モロッコ_201711
2020年03月15日
Jardin Majorelle(モロッコ)イヴ・サンローランが愛した庭園
モロッコ、マラケシュの新市街にある『マジョレル庭園(Jardin Majorelle)』
フランスの画家ジャック・マジョレルが造園し、彼の死後、荒廃してたところをイブ・サンローランが買い取ったもので、アフリカにありながらアジアをイメージした竹林があったり、その横に巨大なサボテンがあったりと、マラケシュの他の場所とは、明らかに異なる世界観を構築している。

砂漠の中の町らしく、直射日光を浴びたら痛いけど、日陰はむしろ涼しい10月のマラケシュ。

庭園内はサンローランの名に相応しいお洒落っぷり。カフェはどうみてもアフリカではなくフランスです。
この空よりもブルーな壁、さすが太陽の強い国

窓枠の装飾の美しさよ
庭園を出るとこんな行列が。これは公園待ちの列ではなく、当時 オープン直後のサンローランミュージアムの行列です。
マジョレル庭園(Jardin Majorelle)
Jardin Majorelle Rue Yves Saint Laurent Marrakech, Maroc
http://www.jardinmajorelle.com/
Jardin Majorelle Rue Yves Saint Laurent Marrakech, Maroc
http://www.jardinmajorelle.com/
いよいよ、東京オリンピックも開催延期が視野に入ってきましたな。当初は日本の安全ブランドが下がるかも…と危惧していたけど、こうまで世界で危機感共有されると日本が特別落ち度があるようには見えないし。
選手たちはコンディション作り込んでいるだろうから、早めに意思決定してあげる方がいいのではないかな。2020年の夏が選手としてのピークの方もいらっしゃるだろうから本当に残念ではあるんだけど、7月に世界が落ち着いてるかと言うと、そうでない可能性のほうが高いんじゃないかと思ってきた。
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2019年12月09日
バヒア宮殿(モロッコ)マラケシュの王宮へ
マラケシュの人気観光地の2TOPがこの「バヒア宮殿」と新市街の「マジョレル庭園」
19世紀に建てられたこの宮殿は、このアングルでの写真がよく使われている。
19世紀末のアラウィー朝ハッサン1世の宰相アリ・バハメットの私邸として建造されたもので、中は迷路のようで美しい装飾が施されている。全然予習しないで行ったので、期待以上の美しさに圧倒されてました。
4人のお妃たちと住んでいたという夢のような場所なんですが、よく比較にあがっているのがスペインのアルハンブラ宮殿。装飾の美しさとか、彫りの高い技術とか、かなりのレベルなんだそうで。
凄いというのはもちろん素人目にもわかるんだけど、それがどのくらい突き抜けてるのかってのは高次元過ぎてようわからんのよ。

確かに装飾が緻密で、感性はビンビンに反応している。

ディスプレイの一部かと思うようなゲストがいたりして驚く

緑とかブルーの印象が強いけど、こういうシックなトーンの装飾が、後から見ると好みだったりします。
こうやってブルーや強めの黄色が入ってくると”らしいな”って感じですが。
モロッコの9月末は、日なたは太陽に焼かれるくらいジリジリするけど、日陰は涼しいので王宮は暑かった印象が殆ど残っていない、

昼過ぎは混んでいるので、朝イチに訪問するのがいいみたい。
旅のこと書いてるのが一番楽しい。昔の写真を見返せるのもワクワクするし。食はFBやらInstaでも書いてるんで、なかなか筆がすすまなくて。
↓ ↓

Instagramはコチラ。
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kyah2004 at 23:07|この記事のURL│Comments(0)
2019年12月08日
マラケシュ王宮近くのカフェ

マラケシュの王宮近くのオサレカフェ、こういうモロッコを想像しがちだけど実際は中々ないタイプ。モロッコらしさとフランスの洗練された雰囲気が混ざったような空気感。
これ書いてたときはマップでらしきお店探せなかったんだけど、さっき見たら見つかりました。店名は『La Famille』

カフェのグラスも洒落てるし、ケーキもボリュームはあるが重たくはない。

入口は狭かったけど奥行きは広め

こんなパーティできそうなスペースも。

こういう塔が頭をチラ見せしてて美しい。

色々衝撃だったモロッコ、今となっては30円ほどボラれてムキになっていたのが懐かしい。
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kyah2004 at 20:00|この記事のURL│Comments(0)
2019年12月06日
Cafe Des Epices Marrakech Medina(モロッコ)スパイス広場を見下ろすカフェ
マラケシュのメディナ(旧市街)の中には、いくつかスーク(市場)があって、周囲に洒落たレストランなどが集まっていて、何度も通ったのが「スパイス広場」
メディナの顔とも言えるフナ広場は絶対買わない類のお土産が並び、客引きもしつこいので正直大嫌い。あそこだけを体感したらマラケシュが嫌いになると思う。

スパイス広場は、その名の通りカラフルなスパイスが並び、お土産物もあるけどもう少しローカルなアイテムが増えていて、買い物をするならコチラがおすすめ。
とはいえ、もっと深くまで入れば、更にセンスのいいものが眠ってるけど、1泊でもそこまでだどりつくのは難しい。


当家がメディナ散策の休息によく使っていたのがスパイス広場脇の『Cafe Des Epices Marrakech Medina』

他のレストランから撮った写真だと、左の方にある赤い建物ね。1Fがテラス席、2Fもあるけどここは空いていて、ルーフトップも当然混んでいる。

モロッコらしいクスクスというよりは、洒落たカフェ飯の類が多かった印象。何泊も滞在しているとモロッコ的じゃない食事も欲しくなるので、リセット用に使ってました。
味は日本と比べたらパンのクオリティや肉の火入れ、野菜のフレッシュさなど差が大きいけど、ここでそんな細かいことを言うつもりはなくて、それよりもこうしてスパイス広場を眺めながら、ぼーっとしてられるところが価値。
夕方から夜に変わっていく時間帯とか、かなりエキゾチックで愉しめます。
広場のシューティングは、2F席の窓際が穴場。ルーフトップより距離が近くて、ガラガラだしね。
こういうシチュエーションで食べると、味も3割増。どローカルな味よりも、ちょっと洗練された味付けにアレンジしてるお店のほうが、ボクは好きでした。変な臭みとかなくて。


昼もいいけど夜の顔もいいね、スパイス広場は。

今度は砂漠にも行ってみたい。
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)
2019年05月28日
メディナの奥へ(マラケシュ)バブーシュを探して

マラケシュと行ったらバブーシュが有名で、フナ広場あたりでも、同じようなデザインのものがたくさん売られています。でもね、なかなかデザインでピンとくるものなくて、メディナ(旧市街)の奥の方に、バブーシュ スーク(バブーシュ市場)を探しに行ってみました。
Google Mapでなんとなく見当はつけてたものの、実際は迷路過ぎて、なかなかたどり着きません。

でも、やっとこさバブーシュ スークの看板見つけたら、やはりその近辺は、デザインの凝ったバブーシュが発見できる、いいお店を発掘できました。諦めないって大事。

ただね、デザインでいうとバブーシュ スークより、新市街のブティックとか、バヒア宮殿近くの靴屋さんの方が、日本人好みのものありました。価格も交渉しなくていいし、実際思ったよりも価格差少なくて、買うなら新市街の方が正直おすすめ。ただ、あの迷路の中をバブーシュ求めて彷徨うというエンタメ指数は、Priceless
新市街は、イブ・サンローランミュージアムの入口周辺にセンスいいブティックがまとまっていて、上の写真のお店に、メンズのいいバブーシュは揃っていた。
こういう質感、色、デザインのものは、やはりメディナ(旧市街)の中には無くてね。洗練を求めるなら新市街。
バブーシュではないけど、編み込みのサンダル屋さんがバヒア宮殿の方にあって
ここはデザインも良く、職人が作れた分だけ売ってます。最初行ったらこのサイズ無かったので、完成予定の2日後に再訪したら、めでたく欲しいものがGETできました。

98%は使えないものが並ぶ旧市街だけど、至極の2%を掘り出した時の感動がたまらないマラケシュのショッピング。次回はマラケシュから足を伸ばして、サハラ砂漠に行ってみたい。
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)
2018年11月30日
Al-Fassia Restaurant (モロッコ)マラケシュの新市街でクスクスディナー
マラケシュの新市街はギリーズと呼ばれていて、ここには富裕層や外国人を顧客に持つ『Al-Fassia Restaurant』というクスクスが有名なレストランがあるんです。
アルコールも呑めるうえに、マラケシュでは珍しい女性だけのスタッフのお店。
ここのクスクスは、女性スタッフの手作りというのもウリで、たいていのガイドブックには掲載されているというブランディングの成功例。
予約が出来たのが確か20:00頃だったと思うんだけど、ギリーズとはいえ夜は人通りなんて殆ど無いのよ。ところがお店の扉開けたらやけに賑やかで、外からは想像つかない熱気で驚きました。女店主はさすがの貫禄。
前菜(タパス)の盛り合わせと、クスクスと人気メニューの羊の煮込みをオーダーしてビールを飲んだら6,000円弱。
日本の感覚からいったら別にフツーだけど、マラケシュの物価からしたら間違いなく高級店。
料理は美味しかったけど、スゲー感動というよりは基準値づくりという意味あいが大きかったですね。高級人気店の味をベースに、他のレストランの味を探ろうという訪問でした。
というのも、モロッコ初日の夜の訪問で、クスクスの食べ方あんましわかってなくて。添えられてたスープをかけずに具材とクスクスを食べてたのよ。スープをかけたら一気に味が開くので(後日、他の人の食べ方見てて判明)、このお店のポテンシャル、多分オレたち引き出せてないんです(笑)
ちなみに羊の煮込み(TOP写真)はさすがに美味。
帰りはタクシーを呼んでもらって帰ったけど、メディナ(旧市街)は人通りなく、女性だけだと少しコワイかも。特に治安のヤバさ感じたわけではないけど、ひと気のない路地を早足で帰りました。昼と夜で道の印象も全然変わるので、スマホなかったら絶対無理だわ。
Al-Fassia Restaurant
55 Boulevard Mohamed Zerktouni, Marrakech 40000 モロッコ
+212 5244-34060
https://www.alfassia.com/our-restaurant/
先日オープンした二重橋スクエア行ったけど、大人の商業施設って良いね。
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2018年10月16日
モロッコへ
人生初のアフリカ大陸、モロッコへと飛んだのは1年前。マドリードで食べて、飲んで、昼寝してと、東京の延長みたいな旅から一転、エキゾチックなマラケシュは非日常感で溢れてました。
そんなモロッコへの道のりは、トラブルと刺激だらけ。期せずしてジェットコースターのような旅路に。LCCのライアンエアーは、めっちゃ安いのが魅力だけど、航空券プリントアウトしてかなきゃいけないし(忘れたら速攻で結構高いエクストラフィーが取られる)、チェックインまでに手荷物ある場合はスタンプ押してもらわなきゃいけないとか、イライラモードが全開に。
マドリードの空港のスタンプの場所も、そこ??ってくらいわかりにくい。この体験で二度とライアンエアーには乗るまいと決意しました。
とはいえ、フライト自体は問題なく。マラケシュに着陸する際には、砂漠の中にこんな大きな町が…と下を眺めながらワクワクしつつ、荷物をピックアップして出国審査に向かいました。
これは自分に非があるんだけど、モロッコはドローンの持ち込みが禁止なのよ。それちゃんと調べてなくて、空港でドローン没収されて、事務室みたいなとこ連れてかれて預り証を渡されてと、のっけからドタバタ。しかもフランス語訛り強くて、聞き取るのほんとツライし。
唯一めっちゃ良かった!と思えたのは、ドローン没収されて凹んでるオレに、若い女の子が2人近づいてきて「SIMカード持ってる?」と。持ってないと答えると、FREEのSIMがあるからとプレゼント。
最初は怪しいと思ったものの、実は空港にSIM売り場なくて、この子達に会えなかったらSIMがないまま途方にくれてたと思います。
というのもマラケシュの旧市街(メディナ)の中は尋常じゃない迷路っぷりで、GoogleMapなかったら、ホテルにすら戻れないくらいなのよ。
新市街の方では後日 携帯キャリアのショップ見つけたけど、このアナログ感満載のメディナで、SIMカードって売ってるのかね?? 5泊くらいしたから慣れたけど、初日は特に慣れてないから、ここでSIM探しとか大変なことになってたと思う。
そうそう、ホテルで空港からの送迎頼んでおいたからいいけど、これ頼んでなかったら多分泣いてたね(笑)。タクシーが入っていけるのはメディナの入口のフナ広場までで、そっからいきなり車降ろされて、荷物はリヤカーに乗せられ、ホテルのガイドと思しき人にバトンタッチ。
二度目なら鼻歌交じりで歩けるけど、最初はもう荷物がなくならないか、財布を狙われてないかとピリピリした空気を放ちまくっていたと思う。
賑やかな通りから脇道に入ると、こんどは俄然人通りがなくなって、それはそれで気が張るし(2日目以降は全く余裕で、むしろこの通りに入ったら帰ってきた…と落ち着いたけど)
だもんで、無事にリヤド(ホテル)について、部屋に入ったときには、心の底からホッとしました。
荷物を最低限ほどいて、宿のルーフトップにあがって偵察。

えーっと、どっちがどっちかとか全くつかめず偵察にすらならなかったですね。自分たちを取り巻くカオスにただただ圧倒されていたチェックイン直後の様子が、いまとなっては懐かしい。
腹が減っては戦にならぬと、まずはランチに向かうわけです。そこでも初日にはマラケシュの罠が…(笑)。先に言っておくと、2日目には慣れて、3日からはこの環境が愛おしくなっていきます。
kyah2004 at 23:00|この記事のURL│Comments(0)
2018年04月26日
Riad K (モロッコ)マラケシュの楽しみはリヤドにあり
バカンス先として、注目度が高まっているモロッコのマラケシュ。スマホが無い時代にはハードル高すぎた巨大迷路のようなメディナ(旧市街)。
今でこそ、スマホのMAPが目的地まで導いてくれるけど、自身のホテルに辿り着くのさえ一苦労だった時代が、ほんの少し前までリアルだったという正真正銘のラビリンス。

赤茶色の壁に、塗り絵のような紺碧の空。カラフルな布やスパイスが通りの脇を埋め、狭い通りを人を縫うようにバイクが走り抜ける。日本のあたり前が、全てリセットされるこの地では、最大級の刺激を得られると同時に、神経をすり減らされるシーンも少なからず訪れる。

そんな旅人の心と身体を芯から癒やしてくれるのが、リヤドと呼ばれる邸宅を改築したホテル。

メディナってカオスそのものなんだけど、リヤドの小さな扉を開けて一歩中に足を踏み入ってみると、全くの別世界が広がっているのよ。

観光の中心地マラケシュにはそれこそ数え切れないほどのメディナがあり、オーナーのセンスによってそれぞれ個性があるのが魅力。一般的にはモロッコらしくカラフルな色使いのリヤドが多いんだけど、ボクラが選んだのは敢えてモノトーンベースのシックなリヤド。

『リヤド K』というボクラの泊まったリヤドは、マラケシュのメディナのドセンターに位置していて、スパイス広場のすぐ近く。有名なフナ広場からは、歩いて10分くらいだったような気がします。時間の感覚が違うのであんま気にしてなくて、距離にしてだと600mくらい。なんせ車は入れないからね、アクセスは徒歩。

リヤドは小さな池を囲むように中庭が作られている。そして、これはプールでは無かった。水着を持っていったものの活躍のシーンは登場せず(笑)

泊まっていた部屋が中庭に面した部屋だっただけに、パブリックスペースは部屋の延長のような気分で使いた。お気に入りの部屋の前のソファは、朝食のダイニング 兼 読書スペース 兼 カフェ 兼 昼寝スペース 兼 BARになっていた。

ムスリムの町なので基本的に外ではお酒は飲めないので、必然持ち込んできた泡とともにリヤドが酒場となるわけで。

11月だと朝夕は寒くて、室内のダイニングに避難も考えたけど、テラサー的にやはり外が好きでね。

ルーフトップがある宿を選んだので、中庭に飽きたら屋上から町を眺めていました。

メディナ全体が見渡せる、路地を歩いているときとはまったく異なる風景。

ルーフトップにはデッキチェアがあって、日光浴を愉しめるようにはなっていたけど、プールがない以上、昼間の強烈な日差しだと数分で干上がってしまう。

フランス語しか通じないメイドさんがいたりとか、不便なとこもあるけれど、ちょっとでも意思疎通できたら嬉しかったし、一生懸命こっちの要望を聞こうとしてくれてたスタンスは好感度高かった。それに、メンバーは固定なので、スタッフとはイヤでも顔見知りになるし なにげない挨拶がまるで暮らしているかのような錯覚を与えてくれる。

Riad K
29 Derb Nkhale quartier Rahba Lakdima Medina Marrakech, Marrakesh, モロッコ
http://www.riadk.com/it/
+39 373 527 8616
今回は5泊くらいして、それはそれでゆっくり出来たけど、次に訪れる時はリヤドホッピングをしてみたい。マラケシュの一番の遊びは「リヤドホッピング」、マラケシュのアマンとか泊まったことあるセンスのいい友人も、やはりマラケシュの真価はリヤドめぐりだったと話してました。
↓ ↓

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kyah2004 at 07:30|この記事のURL│Comments(0)
2017年12月20日
エキゾチックな町 マラケシュの本当の顔(モロッコ)
もう帰国してから1ヶ月が経ったけど、記憶が色褪せないモロッコの旅を早めにまとめておきます。
今回は初のモロッコということもあり、移動のストレスを極力減らしたかったので、スペインのマドリードからマラケシュ空港に飛んでのモロッコ入り。

空港からメディナ(旧市街)やギリーズ(新市街)へは車で20分程度なので、入国したらわりと早々に観光モードに入れるのは嬉しい誤算。ドローンの持ち込み禁止を知らずに、空港で一揉めしたけど(笑)、ホテルが手配してくれたドライバーさんを見つけたら、スムースにホテルまでエスコートしてもらえました。
とはいっても、タクシーでホテル前まで行けると思ってたので、メディナの広場でクルマを降ろされ、そこから喧騒の真っ只中をスークまでを徒歩というのは中々の衝撃体験。

リヤカーみたいのにスーツケースは乗せてもらって、ガイドらしき人の後をついていくんだけど、露天がひしめく人で溢れた狭い路地を歩く異次元さったら半端ないし。しかも、その細い道をがんがんスクーターが走り抜けていくんで、あまりの異文化っぷりにしばし言葉を失ってました。

一言でいったらエキゾチックって単語におさまるんだろうけど、ここを体験したら日本とマドリードなんて差が見えないっすね(笑)
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ピンクの壁の狭い路地から空を見上げると、日本よりはるかに強い青色の空が覗いていて、どこまでも続く迷路のようなスークは、スマホがなければ確実に迷子だ。

今でこそ、スマホで宿まで辿り着けるけど、スマホの地図、いや携帯電話がない時代に、どうやって宿までたどり着いたんだろう? しかもメディナの中にあるリヤドと呼ばれるホテルには、いちいち看板なんて出てやしません。10年前のマラケシュは、今より遥かにディープだったんだろうと思います。

効率と便利さが限界まで研ぎすまされている現代社会において、ど田舎ならともかく、世界的に人気の観光地が、こんなにもアナログさ全開だったことは、頭では知ってたけど、実際訪れてみるとかなり驚く。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
買物は当然交渉だし、タクシーのメーターなんて、動いてたためしがありません。おつりは油断してると誤魔化されるし、客引きのタフネスさはゾンビクラス。フランス領なので英語では通じないシーンも結構あって、最初慣れるまでは、正直かなり疲れます。

そんな中にあって、かつての邸宅をリノベしたリヤドと呼ばれるホテルは、外界からは完全に切り離されていて、喧騒がウソのように静謐な時間が流れている。
ボクラの選んだ「Riad K」というホテルは、マラケシュにしてはめずらしいブラックを多用したシックなデザイン。部屋はかなり広く天井もめちゃ高くて、部屋を出てすぐのソファーやラウンジも自分の家のように使えました。

居心地いいのに「冷蔵庫が部屋に無い...」と思ったたら、スタッフに言えばすぐにお水やお茶を入れてもらえるようで。ホテルというより使用人付きの別荘とか旅館に近い感覚です。

ここはルーフトップにのぼれて、洒落たソファやデッキチェアが並んでいました。

ただ、周囲を見ると今にもトム・クルーズがバイクで走り回りそうな、そんな映画そのものの世界が広がっていて、この景色を眺めながらアザーン(礼拝の呼びかけ、拡声器で町中に声が響く)の音に包まれるてのは、とんでもないエキゾチック体験。旅の醍醐味ここにありって感じです。

欲を言えば、ここにプールが欲しいっす。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
朝ごはんも部屋の前のソファーに、こんな風にスタイリッシュに並びます。

夜は基本、外ではお酒が飲めないので、シャンパーニュとカヴァを買ってきて、夫婦でのんびりBARタイムしてました。外のどんなレストランより、ここかお洒落で居心地いいからね。

Riad K
29 Derb Nkhale quartier Rahba Lakdima Medina Marrakech, Marrakech 40000 モロッコ
+39 373 527 8616
http://www.riadk.com/it/
日本のメディアでは、エキゾチックなお洒落リゾートと紹介されるマラケシュだけど、確かに一部にそういうセンスいいホテルやレストラン、ブティックがあって、そこでは日本にはない圧倒的な美の体感ができる。

でもね、まぁごく一部っすよ、そういうのは(笑)

しっかり探さないと、実際の体感値は98%が喧騒のカオス、特にメディナ(旧市街)は。多くの観光客が集まるフナ広場周辺は、特に売ってるものが酷い。ギリーズ(新市街)のブティックか、專門スークで必死に探せば掘り出し物は見つかるけど、旅慣れてないヒトだと、そこにたどり着くまでに疲弊するリスクもはらんでます。

メディナの中で、比較的たどり着きやすく、雰囲気のいいお店が集まっているのがスパイス広場。「Cafe Des Epices」や「NOMAD」といったレストランは、日本人の舌でも食べやすい料理で、素直に美味しくいただける。ともにルーフトップ席は人気で、スパイス広場を見下ろすことができるので、特にサンセットタイムは、かなり混雑度しているので注意。

確実にお洒落なのは、ちょうどボクラが訪れる直前にオープンした「イブ・サンローランミュージアム」のあたり。元々、ミュージアム横の「ジャーディンマヨレル」はサン・ローランが愛した庭園で、敷地内のカフェやブティックは、かなり洒落てて、いわゆる日本人がイメージする洗練されたモロッコを体現している。

この庭はアフリカにいながら、オリエンタルのエキゾチックさも表現していて、日本人だと当たり前に感じちゃうけど、アフリカの砂漠に竹林があるってのは、贅沢の極みだろうと思う。

「イブ・サンローランミュージアム」は、さすが最先端のファッションミュージアムで、彼の作品が並ぶ真っ黒な部屋は照明の使い方がめちゃめちゃ心地よく、暗闇から浮きあがるような映像の使い方とかゾクゾクするくらい美しい。

ここのカフェも、とてもアフリカとは思えんね。ミュージアムは炎天下の中、皆さん並んでるけど、ここはパリですか?というくらい、お洒落で余裕感溢れてる方々が集っていて、明らかに異色。

ミュージアム前の通りは、イブ・サンローラン通りと名前がついていて、「33 RUE MAJORELLE」というブティックは、レザーやモロッカンシルクのデザイン性高いファッションアイテムが並んでいて、薄いグリーンのシルクのストールに一目惚れ。ゲイオーラ全開のスタッフや、日本のマンガカルチャーにアツいスタッフがいたりと個性派揃い。メディナ(旧市街)とは、全く違うスタイルのショッピングが出来まっせ。

ちなみに、このブティック横のカフェ「Le 16 Cafe」はスムージーが人気で、クラッシュアイスのはちみつレモン的ドリンクは、味がめちゃめちゃ洗練されていた。

ギリーズまで足を伸ばしたらクスクスが有名な老舗レストラン「Al-Fassia」に行ってみてもいいかもです。たいていのガイドブックに載ってるスタッフが全員女性というレストランで、メディナの数倍高いけど、マラケシュの最高級レベルが味わえる。高いっていっても、2人で6000円くらいだったかな? この街の味の基準値を作っておくのに役立つよ。

あとこの近辺にも、雑誌で紹介されてるようなブティックが点在しているので、回ってみるのも楽しいです。ちなみに、まりえのブルーのドレスは、このエリアで買いました。



メディナ(旧市街)の中のリヤドに泊まるのがマラケシュの醍醐味だと思うけど、かなりデザイン性高いラグジュアリーホテルも新市街の方に集まっていて、中でも最もフォトジェニックなのが「パレ・ナマスカール」というホテル。帰国して、改めて情報整理してる時に気づいたので、残念ながら未訪問。次は、絶対ここに泊まりたい。
ランチがてら「フォーシーズンズ」には寄っていて、ここではチキンとレモンのタジン食べて、町中で食べた失敗タジンとの差を検証してました。

新市街は、ちょっと遊びに行くのにいいけど、モロッコに来たぞ!と強く体感できるのはやはりメディナ(旧市街)なので、もうちょいメディナのこと、続きでレポります。
↓ ↓

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2017年11月19日
エキゾチックなモロッコとマドリードでの美食な休日
やっと夏のバカンスに行ってきました、というかもう完全に秋ですけどね。今回はモロッコのマラケシュとスペインのマドリードを軸に。

アフリカ大陸は初上陸の当家。カオス極まりないイメージのモロッコだったけど、最大の観光都市「マラケシュ」はメディナ(旧市街)以外は結構整って、治安もよくアフリカデビューにはちょうどいいレベル感。

泊まったのはメディナ(旧市街)の迷路のような町の中心部。

イスタンブールのグランドバザールみたいに、狭い路地と密集した商店で構築されているようにみえる場所だけど、一歩路地を入ればグッと落ち着くし、リヤドと呼ばれる旧邸宅をホテルにした宿は、外とは別世界の静謐な空間。

ボクラが選んだ「Riad K」は、黒を多用したシックなデザインのリヤドで、旅の疲れだけじゃ無く、この一年の疲れを洗い流してくれるような場所で狙い通り。

部屋は1Fで中庭に面していたので、外のソファやラウンジを自分の部屋のように使っていた。その最たる例が自分の部屋には冷蔵庫無くて、欲しい時に水やコーヒーを入れてもらえるというもの。他のリヤドはどうなのか知らないけど、この感覚は新鮮。

ちなみに、リヤドは、日本で言うとこの旅館のようなものなので、それぞれ個性があるのね。ただ、他のリヤドは泊まらない限り見れないので、リヤドホッピングもモロッコの楽しみの一つ。

色んな意味でコントラストが強く鮮やかで、エキゾチックという言葉通りのモロッコ。
強烈な陽射しと寒いくらいの日陰
ピンクの壁と蒼い空
タフな客引きととびきりの笑顔
広場の喧騒とリヤドの静けさ
マラケシュは、多くの旅人を魅了する町だけど、ハワイみたいに誰でも楽しめるかというとそうではないし、特に短期滞在だとイヤな面だけ目についてしまう可能性もあるので注意が必要。

大人味の料理って経験が必要な分、感動も大きいでしょ?アレに近いかな、モロッコは。

フナ広場というメディナの顔みたいな場所があるんだけど、活気があるというと聞こえはいいけど、客引きはしつこいし、そのくせ売ってるものはクソなものが多いし、強制チップな罠があったり、お釣りごまかしたりとか、いわゆる巨大観光地ならではの弊害も多いのよ。もしフナ広場だけだったら、ボクはマラケシュはキライになってたと思います。

ただね、メディナの奥に入っていったスパイス広場あたりは、センスいいカフェも多く、客引きも許容範囲でエキゾチックさと喧騒のほどよいバランスが形成されてるのね。

そっから更に奥に進むとバブーシュや染色や革製品と行った、專門のスーク(市場)があって、ここでの買い物はかなり面白い。

あと外国人オーナーのお店が並ぶエリアもあるんだけど、「Terrasse des epices」の入ってるビルが、日本人のイメージするおしゃれなモロッコアイテムを比較的多く扱っていた。

ただ、日本人のセンスという意味だと、やはり新市街(ギリーズ)のブティックの方がアイテム揃ってて、10月にパリとモロッコで同時オープンした「イブサンローランミュージアム」周囲は、期待値を満たすモノに出逢える確立が高い。

それにこのエリアのものは価格がキチンとついているので、「このクオリティで、この価格ね」と、メディナ(旧市街)で買い物する時の参考にもなるのでいいよ。

先述のYSLミュージアムの横には、「ジャーディン・マヨレル」という、サンローランゆかりの庭園があって、この敷地内のブティックやカフェも、かなりハイセンス。

庭園前のカフェやブティック「33 RUE MAJORELLE」は、マラケシュで寄ったお店の中で、一番使えるアイテム揃ってましたね。

新市街のブティックは、言っても数が限られてるので、半日あれば十分見られるかな。折角、メディアの外に出たなら、あとはハイセンスなホテルでカフェやランチなどしてみるのもいいかもしれません。
ボクラは「フォーシーズンズ」に寄って、ランチを。定番のチキン&レモンのダジンが、メディアのお店では微妙な味だったので、基準値ちゃんと作っておきたかったのと、ラグジュアリーホテルのモロッコの解釈を見ておきたくてね。

結論、フォーシーズンズは、そこまでマラケシュのエッセンスを上手く採り入れてられていたようには見えなかったけど、メディナの喧騒とは全く別の、異次元のマラケシュ時間を過ごすことができましたた。

マラケシュを挟んで、旅のベースにしていたのがスペインは「マドリード」。マラケシュまでの直行便があるし、昨年行ったバルセロナ、サン・セバスティアンがめちゃ気に入ったので、首都はどんなものなのかと。

感覚的には、バルセロナの方が観光地的な充実度は高く、マドリードは暮らすように旅するのに向いてるという印象。バルセロナにはサグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ建築陣があって、あれはやはり強烈なインパクトだし、足を向けずにはいられないから、公園でのんびりとかしてられなくない?

マドリードもプラド美術館をはじめ、芸術面での充実は素晴らしいけど、そこまで関心無くて。むしろ美味しいバルを掘り起こしたり、ふらっとショッピングをするのに、マドリードのコンパクトさは程よいのよね。なにしろ観光に時間を割かなくてもいいので、食と酒と散歩に注力できて、ある意味東京の休日に近いスタイルで過ごすことが出来た。

お気に入りはイレール公園と、その上のサラマンカ地区、ここはハイセンスで静かで落ち着くエリア。


サラマンカ地区では、ハイブランドのお店も並んでるけど「Carmina」というマヨルカ島の靴は良かったっすね。あちこちにある「エル コルテ イングレス」も、ここだけは特別仕様でメンズのハイブランドのアイテムが一同に揃っている。しかも、それだけじゃなくルーフトップは、カンロカ プロデュースのスイーツなど、ガストロノミーの企画店が並んでて面白い。


夜呑みは、グランヴィアの下エリア、太陽の門とかマヨール広場あたりに棲息してました。

訪問したレストランリストは、次回まとめるつもりだけど、今回マドリードで訪れたガストロノミーは2軒。共にミシュラン二ツ星の『Restaurante La Terraza del Casino by Paco Roncero』と『Ramon Freixa』
『La Terraza del Casino』の方は、マドリードに着いた翌日にランチで。カジノの最上階で夏はテラス席で食事できるのが最大の魅力。今回は室内だったけど、トリッキーな料理に見えつつも、着地点は納得度高い。メルルーサやピジョンといったメインが、さすがガストロノミーという満足度。メールで高い方のコースに変えてたつもりだったんだけど、実は当初にお願いした軽いコースのままだったようで、会計見て「これ1人分?」と、逆サプライズくらってました(笑)。



『Ramon Freixa』は、お気に入りのサラマンカ地区。ファイブスターのUNICO HOTELにあるレストラン。内装やスタッフも洒落っ気たっぷりで、前半のライトな展開はモロ好みだったんだけど、後半になるにつれて塩の強さや、ソースの重さに耐えきれず、半ばいくさモードになってしまい。モロッコからの移動日ということもあって、食事が終わった時間が24:30(モロッコ時間だと25:30)ということで、部屋に帰るなりベッドに倒れ込み...。燃え尽きすぎを反省、軽めのランチかアラカルトが良かったな。


ローカル系のレストランは、マドリードに長年住んでた まきこちゃんからのレコメンド。彼女とは、昨年バルセロナのガストロノミーで出逢って、その縁で今回色々美味しいお店を紹介してもらってね。
ワインバルの『Casa Gonzalez』は、グラスワインのセレクトがよくめちゃ安で、酒のアテの料理も美味。


21:00頃にマドリード入りした日は、ホテル近くの人気バル『Casa Julio』へ。この店の活気も愉しく、つまみも美味で、いいマドリードデビューになりました。

そして、めちゃヒットだったのが、ガストロバルの『Restaurante Munagorri Gastro Bar』、ここの料理はエレガントさもあるバスク料理で、牛肉料理が強烈に美味でした。なんすかこの火入れは!? 地味に見えるけど、めっちゃ旨かったのよ。あまりに気に入って、モロッコから戻ってきた後も、一人で再訪したくらい。


あ、そうそう。今回は、めずらしくまりえと一緒に旅立ったのね。ただ、マドリードからマラケシュ行って戻ってすぐにまりえは帰国したけど、オレだけその後しばらくマドリード周辺で遊んでたのよ。電車で30分の古都トレドは、ほんと美しい町で一目惚れ。マドリード拠点に、都市とカントリーサイドを遊ぶのもいいね。

続きでは、もうちょいマドリードと、トレドを紹介しつつ、BARがあるエミレーツのビジネスクラスやストップオーバーで遊んだドバイの写真も。
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kyah2004 at 22:33|この記事のURL│Comments(0)