京都2013_12月
2016年02月04日
柊家旅館 別館 (京都)自分にとっての心地よさ
京都の御三家旅館といえば「俵屋」「柊家」「炭屋」。
以前、柊家さんに泊まった時に”おもてなしとは、
こういうことか。”と、衝撃を受けたんだけど、
その分、当然懐にも衝撃ははしるわけで(笑)
そんな「柊家」さんに、別館という
ディフュージョンラインがあるって知ってました?
さすがに、本家ほどのサービスのきめ細やかさはないし、
室内の装飾の繊細さなども異なるけど、日本の古都を
リラックスして楽しむには、ボクはむしろこっちの方が
等身大で落ち着きます。
「柊家」は、もうちょい経験値と財力が必要だわ。

場所は、柊家を少し上がったところ。
御幸町通り沿い。
エントランスも、雰囲気はあるけど威圧感はなく
背筋が伸びるというよりは、ほっとします。

ボクラが泊まったのは2面が庭に面した
開放感のある部屋。チェックインすると
お茶とお菓子で、まずは一息。

食事については改めて書くけど、高級素材を
ふんだんに使うとか、盛り付けがやけに華美
だったりということはなく、一見素朴そうだけど
しみじみと美味しい。食事はこちらのお部屋で。

チェックインすると、お風呂の時間を聞かれるので、
食事前に入っておこうと。いわゆるあれです、
「お風呂にします、お食事にします」みたいな。
実際の結婚生活で、そんなことは聞かれた
ことないけどね(笑)
浴衣に着替えてお風呂にGO

お風呂は檜のかをりがいいね。
コーナー部分の絶妙なRが心地いい。


チェックアウトの際に夫婦で写真撮ってくれました。
こんだけ写真撮ってるのに、夫婦の写真がないから
ありがたい。

柊家別館
御幸町二条下がる
hiiragiya.co.jp
075-231-0151
海外ももちろん好きだけど、
年々和の心地よさに傾いてます。
↓ ↓

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2015年12月26日
南座 顔見世興行 (京都)
1年が経つのが早すぎて、心の底から驚いている年末です。
2年前の今頃は、まりえと京都の友人の結婚式に行きながら、
クリスマスからひとりでバンコクに飛び、クラビで弟家族と合流、
その後 伊達家、弟家族とともにシンガポールで新年を迎えました。
そんな京都滞在中のはなし。

オレね、京都って紅葉の時期以外、特にひとりの時は
殆どノープラン状態で飛び込みます。京都に行くからには
もちろん1,2個用事があるんだけど、新幹線で向かうときは
8割くらい何をするか決めてません。そんなんだけど、
京都に着くと誰かがどこかでイベントやってたり、
「これ行ってみなよ」なんてレコメンドくれるので、
退屈するなんてことは、今まで一回もありません。

この日は南座で、年末の顔見世興行。
お弁当いただいてから、歌舞伎の観劇
というクリスマスな休日でした。

自分の住んでる街だと、いい意味でも悪い意味でもルーティンなので
そんなにムリはしないし、刺激を探しに行くことも少ないです。
何故かって放っておいても刺激があちこちから振ってくるから。

でも、それって攻めてるようで受け身なんですよね。
本当にやりたいこと、やるべきことをきちんと優先順位
つけて、サプライズが入り込む余裕も設けておく。

そういう意味で、来年はもっと攻めていきます。
自分の心に忠実に。常に挑戦を忘れないように。
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2015年01月24日
修学院離宮 (京都)美意識の到達点へ

左京区修学院の比叡山麓にある『修学院離宮』。
後水尾上皇が造営した離宮で上・中・下3つの御茶屋から
構成されていて、数奇な趣向の茶亭が閑雅にめぐらせた
池の傍らに立っている。自然と建物の調和が絶妙過ぎて
言葉を失う。

桂離宮・仙洞御所とならび、王朝文化の美意識の到達点と
言われるだけあって、年末の一番枯れた時期でも気品ある
色気が漂っていた。
この池の光と松のシルエットとか半端ないし。

冬でもこの美しさなので他のシーズンはどうなることやら。

高低差のある離宮なので、上部からは京都市内が見渡せる。
まるで神が降臨してきたかのような柔らかな光を魅せる。

トップ写真は、客殿のかすみ棚。
このクリエイティビティの高さは痺れるね。

こんな茶屋で夏の終わりを過ごしてみたい。

日本が誇らしい絶景。

各御茶屋の間には田畑が広がり、細い松並木道が各御茶屋を結んでいる。
バリ島のラグジュアリーリゾートの原点のような構成。

未だ、桂離宮は行けてないので、今年こそは見てきます。

ただひたすらに美しい。
こういう原体験を今年もひとつひとつ
大事に重ねていきたい
↓ ↓

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2014年04月10日
はふう 本店(京都)びふカツのエロス

京都のランチタイム、出来るだけ日本料理を食べたいけど、
前後のアポで時間が読めない時に予約するのはリスキー。
そんな時のために、いくつか当日でも飛び込めるアドリブリストを
持っています。その中でも肉料理の「はふう」は、かなりヘビロテ。

ビフカツサンドも素晴らしいけど、あれはテイクアウトも
できるので、席に座って食べるなら「はふう特製ビフカツ」を
選ぶことが多いですね。
分厚くカットされたビフカツに、たっぷりソースを絡め
衣の食感を味わいつつ、躊躇せずにオン・ザ・ライス。
やっぱね、カツサンドじゃないんだから、このスタイルだと
お米選んじゃうんですよね。

はふう 本店
075-257-1581
京都府京都市中京区麩屋町通夷川上ル笹屋町471-1
http://www.hafuu.com/
肉万歳!!!!!
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2014年02月08日
仙洞御所 (京都)後水尾上皇の美意識

仙洞御所とは退位した天皇の御所で、
修学院離宮と同じく後水尾上皇の造営。
後水尾天皇は、朝廷支配を強化する徳川幕府に対し激しく抵抗した
骨太の天皇として有名。昭和天皇の次に長寿で、34名もの子供を
つくったりしたことからも、相当アツい漢(オトコ)だったと勝手にイメージしている。
現在の仙洞御所は、建物が焼失してしまったので、当時の
名残でいうと庭を残すのみ。「京都御所」「修学院離宮」
「桂離宮」とともに宮内庁での事前予約が必要なスポット。
ネットやはがきで予約できるけど、ピークシーズンは中々当選も難しい。

仙洞御所の見学は、ガイドの方がついて約1時間。
これは昨年末に訪問した時の記録です。
宮内庁管轄の施設は、さすがにすっぴんも綺麗な上に
手入れが行き届いていて、一年で一番色気の無いシーズンでも、
あちこちでドキドキさせてくれる。


ただ、視野は広角ではなく、できるだけズームイン。
枯れ木が並んでるのを遠くから見てても昂りはないけど、
枯れ葉で色づいた苔の上に、影が落ちてるのみたりすると
やけに刺さったりするんです。

広角に耐えられるのは南池の州浜、粒の揃った白い丸石が
敷き詰められていて現実感が薄められる感じ。気のおけない友人と、
茶室から州浜を眺めたりしたら、それはきっと理想の休日ですね。

粒ぞろいとはこのことか。

白い石の上に、朱色の落ち葉が散ってるのとか
猛烈にエロティークなんですけど。

光と影が織りなす日本の庭園美。
影を使わせたら日本人はピカイチ。
脇役の品格が痺れます。

枯れ木も存在感あるって知ってました?

京都御所の敷地内には、たまに色付いた木も
残っててくれて。華やかな紅葉の名残を少しだけ
味わうことが出来た。

日本が誇らしくなる空間です。
↓ ↓

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2014年01月08日
師走の京都へ

昨年末は、京都で友人の結婚式⇒バンコクでクリスマス⇒クラビ
⇒シンガポールでNewYear と、東京とは全く異なる環境で、
年末イベントを楽しんでました。
タイ、シンガポールは、また改めて書くとして、まずは師走の京都から。
なんで年末に京都に行ったかというとGO ONメンバーのWeddingが
あったのよ。それで、まりえも連れて冬の京都に。

紅葉や桜、新緑の時期のお庭と比べれば、美の絶対値でいうと
さすがに華はありません。ただ、だからと言って寺院巡りが
つまらないかというとそうではなく、むしろ好きなポイントを
みつけて、じっくり味わうというスタンスで楽しめる。
だってさ、紅葉が全開の時期だったら、ディティールに
そこまで目がいかないじゃん。むしろ全体の世界観を
体ごと浴びても足りない感じ。でも冬は視角を広げてもさみしい
枯れ枝が目に入るばかりなので、視点を絞り込むのよ。

「あ、この松の枝具合が最高」とか「門の造りがいいねぇ」とか
欄干の彫りにシビレたり、逆光越しに庭をコントラストで楽しんだりと
それはそれでオモシロい。


あと、外の誘惑が少ないので屋内の時間をゆったりと過ごす
ことが出来る。歌舞伎を見たり、旅館で怠惰を極めてみたり、
カフェで放心してたりとかね。

今回は「柊家別館」に泊まってみました。
「柊家旅館」も以前同じような時期に滞在したことがあったんだけど、
建物・部屋・庭の作り、サービス、料理と別館はだいぶカジュアル。
それでも旅館としてのクオリティは超一級だけどね。
それでも旅館としてのクオリティは超一級だけどね。
むしろ、伸び伸び過ごせる分、ボクみたいな庶民はこっちの
方が自然体で楽しめる。料理も高級食材に頼らず、丁寧な
仕事であることが目からも舌からも伝わってくる。


「柊家旅館」は、あまりに洗練されてるので、こっちが値踏み
されてるんじゃないかと、ちょっと身構えちゃうし、色々吸収したい
ものがあり過ぎて、今思うと少しガツガツしたモードで滞在してた
気がする。あそこに自然体で訪れるには、経験値やら財力やら、
色んなモノがまだ足りなすぎるな 笑
色んなモノがまだ足りなすぎるな 笑
そういう”がんばろう”エネルギーを貰う場所でもあり、
目と心を養う場所だと捉えている。
一方、心を弛緩するには「柊家別館」ほんといいですよ。
一方、心を弛緩するには「柊家別館」ほんといいですよ。

冬至だったので、檜風呂で柚子湯にも入れたし
めっちゃリフレッシュできる場所です。

南座の顔見世興行は、「GO ON」プロデューサー、RYOからの
プレゼント。市川猿之助(亀治郎改め)や、市川中車(香川照之)の
襲名披露ということもあって、実に華やか。

「日招ぎの清盛」は清盛役の我當が圧巻の迫力、「義経千本桜」は、
新しい猿之助が柔も豪も見事に演じきってました。中車は香川照之の
良さがにじみでる狂言で、歌舞伎初心者のオレでもしっかり楽しめたね。
もちろん耳には解説イヤホン、演目の合間にはガイドブックでストーリーや
見どころを頭に叩き込むといったストイックな観劇だったので、もっと
自然体で楽しめたなら、更に楽しくなると思うんだけど。
外の景色に惑わされること無く、こうした伝統芸能を味わえるのも
冬の醍醐味と言えるんじゃないでしょうか。
京都の若旦那衆によるクリエイティブユニット「GO ON」メンバーのひとり、
竹工芸『公長齋小菅』のコスガーニのWedding。披露宴はクラシックな
スタイルでしたが、2次会はさすが「GO ON」プロデュース。

高台寺に「THE SODOH東山」っていうウェディングレストランがあるのね。
ここは昭和4年につくられた日本画家のアトリエで、広大な敷地に日本
家屋が点在し、背後には八坂の塔を望む絶好のロケーション。

昔、広尾に「羽澤ガーデン」ってあったじゃない? あんな雰囲気。
「羽澤ガーデン」と同じくPlan・Do・Seeが手がけてるんだけどさ。
食器やインテリアには、GO ONメンバーの作品も取り入れてます。
バイオリンとギターの生演奏に、艶ダンサーのしなやかな踊りが加わって
かなりオトナな雰囲気。

ちょうど風邪のピークで死に体だったのが
ほんと悔しい。プロデュースしたRYO,現場の裏方を
仕切ってたテッペー、お疲れ様でした&ありがとう!!
かなりオトナな雰囲気。

ちょうど風邪のピークで死に体だったのが
ほんと悔しい。プロデュースしたRYO,現場の裏方を
仕切ってたテッペー、お疲れ様でした&ありがとう!!
