島根_201803
2019年03月04日
温泉津を歩く(島根)石見銀山の港町
島根県の世界遺産、石見銀山の海の窓口「温泉津」。宿や石見神楽の魅力は書いたけど、さすがは世界遺産。小さな町ながら到るところに過去とつながる遺構が残っていて、当時の様子を夢想しながら、朝の静かな町を歩いてました。

石州瓦のオレンジの屋根は年季の入ったものが多く、町に独特の雰囲気を与えてくれている。

お寺も小さな町に似つかわしくない立派な作りで、かつて銀山ビジネスで栄えた様子が伺えたりしてオモシロイ。

こういう時代を蓄積してき建物の日常使いって、普段の生活だと滅多に目にしないので新鮮。
そして、知らない町の朝散歩で観光客が全然来ない素敵な場所見つけるとテンションあがるよね。
たまたま見つけた丘の上の小径が、あまり歩くヒトもいないのか苔がきれいに残っていて。めっちゃフォトジェニックでオールドレンスにつけかえて、夢中でシャッター切ってました。
温泉津は、石見銀山の海の窓口だったので、町外れには天然の港の形跡が残っている。
かつて、多くの人で賑わっていたであろう港の前には、半壊の家もちらほらあるような時間の止まった空間でした。

こちらは前日の夜に石見神楽を観た神社。
昼と夜ではガラッと印象が変わる。
国内には世界に通じるであろう興味深いコンテンツがまだまだ眠っている。こういうのを伝えるビジネスをライフワークにしていきたい。
続きを読むkyah2004 at 23:13|この記事のURL│Comments(0)
2019年02月16日
輝雲荘(島根)石見銀山の温泉宿と石見神楽に魅せられて
世界遺産に登録されている石見銀山の温泉地「温泉津」。昔ながらの風情ある温泉街は、日本人の根っこの方にあるD.N.Aをざわっとさせてくれる。島根ならではだなーとと感じるのは、露天風呂から見える赤い屋根瓦”石州瓦”。
『輝雲荘』に泊まって、是非やって欲しいのが日の出ちょい前に入る朝風呂。日の出とともにモノクロから彩度をあげていくこの景色を眺めるのが贅沢の極み。
そして温泉津に泊まるなら、見逃しちゃいけないのが「石見神楽」。


島根県では神楽が盛んで「出雲神楽」「隠岐神楽」「石見神楽」に分かれている。
石見神楽は、煌びやかな衣装と迫力ある形相のお面が特徴的で、速いテンポの囃子に乗った華麗な舞が特長。びっくりするのは、子供から大人まで神楽に夢中で、舞い方、囃し方が地域によって異なっていること。益田エリアは力強く重厚感のある舞で、浜田/江津エリアはもっと軽やかなものらしい。
輝雲荘は、温泉津の中心部にあって、元湯温泉・薬師湯温泉といった外湯も至近。和の佇まいに心が癒やされ、良質な温泉に体を癒やされる。
料理は海と山の地のものを。
焼き魚は鯛が出てきたりと頑張っています。
食後は、風情ある温泉街を歩いて
龍御前神社へと向かいます。ちょっとスタートに遅れちゃったら、すでに石見神楽がはじまっていて、外にまで音が漏れているのがたまらなくいい。
ほっとんど前知識なしに「石見神楽」見に行ったんだけど、動きは大胆だし、お囃子の演奏はDNAに響くし、あっという間に虜になってしまった。
日本人だけじゃなく、海外からのゲストも夢中に。
映像の方が「石見神楽」の魅力は伝わると思う。
終わったあとに神楽の衣装を着させてもらったり。
日常生活が大事なのは当然だけど、旅先の刺激も人生には欠かしたくない
↓ ↓

そこそこリアルタイムなInstagramはコチラ。
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kyah2004 at 23:00|この記事のURL│Comments(0)
2018年05月28日
柿の木 (島根)ビーチフロントの洋食カフェ
益田の萩石見空港と並行した海岸線、持石遊泳場付近にオーシャンフロントのレストランがあるんです。
ブルーの洒落た外観が印象的な『ダイニングカフェ柿の木』、ランチタイムは地元のゲストで賑わっていました。

メニューは洋食、幅広い年齢層のお客さんが入っているので、ジャンル的にもプライシング的にもマッチしている。

風が強く まだテラス席には出れなかったけど、道路を挟まずにダイレクトにビーチというのは気持ちいい。空港から1kmくらいとほんとに近いし、通し営業なのでフライト前後の時間調整にも使えます。
ダイニングカフェ柿の木
島根県益田市高津町イ2582−10
0856-23-7417
テラサーには垂涎のロケーション。
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)
2018年04月19日
グラントワ (島根)アートなステージに立つ方法
島根県芸術文化センター「グラントワ」さんの石州瓦をめぐるプレスツアーに参加させてもらったんだけど、やはりここは石州瓦のモダン建築の集大成っすね。
28万枚の石州瓦を外観に使ったデザインが斬新で、屋根じゃなく敢えて壁に瓦を使うことで、艶っぽさが醸し出されるのよ。中庭が改修工事終わったところで外に出られなかったんだけど、これからのシーズン、ここでカフェ兼BARスタンドがあれば最高なんだよなー

そんな外観のビジュアルに目がいきがちな「グラントワ」ですが、実は大ホールもいい作りして「こんなステージに立てたら気持ちよかろうね」と別世界の憧れとして眺めておりました。

なんせArtlessな身ゆえ、これまでの人生も、そしてこれからの人生も、ステージなんてモノとは無縁だと思い込んでいたんですが...皆さん、諦めるのはまだ早いですよ!
グラントワでは毎年初めに『グラントワ カンタート』という合唱のイベントをやっていて、これに申し込めばステージの上に立てちゃうんです!!
しかもね、このイベントの講評者や声楽家は日本トップクラス。島根のローカルイベントなのかと思いきや、合唱経験者の友人は鼻息荒く「これは凄い!」と目をキラキラさせてました。

そんな『グラントワ カンタート』の詳細はこちらに。応募締切が9月なのでちょいと先のようですが、興味ある人は是非。
http://www.grandtoit.jp/theater/grandtoit_cantat
グラントワ
島根県益田市有明町5−15
0856-31-1860
http://www.grandtoit.jp/
こんな国内トップクラスの合唱イベントで歌う機会を得られるのも凄いけど、一流の方々の創ったオリジナル曲が歌えたり、アドバイスを直接もらえるなんてのは相当貴重な機会なんですって。
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)
2018年04月02日
赤瓦をめぐる旅 (島根)石見銀山〜益田の道程
島根県芸術文化センター「グラントワ」さんのプレスツアーで、今回は赤い瓦をめぐる旅に。
石見エリアは石州瓦という赤い瓦の産地があって、特に海沿いは赤瓦の家が多いのよ。当時は海運が発達していた関係からか内陸よりも海沿いに赤瓦の家が多い。

全盛期はフィレンツェのように街全体が赤く統一されていた頃もあったようで。今も残っていたら間違いなくインスタスポットになっていたと思うのから悔やまれるよね…。
撮影地 湯泉津、江津本町、石見銀山
今回は、波子、都野津、湯泉津(ゆのつ)、石見銀山、江津本町の町を周ったんだけど、泊まったってこともあって、一番印象に残ったのが『温泉津温泉(ゆのつおんせん)』。日本で唯一の世界遺産の温泉街ということもあって、地味だけど興味深い見どころが多かったのよ。
ここは温泉街から車で5分くらいの沖泊という当時の天然の港で、銀の積出港だったらしい。今でこそ寂びれた雰囲気だけど、その枯れ感こそが栄枯盛衰という歴史そのものの姿のようで静かに心にしみてくる。

TOPの写真も宿泊した「輝雲荘」。朝6:00前、最初入った時はまだ薄っすら外が暗かったんだけど、だんだん明るくなってきたら趣ある赤瓦が浮かび上がってきて思わず大興奮。前夜にお風呂入ったときも外は真っ暗だったので、全く期待してなかったからそのサプライズ具合にグッときて。

宿はいわゆる温泉旅館。

食事は地のものを中心に。利き酒セットで島根の地酒 開春を飲み比べ、"米の雫”がタイプでした。

輝雲荘
島根県大田市 温泉津町温泉津ロ202-1
kiunsoh.com
0855-65-2008
食事の後は、近くの龍御前神社で石見神楽のデビュー戦。神社で公演があるってのが実にいい。こういうのって小綺麗なステージよりも、客席と距離が近くて地元文化とシンクロしてるとこの方が共感指数高くなるしね。

石見エリアでは神楽が盛んで、相当数の団体があると聞いてたんだけど、ひとつひとつがこんなにも気合入って完成度高くて驚き。演目も衣装も思いのほか煌びやかでハマりました。
公演のあとに、ゲストは衣装を羽織れるんだけど、これなんて15kgもあってズシリと重い。

翌朝は6:30から温泉の周囲を散歩。年季の入った赤瓦が多くソソります。

赤瓦じゃないけどフォトジェニックだったのが、GoogleMapでも検索されない「愛宕神社」。この神社の裏から続く苔で覆われた尾根の道がめちゃ艶っぽくて。観光客に荒らされてない感じも絶妙に良くない?

2泊だったので食事のチャンスは限られてたけど、訪れたレストランはどこも”この地らしく”オススメできるとこばかり。
まずは萩石見空港からほど近いシーフロントの洋食店『柿の木』

このロケーションは反則、しかもテラス席もあるんすよ。風強い時とか寒い時期は店内だけだけど、テラスの時期に再訪したい。

柿の木
0856-23-7417
島根県益田市高津町イ-2582-10
続いては、石見銀山の町 大森の2店を。ここは古民家が並ぶ雰囲気のある通りで、ポツポツとだけどセンスのいい厳選されたお店があるんです。
そのひとつがドイツでマイスターの資格を得た日高さんのベーカリー『ベッカライ コンディトライ ヒダカ』。同行したパンマニアの友人が強烈にキュンキュンしてたので、そういう時は波に乗る主義の漢(オトコ)です。

ドイツらしくプレッツェルや、ゆず食パン、おすすめのヘレンベルガーフロート、あんぱん、クルミのパンなど、カバンに入りそうな分だけ大人買い。これが正解でほんっと美味だったのよ。ドイツのパンって勝手に質実剛健で面白みがないものかと先入観あったんだけど、いやいや完全に間違ってたわ、反省。
次行ったら買えるだけ(数日以内に消化できるだけ)まとめ買いしたいッス。

ベッカライ コンディトライ ヒダカ
0854-89-0500
島根県大田市大森町ハ90-1
https://www.facebook.com/bkhidaka/
ヒダカでおみやげのパンを買い込んだ後に、『群言堂』の石見銀山本店の中にあるカフェへ。中庭に面した開放感あるサンルームや、小さな箱庭の前のカウンターなど雰囲気も相当いい。


献上米を使ったおむすびをいただいたんだけど、これもしみじみ美味なのよ。添えてあるお漬物も美味しいくて体の内部から癒やされました。

群言堂 石見銀山本店
0854-89-0077
島根県大田市大森町ハ183
「群言堂」の本店はナチュラルなライフスタイル提案ということで服やお皿も見応えあり。

ちなみに近くには、「群言堂」の運営するこれまたセンスいいホテルがあって、ここ次回のターゲットだったりしています。

あと、レストランではないんだけど、お店の前だけでも通りたかったのは波子の町にある「ウオッチミュージアム・ヴォガ」。日本初のアンティークウォッチ博物館で800本以上を展示する私設博物館。この町のゲストハウスを取材したんだけど、帰り際に「この町にはアンティークウォッチの博物館があってね」なんて話になって「ま、ま、まさか、オレが憧れてたアレがこの町にあるんですか!?」って!!

てな感じで、またまた島根に再訪する理由が増えちゃいました。益田の駅あたりもこじんまりしながら美味しいお店多いので、コレクターのパイセン達連れて皆で来るのも面白そうでねぇ。
↓ ↓

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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)