていたLansonPlaceがこの場所なので、肌で
町を感じることが出来た。
でかいデパートの周りには、小さなビルがひしめきあっていて、
飲食店やら、ブティックやら、マッサージ屋とかが、所狭しと詰め込まれている。

目抜き通りは、トラムやら二階建てバスやらで、交通量が尋常じゃあない。


どうやら、香港では「北海道」のブランド価値が高いらしく、
あちこちに北海道の文字が見える。すし屋さんとか海鮮系なら
わかるけど、キモかったのがライスピザの店。
焼いたお米の上にピザのトッピングが並んでいるという、
チャレンジャーな食いモンで、ここも北海道なんちゃらとか、
店名がついてましたな。
「北海道にゃ、そんな名物ありませんてw」
・・・って吹き出しましたが、実はあったりするのかな??


ほぼ、同じ場所からの同じ時間の景色ですが、
白黒にするとまた印象が変わるよね。
こーいうのもカメヲタならではの旅の醍醐味で、
色々な町の表情を見つけるのが、とても楽しい。

なので、別に目的無くても、異国の町を歩いているだけで満足なんです。
言ってることが「ちい散歩」と、あんま変わんないっすね。
オレ、なにげにシニア気質なのでw

日本よりも、屋外広告が大胆です。あまりに看板だらけな
香港なんで、相当でかくしたり、工夫しないと埋もれるからね。

デパートだけじゃなく飲食店もそれなりにありそうだし、
深夜0:00くらいだったら、結構人通りがあり、フツーに
してれば治安に不安を感じることは無い。

淡々と散歩が続きます。
飽きた方はコチラへどうぞ(・ω・)ノ゙ → blogランキング
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2009年03月18日
ランドマーク (香港) リッチな気分でティータイム

香港の中環にある、その名のとおりランドマーク的な存在の
ショッピングモール 「ランドマーク(置地広場)」。
日本に出店していないラグジュアリーブランドのブティックなんかも
入っていて、ある意味銀座4丁目よりも、ハイクラス感が抽出されている。
数年前に来た時は、もう少しナチュラル感が前面に出てた
ランドマークカフェでしたが、バブルの風を背に受けたせいか
エロい色使いのカフェになってました。

また、ランドマークは、COVAが入っていたりと、カフェ環境は
充実してるんですが、さらにラトゥリエ・ド・ジョエルロブション
のティーサロンなるものも展開されていたんです。

サロンスペースでケーキや軽食が楽しめるほか、ちょっと離れた
アトリウムのテラス席でもOKなんですよね。これは中々リッチな気分。

ちなみに、ケーキセットだと、だいたい2000円超えますが、
晩メシの直前だったんで、お茶だけにしたら、わずか300円くらいでした。
....ん、なんで?
引き算的に見ると、そんなケーキ高いの?? → blogランキング
******
写真のチカラ
東京右往左往さんのところで紹介されてた「This is JAPAN」
音楽に乗せて膨大な写真をつなげているあるカナダ人の日本紀行記
なんだけど、写真もうまいし、センスがいいから、無性に引き込まれる。
つい「ガイジンに日本の本当の魅力が、わかってたまるかい」的な
閉鎖感を持ってしまう島国根性たっぷりの小さな男ですが、これみて
「いや、参りました....」と感服。
飛行機で、成田につく直前に見る「YOKOSO JAPAN」の映像も好きだが、
アレって相当予算かけてると思うけど、正直「刺さる」指数は、変わらない。
いや、むしろこの「This is JAPAN」の方が高いかも。
プロとアマチュアのコンテンツの垣根が、5年前と比べて圧倒的に
見えなくなってきている。メディアの意味・コンテンツ流通のスキームは
10年後どう変化しているのか。楽しみなような、コワいような。
つい「ガイジンに日本の本当の魅力が、わかってたまるかい」的な
閉鎖感を持ってしまう島国根性たっぷりの小さな男ですが、これみて
「いや、参りました....」と感服。
飛行機で、成田につく直前に見る「YOKOSO JAPAN」の映像も好きだが、
アレって相当予算かけてると思うけど、正直「刺さる」指数は、変わらない。
いや、むしろこの「This is JAPAN」の方が高いかも。
プロとアマチュアのコンテンツの垣根が、5年前と比べて圧倒的に
見えなくなってきている。メディアの意味・コンテンツ流通のスキームは
10年後どう変化しているのか。楽しみなような、コワいような。
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2009年03月24日
マンダリンオリエンタル (香港) 気品あるキレ味

香港島で最古のホテルって、「マンダリンオリエンタル」なんすよね。
数あるラグジュアリー・ホテルの中でもセントラルど真ん中と立地が抜群で、
地味な外観とは裏腹に内装のセンスはモダンでイマっぽい。
最近リニューアルしたから部屋もモダンでスタイリッシュだし、
レストランも文華があったし(前のシェフは、三ツ星に移ったそうな)、
スパのクオリティも最高レベル。本当は、そういうスペックとかは、
どーでもよくて、理屈無く好きなんすス。


ビジネス客が多い分、週末は稼動率が落ちるので、観光客的には
実は週末が狙い目。日本のフツーの感覚だと週末の方が高くなる
イメージだが、ここは違うっていうのも、ありがたい限り。


マンダリンスパは、日本の1/3くらいのプライシングなので
絶対行っとくべき。1万円くらいからと、思ったよりリーズナブル。
マッサージの前の40分くらい、(メンズは)お風呂やミストサウナ
など、専用の施設が使えるので、そこでリラックスしてから施術を
受けることができるんです。

1FのキャプテンズBARは、バブルはじけたとは言え、
バブリーな匂いをまきちらしています。日本の等身大の
日常をしばし忘れるのも、旅ならではの贅沢かと。

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2009年03月30日
インターコンチのラウンジ (香港)夜景のスクリーン

香港に来たら必ず寄ることにしている場所。
チムサーチョイ(尖沙咀)
にあるインターコンチネンタルのラウンジ。
世界屈指の夜景といっていい香港でも、こんなに迫ってくるような
夜景を眺められる場所は、他にもあまりないんじゃないかな。
ヴィクトリアピークや、友人のマンションからの夜景も凄かったが、
適度なざわめき感といい、バンドの演奏といい、香港の胎内から外を
見渡しているような感じか、他では味わえない魅力となっている。

まるで巨大スクリーンを眺めているようなリアリティの無い夜景。
ゆったりしたソファーに体を沈めてじっと外を眺めていると、
白昼夢をみているようで、東京での日常とかが本当に自分の
人生なのか、いまいち確信が持てなくなってくる。
なんていうか、自分の存在というか、輪郭があやふやに
なるような、そういう感じ。

空気の濃度がばかに高いNYの雑踏、
脱力しながらも背筋が伸びるサンジェルマンデプレ、
地中海の太陽を浴びながらビールを流し込む船のデッキ、
クレープを食べながら歩くコートダジュールのボードウォーク、
彩の中を進む、カプリ島のオープンタクシー、
紫の夕陽に染まるバリのプールヴィラ、
なにもかもがごちゃまぜなチャオプラヤー川の岸辺.......
心が勝手に躍り出したり、100%カラダが弛緩するような旅というのは
あったけど、こんだけリアリティから離れている感じは初めてなので、
印象深く記憶に残っている。
ここでは、ヨシタカや、ヤツの幼馴染のTと待ち合わせていて、
夕飯を食べにスターフェリーで香港島に向かう予定。

ガキの頃、近所だったTの家にヨシタカと一緒に行って、
合体する超合金ロボで、遊んでいたらしいのよ。
どうやら、オレは他人の家なのに、ためらうことなく
一番いいパーツをつかみ、クールなパーツはさっと
ヨシタカがキープして、気付いた時には何故か
持ち主にも関わらず、“T”は、雑魚パーツを
つかまれていたらしい。
・・・30年くらい前の話ですが、しっかり覚えていたらしいw
そんなオレらが、オトナになって、こんな場所で
一緒に酒飲んでいるとはね...
時間はゆっくりだけど、確実に進んでいる

続きを読む世界屈指の夜景といっていい香港でも、こんなに迫ってくるような
夜景を眺められる場所は、他にもあまりないんじゃないかな。
ヴィクトリアピークや、友人のマンションからの夜景も凄かったが、
適度なざわめき感といい、バンドの演奏といい、香港の胎内から外を
見渡しているような感じか、他では味わえない魅力となっている。

まるで巨大スクリーンを眺めているようなリアリティの無い夜景。
ゆったりしたソファーに体を沈めてじっと外を眺めていると、
白昼夢をみているようで、東京での日常とかが本当に自分の
人生なのか、いまいち確信が持てなくなってくる。
なんていうか、自分の存在というか、輪郭があやふやに
なるような、そういう感じ。

空気の濃度がばかに高いNYの雑踏、
脱力しながらも背筋が伸びるサンジェルマンデプレ、
地中海の太陽を浴びながらビールを流し込む船のデッキ、
クレープを食べながら歩くコートダジュールのボードウォーク、
彩の中を進む、カプリ島のオープンタクシー、
紫の夕陽に染まるバリのプールヴィラ、
なにもかもがごちゃまぜなチャオプラヤー川の岸辺.......
心が勝手に躍り出したり、100%カラダが弛緩するような旅というのは
あったけど、こんだけリアリティから離れている感じは初めてなので、
印象深く記憶に残っている。
ここでは、ヨシタカや、ヤツの幼馴染のTと待ち合わせていて、
夕飯を食べにスターフェリーで香港島に向かう予定。

ガキの頃、近所だったTの家にヨシタカと一緒に行って、
合体する超合金ロボで、遊んでいたらしいのよ。
どうやら、オレは他人の家なのに、ためらうことなく
一番いいパーツをつかみ、クールなパーツはさっと
ヨシタカがキープして、気付いた時には何故か
持ち主にも関わらず、“T”は、雑魚パーツを
つかまれていたらしい。
・・・30年くらい前の話ですが、しっかり覚えていたらしいw
そんなオレらが、オトナになって、こんな場所で
一緒に酒飲んでいるとはね...
時間はゆっくりだけど、確実に進んでいる

2009年04月06日
満福楼 (香港) 高いCPのハズさないホテルレストラン

香港島の湾仔(ワンチャイ) ルネッサンス
ハーバービューホテルに入っている「満福楼」。
ローカルからも評判がいい料理を出していて、
ホテルレストランでありながら抜群のCPを
誇ることで、変わらぬ人気のこちら。
グルメなリピーターをはじめ、
こちらが好きな日本人も多い。
香港師匠をはじめ、sinpさんや、
マカロンさんも大好きらしい。

MTR駅からは、案外歩くことになるので、
なにげにおすすめなのが、九龍からのスターフェリー。
ボクラは、香港デビューのヨシタカがいたので、
インターコンチで軽くアペリティフを楽しんだ後、
九龍のスターフェリーからっていうアクセス方法を
選んだのよ。

のんびりしすぎて確実に遅刻かと思ったら、
なにげにホテル出てから20分くらいで着けました。
こういうアプローチだと、自然に気分もアガるし、
ヤツの本場中華デビュー戦に向けて、アニとして
最低限の演出ってヤツですゎ。

こちらは2度目だけど、やはり
サックリングピックと焼豚が飛び抜けてウマい。
もちろん、スープも野菜も期待値をきちんと
超えてくれるし、ホテル内なんで清潔で天井も高い。
これで一人480香港ドルっていうんだから、
リピんないワケには行かないでしょ。
そうそう、邪道中華道が染み付いてる
ボクら兄弟は、酢豚を頼まずにはいられません。
こいつは、案外フツーでしたw

cf)香港ドル 1ドル=約12円(2009.2現在)
こないだ

手がけるイベント"CHEF-1ナイト"に行ってきました。
そのうちレポすろ思いますが、このご時世で、こういう
企画をやり遂げたところが凄いっすね。
ついつい時代を言い訳にしそうになるので、
チャレンジする姿勢を見習わねば。→ blogランキング
たくさんの蟹オーダーありがとうございます

不慣れなモノで、手違いあって失礼しました。
聞いてくと、幻のエビとか、色々ありそうなんで
「コレは

また紹介しますね。
2009年04月10日
バブルマンション@九龍 (香港)おおいに笑おう

先日、姫が誕生したという、なんともめでたい幼馴染のT。
ヤツがパパってのが、どうにもピンときませんがw、
元気な子が産まれたようで、とにかく「おめでとう」。
さて、そんなヤツが駐在で住んでいるバブルマンション。
“もーちょっと見せてよ”的なことを、よく言われるので、
遅ればせながら、アップさせていただきます。

香港のスカイクレーパーに向かって泳いでるように
錯覚するというバブリープールの写真は、さすがに
写真が撮れませんでしたが、地上40F以上のスペースに
ポツンとある卓球ROOMや、頭が良くなりそうなライブラリー、
なんでこんなとこにバスケットコート??、など庶民の
リアリティを吹っ飛ばしてくれちゃう強烈なファシリティ郡が感動モンです。

何時間でも眺めていられる、吸い込まれるような夜景。

1Fのロビーからして、抜群にバブってます。

やー、庶民なオレが3ヶ月住んだら、勘違いしそーだヮ。
そんな危うい"かをり”がするバブルの塔、興味ある方は続きをどーぞ。

腹立つのを超えて、笑えます、もう。→ blogランキング続きを読む
2009年04月21日
欣圖軒 (香港)北京ダックだけじゃない別嬪中華

チムサーチョイのインターコンチの
メインダイニング「欣圖軒(ヤントーヒン)」
香港ステイも3日目。体も舌も慣れてきて、
いよいよ本格的にエンジンをかけていく感じです。


欣圖軒と言えば、北京ダックというくらい、
北京ダックのクオリティが、世界最高レベルなこちら。
以前、挑んだ際には、まりえと2人きりだったので、
北京ダック8割という極端なメニュー構成に挑まざるを
得なかったんだけれども、今回は8人というこの旅の
参加メンバーがフル参加の会なので、バラエティに
富んだ極上の中華を、心から堪能することが出来ました。

北京ダックの美味しさは言うまでも無いですが、
4人で1羽あれば、それなりの満足感。
点心の次に出てきて、序盤からアゲてくれましたネ。


フカひれのスープは、理屈じゃなく美味い。
豊かな風味と奥行きがあって、それでいて
スッと抜けてる感じ。んー、わかんねーよな?
味に軸があるせいか、ブレないんです。

絵面は地味ですが、ガチョウの肉を使った
ゼラチン質が印象的な、こちらの料理も
秀逸です。


日本のラーメンも素晴らしい料理だと思いますが、
中国麺の方がボクは好きで、この炒麺もボディーブローの
ように後から効いてくる美味さ。このレポを書いていて、
実は一番食べたいのが、コレだったりする。


この構成で、紹興酒飲んで1.7万円程度(多分そんくらい)。
日本じゃ絶対ムリなパフォーマンスです。


予約はもちろんのこと、このランチのメニュー構成やら、
バジェットやら全てアレンジしてくれた香港師匠にガチ感謝。

欣圖軒(ヤントーヒン)
Yan Toh Heen
http://www.hongkong-intercontinental.jp/index.html
InterContinental Hong Kong
18 SALISBURY RD TSIMSHATSUI KOWLOON HONG KONG
Tel:852-27211211
Fax:852-27394546
そして、本当は一番楽しみにしていたsinpさんに、
このレポを捧げますw ⇒ blogランキング
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2009年04月29日
華亭飯店 (香港)至極の肉攻め

しょっちゅうお店の位置が変わる杭州料理の名店「華亭飯店」
以前は、コーズウェイベイの迷宮みたいな場所に
あった気がしましたが、 今はワンチャイの割と
わかりやすい場所に移転しています。


どの地方の料理に、どんな特長があるのかも
キチンと理解できていない駆け出しの中華好きなもんで、
杭州料理と言われても、正直ピンときません。


ただ、香港で良く食べる「広東料理」とは、
雰囲気が違った感じのものが出てくるのねと、
そんなノリで楽しんでます。


やー、食べ歩きが好きになって、ほんと痛感しますが、
「美味しいモンを食べたけりゃ、美味しいモンを
食べてる人を見つけよう」、コレ、最大の近道です。


香港では、特にそれが顕著で、リクエストだけ言って、
後は100%任せっきり。香港師匠、いつもいつも
本当にありがとうございます!!

前に来た時は、スケジュールの関係から、
まりえと2人の訪問だったので、皿数もあんま頼めないし
量も(2人だと)多いので、途中から飽きが入るなど、
そんなに好印象なお店じゃなかったんですが、大勢で来て
必殺メニュー食べると、香港リピーターのつわもの達が、
何故ここに何度もやってくるのか、その理由が良くわかりました。


乞食鶏や砂鍋雲呑鶏といった大物は、大勢で食べてこそ
真価を発揮するメニューですし、定番の東坡肉や龍井蝦仁も
ちょっとづつつまむことで、ありがたみ(余韻)が全く異なります。


家庭的な雰囲気の通り、バジェットも死ぬほど食べ切って
600香港ドル(7000円)くらいと、リーズナブル。

もし、この店を2人で愉しむには、「いつでも来れる」というローカルの
余裕と割切りで、適量を頼む勇気を持つことが必要かと。欲張りナ
当家には、なかなか高いハードルです。
2009年05月14日
端記茶棲 (香港)早朝ローカル系飲茶

先日、TOKIOが出てる番組を見てたら、
たまたまコチラが出ててビックリ。
中国語(漢字)だけをヒントに、目的地まで
辿り着けという内容だったんだけど、長瀬の
目的地が、ココ「端記茶棲」でした。

ここは、香港通の間では有名な朝飲茶スポットで、
セントラルからは電車とバスを乗り継ぎながら、
1時間くらいで辿り着ける場所です。
香港師匠に付いていったから、気楽に行けたものの
これが当家だけだったら、途中で相当不安になってますわ。
つーのも、バス乗り場はわかりづらいし(山のようにバスがあるし)、
辺鄙な山の道を抜けていくので「ほんとにこのバスであってるかな?」とか、
「どこで降りるのよ?」って確実に5回くらいオロオロしそう。
バスを降りてからも、「ココがお店何すか?、AWAYな日本人が
入っちゃっていいんすか?」的なドローカルな雰囲気で満ちている。

家族連れはもちろん、カップルもちらほら来ているし、
独特の雰囲気にしているのは、鳥かご持参のローカル達。
なにやら、泣き声を競わせてるみたいなんですわ。

飲茶自体の味はソコソコ(並よりは充分うまいはず)、
でも水が美味しいので、お茶が美味しいんですね。
なので、香港師匠はMY茶葉持参でした、さすがっ。

しかも空気も綺麗でのどかだし、こういう体験が
出来るのは貴重です。
前日の夜にバブルマンションで、ハジケてただけに
このギャップがたまりません。旅行者ならではの
贅沢な遊び方。→ blogランキング
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2009年06月02日
ヨンキー (香港) ブッダスープへの道

今回の香港ヴァケは、香港師匠らをもってしても、
“こんないいトコ取りで詰めこんだのは初めて!”と言わしめるくらい、
凄まじく美食な日々の連続でしたが、そんなハイアベレージな
中にあっても、最後の夜の「ヨンキー」は別格でしたね、マジで。
ボクもワリと勘違いしてたんだけど、東京と同じく
香港も「どこだって美味しい」ワケじゃ無いでんす。
あまたの失敗を繰り返しながら美味しい店を絞り込んでいった
先達の苦労があっていい店に出逢えてたわけだし、
美味しい料理にめぐり合えるのも“執念”といっても
いいくらいの濃厚なコミニュケーションの結果なんです。


お店に行く前の準備がどれほどか、聞いてビビりました。
日本に居るときから何回もやり取りしてるってのは、
薄々聞いてましたが、中国語しか通じないような
お店では、お店に行ったときに直接次回の訪問時の
料理の交渉をしているんです。


こういうコミュニケーションのタフさって、正直ボクには
欠けるスキルです。もともと女性の方が向いてる
ジャンルではあると思うけど、それにしたって
フツーの人から見たら、凄く面倒なプロセスを
踏んでいるわけで.....





改めて、香港師匠、「ありがとうございます!!」
これからも付いていくんで、よろしくお願いします。

でね、その結晶ともいえるべき料理が、この日
テーブルで君臨したブッダスープ「仏跳牆」。
フカヒレやアワビ、貝柱などを何日もかけて
煮込んだコラーゲンたっぷりのスープで、
煮込んだコラーゲンたっぷりのスープで、
人生であんなヤバイ香りを嗅いだことは
ありませんね。本当の価値の何分の一を
理解しているかわかりませんが、それでも
多少なりとも価値を理解できるようになっていて
良かったなぁって思います。
オレにとっては、そうそう人生で何度も
あるようなシーンじゃないからね
オレにとっては、そうそう人生で何度も
あるようなシーンじゃないからね


但し、お値段も4000香港ドルと、それこそ
跳びあがりそうなプライシングなんで、
単独飛行はキケンですょw → blogランキング