京都2014_11月
2016年12月05日
近為 (京都)お漬物万歳
京都の老舗 漬物店『近為』、北野天満宮にほど近い京都本店には店舗の奥に”お茶漬け席”なるイートインコーナーがあるんです。
ランチタイムの11:00〜15:00で一席1時間弱でぶぶ漬けが楽しめてしまう。
おつけものコースは2160円で、更に鮭粕漬がついたコースでも2700円。
ぶっちゃけ、この白味噌仕立てのお雑煮だけでも体感で1300円くらいの価値。焼いたお餅の上に、柚の皮と辛子をあしらっていて、品がありながらも味の変化を遊び具合がたまらない。

こうして実食してみると、知らなかったお漬物の使い方が見えてきて、ついついお土産を買い込んでしまう。これぞWin=Winってヤツなんじゃないでしょうか。

近為 京都本店
075-461-4072
京都府京都市上京区牡丹鉾町576
http://www.kintame.co.jp/
残念ながら12/1から1/6は休業なので、今の時期は使えないのが寂しい
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2015年12月07日
宝厳院 (京都)獅子吼の庭で過去最高の紅葉に出逢った
天龍寺の塔頭『宝厳院』、こちらも紅葉の時期は
特別拝観できるんです。嵐山を借景にした回遊式
山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」。
ただ、この特別拝観も凄く人気なので、庭のポテンシャルを
引き出すためには貸切がベスト。ということで。京都の姐さんが
友人らを集めてオープン前の貸切イベントやってくれたんです。
あ、こちらも去年の話です。
なので前日5:00まで飲んでたにも関わらず7:20に
ちゃんと嵐山まで行きましたから(笑)。

まずは、この紅葉のトンネルが圧巻。
外から見てもオーラが全開。

本気出せば、京都の紅葉はこんなに凄いんです。
今年も、今頃色づいてきたとこがあるみたいですね。

ちょいとご住職のお話を聞いた後に、
こちらの建物で解散。あとはご自由にと。
この建物からの写真がトップの写真。

窓はフルオープンで寒すぎるけど、
あまりの美しさに目が醒める。

自然の美しさの前には....、人間なんて非力です。

苔の上に散る朱の紅葉の葉がなんとも愛おしい

苔の上だけじゃなく、砂利の上でも相当愛らしい。

天気もよく人生最強の紅葉体験。

興奮しすぎて時間があっという間すぎでした。

どうしてくれましょうかね。

岩がどうしてこんなにも美しいのか。

夜のライトアップもあるんですよね。


帰る頃には次々とお客さんが。

紅葉の時期の京都は、1ヶ月位住みたいです。

やはり紅葉は早起きが大事。
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2015年11月30日
常照寺(京都) 鷹峯の穴場かも
光悦寺、源光庵が鷹峯の紅葉スポットとして
注目されている分、マークが薄めなのが「常照寺」。
2012年の紅葉シーズンに訪れた時の印象が強く、
去年も期待して行ったんだけど、コンディション的に
期待値超えは難しかったのよ。
そのせいか記事のノリも、
前回はいい感じ。
良かったら、こっちの記事を読んでみて(笑)
こちらは、本阿弥光悦から寄進を受けた土地に寂照院日乾を
招き開創された「鷹峯檀林」の旧跡。どことなく枯れた魅力が
あって、夕方に訪れるのが好きだったりしています。
吉野太夫ゆかりの門や茶席、大丸窓があるなど、
入口の印象よりは見どころ多いし、紅葉シーズンは、
続きを読む2015年11月27日
光悦寺 (京都)鷹峯の美意識の頂点

これまた、去年の今頃の京都です。
「仁和寺」に行った後に向かったのは鷹峯。
お目当ては、本阿弥光悦の「光悦寺」。
本阿弥光悦といえば『工芸家、書家、画家、出版者、
作庭師、能面打ち、様々な顔を持つマルチ・
優れたデザイン・センスを持ち、すべてのジャンルに
名品を残した日本のダ・ビンチ
美意識を形作った頂点のひとり。ほんと憧れる。

そんな本阿弥光悦の芸術村がこちらで、
光悦の死後に「光悦寺」となったんですね。
このお寺の見どころは、なんといっても
入口からのアプローチの美しさ。
有料になるゾーンはこのアプローチの奥で、
誰でも自由にここを通れるから、めっちゃ
混むのが玉に瑕。人が切れるのを待つ
カメラマンが、ずっさり控えています。
こないだの連休もそれなりに綺麗だったけど
紅葉の迫力は、やっぱ圧倒的に去年だね。
特に大きな差は、この落ち葉の美しさ。
苔に真っ赤な朱色がアクセントになっているのが
たまらなくセクシーなわけで、これが茶色がかった
枯葉だと、一気にテンション落ちるんです。

光悦垣のあたりも、殆ど葉っぱが落ちてたけど、
全盛期はこれくらい朱く萌え上がるんですよね。

光悦寺
北区鷹峯光悦町29
075-491-1399.
紅葉の時期には必ずお寺のひとつです。
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2015年11月24日
仁和寺 (京都)五重塔と紅葉
今年(2015年)の京都市内は、11月に入っても気温が下がらず
紅葉は枯れて落ちるか、まだ青いままの状態のものが多いんです。
一部は色づいているものの、鬼気迫る美しさだったり、
息を呑むような場面に遭遇できる可能性というのは、
例年に比べて激減している感じ。
来週末あたり状況は変わるかもしれないけど、
期待値は低めに入京されるのがいいんじゃ
ないでしょうか?
こちらは、まさに去年(2014年)の京都。
天気もよく、見事に色づいた紅葉が見事でしょ?

世界遺産にも指定されている「仁和寺」。
TOPの写真のように方丈からは五重塔を借景で
見ることができるし、塔の近くの紅葉も綺麗で
被写体に欲張りなボクにぴったりのお寺。
真言宗御室派総本山、二王門の左右の
阿吽の二王像からして迫力ありまくり。

皇族や貴族とのゆかりが深かったため
「仁和寺御殿」といわれる御所風建築物が特長。
外廊下の柱に切り取られた景色もいちいち美しい。

ほら、品があるでしょ。まぁまぁ朝も早かったし、
そこまで混みすぎてないのも良かった。

宸殿からの庭の景色はレイヤーで楽しまないとね。

いや、たまらん。

こういう場所にご僧侶が立っているだけで
絵の質が4割増しに。雰囲気あるなぁ…

この目線の先は、この景色ね。

御殿は見応えあるから、時間は余裕持って見てほしいね。

こちらは五重塔の近くにて。
ランチをどこで食べようか相談中。
境内は広いのでダイエットにも効果的。

仁和寺
京都府京都市右京区御室大内33
http://www.ninnaji.or.jp/
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2015年11月18日
妙心寺塔頭 大法院 (京都)限定公開のお庭でこそお抹茶を
妙心寺塔頭の大法院は、通常非公開ながら、
春の新緑と秋の紅葉というベストシーズンにのみ
特別公開されているんです。
場所は春光院の裏くらい、妙心寺の西側。
表の門の案内は、知らないと入らないだろうと
思われる控えめオーラ。
実際、中に入って期待以上の美しさに
息を呑んだからね。路地の奥にこんな
宝の景色が埋蔵されていたのかと。

退蔵院で朝粥してきた流れなので、
早速だけど”朝茶”しようとお薄をいただくことに。

しかし、皆さんよくご存知ですね。
ボクもたけチンも通りすがりに嗅覚だけで
寄っただけだけど、朝から結構な人出でした。

こういう縁側の写真って、つい最前列に行って
撮りがちじゃない? 1枚目はこんな感じでいいんだけど

2枚目以降は、トップの写真のように
少し後ろに下がって写真を撮るのが
実際の見てる感覚に近づけるためのポイント。
日本の庭園って座敷に座ってレイヤーで
楽しむようになっているから、
写真もその方が艶っぽく仕上がるんです。
やー、しかし天気良くてよかった。

妙心寺内の他の非公開塔頭も、門から覗いた
だけで、高い美意識が伝わってきます。
日本ってイイね。

妙心寺 大法院
京都府京都市右京区花園大藪町20
075-461-5162
http://www.myoshinji.or.jp/guide/images/img_map.png
こういう偶然は、チャリ移動ならでは。
天気さえ良ければ、京都の秋はチャリがおすすめ。
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2015年11月17日
妙心寺 退蔵院(京都)朝粥と紅葉
紅葉の時期は宿を押さえるのが一苦労の京都。
市内はもちろん、周囲の大阪や大津まで宿が
取れない状態です。
ただ、そんだけの苦労をしてでも、見ておく
価値があるのが京都の紅葉。

紅葉を愛でるうえで、天候と同じく大きく
コンディションを左右するのが人混み。
どんな綺麗な紅葉スポットでも、人で溢れてたら
本来のポテンシャルの1/10程度しか、その
美しさを堪能できません(自分体験値)。

なので、一般公開前の朝、特別拝観を
うまく活用するのも、紅葉とうまく向き合う
コツだったりするんです。

そんな特別拝観のひとつ、妙心寺の退蔵院は
朝粥付きの特別拝観をやっていて、今年は3500円。
多分、去年も同じくらいの価格だったと思う。
http://taiken.onozomi.com/2015au/

8:00〜9:30に朝粥に申し込んだ人は、
一般公開前のお寺の庭をじっくりと拝観
することが出来る仕組み。

8:00からお寺の説明が軽くあって
その後 お粥の用意ができるまで、
ちょっとお庭を見学する時間があって、
食後は、各自のタイミングでお庭を
散策できるという流れ。


この特別拝観に参加されてる方も
そこそこ人数いたけど、お庭に散っちゃえば
混んでる感は全く感じませんね。

最初はできるだけカメラのファインダーを覗かず
散策しながら、感性に触れるポイントをチェックしておく。

一通り回ってみてから、その響いたポイントの中で
カメラ向きの場所を絞り込んでいく。いくら気に入った
景色でも、カメラ向きじゃない景色ってあるんでね。

正確には自分の持ってるレンズでは、イメージ
通りの写真が取れないポイントという意味っす。

お粥の前は日陰が多めだけど、食後はちょうど
いい感じに朝の日射しが差し込んでくる。
そこから9:30ちょい過ぎまでがシャッターチャンス。

妙心寺 退蔵院
京都府京都市右京区花園妙心寺町35
075-463-2855
http://www.taizoin.com/
今月は去年回った京都の紅葉投稿多めです(´∀`)
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2015年11月14日
天龍寺 (京都)健康的な美脚少女的紅葉
常寂光寺は日陰だったけど、天龍寺は夕方でも
まだ明るいね。嵐山を借景にした開放感のある
紅葉が魅力。
かと思えば、裏山には竹林があるので、
緑を背景に萌ゆるもみじが艶っぽい。

嵐山の駅と嵯峨野の古刹の通り道的な使い方ですいません。

健康的な紅葉が好きな人にはもってこい。

どちらかというと、天龍寺の塔頭の方が
紅葉の時期は好きですね。エロいのよ、
サブキャラのほうが。
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2015年11月13日
常寂光寺(京都)嵯峨野は朝行こう
嵯峨野の古刹「常寂光寺」。
百人一首でも歌われている紅葉の名所 小倉山の中腹に
位置していて、高低差を活かした紅葉が圧巻。
真上が紅葉に覆われているだけでなく、斜面の上まで
紅葉が空を覆っているので、陽の入り方によっては
視界の殆どがオレンジや赤の紅葉に染まる

紅葉はコンディションひとつで全然別物になるので、
3年前に訪れた時は”人生の3本指に入る紅葉”
ってくらいスゴかったけど、去年はランチの後に
訪れたら正直そこまでの破壊力ではなかった。

東向きだから15:00過ぎると直射日光は
当たらなくなるんですよね。

向かう途中の小径は陽がさしてたから
「ギリギリ大丈夫」と思ったんだけどね。

期待値が上がりすぎちゃっていたというのも
あるけど、やっぱり訪れる時間というのは重要。
ただ、夕方の薄闇の中、苔の上に散る落ち葉の
色気が際立っていて、日本の美意識の凄味を感じます。

期待値が高すぎるだけで、とんでもない美景は
あちこちに散りばめられているから、フラットな
状態で見ることができれば、充分満足できるはず。

竹の緑と紅葉のコントラスト、
これだけで酒が飲める。

紅葉の時期の京都は、ほんと別格。

宿が取れないのが悩み過ぎる。
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2015年10月30日
真如堂 (京都)必ず足を運ぶ紅葉の名所
ここも紅葉の時期に京都に行ったら
必ず足が向くもみじの名所です。
真正極楽寺 、通称「真如堂」

金戒光明寺からも歩けるし、銀閣寺からもまぁまぁ近い。
正門からなだらかな石段を登ると目に飛び込んでくる三重塔。
こいつが見ての通りフォトジェニックなんだわさ。

拝観料を払って本堂の縁側から紅葉を眺めたり
書院の涅槃の庭から叡山の借景を眺めるのも
素敵なんですが、拝観料を払わない無料のゾーン
だけでも、相当スゲー紅葉体験できちゃうのが
真如堂が好きな理由。


ここも栄摂院同様に、初日と3日目
2回訪れたんだけど、たかが2日でも
ピーク時は表情変わるね。

2回目に訪れた時のほうが朱色の深みが増してたり、
橙や黄色の主張がより強くなってたりとかね。
全体的に色気が増してました。

夕陽を受けて燃えるようなもみじ。

真正極楽寺
通称・真如堂
京都府京都市左京区浄土寺真如町82
075-771-0915
京都の紅葉、愛しています。
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2015年10月28日
栄摂院 (京都)バーチャル極楽浄土体験
金戒光明寺と真如堂の間に位置する「栄摂院(えいしょういん)」
黒谷・金戒光明寺塔頭で、普段は門が閉ざされているんdなけど
紅葉の時期だけは、ひっそり一般開放されているんです。

金戒光明寺と真如堂を結ぶ車も入れない道沿いなので、
そんなに混んでいないんですよね。それでいて門をくぐると
頭上に色とりどりの葉が空を覆っていて、陽があたっている
タイミングだと、「極楽浄土」がバーチャル体験できちゃいます。

ボクなりの紅葉観ですが、紅葉はまず外から見て楽しんで、
その後陽の光が差し込んでいたら、必ず裏側からも楽しみましょう。
逆光で葉っぱが陽に透けるのを見てるのも美しいし、
環境にもよるけど、空気の色が変わっている感じも楽しめる。
特に夕暮れ時だとマジックアワーみたいな光の包まれ方
体感できちゃいます。

更に、栄摂院のおすすめは、縁側に座ってぼーっと
紅葉を眺めていることができること。あくせくしてると
紅葉の美しさって中々体の中に沁みてこないんだけど、
ここなら境内の空気と自分の波動のシンクロ率が
高いんで、細胞がじんわりする感覚も楽しめるかと。

あんまし朝早いと、陽が入っていないので、
葉っぱ越しに陽が注ぐ時間を見極めて
訪れるのがいいです。多分、昼すぎかな?
夕方もいい感じだけど、陽が落ちすぎると
ちょっとパワー落ちるかもね。

軽井沢とか箱根とか、自然の紅葉も素晴らしいんだけど、
京都が凄いのは、こうした庭の作りこまれ具合。
足元の苔の美しさと、そこに紅葉が散ってる絵面は
人間の美意識が介在してはじめて完成する芸術です。
京都の紅葉を見て、おおげさじゃなく紅葉に対する
考え方を変えられました。日本人なら一度は見ておくべき
究極の”美”のひとつだと思ってます。

あとね、混みすぎてるとこだと、今ひとつ紅葉が
体に入ってこないんだよね。メジャーなとこにいくのも
いいけど、朝早いうちに静かなお寺の庭で紅葉の
一体感を味わうのが、ボクのおすすめスタイルです。
栄摂院
京都府京都市左京区黒谷町33
075-771-3832
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2014年12月29日
金戒光明寺 (京都)新選組の朱

紅葉シーズンは、あっという間に終わってしまうえに、
非日常感がやけに高いので、1ヶ月前でもかなり
昔のことのように感じてしまいます。
今年の京都の紅葉はかなりアタリでしたが、
紅葉めぐりのはじまりは。黒谷の金戒光明寺から
はじめました。
ランチまでの時間から逆算すると、2つくらい
お寺を回れる時間があったのね。新規と鉄板を
組み合わせつつ、次の移動も視野にいれながら
コースづくりを考えてみたんです。
エリア的には南禅寺あたりが良かったんだけど、
快晴のコンディションで真如堂見たいという想いが
勝って、金戒光明寺からの流れを作ることに。

金戒光明寺は、新選組発祥の寺としても有名。
幕末の京都は暗殺や強奪が日常化し、
手のつけようのない状態になっていたので
徳川幕府が京都の治安維持のために作ったのが京都守護職。
その京都守護職についた會津藩主松平容保が本陣としたのが
こちらの金戒光明寺なんです。京都守護職が市中取締を命じたのが
『新選組』で、かなり頻繁にやりとりしてたみたいですね。
ちなみに、なぜ、ここが本陣になったかというと、城構えで、
要所に近く、千人が駐屯できたからなんですと。

徳川家康は京都に直轄地として二条城を作ったほか、有事のために
黒谷 と知恩院をさりげなく城構えにしてたんですね。黒谷は大軍が
一度に入ってこられないように南には小門しかなく、西側には高麗門が
城門 のように建てられていた。小高い山の黒谷は自然の要塞で、
天王山や淀川のあたりまで見渡せつほか、古地図によると大坂城
まで見えたらしい。
そんな金戒光明寺、紅葉時は紫雲の庭が美しいとのことで
行ってみました。
まず山門が特別拝観でのぼれたので、そんなに期待しないで
登ってみたのね。景色は予想通り「ま、そんな感じだよね」って
とこだけど、上に並んでる仏像がやけにかっこ良くてシビれた。
門の上があんなにクールだったとは...。

思わず紅葉じゃない部分からクラってましたね 笑
写真は撮影禁止だたので撮れなかったけど、あの特有の
空気感は、カメラを持っていても切り取れなかった気がします。
そして、紫雲の庭へ。
朝に訪れたせいか、奥まった庭は結構日陰部分が多く、
もみじも天を覆うという迫力よりは、庭のアクセントといった
こじんまりタイプの展開です。隣の真如堂がこれでもかって
くらいのもみじ天国だけに、ちょっとそこと比べると物足りないかも。

浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺
www.kurodani.jp/
〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
075-771-2204
今年の紅葉は凄かったです。
↓ ↓

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2014年12月01日
古の都で紅葉狩り
昼は古都の紅葉に囲まれながら白昼夢、
夜は若旦那や花魁と盃を交わしながら
江戸時代にタイムスリップ。
そんな大人の理想形を詰め込んだ秋の京都。
今年は存分に攻めてきました。

今回の紅葉のTOP3は、冒頭の写真の嵐山の「宝厳院」、
妙心寺の「大法院」、金戒光明寺の塔頭「栄摂院」。
永久欠番の常寂光寺は、夕方に行っちゃったんで、
紅葉はピークだったけど光がイマイチで本領を発揮できず...無念。

[金戒光明寺 塔頭 栄摂院]
太秦江戸酒場は、ほぼクチコミだけで1200枚のチケットがソールドアウト。
能や秋夜の野点、茶筒や金網といった正統派の伝統工芸を身近に楽しめるほか。
太夫の花魁道中、花魁の舞に絵師のペイントと、大人ならではのコンテンツも盛りだくさん。

[小川長楽 若旦那の野点]

[太夫の花魁道中]
このイベントが何より凄いなと思ったのは、ゲストも一緒に世界観を
作っていて、このイベントのキャストになっていたということ。
単に与えられたものを楽しむだけではなく、自らもこの時間・空間を
いいものにしようとしてたのね。そうした作り手とゲストのグルーブ感が
やけに心地よかったのよ。

あの世界最強のねずみさんのアミューズメントパークですら、
ゲストはあくまでゲスト。アイテムを装着したりして一緒に
空気を創りだしてはいるけど、ゲストが主役にはならないじゃない?
あくまで、テーマパーク側の創りだした流れに乗っかるというスタンス。
でも、ここではゲストが主役になれちゃうんです。
この、江戸酒場は、殆どのゲストが和装というのも意識の
高さが伺えてカッコ良かったね。東京の美人の友人らも
和装で参加してくれて、会場に華を添えてくれてました。

ラッキーなことに、このイベントはGO ONメンバーも
絡んでいたので、色んな裏側やAfter Partyにも参加する
ことが出来たので、より深くこの文脈を堪能することが出来たのね。
たとえば、金剛流のプリンスたちの能舞台の裏側に潜入できたり、
朝日焼と小川長楽の若旦那による野点の前後で話が聞けたし、
遊郭ではこのイベントが終わったままのテンションで、
花魁たちと戯れごっこができたり、打ち上げでは、
能の唄を聞きながら、深夜の一服を楽しめたりとかね。

[能 金剛流]

[朝日焼]
こんな遊びは、東京では中々できないし、仮に出来たと
しても、このステージほど似合うわけではない。
やはり”ここでしか出来ない遊び”って最高の贅沢だと思うんです。
食事は、京都がMAX混んでる時期なので、2箇所だけキッチリ
予約していたけど、あとはローカルのリズムに乗ってアドリブで。
予約してた一軒目は、東京組と個室を占拠。そのステージは、
去年、夏に訪れて「いつか、紅葉の時期に再訪しよう」と
念じていた嵐山は大堰川沿いの『松籟庵』。

近衛文麿の別邸と言われている凄みのあるロケーションからの
紅葉はそれはそれは贅沢な眺め。しかも窓を開けたら和笛の
音色が飛び込んでくるという日本の美の真骨頂。舌と目に加え、
爽やかな秋の風を頬に感じ、聴覚まで優雅にしてくれたランチは、
この秋一番の会食でした。

もう1軒は、妙心寺 退蔵院の朝粥。朝の拝観開始前に
特別に貸切で朝ごはんをいただきながら、混雑とは無縁の
庭を散策する。これも実に贅沢な遊びでしたね。

[妙心寺 塔頭 退蔵院]
しかも、そっからの流れで同じ妙心寺の塔頭「大法院」で
額縁のような庭を眺めながらお茶を一服。がむしゃらに
自転車で走り回った一昨年の秋より、少しは雅な心を
覚えたようですw

[妙心寺 大法院]
学生の頃に京都に住んでたタケチンとチャリで回ったので、
自分では発見できない場所にも連れてってもらえました。
面白かったのは西陣近くの鞍馬口通、ここでは千と千尋に
出てきそうな趣ある銭湯をリノベしたカフェ「さらさ西陣」
があったりするのね。

こういうお店のセレクトって、ボクには出来ない分野。
同じ場所に行くにしても、ローカルの友人とか、自分の芯を
しっかり持ってる友人といくと、刺激が増して愉しいね。
と、まぁ、天気も最高で、気温もちょうどよく、
10年に一度と言われる美しい紅葉もベストシーズン。
こっちの友人との旅先でのコラボや、新しい出会いも
たくさんありました。

そんな理想的な秋の古都を堪能できて、ほんと愉しかったなぁ。
毎回、「もう。コレ以上は楽しめまい」と思う京都ですが、
それを軽く超えてくるこの町は、世界を魅せるコンテンツに
溢れています。
来年も通うから、皆さんよろしくね。
↓ ↓

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