祇園祭_201807
2019年01月25日
藤井絞 (京都) 板締め絞りの浴衣 誂えました
去年の10月、弟も一緒に京都に行った時の話。
ヤツが住むシンガポールで和装したいからということで「洒落た浴衣がいいんじゃね」なんて話をしてたら、ステイ先の”おはりばこ”かおりちゃんが「藤井絞さん、連絡してみましょうか?」と。
時期的に浴衣はないだろうし、そもそも休日だし、ダメ元で聞いてもらったら、藤井さんから「大丈夫だよ」とのお返事が。
ランチ後のほろ酔い気分で、新町通りの「藤井絞」さんに向かった一行。オレは完全に付き添いモードで、全く買う予定はなかったです。夏にも買ったばかりだったもので。
というより、時期的に生地はそんなにないだろうけど、イイモノを見ることが大事なので、少しでも触れることができればいいなくらいの感覚だったんですね。
したら、ちょうど前日に”浴衣が見たい”というお得意さまがいらしていたそうで、浴衣の生地が結構お店に出ていたんです。
これは顔にあててみるチャンスじゃん!と、いくつか気になる生地を試していたんですね。
客観的に見るとよりイメージ膨らむからということで、弟の試着してる写真撮ってたら、やけオレっぽい写真が撮れて「めっちゃ、似てんなこの写真」とウケてたんです。

Facebookに「弟だよ」ってアップしたら、「え、ウソ!? kyahさんでしょ、コレ」って皆さん驚いていたようで。
元々、こういう色の春夏着物欲しいなと思ってたこともあり、弟が別生地を選んだこともあって(下の写真の絞りね)、ついつい「ボクもこれください」と挙手してしまったんです。自分で合わせるより、むしろ弟の試着が見れてイメージ固まっていたので(笑)

メンズの着物でこういうデザインないしね。浴衣だけど襦袢着て使えば夏着物としても使えるし。
最近は、5月のゴールデンウィークあたりから夏日になる時あるし、9月までは半袖短パンで過ごせる陽気なので、実質5ヶ月くらい夏物って使えちゃうんです。
これに加えて、海外に持っていく時も、洗濯機で洗える藤井絞の浴衣は便利なので、浴衣としても、夏着物としても使える藤井絞は、つい買ってしまうんすよね。

ちなみに こちらも藤井絞の浴衣。祇園祭の藤井絞さんの宴席に呼んでいただいたので、記念にアップしておこうと思ってたんだけど、気づいたら年を越してました。
寒い時期に浴衣の写真って思うかもだけど、仕立てるのにはある程度時間がかかる。夏に着たいと思ったら、そろそろ心の準備をはじめてもいいかもよ。
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kyah2004 at 23:29|この記事のURL│Comments(0)
2018年07月24日
祇園祭は藤井絞で (京都)
今年は、いろんな意味で「藤井絞り」さんと縁深い祇園祭に。
春に渋谷のhotel koe tokyoで、藤井絞りさんの浴衣のお誂え会というプレミアムイベントがあったんです。お誂え会といいつも、藤井絞りさんの魅力をお話してもらいつつ、実際に浴衣の生地を見て触ってみようという趣旨だったんだけどね。
ま、でも、いい反物に出逢っちゃったら作っちゃうじゃない?(笑)

この時に新調したのが紺の小紋柄の浴衣。祇園祭では着たかったので、慣らし期間も欲しくて6月中には仕立ててもらっていたんです。
ちょうど、この浴衣が仕上がってきた頃だったかな。京都のRYOからお誘いのメッセが入ったのよ。「宵々山の屏風祭の時に藤井さんの1Fで宴会するけど来ない?」ってね。

ここんとこ毎年のように祇園祭行ってるから、当家は意味分かるけどフツーの感覚だと暗号に聞こえるかもね。
宵山というのは、祇園祭の山鉾巡行の前日のイベント(前々日は宵々山)。山鉾が立ち並び、あちこちで祇園囃子を奏でられていて、ここから山鉾巡行までがある意味祇園祭のハイライト。露天も立つうえに歩行者天国になるので、その時は狭い路地も見たこと無いくらいの人で埋まります。
その宵山の時に鉾町の旧家や商店などが所有する美術品などを公開する「屏風祭」がおこなわれているのね。京町家の通りに面した間を開放して、秘蔵の美術品を展示しているので静の美術館とも呼ばれています。
外は見物客でいっぱい。
この屏風の前で宴をするっていうのが、今回呼んでもらったプレミアムイベント。数年前、藤井絞さんをまだ知らない頃、外から眺めてて「こんなとこの宴にいつか座ってみたい」と思ってみていたので、この宴会にお声がけいただけたのは、本当に嬉しかった!
木乃婦さんのお弁当をいただきながら、持ち寄った日本酒やワインをいただきながらのひととき。
宴の最中に反物も見せてもらったら、気になってた陣羽織が飾ってあって着てみたらいい感じにフィット。この夏使えるので即買い。
まりえもとても素敵な絞りの反物を見つけたのでその場でオーダー。
デザインはこちらをベースに違う色で染めるので反物ができるのは来年だけど、どうせ買うならこういう流れで決めるのがPriceless。
これだけでも祇園祭に来た甲斐があるってものだけど、宴の最後で藤井さんから「巡行もうちで観てはどうか」とお誘いを。
全く予想してなかったお誘いだけど、遠慮してる場合じゃないので即手を挙げちゃいました。というのも、昨年 菊水鉾のフォトグラファーとして山鉾巡行に参加してたんだけど、一番印象的だったのが新町通りで二階から巡行を見てる人々だったのよ。

新町通りの細い路地を、山鉾が軒先のスレスレを抜けていく。その光景を近くで味わえるのって、ほんと限られた町家だけなんですよ。
やー、藤井絞りの浴衣、2着もってきてよかった!! 朝から酷暑過ぎたので、前日の夜に買った陣羽織は羽織って行けなかったけど、小紋とは違う雰囲気の茶色の雪花絞りで伺いました。

二階は期待通り距離感、鉾の屋根やお囃子さんと近くて感動。
やはり、くじ取らずの長刀鉾は昂ぶります。
ただし、さすがに開けっ放しなのでこの夏は暑かった〜
女性陣はしっかりと投げ込まれたちまきをゲット、さすが。
時折クーラーの効いた部屋に戻りながら観覧できるのもカラダとココロに優しかった。
反物を物色している妻たちの図。
一階の格子沿いに見るのも雰囲気あったなぁ。
動画の方が伝わるかな。
藤井さん、本当にありがとうございました。藤井絞りしばりでの集合写真。
あまりにプレミアムな体験だったので、自分的にはここが今年の祇園祭のピークだったし、一般的にも宵山と山鉾巡行が山場と思われてますが、宵山の後の「日和神楽」、山鉾巡行の後の「神幸祭」では、誰でもディープな祇園祭に触れることができるんです。
祇園祭はこの空気を味わいたいから来ているといっても過言じゃない日和神楽。山鉾巡行の晴天を祈って前日深夜に行われる御囃子の奉納。八坂さんの後に祇園の路地を練り歩くこの瞬間の祭りの濃度が堪らんのよ。
今年はちょい早めで23:30頃から。寸前まで人が居ないのに、急に湧き出てくるからタイミングが難しい。花見小路のBARで様子見ながら飲んでて、10分おきに偵察出てました。
なんせ、去年は23:00頃に行って閑散としてて「あれ、もう終わったのかな?」とお店に入って飲み始めてたら、<今、通過中>とメッセが来てショックに打ちひしがれて帰ったという哀しい記憶が(笑)。なので、今年は絶対見逃したくなかったんです。
そして祇園祭の本番の「神幸祭」。八坂神社の神様が、お神輿にのって1週間だけ(24日の還幸祭まで)町中の【御旅所】にでていくんです。あの山鉾巡行ですら、ざっくりいうと この露払い的な位置づけ。絵的にも御旅所に行く前に八坂神社の前で神輿が3基並ぶ姿は圧巻!!!

....なんですが、これをいい位置で撮るにはポジション取りが壮絶で、今年は酷暑に負けて諦めました。ただ、その代わりといっちゃなんだけど、神々しいシーンに出逢うことが出来てね。場所は八坂神社の正門の中村楼。
門の中から「ほいっと、ほいっと」の掛け声とともにお神輿が出ていく姿は、なんともいえない”力”を感じます。
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kyah2004 at 23:30|この記事のURL│Comments(0)